連邦兵 (UC)

機動戦士ガンダム00』の連邦兵については「連邦兵 (00)」、『機動戦士ガンダムAGE』の連邦兵については「連邦兵 (AGE)」を参照。

連邦兵 (UC)
登場作品
テンプレートを表示
プロフィール
種族 人間
職業 軍人
所属 地球連邦軍
主な搭乗機 ジムなど
テンプレートを表示

概要

機動戦士ガンダム』を初めとして様々な宇宙世紀作品に登場する、地球連邦軍の一般兵。ネームドの一般兵がいる一方で、もちろん彼らのような名無しの一般兵も存在している。

初出である『1st』では、主人公達にとって味方サイドの人間でありながら、人間性に欠けた人物が登場するなど、連邦軍の負の面が描かれる事もあった。戦闘についても殆どの作品で十中八九やられ役として描かれており、機体性能で分があったとしても練度の差で一方的に撃墜されるという場面が多々見られる (特にジオン残党軍との戦闘では顕著)。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダム
初登場作品。主人公の敵対勢力であるジオン兵に人情味溢れる人物が幾つか見られたのに対し、第13話で難民キャンプで横暴を働いた兵士など、正反対のキャラクターが描かれている。
機動戦士ガンダム MS IGLOO
悪役である事をとにかく強調するため、監督の指示により、軍人にあるまじきチンピラ同然のキャラクターとして描かれている。戦闘行動についても「味方もろとも敵機を撃破する」「高揚して喚き散らす」「敵に罵声を浴びせる」といった倫理や品性に欠けたものが多々見られた。
機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
前作のようなチンピラさは幾分大人しくなったものの、相変わらずやられ役として描かれている。生身や通常兵器でモビルスーツを相手取らなければならないため、戦闘ではとにかく絶望と必死さが表れている。
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
人間ドラマに重点を置いた作品のため、他の作品よりも顔見せする機会が多い。本編開始まで戦闘とはほぼ無縁だった中立コロニーとはいえ、新型ガンダムを有する基地や戦闘後の街の警備など、兵士として仕事を卒なくこなしている。
機動戦士Ζガンダム / 機動戦士ガンダムΖΖ
主人公達のメインの敵がティターンズネオ・ジオンであるため、連邦兵達の出番はごく僅か。
また、ブラン・ブルダークなど、ティターンズに協力する立場の連邦兵士も登場する。
機動戦士ガンダムF91
クロスボーン・バンガードの小型モビルスーツ相手に、機体性能の差に加え練度不足もあり、一方的に撃墜されていった。また、コロニー防衛隊でありながらコロニーの外壁を破壊し、更に民間人を戦闘に巻き込んだ果てに逃走するなど、全体的な士気の低さが如実に描かれている。
機動戦士Vガンダム
この時代になると、コスモ・バビロニア戦争から数十年経ったこともあり、実戦経験者は激減し、全体的な練度や士気も低下している。正規軍で反ザンスカール戦に挙兵したのは、リガ・ミリティアに合流したリーンホースや有志の集まりであるバグレ隊、ムバラク艦隊に所属する兵士たちが中心である。


名台詞

機動戦士ガンダム 

「無断で君の家に入ったことは謝る。誰も居なかったんでね」
第13話より、アムロの実家を無断で占拠していた連邦兵の台詞。ジオン軍の占拠地で孤立しヤケ酒に明け暮れていた訳だが、その他にも難民キャンプの露店に難癖をつける兵士がいるなど、従来のアニメからすればとても味方側の人物のやる事とは思えない行為である。視聴者に対し本作における主人公側の勢力が決して一枚岩でない事を知らしめた。

機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY 

「無事か!?後は我々に任せろ!」
2作目『蒼を受け継ぐ者』のステージ1より、イフリート改戦のクリアデモで登場するジム・コマンド部隊の台詞。イフリートのニムバスはプレイヤーとの戦闘で消耗していた事もあり渋々撤退。遠距離からミサイルやグレネードをひたすら撃ってくる相手をやっとの思いで倒したタイミングという事もあり、中々に頼もしく聞こえる台詞である。

