機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST

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機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST
読み きどうせんしクロスボーンガンダムダスト
外国語表記 Mobile Suit Cross Born Gundam DUST
著者 長谷川裕一
掲載誌 月刊ガンダムエース
出版社 角川書店
発売日 2016年9月
巻数 9巻(連載中)
前作 機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
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概要

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』の続編。同作の16年後、宇宙戦国時代が本格化した時代を舞台にしている。これまで直接的に描かれなかった機動戦士Vガンダム後の時間軸を描いており、ガイア・ギアG-SAVIOUR等を除けば宇宙世紀の最も未来を描いている作品になっている。

また、本作からクロスボーンの綴りが「Cross Bone」から「Cross Born」に変更されている。

あらすじ

宇宙世紀168年。ザンスカール戦争の終結から15年が経過した頃、地球連邦政府の勢力は失われ、コロニー間の争いが絶えない宇宙戦国時代に突入していた。

登場人物

無敵運送

アッシュ・キング
主人公。武装輸送団「無敵運送」のリーダー。
レオ・テイル
ヒロイン。サイド5に住んでいた少女。コロニーが襲われた際にアッシュに助けられ、以降行動を共にするようになる。
シャンガリ
無敵運送の社員のモビルスーツ乗り。
カリフ
同じくモビルスーツ乗り。
ヴァヴァ
無敵運送の社員で母艦エスカルのオペレーター。
モヒート
社員。会計を担当している。
シュリー
社員。メカニックを担当。
ナオキ
同じくメカニック。

キュクロープス

アーノルド・ジルベスター
キュクロープスの構成員の1人。野心があり、地球圏を手中に収めようとしている。
フォント・ボー
前作主人公。ある目的のために「幽霊(ゴースト)」を名乗りキュクロープスに参加する。
ベルナデット・ドゥガチ
前作ヒロイン。「幽霊の花嫁(ゴースト・ブライド)」を名乗りフォントとともに行動する。
ハロロ
AIプログラム。ファントムから出られるようになった。

ムーン・ムーン

カグヤ・シラトリ
ムーン・ムーンの姫君。ある事情から出奔して傭兵として活動している。
エラゾ・カノー
ムーン・ムーンの司祭長。木星の技術で強化人間となり、カグヤ出奔後のムーン・ムーンの実権を握る。

讃美歌の国

首切り王ヘッド・ハーベスターエバンズ・ジルベスター
サイド7宙域を支配している元連邦軍人。破滅主義を掲げ、賛美歌の国を建国する
ジャン・ドーヴァン
MSに使われているバイオ素材を分解・調理するMS料理人であり傭兵。アッシュの師匠でもある。
フランク・オズ
サナリィの技術者で、アンカーの製作者。成り行きからエバンスと行動を共にしていたが、その行動に不信感を抱き離反する。

その他

アンクル・キング
アッシュの祖父。劇中では既に故人。
タガナス・タヤカ
「戦う穀物王」の異名を持つ男性。食糧生産で莫大な利益を上げている。
トレス・タヤカ
リア・シュラク隊隊員。タガナスの妻。
ニコル・ドゥガチ
カグヤの婚約者。トビア・アロナクスと瓜二つの外見をしている。
ジャック・フライデイ
サイド5のコロニー「ミート・オブ・トゥーン」で牧師を勤めている男性。元サーカスの構成員。
マーメイド・ヌーブラ
ジャックと共に教会で過ごしている女性。同じく元サーカス構成員。
カーティス・ロスコ
蛇の足のリーダー。ザンスカール戦争後の政争に破れ、サイド3で軟禁されている。
テテニス・ドゥガチ
カーティスの妻。サイド7「グリプス」でコールドスリープ状態にある。
タルス・バンス
サイド1の統治を行っている人物。
オリエ・バンス
タルスの娘。体が弱い。

