「キシリア・ザビ」の版間の差分
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
;[[機動戦士ガンダム]] | ;[[機動戦士ガンダム]] | ||
− | : | + | :初登場作品。ドズルから左遷されたシャアの上官となり、彼の正体を見破りつつ利用したが、最後の最後でア・バオア・クーから脱出する直前にシャアによって暗殺された。 |
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+ | :『1st』の放送短縮前に予定されていたシナリオでは、第43話「グラナダ攻略」でシャアの正体を知り、自分を刺してみろと言い放ってシャアに刺されるという末路だった。 | ||
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:第1話冒頭に声のみ登場。[[キシリア・ザビの演説|重力戦線形成を宣言する演説]]を行っている。 | :第1話冒頭に声のみ登場。[[キシリア・ザビの演説|重力戦線形成を宣言する演説]]を行っている。 | ||
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:三男。1st小説版ではキシリアが姉でドズルが弟となっている。 | :三男。1st小説版ではキシリアが姉でドズルが弟となっている。 | ||
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:ジオン軍の将校。ギレン暗殺時の「名誉の戦死」宣言やキシリアの脱出の手筈を整えるなどの働きを見せている。なお『THE ORIGIN』ではキシリアの副官として設定されている。 | :ジオン軍の将校。ギレン暗殺時の「名誉の戦死」宣言やキシリアの脱出の手筈を整えるなどの働きを見せている。なお『THE ORIGIN』ではキシリアの副官として設定されている。 | ||
;[[キマイラ隊]] | ;[[キマイラ隊]] | ||
:一年戦争後半に結成された、突撃機動軍のエースを結集して結成された直属のエース部隊。 | :一年戦争後半に結成された、突撃機動軍のエースを結集して結成された直属のエース部隊。 | ||
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:キマイラ隊と同様、キシリア派に属している軍人、及び特殊部隊。 | :キマイラ隊と同様、キシリア派に属している軍人、及び特殊部隊。 | ||
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
− | ; | + | === 機動戦士ガンダム === |
− | : | + | ;「私は4歳ごろのキャスバル坊やと遊んであげたことがあるんだよ。お忘れか?」 |
+ | :第41話より、謁見のため訪れたシャア(キャスバル・レム・ダイクン)と「再会」した際に。シャアの正体に対してストレートに問い質すが、シャアも「手の震えが止まりません」と慎重に対応した。女傑・キシリアも乙女時代にはさぞいいお姉さんだったのだろうか?<br/>一方、『THE ORIGIN』においてはこの「遊んであげた」の表現が『'''手錠をかけてキャスバル少年を恫喝する'''』という形で描写されている。これを「遊んだ」とはなんとも人を喰った物言い。しかしキャスバルは屈しないどころか「今に見ていろ」と逆に脅すほどの胆力を見せたため、後にキシリアは「キャスバル恐るべし」と評している。 | ||
+ | ;キシリア「ジオングを使ってみるか?80%しか完成していないようだが…」<br/>シャア「ジオング?」<br/>キシリア「エルメスを開発した時にな。あのサイコミュを部分的に取り入れたモビルスーツだ。お前なら使いこなせよう」 | ||
+ | :第42話より、乗機のゲルググを損傷し出撃できずにいたシャアに対して新型機ジオングを宛がった際に。ここでの「80%」発言が後に[[ジオン兵|ジオング整備兵]]の有名な台詞へと繋がる。 | ||
+ | ;キシリア「グレートデギンには父が乗っていた。その上で連邦軍と共に。何故です?」<br/>ギレン「やむを得んだろう。タイミングずれの和平工作が何になるか?」<br/>キシリア「死なす事はありませんでしたな。総帥」<br/>ギレン「フン…冗談はよせ」<br/>キシリア「意外と、兄上も甘いようで…」 | ||