機動戦士ガンダム MS IGLOO 

「敵補給艦、エスコート無し、定期急行便……カモだ!」
「オハイオ小隊、出撃する! ブリッジ、もやいを解け!」
「はははっ、散ったか。手遅れだ! ルナツーに近づきすぎた罪は重い!」
『一年戦争秘録』第3話冒頭より、補給作業中のパプア級を捕捉したオハイオ小隊の会話。鉱物資源を満載したパプア級の動きは重く、ここぞとばかりに撃沈しようとするオハイオ小隊だったが、その時、モニターの前を謎の機体が横切った。
「な、何だ!」
「まさか、ジオンの新型モビルスーツか!」
「隊長! 母艦を狙われるおそれが!!」
「判っている! 退がるぞ!」
同上。突如として現れた新手の正体は未確認の機体ヅダであった。威嚇射撃をしたきり一切の攻撃をせず周囲を威圧するように飛び回るヅダに対し、隊員の1人は陽動であると判断。互いに命中弾を与える事無く、オハイオ小隊はそそくさと撤退していった。
なお、ガンプラ「MG 1/100 RB-79 ボール シャークマウス仕様」のフレーバーテキストでは上記の会話も含めて同様のフレーズが多用されている(迷台詞の項参照)。
「なんだぁ、この野郎?」
「ああ、ザクじゃないのか?」
「はっはっは、こいつ知ってるぞ!放送で世界に恥を晒したポンコツだ!」
「ホントか!ハハハハハ!!」
『一年戦争秘録』第3話より、初めて相対するヅダに対して。調子の良い口振りだが、その実は初の実戦で瞬時に2機の新型機ジム(それも一機は指揮官機)を撃墜されて恐怖し、先に見たプロパガンダを材料に虚勢を張るためだった。しかしそれで勝てるような戦いは無く、結局、ポンコツと蔑んだ相手に対し「化け物」と驚愕した末に全滅するのだった。
「ドラム缶の化け物め!」
『黙示録0079』第2話より、味方艦に見捨てられただ1機残ったボールの年少兵がオッゴに殴りかかりつつ、これを指して放った台詞。自身も相手も残弾ゼロでまともに戦闘ができない以上、もはや敵愾心を相手に向けてぶつけるより他無かった。これに対しオッゴのエルヴィンも「アジアのスイカ」と殴りかかり、殴り合いの末、エルヴィンの説得を受けた年少兵は投降した。初の実戦を終え、安堵に包まれるエルヴィンだったが…
連邦兵A「なんだ!?ドラム缶の親玉か?」
連邦兵B「赤いモビルアーマー!?まさかこんなフィールドに!」
『黙示録0079』第3話より、3隻の戦艦を沈め、多数のボールとジムを撃破したビグ・ラングを目の前にして。絶大な火力に加え、機体カラーがかの有名なエースパイロットを象徴する赤だったために、連邦軍の部隊はたまらず撤退した。
「ノーサイドってか、レフリーはどこにもいねぇよ!」「何が停戦だぁ!」「俺たちの仲間をあんなに焼き殺しといてぇ!!」
同上。停戦命令を無視してオッゴに銃口を向けたジム後期型ボールのパイロットの台詞。味方を悉く殺されてきた兵士達の憎悪はもはや停戦なんて建前に過ぎず、目の前の無抵抗の相手を皆殺しにする事でしか晴らす事ができなかった。オッゴの撃墜を皮切りに再び戦端が開かれてしまい、マイ達はやむなく生き残るための抵抗を開始する。

機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線 

バーバリー「第4分隊、聞こえているか!ば…馬鹿!手を振ってる場合じゃない!さっさとそこから降りろ!」
「ハァ!?ここまで昇るのに大変でありましたぁーっ!!」
第1話より、ザクIIと会敵する直前の対MS特技兵小隊ベン・バーバリーと補充兵のやり取り。第4分隊の補充兵は転換訓練期間が2週間と前回の補充兵よりも1週間短く、素人も同然の集団だった。あろう事か狙撃ポイント確保の際に敵からも見晴らしが良くかつすぐに逃げられない鉄塔の上に陣取り、バーバリーからの無線に対してものん気に手を振って答えるなど緊張感が全く感じられなかった。更に部隊がザクから攻撃を受けた際にはすぐに撤収しようとせず、結果、ザクに見つかり鉄塔諸共ヒートホークで叩き切られる末路を迎えた。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 

「おたく、訛りあるけどどこの出身だ?オーストラリア辺りの出か?」
「シドニーねぇ、いい所かい?」
第4話より、連邦兵に変装したバーニィとの会話で。ジオン訛りをオーストラリア訛りと勘違いしての会話だが、ここでバーニィが「シドニー生まれのシドニー育ち」「今頃街は雪で真っ白」と、シドニーが南半球に位置し今の時期は真夏である事、それ以前にシドニーがブリティッシュ作戦コロニー落としで消滅している事を知らずに答えてしまったために、後に潜入が発覚してしまった。
地求人であればシドニーの消滅を知っているはずであるため、ここでの会話はスパイ対策のカマ掛けであったとも受け取れる。
「おい!シドニー生まれ!オーストラリアは、今は夏だぞ!」
同上。上記の会話が仇となりバーニィ達の潜入が発覚。新型ガンダムを目の前に銃撃戦が始まってしまった。
連邦兵A「ザクに乗ってた奴は?」
連邦兵B「バラバラに吹き飛んじまってる、ミンチよりひでぇよ」
第6話より、アレックスと相討ちになったザクII改を確認しに行った連邦兵の台詞。ザクがコックピットを突き刺され爆散する光景の直後に、改めてバーニィの死を視聴者に突きつけた痛ましいシーンである。
なお、ネット上で「ミンチよりひでぇ」の記述が散見されるが、上記の通り「よ」が正しい。

