「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」の版間の差分
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+ | しかしその一方で、ヒロインである[[ニナ・パープルトン]]の監督の交代に伴う行動の変化や、本作オリジナルであるGPシリーズの[[MS]]がΖ初期のMS群よりも高性能に見えるまたは高性能である、などの理由で叩かれる事もある。近年ではそういった部分への批判は収まっているが、現実社会において日本や世界各地でテロ事件が頻繁に起こる様になった結果、それまで「憂国の士」という形で美化され絶賛されていた[[エギーユ・デラーズ]]やアナベル・ガトーといった[[デラーズ・フリート]]のメンバー達が、「ア・バオア・クー攻防戦で多くの同胞達を見捨てて敵前逃亡した」、「核攻撃やコロニー落としを平然と行い、それを棚に上げて連邦を非難する狂信的で卑劣なテロリスト」といった形で叩かれる様になっている。 | ||
戦略核搭載のMSである「[[ガンダム試作2号機]]」の開発など、現場の責任問題では収まらない様々の問題を含むため、大規模な話ながらガンダム作中世界では「正史として記録されていない」事になっている。 | 戦略核搭載のMSである「[[ガンダム試作2号機]]」の開発など、現場の責任問題では収まらない様々の問題を含むため、大規模な話ながらガンダム作中世界では「正史として記録されていない」事になっている。 | ||
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=== その他 === | === その他 === | ||
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== 各話リスト == | == 各話リスト == | ||
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:松浦まさふみ氏による漫画版。細部のストーリーがアニメ本編と異なる。 | :松浦まさふみ氏による漫画版。細部のストーリーがアニメ本編と異なる。 | ||
+ | ;[[機動戦士ガンダム0083 with ファントム・ブレット]] | ||
+ | :本作の前日譚であるデジラマストーリー。宇宙世紀0082年に月面で起こった[[ガンダム試作0号機]]とザメル砲部隊の戦いを描く。 | ||
;[[機動戦士ガンダム0083 REBELLION]] | ;[[機動戦士ガンダム0083 REBELLION]] | ||
:夏元雅人氏が描く漫画版で、本作のリブート作品にあたる。様々な設定の追加・変更の他に、他シリーズからキャラクター・メカニックが数多く出演する。 | :夏元雅人氏が描く漫画版で、本作のリブート作品にあたる。様々な設定の追加・変更の他に、他シリーズからキャラクター・メカニックが数多く出演する。 | ||
− | + | ;[[機動戦士Ζガンダム]] | |
+ | :時系列的には続編にあたる作品。 | ||
+ | ;[[ガンダム・センチネル]] | ||
+ | :『Ζ』終盤と『ΖΖ』前半の間に起きた「[[ペズンの反乱]]」を描いた作品。同企画における「センチネル0079」では一年戦争の機体がリデザインされており、本作の一部機体のデザイン元となった。 | ||
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2024年6月9日 (日) 10:45時点における最新版
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY | |
---|---|
外国語表記 | MOBILE SUIT GUNDAM 0083 STARDUST MEMORY |
原作 |
矢立 肇 富野由悠季 |
監督 |
加瀬充子(第1~5話) 今西隆志(第2~13話) |
メカニックデザイン |
カトキハジメ 明貴美加 河森正治(メカニカルスタイリング) |
美術 | 東 潤一(監督) |
音楽 | 萩田光男 |
撮影 | 奥井 敦(監督) |
制作 |
サンライズ(製作・著作) バンダイ(製作) |
プロデューサー |
植田益朗(サンライズ) 高梨 実(バンダイ) |
発売日 | 1991年5月22日~1992年9月24日 |
話数 | 全13話 |
劇場版 | 機動戦士ガンダム0083 ―ジオンの残光― |
小説版 | 機動戦士ガンダム0083(全3巻) |
概要編集