登場メカ

無敵運送

アンカー
本作の主人公機でアッシュの保有する機体。ミキシングビルドモビルスーツでガンダムタイプのような見た目だが、ガンダム扱いはされていない。
アンカーV2
アンカーを改修した機体。背面にスラスターが追加され、脚部には履帯が装着されている。
チャッペ
無敵運送が2機保有している機体。ゲドラフをベースとする機体で汎用性に優れる。
エスカル
無敵運送の母艦。貨客船のブリッジとザンスカール帝国製のタイヤを組み合わせた輸送艦。

キュクロープス

ヴォルケーノ
アーノルドの搭乗機。実弾で火力を維持しようとした実験機。
ファントムV2
フォントの搭乗機。以前から性能は落ちているが、それでもこの時代では圧倒的な性能を誇る。
ジェムズガン改
ジェムズガンと同じ生産ラインで開発された量産機。技術後退によって性能は下がっている。
アッシマック
アッシマーの再設計機。脚部の形状が改められ、耐弾性が高められている。
ハンブラ-B
ハンブラビの再設計機。ジェムズガン改のサブ・フライト・システムとして運用する非可変のモビルアーマー。

ムーン・ムーン

クレイン
カグヤの搭乗機。バイラリナのフレームをベースに開発された機体。
オーテングー
エラゾの搭乗機。ミキシングビルドモビルスーツでVガンダムタイプのガンダムフェイスを備えている。
ミガッサ
ムーン・ムーンの量産機。
ムラサメ
ムーン・ムーンの現在の御神体。元サイコガンダムでその性能は維持されている。

賛美歌の国 

バロック
首切り王の搭乗機。ファントムのフレームをベースに開発された機体で、サイコミュによって機体が制御される。
バロック改
切断された左腕にガラハドの腕を移植した改修機。
ヴァケ・ザム
盾仮面モビルスーツのリーダー機。ミキシングビルド機であり、見た目で威圧感を与えようとしているが、性能は低い。
盾仮面MS
頭部を盾で仮面のように覆っている機体群。個々の名称は判別できない。
カングラザム
ミキシングビルドのモビルアーマー。カングリジョグラブロビグ・ザムが合体した機体である。
ケトル・ゾン
フランク・オズの機体。デナン・ゾンをベースとした機体で、性能も維持されている。
ガンダムF89
かつてサナリィガンダムF90以前に開発した実験機。アンカーのベースとなった機体。
バイラリナ・マス
バイラリナの量産モデル。出力は抑えられているがニードル・ヴェスバーを標準装備している。
ケルベロス
首切り王の母艦。マザー・バンガード3番艦。不完全ながらミノフスキードライブを搭載した地球圏最速の戦艦。

ブレイカーズ

ビアッゴ
アッガイの頭部、パラス・アテネの胴体、ジ・Oの脚部、ガーベラ・テトラの背部、デナン・ゾンの腕部で構成されているミキシングビルド機。
マガツキ改
ヅダの頭部、ヤクト・ドーガの胴体、パラス・アテネの脚部、ケンプファーの腕部、ドム・トローペン背部で構成されているミキシングビルド機。
アドマモス
ヤクト・ドーガの頭部、百式の胴体、グフの腕部、ガーベラ・テトラの下半身、Vダッシュガンダムの背部で構成されているミキシングビルド機。
マトマーシュ
ギラ・ドーガの頭部、ガンダムEz-8の胴体、ドーベン・ウルフの腕部、デナン・ゾンの脚部、ゲルググJの背部で構成されているミキシングビルド機。
ヴェテラーノ
ジムIIIの頭部、ガンキャノンの胴体、ドライセンの脚部、ジ・Oの腕部、ゲルググキャノンの背部で構成されているミキシングビルド機。

その他

ウォズモ
タガナスの保有する作業用モビルスーツ。この時代では稀な新規開発された機体。
ビクトリーイージー
トレスの搭乗機。以前搭乗していたVガンダムガンイージを組み合わせている。
クロスボーン・ガンダムX13
ニコルの搭乗機。木星で新たに開発されたクロスボーン・ガンダムの3号機。
ガブレロ
ザビ・ジオンで運用されているガブスレイをベースとする機体。変形時の姿はザクレロに似る。
サンドードック
同じく運用されているバウンド・ドックをベースとする機体。
ショートショルダー
地球連邦軍のジェムズガンの対人仕様。
キャノン・ボール
ボールガリクソンを組み合わせた機体。ミキシングビルドモビルスーツだが、大量に開発されている。
エオス・ニュクス
マザー・バンガード2番艦。グリプスに安置され、テテニスが冷凍睡眠していた。