+ | :同上。己が野心のために父殺しを平然と行い、その事を包み隠さずキシリアに言い放つ兄に対し、遂にキシリアの銃が放たれた。兄の謀殺に成功し、ジオン軍の指揮権を掌握したキシリアだったが、混戦の最中の指揮系統の崩壊は軍に多大なる混乱を与え、連邦軍に進軍の余地を与えてしまった。その点ではキシリアもまた甘かったのだが、彼女は現状よりも戦後のジオンの統治を見据えていた。しかし兄と同様、その傲慢さが自身を滅ぼす事に繋がってしまう。 | ||
+ | ;「シャアか?……!?」 | ||
+ | :最期。前線を放棄し、密かに[[ザンジバル級]]でア・バオア・クーを脱出しようとするキシリアだったが、その事を聞きつけたシャアがブリッジの正面に現れる。彼の手にはバズーカが握られており、驚愕したのも束の間、バズーカによって撃ち抜かれ敢え無く命を落とした。一度はザビ家への復讐を捨てたシャアだったが、キシリアの行動が結果として彼を再び復讐に駆り立てる結果となってしまった。なお、射殺されたシーンではキシリアの首が吹き飛んだだけでなく、ブリッジの爆発と共にちぎれた腕が一瞬映るなど、作中でも特にグロテスクな描写となっている。 | ||
+ | === THE ORIGIN === | ||
+ | ;「前世紀、コールドウォーの時代。アメリカとソ連が合作した映画に…………マ・クベに訊け!委細は!」 | ||
+ | :ORIGINより。レビル将軍「救出」作戦『青い鳥』の開始時に副官から「なぜ青い鳥なのか」と尋ねられて。途中まで答えたがあとは投げっぱなしになってしまった。<br/>単に面倒くさくなったのか、格好良く話し始めたはいいがやっぱりよく分からなくて照れ隠しなのか、いずれにせよマ・クベの文化への造詣の深さは映画にまで及んでいることがわかる<ref>ちなみに青い鳥とはチルチル・ミチルの兄妹が登場する『あの』青い鳥(の戯曲を映画化したもの)。冷戦下の東西が協力して一つのものを作り上げるという平和の象徴、ある種のプロパガンダの側面も持っていたが、映画としては単にそれのみであり、評論家からは全くなんの評価もされていない。</ref>。<br/>キシリアはその(デギン・ザビの意向であえてレビルを「救出」して早期停戦・平和への道筋をつけるという)欺瞞、白々しい出来レースであることを口にするのを嫌がったとも捉えられている。 | ||
== 搭乗機体・関連機体 == | == 搭乗機体・関連機体 == | ||
;[[グワジン]] | ;[[グワジン]] | ||
− | : | + | :主な座乗艦。 |
+ | ;[[アッザム]] | ||
+ | :『1st』第18話で[[マ・クベ]]と同乗。 | ||
+ | ;[[ザンジバル級]] | ||
+ | :『1st』最終回で座乗。単身[[ア・バオア・クー]]を脱出しようとするが叶う事はなかった。 | ||
+ | ;[[チベ級]] | ||
+ | :『THE ORIGIN』で座乗 | ||
;宇宙用アッザム | ;宇宙用アッザム | ||
− | : | + | :『[[トミノメモ]]』の記載によると『1st』第43話で登場予定だった機体。シャアと共に搭乗し、連邦軍との交戦後、彼によって刺殺されるというシナリオだった。 |
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2025年5月11日 (日) 03:44時点における最新版
キシリア・ザビ | |
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外国語表記 | Kycilia Zabi |
登場作品 | |
声優 |
|
デザイン | 安彦良和 |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 人間(スペースノイド) |
性別 | 女性 |
年齢 |
|
没年月日 | 宇宙世紀0079年12月31日 |
身長 | 173cm |
職業 | 突撃機動軍司令官 |
所属組織 | ジオン公国軍 |
所属部隊 | ジオン公国軍 突撃機動軍 |