ガンダムシリーズOVA第2作で、『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Ζガンダム』の間のミッシングリンクを一気に繋いだ意欲作。ジオン残党のその後とティターンズが権力を握るまでの過程が描かれている。
宇宙世紀の公式映像作品では「ガンダム対ガンダム」の構図が大々的に扱われた作品となっている他、従来の作品と比べて『ガンダム・センチネル』に代表されるような戦いに生きる男達に焦点が当てられており、敵味方双方に陰謀が渦巻く中で、男同士の熱い戦いが繰り広げられる硬派なストーリーとなっている。作画も全体を通して極めて気合の入った物となっており、主人公コウ・ウラキと宿敵アナベル・ガトーの対決シーンなど、数多くの名シーンが存在している。
しかしその一方で、ヒロインであるニナ・パープルトンの監督の交代に伴う行動の変化や、本作オリジナルであるGPシリーズのMSがΖ初期のMS群よりも高性能に見えるまたは高性能である、などの理由で叩かれる事もある。近年ではそういった部分への批判は収まっているが、現実社会において日本や世界各地でテロ事件が頻繁に起こる様になった結果、それまで「憂国の士」という形で美化され絶賛されていたエギーユ・デラーズやアナベル・ガトーといったデラーズ・フリートのメンバー達が、「ア・バオア・クー攻防戦で多くの同胞達を見捨てて敵前逃亡した」、「核攻撃やコロニー落としを平然と行い、それを棚に上げて連邦を非難する狂信的で卑劣なテロリスト」といった形で叩かれる様になっている。
戦略核搭載のMSである「ガンダム試作2号機」の開発など、現場の責任問題では収まらない様々の問題を含むため、大規模な話ながらガンダム作中世界では「正史として記録されていない」事になっている。
ストーリー編集
オーストラリアの地球連邦軍トリントン基地に2機の試作ガンダムを載せたペガサス級アルビオンが降り立ち、2機の内の1機、核を装備するガンダム「ガンダム試作2号機」に核弾頭が装填される。しかし、ジオン残党軍が突如として基地を襲撃し、ジオンのエースパイロットアナベル・ガトーによって2号機が奪われてしまう。
基地に居合わせたテストパイロット「コウ・ウラキ」は1号機に搭乗し、2号機と対峙。このガンダム同士の対決が地球連邦軍とジオン残党の勝利者無き戦いの幕開けとなった。
登場人物編集
主要キャラクター編集
- コウ・ウラキ
- 主人公。士官学校卒のモビルスーツマニア。ニンジン嫌い。新開発の試作2号機がジオン残党に奪われた際に、偶然試作1号機の近くに居たために咄嗟に乗り込み、追撃する。試作2号機の一連の奪還作戦、及びジオンのエースであるガトーとの交戦により、パイロットとしても人間的にも飛躍的に成長していく。
- ニナ・パープルトン
- ヒロイン。アナハイム・エレクトロニクス社所属のモビルスーツエンジニア。ガンダムオタク。自らが開発したGPシリーズを「私のガンダム」と呼ぶ等、その偏愛ぶりは著しい。軍属ではないにせよ、地球の存亡や安定より昔の彼氏を選んでしまうあたりが、セカイ系ヒロイン。
- アナベル・ガトー
- 「ソロモンの悪夢」という異名を持つジオン軍のエース。
地球連邦軍編集
- チャック・キース
- コウの親友。
- エイパー・シナプス
- ペガサス級強襲揚陸艦「アルビオン」艦長。
- サウス・バニング
- アルファ・A・ベイト
- ベルナルド・モンシア
- チャップ・アデル
- ジャクリーヌ・シモン
- モーラ・バシット
- ジョン・コーウェン
- ガンダム開発計画の責任者。最終的には一連の責任を負わされ、ジャミトフにより排斥される。
- ジャミトフ・ハイマン
- バスク・オムの上官。星の屑作戦終了後、連邦内に生まれた危機感を煽る形で権力を掴み、手勢のティターンズともども躍進する。
- バスク・オム
- ソーラーシステムの指揮を執り、星の屑作戦に対する最終防衛線を張る。
アナハイム・エレクトロニクス社編集
デラーズ・フリート編集
- エギーユ・デラーズ
- ジオン軍将校で、デラーズ・フリートの首魁。ジオンの大義のために、「茨の園」と呼ばれる宙域に潜んで機会を伺っていた。清濁併せ呑む度量の広さを持つが、最終的にはシーマによって暗殺された。
- カリウス
シーマ艦隊編集
- シーマ・ガラハウ
- 元ジオン軍特殊部隊員、宇宙世紀二大毒婦あるいは宇宙世紀三大悪女の一人と目される。星の屑作戦の裏で暗躍する。ジオン軍に居た頃から汚れ仕事ばかりやっていた。戦艦リリーマルレーンの艦長でもあり、部下は海兵よりむしろ海賊に近い。
- デトローフ・コッセル
ジオン残党軍編集
アクシズ編集
- ハマーン・カーン
- ジオン残党の集結する小惑星アクシズの摂政。デラーズ・フリートとの共闘は断ったが、戦後の敗残兵の受け入れを約束し、ノイエ・ジールの供与を行う。
- ユーリー・ハスラー
- アクシズ先遣艦隊司令。ハマーンの命により、デラーズ・フリートの支援に赴く。
その他編集
