白いガンダム
外国語表記 WHITE GUNDAM
作中名称 ガンダム
登場作品 機動戦士Gundam GQuuuuuuX
デザイナー 山下いくと
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スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 試作機 / 鹵獲機
型式番号 RX-78-02
頭頂高 18.0m
本体重量 43.4t
全備重量 不明
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,400kw (推定)
スラスター総推力 55,000kg (推定)
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
センサー有効半径 5,700m
開発組織 地球連邦軍戦略設計局
所属組織 地球連邦軍ジオン公国軍宇宙攻撃軍 (鹵獲)
母艦 ペガサス級強襲揚陸艦「ペガサス
主なパイロット シャア・アズナブル
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概要 編集

地球連邦軍モビルスーツ開発計画「RX計画」および同プランを吸収したV作戦の一環として生み出した高汎用機。中距離砲撃機ガンキャノン、砲撃支援機ガンタンクとの連携を想定して開発され、コクピットがコア・ファイターとして分離・独立できるコアブロックシステムを採用している。また、先にMSの開発と投入に成功していたジオン公国軍ですら実用化できていなかったビーム・ライフルビーム・サーベルなどのビーム兵器の標準装備を実現している。

一年戦争中期、連邦軍の切り札としてサイド7で最終テストが行われていたが、公国軍のシャア・アズナブルにより鹵獲・運用された。鹵獲戦闘時に設計データがほぼ失われてしまったことと、機体そのものも戦争末期に消息不明となったため、機体情報に不明な点が多い。

戦後にジオン公国が公開した情報によれば、基本設計は公国のMS技術をベースに連邦軍の最新技術を搭載した機体であったとされる。ザクまでのMSには見られないルナ・チタニウム合金製の装甲、頭部バルカンやセンサードームが装備されており、これらは当時のMS設計思想とは一線を画すものであった。

鹵獲後はそのままシャアの乗機となり、連邦軍から追撃のために送り込まれた同型機01ガンダムを撃破。ジオン公国軍に渡った後は少なくとも二度改修が行われており、その際にシャアのパーソナルカラーである赤に塗装され、武装の追加などが行われた。この際のカラーリングが、ジオン公国側での運用名「赤いガンダム」の由来となった。

登場作品と操縦者 編集

機動戦士Gundam GQuuuuuuX
初登場作品。『機動戦士ガンダム』に登場したガンダムの役割を担う機体として『Beginning』及びTV版第2話で登場。サイド7に侵入したデニムが機体を発見し、破壊を試みたがシャアがそれを制止して機体に搭乗。そのままガンキャノンを撃破しペガサスを鹵獲。追撃に現れたテスト小隊の鹵獲仕様ザクと01ガンダムを撃破し、ドズル・ザビの下へと送り届けられた。その後、機体はドズル、キシリアの共同チームによって解析が行われ、解析後は赤く塗り直された上で正式にシャアの乗機となった。
作中では『1st』のオマージュがふんだんに盛り込まれており、戦闘シーンやアイキャッチに至るまで『1st』におけるガンダムやシャア専用ザクIIの要素が本機で再現されている。

装備・機能 編集

特殊機能 編集

コアブロックシステム
コクピットとバックパックがコア・ファイターとして分離・独立する脱出システム。
エクステンダー
両肩、両腕、両脚に搭載されている武器やシールドの固定器。

武装・必殺攻撃 編集

頭部バルカン
頭部両側面に2門搭載された実体弾砲。複数の砲身が回転しながら弾丸を射出する構造で、優れた連射性能を誇る。給弾は首元の弾倉から給弾ベルトを介して行われ、発射時には弾丸と共に薬莢も外部に排出される。
ビーム・サーベル
背部ランドセル(バックパック)に装備された高出力ビーム兵器。肩部上に突き出るようにマウントされており、使用時にはマニピュレーターで素早く引き抜くことが可能となっている。
ビーム・ライフル
マニピュレーターで操作する射撃兵装。公国軍に先駆けて連邦軍が小型化と標準装備化に成功したビーム兵器で、直撃すればモビルスーツも破壊できるだけのビームを発射する他、照準器を使った精密射撃も行える。
シールド
腕部にエクステンダーを介してマウントされる、腕部を覆い隠すことができるほどの大型シールド。対MS戦闘を想定したもので、中距離からの射撃戦や格闘戦でも高い防御性能を発揮した。シールド表面には四芒星のマークがあしらわれている。
ハイパー・バズーカ
オプションとして開発された無反動式の実体弾砲。遠距離からの拠点攻撃の他、対艦戦や対MS戦でも運用できる。弾数は少なく、撃ち終わったあとはデッドウェイト化を避けるため砲がごと放棄する。

対決・名場面 編集

ガンダム、大地に立つ!! ~IF~
『ジークアクス』第2話より。サイド7の連邦軍施設に攻撃を開始したシャアは、コクピットが解放された状態で駐機されていたガンダムに目をつけ、これに乗り込みガンキャノンを撃破した。シャアがジーンに代わってサイド7に潜入し、さらにガンダムに乗り込んで強奪するという衝撃的な展開であり、『Beginning』では第2話が最初に上映されるため、その展開を大きく印象付けた。また、ガンキャノンとの交戦時、シャアはガンキャノンのジェネレーターの誘爆を危惧して最初からコクピットを一刺しにしており(『1st』でデニムのザクを撃墜した状況を左右反転させたもの)、結果として「訓練を受けた軍人のシャア」と「民間人のアムロ・レイ」の差を際立たせることになった[1]
ガンダム破壊命令 ~IF~
同上。ガンダムとペガサスの奪取に成功しサイド7を出港したシャア達に対し、ルナツーはMS2機を差し向ける。シャアは初使用のビーム・ライフルでザクを一撃の下に撃墜し、01ガンダムとも白兵戦を展開。放たれたバズーカ弾を全弾撃ち落とすだけでなく、相手の土手っ腹にキックを食らわせるなど、初搭乗の機体に瞬く間に順応する技量を見せ、圧倒的勝利を収めた。

関連機体 編集

ガンダム / ガンダム (THE ORIGIN版)
別の世界観におけるRX-78ガンダム。ORIGIN版とは型式番号も同一となっている。
赤いガンダム
白いガンダムをシャア専用に塗り替え、更に試作アルファ型サイコミュシステムを搭載した機体。
01ガンダム
試作バリエーション機の一つ。カメラアイがバイザー型で、バルカン砲が存在しないなど頭部周りの構造が異なる。
ゲルググ (GQ)
ガンダムをリバースエンジニアリングした量産МS。宇宙世紀正史におけるジムに相当する機体。

商品情報 編集

リンク 編集

脚注 編集

  1. なお、脚本・コンテの段階ではジーンのザクの撃墜シーンの再現も提案されていた(当該ポスト)。