機動戦士Ζガンダム 

「速すぎる…まるで赤い彗星だ…!」
第1話より、グリーン・ノア1内部で赤いリック・ディアスと交戦したジムIIパイロットの台詞。幾ら照準を合わせようとしても一瞬でレンジ外に動く赤い機体の動きに舌を巻くパイロットだったが、動きに気を取られて黒いリック・ディアスの接近を許し、直撃弾を受けて撃墜されてしまう。奇しくも赤い機体のパイロットは赤い彗星その人だった。
「こちら、帽子屋です。アリスは帽子を捨てたがっています」
第10話より、「帽子屋」の暗号名を持つザク強行偵察型のパイロット(少尉)がアレキサンドリア(アリス)に伝えた暗号文。内容はコミカルだが、アーガマの出港を知らせるれっきとした攻撃指示である。これを受けたアレキサンドリアはMS部隊の発進とミサイル攻撃を開始。港を破壊しアーガマの出港の足止めに成功した。この後も攻撃座標の修正指示など堅実な働きぶりを見せたが、運悪く百式に見つかり敢え無くお陀仏となった。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

「ロンド・ベルだけにいい思いはさせませんよ!」
落下するアクシズを押すνガンダムから放たれる光に導かれるように、アクシズを押す隊列に加わったジェガンパイロットの台詞。額に汗を浮かべながらもアムロにサムズアップで応えてみせた。また、ここからネオ・ジオン兵の有名な台詞に繋がり、やがて思いもよらぬ超常現象を引き起こした。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン 

「我が艦隊は、アクシズの正面に出られる。行くだけ行け! 届かない奴は、拾ってやる!」
「航続距離が不足なら、二機が押してでも、一機をアクシズに接触させろ!」
PART13「母と子」より、地球へと落下を続けるアクシズ後部を止めるべく、アクシズへと向かう艦隊の艦長の台詞。映画本編ではロンド・ベルの援軍として88艦隊などが唐突に現れたのに対し、小説ではそれ以前のアクシズへと向かうまでの経緯が描かれており、上記の艦隊以外にも損傷しつつもルナツーで生き残りサイド5を発った艦隊と合流したクラップ、ルナツーで生き残ったパイロットと将兵たち、サイド4の空域を背にした制止衛星軌道の艦隊など、様々な方面から将兵たちがアクシズへと向かった。

機動戦士ガンダムUC

(「袖付きめ」……!)
第1話より、スタークジェガンを撃墜したマリーダが感じ取った、パイロットの今際の際の台詞。強化人間相手に惜しくも敗れ去ったものの、その奮戦ぶりは同作における名勝負となった。
(この先には病院がある。これ以上、奴を先に進ませるわけにはいかない。……貴様、まだライフルの弾は残っているな?)
リディ「ええ……」
(よし。なんとか奴の足もとに滑り込んでみる。うまく潜り込めたら、貴様がおれを撃て)
リディ「そんな……!そんなこと――」
(やるんだ 爆風で、あのビームの結界に穴が開いたら御の字だ。いいな、ジェネレーターを直撃するんじゃないぞ)
リディ「待って……!」
(ジュール!母さんの言うことを聞いてな……!)
原作小説第6巻より、シャンブロの攻撃から身を隠している間のリディジムIIIパイロットのやり取り。既に死に体の機体で息子の名前と願いを叫びながら、シャンブロに特攻をかける名も無き連邦兵だったが、シャンブロの結界の前に機体諸共焼き尽くされてしまう。しかし、その後リディがユニコーンガンダムと共闘した際、残されていた残骸に攻撃し爆発でシャンブロに損傷を与える事に成功。彼の命を賭けた特攻は決して無駄ではなかった。

機動戦士ガンダムF91 

「連中は速い!この大型ジェガンタイプじゃ駄目だ!」
C・V軍の猛攻を受け坑道から撤退中のMS部隊の内、シーブックのF91と接触回線を繋げたジェガンJ型のパイロットの台詞。自分達からすれば標準サイズであろうジェガンを「大型」と言わざるを得ない程、小型モビルスーツの猛攻は熾烈を極めた。