登場メカ編集
地球連邦軍編集
モビルスーツ編集
艦船編集
デラーズ・フリート編集
モビルスーツ・モビルアーマー編集
艦船編集
シーマ艦隊編集
モビルスーツ編集
艦船編集
アクシズ先遣艦隊編集
艦船編集
その他編集
用語編集
各話リスト編集
OVA版編集
話数 | サブタイトル | 備考 |
---|---|---|
第1話 | ガンダム強奪 | |
第2話 | 終わりなき追撃 | |
第3話 | 出撃アルビオン | |
第4話 | 熱砂の攻防戦 | |
第5話 | ガンダム、星の海へ | |
第6話 | フォン・ブラウンの戦士 | |
第7話 | 蒼く輝く炎で | |
第8話 | 策謀の宙域 | |
第9話 | ソロモンの悪夢 | |
第10話 | 激突戦域 | |
第11話 | ラビアンローズ | |
第12話 | 強襲、阻止限界点 | |
第13話 | 駆け抜ける嵐 |
小説版 編集
巻 | 話数 | サブタイトル | 備考 |
---|---|---|---|
上巻 | 序章 | 終戦 | |
第1章 | トリントン基地 | ||
第2章 | 終りなき追撃 | ||
第3章 | 抜錨 | ||
第4章 | 熱砂の攻防 | ||
中巻 | 第5章 | デラーズ・フリート | |
第6章 | もがれた翼 | ||
第7章 | フォン・ブラウンの戦士 | ||
第8章 | 宇宙の鼓動 | ||
第9章 | 予感… | ||
下巻 | 第10章 | ソロモンの悪夢 | |
第11章 | 星の屑 | ||
第12章 | ラビアンローズ | ||
第13章 | 阻止限界点 | ||
第14章 | 絶望の宇宙 | ||
第15章 | 駆け抜ける嵐 | ||
終章 | 濁流 |
楽曲編集
オープニングテーマ 編集
- 「THE WINNER」(第2話~第7話)
- 作詞:安藤芳彦 / 作曲:都志見隆 / 編曲:萩田光男、都志見隆 / 唄:松原みき(ビクター音楽産業)
- 「MEN OF DESTINY」(第8話~第12話)
- 作詞:安藤芳彦 / 作曲:松原みき / 編曲:萩田光男 / 唄:MIO(ビクター音楽産業)
エンディングテーマ 編集
- 「MAGIC」(第1話~第7話)
- 作詞・作曲:JACOB WHEELER / 編曲:志熊研三 / 唄:JACOB WHEELER(ビクター音楽産業)
- 「Evergreen」(第8話~第13話)
- 作詞:佐藤ありす / 作曲:鈴木キサブロー / 編曲:萩田光男 / 唄:MIO(ビクター音楽産業)
挿入歌 編集
- 「BACK TO PARADISE」(第1話及び第6話。主題歌「THE WINNER」の英語アレンジ版)
- 作詞:LINDA HENNRICK / 作曲:都志見隆 / 唄:松原みき
関連作品編集
- ルンガ沖砲撃戦
- CD『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY CDシネマ/ルンガ沖砲撃戦』に収録されているCDドラマ。第7話と第8話の間に起こったアルビオンとデラーズ・フリート補給部隊の戦闘を描く。
- 宇宙の蜉蝣
- CD『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY CDシネマ2/宇宙の蜉蝣』に収録されているCDドラマ。シーマ・ガラハウに焦点を当てたストーリーで、彼女のこれまでの経緯が彼女の見る悪夢で語られる。
- 宇宙の蜉蝣2
- 『0083』のBlu-ray BOXに収録されているピクチャードラマ。『宇宙の蜉蝣』と同様、シーマ・ガラハウが主人公のサイドストーリーで、ガーベラ・テトラ受領までが彼女の予知夢で描かれる。
- 機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄
- 松浦まさふみ氏による漫画版。細部のストーリーがアニメ本編と異なる。
- 機動戦士ガンダム0083 with ファントム・ブレット
- 本作の前日譚であるデジラマストーリー。宇宙世紀0082年に月面で起こったガンダム試作0号機とザメル砲部隊の戦いを描く。
- 機動戦士ガンダム0083 REBELLION
- 夏元雅人氏が描く漫画版で、本作のリブート作品にあたる。様々な設定の追加・変更の他に、他シリーズからキャラクター・メカニックが数多く出演する。
- 機動戦士Ζガンダム
- 時系列的には続編にあたる作品。
- ガンダム・センチネル
- 『Ζ』終盤と『ΖΖ』前半の間に起きた「ペズンの反乱」を描いた作品。同企画における「センチネル0079」では一年戦争の機体がリデザインされており、本作の一部機体のデザイン元となった。
商品情報編集
DVD編集
OVAシリーズ編集
4枚セット 4枚セット
劇場版編集
サントラ編集