レストアモビルスーツ

マラサイ
強盗団が使用していた。モノアイが4つの単眼センサーとなっており、ビーム兵器も使用していない。
バイアラン
強盗団が使用していた。ガンダムを模したマスクを着用している。
ズゴック
アッシュを襲った傭兵が使用していた。宇宙で運用可能なように改良されている。メガ粒子砲を使用することができるが、冷却システムは水冷式のままであった為、数発発射すると溶解してしまう。
ゾック
アッシュを襲った傭兵が使用していた。同じく宇宙で運用可能なように改良されている。
キャトル / ゲゼ
海中のムーン・ムーンで運用されている作業機。
ザクII / アイザック
ザビ・ジオンを防衛していた機体。ファントムV2とヴォルケーノに敵うはずもなく撃破された。
ザクII / ジム・インターセプトカスタム / ジム・スナイパーII / リック・ディアス / フルアーマー百式改 / ガザC / Gキャノン
漂流していたアッシュを襲った讃美歌の国の機体。アンカー1機で不利な状況であったが退けた。
ザクII / ネモ / ズサ / ギラ・ズール / デナン・ゾン / ベルガ・ギロス
讃美歌の国の独立宣言時に防衛していた機体。クレインやウォズモに蹴散らされている。
ビガン
ザンスカール帝国が開発したトムリアットの近代化改修機。携行式のビーム兵器は装備していないが、機体自体の性能は開発当時と変わらない。
リグ・シャッコー / バンゾ / Vガンダム / ザクラオ
バロック改と共に行動していた讃美歌の国の機体。バイラリナ・マスも共にいる。
ジム・カスタム / ザクII改 / R・ジャジャ / ドラッツェ / リック・ドム / ゲルググJ / ガルバルディα / ビグロ
アーノルドの首切り王に対する演説の際、止めさせるためにフォン・ブラウンを襲撃した讃美の民の機体。全機のセンサーが後付けされたモノアイレールとなっている。防衛していたジェムズガン改がビーム兵器を装備していたこともあって圧倒され全滅した。

用語

宇宙戦国時代
宇宙世紀0140頃から続いている時代。ザンスカール戦争で連邦がかつての威権を維持出来ていない事が知れ渡り、コロニーが次々に独立。コロニー間の主導権争いが発生している。戦乱の長期化によって技術力は衰退しており、メガ粒子砲の信頼性の低下は元より、全天周囲モニターの修復すら困難になっている。
無敵運送
サイド5の採掘コロニー「ミート・オブ・トゥーン」を中心に活動している運送屋。
キュクロープス
地球連邦軍内の組織の1つ。ティターンズの末裔を自称しており、運用機にもティターンズ系MSの改良型が見て取れる。
ムーン・ムーン
自然回帰を唄うスペースコロニー。ザンスカール戦争のどさくさに地球の水中都市を入手し、そこに移転している。
賛美歌の国
エバンズがルナツーサイド7を中心に建国した国家。
レストアモビルスーツ
宇宙やコロニー等のデブリとなったパーツや宇宙空間を漂っている機体を回収して修復・改修された過去の機体のこと。新たにモビルスーツを生産することが困難になっているためこのような状態になっている。修復されたといっても機体性能は万全と言い難く、マラサイやバイアラン等ビーム兵器を使用出来た機体も実体剣等を装備しビーム兵器も満足に扱えないのがほとんどである。
ミキシングビルドモビルスーツ
既存の機体に原型を留めないほど改造を施したり、いろんな機体のパーツをかき集めて製作された機体のこと。そのため基本的にワンオフ機となる。
DUST計画
アッシュが考案した難民脱出計画。コロニーで地球の大気圏に突入する一大プロジェクト。

関連作品

機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト
前作。
機動戦士Vガンダム
本作はVの後の時代である。

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