機動戦士Gundam GQuuuuuuX

機動戦士Gundam GQuuuuuuX
読み きどうせんしがんだむ じーくあくす
外国語表記 Mobile Suit Gundam GQuuuuuuX
原作 矢立肇
富野由悠季
監督 鶴巻和哉
シリーズ構成 榎戸洋司
脚本 榎戸洋司
庵野秀明
キャラクターデザイン
池田由美
小堀史絵
メカニックデザイン 山下いくと
金世俊
デザインワークス 渭原敏明
前田真宏
阿部慎吾
松原秀典
射尾卓弥
井関修一
高倉武史
絵を描くPETER

mebae
稲田航
ミズノシンヤ
大村祐介
出渕裕
増田朋子
林絢雯
庵野秀明
鶴巻和哉
音楽 照井順政
蓮尾理之
制作 サンライズ
カラー
プロデューサー 杉谷勇樹 (主・プロデューサー)
小形尚弘 (エグゼクティブ・プロデューサー)
笠井圭介
放送局 日本テレビ系列
配給元 東宝
バンダイナムコフィルムワークス
放送期間
【日テレ系30局ネット】
2025年4月8日[1]
【BS11】
2025年4月12日~
公開日 2025年1月17日 (Beginning)
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概要編集

2024年12月4日の「ガンダムカンファレンス WINTER 2024」で発表されたガンダムTVシリーズ。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』を手掛けたアニメ制作スタジオ「カラー」とサンライズが共同制作した作品で、監督の鶴巻和哉、メカニックデザインの山下いくとをはじめ、『エヴァ』に携わったスタッフが参加している。

最大の特徴として、「もしもシャア・アズナブルガンダムを強奪し、一年戦争ジオン軍が勝利したら」という歴史のIFを描いていることが挙げられ、本編はこの歴史を前提とした架空戦史となっている。

TVシリーズの公開に先駆け、一部エピソードを再構築した劇場用作品『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』が2025年1月17日に公開。TVアニメの先行上映でありながら、興行収入33億、観客動員202万人を越えるヒットとなった。

ストーリー編集

宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、戦争難民の少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技「クランバトル」に巻き込まれる。エントリーネーム「マチュ」を名乗るアマテは、 GQuuuuuuX(ジークアクス)を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。

同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ「ガンダム」と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。

そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。

登場人物編集

主要人物 編集

アマテ・ユズリハ (マチュ)
主人公。平穏なコロニー暮らしの日常をどこか偽物のように感じている女子高生。
ニャアン
非合法な運び屋をしている戦災難民の少女。
シュウジ・イトウ
マチュとニャアンの前に現れた不思議な少年。

カネバン有限公司 / ポメラニアンズ編集

アンキー
カネバン有限公司の社長。
ジェジー
カネバンの社員。ポメラニアンを愛犬として飼っている。
ナブ / ケーン
カネバンの社員。

ジオン公国軍 編集

シャリア・ブル
ジオン公国軍中佐。通称「木星帰りの男」。
エグザベ・オリベ
ジオン軍少尉。フラナガンスクールを首席で卒業したエリート。
コモリ・ハーコート
ジオン軍少尉。士官学校出身のエリート。
ラシット
ジオン軍所属艦「ソドン」の艦長。
コワル
ジオン軍技術中尉。
タンギ / オシロ / セファ / ベノワ
ソドンのブリッジクルー。
シャア・アズナブル
「赤い彗星」の異名を持つジオン軍エースパイロット。
デニム / ドレン / マリガン
シャアの部下達。
トクワン / デミトリー
シャア配下のソドンMS隊に配属されたパイロット。『Beginning』で登場。
キシリア・ザビ
ザビ家長女。突撃機動軍司令。
マ・クベ
突撃機動軍大佐。一年戦争後に中将に昇進。
ウラガン
マ・クベの副官。
フラナガン
フラナガン機関の研究者。

サイド6 編集

アラガ / ラゴウチ
サイド6の軍警察官。

地球連邦軍 編集

テム・レイ
V作戦に携わる連邦軍の技術者。
パオロ・カシアス
ペガサス級強襲揚陸艦「ペガサス」の艦長。シャアによるペガサス鹵獲時に戦死。
ワッケイン
ルナツーの司令官。連邦の敗北を悟り、共倒れを狙いグラナダへの「ソロモン落とし」を実行する。

