ザクIIF型
2019年4月21日 (日) 14:58時点における202.162.146.79 (トーク)による版 (オールズモビルの機体は1年戦争当時の本機ではなくRF系の方が近い為海ヘビに関する記述はこの記事では不適切)
※右図のスペックは双葉社刊「ガンダムの常識」に掲載されたものであり、書籍等によって異なる場合がある。また、このスペックは一年戦争当時の量産タイプのザクIIのものである。
ザクIIF型 | |
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外国語表記 | ZAKU II |
登場作品 |
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デザイン | 大河原邦男 |
スペック | |
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分類 | 汎用量産型モビルスーツ |
型式番号 | MS-06F |
全高 | 17.5m |
本体重量 | 56.2t |
全備重量 | 73.3t |
動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 976kW |
スラスター総推力 | 43,300kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 3,200m |
開発 | ジオニック社 |
所属 | ジオン公国軍、他 |
主なパイロット |
概要
一年戦争時にジオン公国軍がもっとも多く使用したMS。一年戦争序盤の主力機であったC型は核攻撃を想定し耐核装備を施していたが、南極条約によってそれは完全に不要になってしまった。そのため耐核装備を外して軽量化したタイプが本機である。ジオンの国力の低さをカバーして数で優る連邦軍相手に一年戦争序盤は善戦していたが、補給線の限界に達して膠着した後に連邦軍がガンダムをはじめとするモビルスーツを配備し、ジオン軍でも様々なモビルスーツを開発したことで中盤以降は急速に老朽化が進んでしまった。
大気圏内外で運用できる高い汎用性を持っており、それ故に単純な性能向上型だけでなく局地戦・特殊戦仕様、エースパイロット専用機などの多くの派生型が誕生した。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム
- 一年戦争ではルウム戦役からア・バオア・クー攻防戦まで様々な作戦に参加。映像中に登場したザクIIはシャア専用機など一部を除いて全て本機あるいはJ型ということになっているが、当然ながら後付け設定である。
- ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079
- 闇夜のフェンリル隊に数機配備されている。主なパイロットはニッキ・ロベルト、ル・ローア、シャルロッテ・ヘープナー。
- 機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン
- ジオン軍残党のメイルメルに2機搭載されている。パイロットはスキニー・トンベルとリベット・アッカー。右肩シールドに耐ビームコーティング、右腕部にアーム・マシンガン、武装としてフォールディング・ホークを装備している等、細かい部分が改造されている。この機体は頭頂高は22.0m、本体重量は36.8tとなっている。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- ザク・マシンガン
- 口径120mmの大型機関砲で、最も多く使用された主兵装。上部に装填する大型のドラムマガジン(厳密にはパンマガジンといったほうが正しい)が特徴で、スコープや銃身下部のフォアグリップによって高精度の射撃ができる。連邦製のジムやボール、軍艦のブリッジさえ数発で撃破できる威力があるが、シールドやガンダムの装甲を貫通することはできない。対空戦闘に使用できるほどの連射性や銃床による格闘戦ができるほどの耐久性も備えており、グフやドムなど他のMSが使用した例もある。
- ヒート・ホーク
- 近接戦闘用の格闘兵装。不使用時は左腰に携帯していることもある。文字通り刃の部分が高熱化することで高い破壊力を発揮する斧型の武器で、刃はプラズマ化するためビーム・サーベルと鍔迫り合いすることも可能。ガンダムやジムのシールドを割ることができるなど、直撃すれば大きなダメージを与えられる。
- ザク・バズーカ
- 口径は280mmないし240mm。元々は対艦用のロケットランチャーで、ザク・マシンガンより高い攻撃力が求められる敵に対して使用する。連射はできるものの外見上弾倉の位置が分かりづらい(MS IGLOO2 重力戦線で予備弾倉が登場する)。ドムの制式装備としてより大口径・高攻撃力のジャイアント・バズが登場したためザクII以外の機体が装備しているシーンはザク・マシンガンに比べれば少ない。
- パワーツール
