ロザミア・バダム

ロザミア・バダム
外国語表記 Rosamia Badam
登場作品
声優 藤井佳代子 (TV版Ζ)
浅川悠 (新訳Ζ)
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プロフィール
愛称 ロザミィ
種族 人間 (アースノイド / 強化人間)
性別 女性
年齢 17歳
没年月日 宇宙世紀0088年2月2日 (TV版Ζ)
職業 MSパイロット
所属組織
階級 少尉 → 中尉
主な搭乗機
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概要 編集

北米のオーガスタ研究所に所属する強化人間。階級は少尉。

幼い頃に一年戦争時のコロニー落としによって戦災孤児となっており、トラウマになったコロニーが落下してくる光景を「空が落ちてくる」と称し、情緒不安定になっている。戦後、育児施設に送られたが、そこで素質を見出された事によりニュータイプ研究所に送られ、強化人間の被検体となる。そしてコロニー落としに対するトラウマを利用され、戦闘衝動を駆り立てるために「コロニー落としを行うスペースノイドエゥーゴ)を倒さなければならない」という暗示や記憶操作が施された。さらにパイロットとしての強靭性を高めるため薬物投与による肉体強化も施され、研究所が開発した可変モビルア-マーギャプラン」のテストパイロットを担当する事となる。

その後、宇宙世紀0087年5月にジャブロー基地からアウドムラで脱出したエゥーゴカラバを追撃するスードリとの合流を命じられ、ギャプランで研究所から発進。合流前にアウドムラを捕捉し先制攻撃を仕掛け、敵のニュータイプであるカミーユ・ビダンクワトロ・バジーナと交戦した。途中で推進剤不足により後退し、スードリに合流したロザミアは以後、指揮官であるブラン・ブルタークの指揮下に入り、アウドムラ追撃作戦に参加する。しかし彼に対する尊敬の念が高まるあまり彼の助けになろうと独断で出撃。サンフランシスコ郊外で再びカミーユらと交戦に及ぶも乗機を撃墜され、機外へ脱出した。

その後、ティターンズに編入されたロザミアはティターンズ傘下となったニュータイプ研究所で再調整を受け、敵であるカミーユが「兄」であるという刷り込みが施された。この再調整による反動または意図したものなのか、幼児退行の症状が見られる。

そしてサイド2モルガルテンにおいてカミーユと再会。彼を「お兄ちゃん」と慕い、彼の妹「ロザミィ」としてアーガマに潜入する。しかし、戦闘を目にして兵士であるロザミアとしての人格が目覚め、ティターンズに戻っている。その後、同じオーガスタ研の強化人間ゲーツを「兄」とする刷り込みを施す再調整が行われたが、歪められた記憶によって生じたカミーユとゲーツという2人の兄の存在により、ロザミアとロザミィの意識が混在し不安定だったロザミアの精神は次第に破綻。アクシズ宙域においてアーガマ攻撃のためサイコガンダムMk-IIで出撃した時に精神が限界を向かえ、兄の幻影を追い求めながらひたすらに攻撃を開始。攻撃を止めようとするカミーユもアーガマの危機を前に已む無くサイコガンダムMk-IIの頭部を破壊。機外に放り出されたロザミアは兄の姿を見ると共にそのまま爆発に巻き込まれ命を散らす事となった。