マスコット編集

ハロ
アンキーが所有する自立型AIロボット。
コンチ
シュウジの所有する四足歩行ロボット。
ポメラニアン
ジェジーの愛犬。

登場メカ編集

主要メカ 編集

GQuuuuuuX(ジークアクス)
ジオンの開発した最新鋭モビルスーツ。特殊なサイコミュシステムを搭載し、紆余曲折を経てマチュが搭乗することになる。
白いガンダム
地球連邦軍の開発したMS。シャアによって強奪され、数奇な運命をたどる。
赤いガンダム
白いガンダムを赤く塗り直した機体。サイコミュを搭載し、一年戦争終盤にシャアと共に行方不明となるが、その後シュウジの乗機として現れる。

ジオン公国軍 編集

ザク
ジオン軍制式量産型モビルスーツ。戦後は民間やサイド6の軍警などに払い下げられている。
シャア専用ザク
シャアのパーソナルカラーにペイントされたザク。
軍警ザク
サイド6軍警察仕様のザク。
ビグ・ザム
ジオン軍の大型モビルアーマー
キケロガ
ジオン軍のNT専用モビルアーマー。

地球連邦軍 編集

ガンキャノン
ガンダムと共に開発された試作MS。正史とは異なり肩部にビーム砲を搭載している。
軽キャノン
連邦軍の主力モビルスーツ。
01ガンダム
ガンダムの同型機。

艦艇 編集

ソドン
ジオン軍のペガサス級強襲揚陸艦。
ムサイ級
ジオン軍の宇宙軽巡洋艦。
グワジン級
ジオン軍の大型宇宙戦艦。
サラミス級
連邦軍の宇宙巡洋艦。
マゼラン級
連邦軍の宇宙戦艦。

用語編集

クランバトル
モビルスーツを用いた非合法の決闘競技。通称「クラバ」。2対2のマヴ戦を基本とし、相手の頭部を破壊したものが勝者となる。
マヴ
ミノフスキー粒子散布下での有視界戦闘時におけるMS2機1組による連携戦術。及びそれを行うパートナー。
イズマ・コロニー
日本的な都市デザインが特徴の、サイド6所属のスペースコロニー。本作の主な舞台。
インストーラデバイス
モビルスーツの火器管制に必要なパーツ。民間に払い下げられた機体はこれを取り外されているが、クランバトルのMSは非合法に密輸されたデバイスを搭載し、火器を使用可能にした上で運用される。
第二次ソロモン会戦
一年戦争で敗色が濃厚となり、ソロモングラナダへ落下させようと試みた連邦軍艦隊と、それを阻止するソドン艦隊による一年戦争最後の戦闘。
ゼクノヴァ
第二次ソロモン会戦の最中に発生したサイコミュの暴走事故。赤いガンダムを爆心地としてソロモンの3分の1を消失させ、終戦の切っ掛けとなった。

楽曲編集

Plazma
作詞・作曲・編曲・歌:米津玄師
主題歌。オープニングテーマ。
もうどうなってもいいや
作詞:Yuki Tsujimura / 作曲:Naoki Itai、Yuki Tsujimaru / 編曲:Naoki Itai / 歌:星街すいせい
エンディングテーマ。
ミッドナイト・リフレクション
作詞・作曲・編曲:ミツキ / 歌:NOMELON NOLEMON

各話リスト編集

話数 サブタイトル 備考
1 赤いガンダム 
2 白いガンダム 一年戦争のダイジェスト
3 クランバトルのマチュ 

関連作品編集

機動戦士ガンダム
宇宙世紀の正史を描いたガンダムシリーズ第1作。本作は『1st』第1話から分岐したパラレル作品となっており、一部のメカや人物も本作に登場している。

余談編集

  • 「機動戦士ガンダムの架空戦史」という設定はプロモーション時点では伏せられており、『Beginning』の公開開始と共にその世界観が展開された。これに際し、公式からネタバレへの配慮を行うよう告知[2]が行われた結果、「緑のおじさん」を始めとした様々な隠語が形成されることになった。


資料リンク編集

リンク編集

脚注編集

  1. 正確には4月9日深夜0時29分から放映開始
  2. 当該ポスト