- ピストル型のパワーツール。書籍『宇宙翔ける戦士達 GUNDAM CENTURY』掲載のイラストに、本装備でブリティッシュ作戦に参加している本機が描かれている。後に『ROBOT魂 ジオン軍武器セット ver. A.N.I.M.E.』で立体化している。
- 冷却タンクランドセル
- 上記のパワーツールを装備した機体が装備している。
対決・名場面など
関連機体
- ザクIIJ型
- F型の重力下仕様。空間戦用の装備・構造が省かれ、軽量化している。『機動戦士ガンダム』の放送当時にはなかったタイプで、後付け設定で地上戦で登場するザクの大半は本機であるとされ、現在はそれが定着している。
- ザクIIJC型
- 『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』にて初登場。外見がJ型と少々異なっているが、性能の違いについては不明。HCM-Proにて1st版ザクとは別に商品化された。
- 陸戦高機動型ザクII
- J型の性能向上型。
- ザク・デザートタイプ
- J型をベースとした熱帯・砂漠戦仕様。
- ザクキャノン
- J型をベースに背部にキャノン砲を装備した支援機。グリプス戦役時には連邦軍が地上用だけでなく、宇宙用に改修し配備した。
- グフ
- J型をベースにした、純粋な陸戦用モビルスーツ。
- ザクIIA型
- 先行量産型。
- ザクIIC型
- 初期量産型。耐核装備が施されているのが特徴。
- ザクIIF型 (THE ORIGIN版)
- 『THE ORIGIN』における本機。
- ザクII (リビング・デッド師団仕様)
- 旧サイド4『ムーア』宙域に展開する『リビング・デッド師団』に配備されたバリエーション。2基のサブアームとプロペラントタンクを搭載した大型のバックパックを装備し、各関節やパイプには独特のシーリング機構が施されている。
- ザクIIFS型
- S型以前の指揮官機。ガルマ・ザビ専用機が有名。
- ザクIIF2型
- 「統合整備計画」に基づいた再設計機。対MS戦を考慮されている。
- ザクII改
- ザクIIの最終生産型で、「統合整備計画」に基づいて開発された、再設計機。
- 量産型ザクII (中間生産型)
- 最終生産型に至る途中の機体。
- ザク強行偵察型
- ザクを偵察用に改修した機体で、各部にカメラが設置されている。戦闘力はほぼ皆無。ミノフスキー粒子下でも非常に高性能で、ガブスレイやギャプランのカメラアイはこの機体の物を参考にしている。
- ザクフリッパー
- 強行偵察型をさらに改良した機体。
- 高機動型ザクII
- エースパイロット用に配備された性能向上型。
- サイコ・ザク
- 高機動型ザクIIをベースに開発され、内部に「リユース・サイコ・デバイス」を内蔵したバリエーション機。
- 宇宙用高機動試験型ザク
- 脚部をドム系統のものに換装した試作機。
- アクト・ザク
- ペズン計画で開発されたモビルスーツ。間接部にマグネットコーティングを施され、さらにビーム兵器の運用が可能になっており元のザクとは比べ物にならないほどに強化されている。しかし、試作段階で終戦を迎えてしまったため一年戦争には投入されることはなかった(一部ゲーム作品では唯一実戦に投入された一機が存在するが…)。戦後、生産施設を連邦が接収し少数が生産され研究用やテスト用に使用された。実は『機動戦士Ζガンダム』にてロザミア・バダムのギャプランに随伴する形で登場している。
- ザクタンク
- 大破したザクの上半身とマゼラベースを接合して作られた作業用機体。グリプス戦役時にもジャブローにて運用されているのが確認されている。
- ザク・マインレイヤー
- バックパックを機雷散布用に換装した機体。
- ザク・トレーナー
- 訓練用に改造した機体。
- 作業用ザク
- 作業用にリサイクルした機体。
- サイコミュ試験用ザク
- サイコミュシステムを搭載することを目的とした機体。「Z型」とも呼ばれる。
- サイコミュ高機動試験用ザク
- Z型2号機の下半身を丸ごとスラスターユニットにしたもの。ジオングの原型機。
- ドラッツェ
- 破損したザクIIF2型を元に、脚部をプロペラントタンク兼スラスターに替えたもの。
- ハイザック
- 地球連邦軍(ティターンズ)が開発したザク系列。
- ザクIII
- 連邦軍のザクであるハイザックに憤ったネオ・ジオン(アクシズ)によって開発されたザク。
- ギラ・ドーガ
- ザクをU.C.0090年代の技術で洗練された機体。
- ギラ・ズール
- ギラ・ドーガをザクにもっと似せた機体。
- RFザク
- 『機動戦士ガンダムF90』にて登場。オールズモビルが運用しており、見た目こそザクIIを模しているが時代相応の高性能を誇る。
- ブッシ
- F.C.世界のザクに相当する機体。
- ジェニス
- A.W.世界のザクに相当する機体。
- ボルジャーノン
- C.C.世界のザク。
- ザクウォーリア
- C.E.世界のザク。
- ジャハナム
- R.C.世界のザクに相当する機体。地上用と宇宙用の形状が異なる。
- グレイズ
- P.D.世界のザクに相当する機体。
商品情報
ガンプラ
フィギュア
書籍