その後、カミーユとパプテマス・シロッコの最終決戦においてはロザミィが精神体として他の死者と共に現れ、カミーユにシロッコを討つための力添えをした。

登場作品と役柄編集

機動戦士Ζガンダム
初登場作品。第14話から登場し、ギャプランの機動力を遺憾なく発揮してカミーユやクワトロを苦戦させた。続く第15話では再びアウドムラに攻撃をかけるものの、カツとカミーユ、クワトロの連携の前にギャプランを撃墜され、脱出した。その後しばらく音沙汰が無かったものの、第39話からロザミィとして再登場。ニュータイプ研究所の狂気を感じさせる程の人格の変わり様であった。そしてカミーユとの接触や敵対を経た後、第48話において遂に精神状態に限界が訪れ暴走。最終的にカミーユの手によって命を散らす事となった。
機動戦士Ζガンダム (小説版)
機動戦士Ζガンダム A New Translation
三部作全てに登場。担当声優が浅川悠氏に変更された。ギャプランで登場~撃墜までの流れはTV版と概ね同じものの、ロザミィ関連のエピソードが全てカットされているため、唐突な退場となった。そのためカミーユとの絡みは殆ど皆無なのだが、Ζガンダムジ・Oの最終決戦において、死者の精神体がカミーユに力を貸す中で、ロザミィの精神体も登場。カミーユとの接点が無く、かつロザミアとして退場した彼女が何故唐突にロザミィとして登場し協力したのか疑問に思った意見も少なからず見受けられる。
なお、第二部の公式サイトなどでは小説版Ζと同様に「ロザミア・バム」と表記されている。
機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE
2022年10月5日開催のストーリーイベント「0086 ペッシェ・モンターニュ ~水の星にくちづけをI~」にて実装。『Ζ』本編以前の強化人間としての訓練・調整を受けていた頃の様子が描かれている。同作では当初の人格がTV本編のロザミィと同様に幼児退行した状態で描かれており、この時点で「ロザミィ」が愛称となっている。身体強化は完成レベルに達していたものの精神面が不安定だったため、エスコラやマルガにより外科手術による再調整が予定されていたものの、その後、ペッシェの意を汲んだナナイにより薬物と暗示による人格の再形成を提案。結果としてTV本編の獰猛な性格になったという流れになっている。続く「0087 ペッシェ・モンターニュ ~水の星にくちづけをII~」では『Ζ』第48話の展開が描かれ、ペッシェの説得も虚しく暴走の末にΖガンダムの攻撃で戦死。直後にΖと交戦中だったペッシェの前に精神体として現れ、仇討ちをしようとしていたペッシェをなだめて戦いをやめさせた。なお、この戦闘では『Ζ』本編で着用していた黒・ピンクのノーマルスーツではなく、通常カラーのノーマルスーツを着用している。

人間関係編集

オーガスタ研究所編集

ローレン・ナカモト
オーガスタ研究所の研究員。ロザミアの調整処置を担当。
ペッシェ・モンターニュ
オーガスタ研究所所属のニュータイプ。同じ被検体としてロザミィの心の支えとなっていたものの…。
ナナイ・ミゲル
オーガスタ研究所の研究員。インコムの試験で疲弊するペッシェの負担を減らそうとナナイに対して再調整を申し出た。
マルガ
オーガスタ研究所の上級研究員。当初、ロザミアに対し外科手術による精神面の再調整を行おうとしていた。

ティターンズ編集

ゲーツ・キャパ
バスク・オム率いる強化人間部隊の一員。ロザミアの監視役を担当すると共に彼女の兄役を演じた。
エスコラ・ゲッダ
ティターンズの将校。マルガと共にロザミィの再調整を推進しており、インコムの導入に対し否定的。

エゥーゴ編集

カミーユ・ビダン
ガンダムMk-II及びΖガンダムのパイロット。地球での初戦においてギャプランの機動力で翻弄した。その後、再調整によって彼が兄という記憶を植えつけられる。
シンタ / クム
アーガマに乗船している戦災孤児たち。アーガマに潜入している間、主に彼らと共に行動を共にした。
ハサン
アーガマの船医。ロザミィの身体検査を行い、彼女が強化人間である事を特定した。

名台詞編集

「あなた、お兄ちゃんの恋人?そう!あたし、思ってたんだ!お兄ちゃんの恋人には、あなたのような人がいいなって。あなた、ぴったりじゃないの、お兄ちゃんの恋人に」
ファに対しての台詞。

搭乗機体・関連機体編集

ギャプラン
当初の搭乗機。二度に渡ってアウドムラを襲撃した。
ネモ
『Ζ』第41話にて搭乗。カミーユを助けようと出撃するも、途中で人格がロザミアに戻った事で機体ごとティターンズに戻った。
バウンド・ドック (2号機)
『Ζ』第42話にて搭乗。ロザミィとして再調整されてからの搭乗機。
サイコガンダムMk-II
『Ζ』第48話にて搭乗。最後の搭乗機となった。
ギャプラン・トレーナー
『ガンダムUCE』にて訓練時に搭乗。
サイコガンダム
『カイレポ』及び『ガンダムUCE』にてキリマンジャロ基地防衛戦の際に搭乗。

商品情報編集

リンク編集