迷台詞

機動戦士ガンダム 第08MS小隊

「大丈夫か?ジム頭」
第10話より、自身を守ろうとして逆にドムに撃墜されそうになったカレンの窮地を救った量産型ガンタンクのパイロットの台詞。カレンの陸戦型ガンダムは前回の戦闘で頭部を損失したため陸戦型ジムの物で代替する羽目になったのだが、それに追い討ちをかけるようなあまりにも滑稽なネーミングには流石のカレンも「ジム頭はやめてくれよ」としょぼくれた。

機動戦士ガンダム0083 REBELLION 

「全滅だと――…!? 特務のナイトシーカー六機全てが… 「ソロモンの悪夢」一人の為に…?全滅? バ…バケモノか―――… 司令本部にどう報告したらいいのだ…」
第11話より、第404空挺部隊のジム・ナイトシーカー6機が全滅した報を受けた指揮官の台詞。恰幅のいい体格といいまるでどこぞのジオン士官である。

機動戦士ガンダムF91 

連邦兵A「お偉いさん達はさっさと逃げちまったんだぞ?」
連邦兵B「隣のフロンティア3にでも逃げるか。…うぉっ?」
連邦兵C「な、何だよ…?」
地下を移動するジェガン部隊のパイロット達の会話。隊員の1人が地上に出ようとするものの、他の隊員がそれを制止。生き残るためとはいえ自分達で勝手に逃げるための算段を講じる。しかしその最中、地下にデナン・ゲーが進入。全火力を集中し応戦するもビーム・シールドに悉く阻まれたためビームライフルを撃ちつつ慌てて離脱。避難民スレスレの距離を飛び去り、周囲は悲鳴に包まれた。とにかく逃げに徹しようとする情けなさ溢れるシーンである。

その他 

「デギンのエリに賭けて、あいつの脚の速さはホンモノだった…」(ヅダとの遭遇を振り返りながら)
「ギレンの眉毛に賭けて、こいつはヤベェ!!」(正体不明の小型艇と遭遇した際に)
ガンプラ「MG 1/100 RB-79 ボール シャークマウス仕様」のフレーバーテキストより、オハイオ小隊の隊員の1人が決まって使うフレーズ。どうもザビ家に縁のあるものを賭けの対象にしたがるようだ。加えて、下記の会話でもドズルの肩のトゲを引き合いに出している。
「識別不明艦、エスコート無し」
「臨時便だな? へっ、カモだ。オハイオ小隊出撃する。ブリッジ、舫 (もやい)を解けぇ!!」
「何のつもりか知らねェが、コンペイトウに近づきすぎた罪は重い!!」
「なに? 何だ!?」
「まさかジオンの新型MAかぁ!?」
「隊長、母艦を狙われる恐れが」
「判ってる。退がるぞ!」
上記と同様、シャークマウス仕様のフレーバーテキストより、宇宙世紀0079年12月25日にソロモン宙域最外縁での哨戒任務にあたっていたオハイオ小隊の会話。哨戒中に捕捉した識別不明の小型艇を襲撃しようとするも、敵機の突然の攻撃に慌てて撤退するのだった。名台詞の項にもあるように、『MS IGLOO』での会話と内容が殆ど一緒である。
「グワジン級か。大物だな」
「ケツまくってグラナダへでも行くつもりか? だがもう手遅れだ」
「ドズルの肩のトゲに賭けて。連邦に楯突いた罪は重い」
「なに? 何だ」
「あ、畜生、あのグワジンは俺らの獲物だってのに!?」
同上。宇宙世紀0079年12月31日のア・バオア・クー戦に参戦し敵のグワジン級を捕捉したオハイオ小隊は、手柄を上げようと相変わらずのフレーズを言いながら攻撃を仕掛けようとする。が、そこへ別部隊のジムとボールが殺到。ジムパイロットに罵倒されながら制止されるオハイオ小隊だったが、そこへ思いも寄らぬ新手が現れる。
「え…、まさか、ソロモンの…!?」
「隊長。返り討ちにされる恐れが」
「判ってる。退がるぞ!」
彼らの目の前に現れたのは青いゲルググだった。ボールで敵のエースを相手にするという自殺行為をする訳にはいかず、オハイオ小隊は次々と味方機が撃墜される中、急いで撤退を試みる。果たしてオハイオ小隊の運命やいかに。
…と相変わらずの展開でフレーバーテキストは終了している。このシーンのゲルググがソロモンの悪夢の機体であれば、恐らく小隊が遭遇したグワジン級はグワデンであると思われる。

搭乗機体・関連機体

ジム / ボール / ジムII / ハイザック / ネモ / ジムIII / ジェガン / ヘビーガン / Gキャノン / ジェムズガン / ジャベリン
その他多数
主な搭乗機。


リンク