階級 | 少将 |
主な搭乗機 |
概要編集
ジオン公国軍突撃機動軍の司令官。階級は少将。デギン・ソド・ザビの長女で、軍務の際は常にマスクで口元を覆っている。
兄ギレン・ザビとは政治的に対立する間柄で、ギレンに対抗する目的で自身の政治地盤を固めることに腐心する。そのために新機軸の兵器であるモビルスーツに着目し、宇宙世紀0078年10月にMSを主戦力とした軍備増強を主張したが、宇宙艦隊を重視するドズル・ザビと激しく対立。この対立はギレンの仲裁によって軍を突撃機動軍と宇宙攻撃軍に二分する形で収められた。
大局を見て搦め手も用いる策略家で、マ・クベをはじめとした人材を部下に持ち、キマイラ隊などの直属部隊を複数保有している。また、ニュータイプに対しても一定の理解を持ち、フラナガン機関の創設とニュータイプ部隊の編成も主導した。ガルマ・ザビを守れなかったとドズル・ザビに左遷されたシャア・アズナブルをジオン・ズム・ダイクンの遺児と知りつつ懐刀として使うなど、度量の広さも持ち合わせているが、一方であまりにも厳しいやり口に反感を抱くものも少なくない。
一年戦争終盤、父デギンがギレンに謀殺されたと知り、ア・バオア・クー攻防戦の最中に兄を射殺する。しかしこのギレンの死によって指揮系統が混乱して戦場の把握が遅れ、ジオン敗北の原因を作る。敗北を悟ったキシリアは時間稼ぎのために部下を降伏させ、その間に戦場の脱出を図ろうとしたところを現れたシャアによって射殺された。
登場作品と役柄編集
- 機動戦士ガンダム
- 初登場作品。ドズルから左遷されたシャアの上官となり、彼の正体を見破りつつ利用したが、最後の最後でア・バオア・クーから脱出する直前にシャアによって暗殺された。
- トミノメモ
- 『1st』の放送短縮前に予定されていたシナリオでは、第43話「グラナダ攻略」でシャアの正体を知り、自分を刺してみろと言い放ってシャアに刺されるという末路だった。
- 機動戦士ガンダム (小説版)
- ア・バオア・クー攻防戦においてギレンによってソーラ・レイで暗殺されかけるもシークレットサービスであるランバ・ラルとハモンからの報告を受け、事なきを得る。その後、シャアとペガサス隊と共にズム・シティに赴き、シャアのリック・ドムの掌の上からギレンを射殺。直後に掌を返したシャアによって墜落させられ、殺害された。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- ザビ家主導の暗殺や陰謀に多く関わった野心家として描かれており、次兄サスロの暗殺事件やキャスバル暗殺を企図した宇宙船爆破事件など、関与した(とされる)事件は少なくない。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
- 第1話冒頭に声のみ登場。重力戦線形成を宣言する演説を行っている。
- 機動戦士Gundam GQuuuuuuX
- 一年戦争終盤、グラナダへのソロモン落としを阻止するため、シャアの指揮するソドンにソロモン迎撃を命じた。また、避難誘導に追われ混乱するグラナダにおいて座して待つなど肝の座った一面も覗かせている。
人間関係編集
家族編集
- デギン・ソド・ザビ
- 父親。彼の死を切っ掛けに、キシリアはギレン暗殺を決意する。
- ギレン・ザビ
- 兄。政治的に対立している。ア・バオア・クー攻防戦の最中に射殺する。
- サスロ・ザビ
- 次男。『THE ORIGIN』ではとある一件でキシリアをひどく叱責したが、後に爆弾によって帰らぬ人となる。彼の死にキシリアが関わっていると噂されているが真相は不明。
- ドズル・ザビ
- 三男。1st小説版ではキシリアが姉でドズルが弟となっている。
- ガルマ・ザビ
- 四男で弟。
配下編集
- マ・クベ
- 部下。地球方面軍の指揮官として重用しており、ともにアッザムに搭乗してガンダムの迎撃に赴いている。
- シャア・アズナブル
- ガルマ戦死後、左遷された彼を引き取って部下にする。幼い頃に彼と遊んだ経験から彼の正体を見破るが、彼がザビ家打倒からジオニズム追求に目的を変えつつある事を知り、自身の懐刀とした。しかし最終的に彼によって討たれる事となる。
- トワニング
- ジオン軍の将校。ギレン暗殺時の「名誉の戦死」宣言やキシリアの脱出の手筈を整えるなどの働きを見せている。なお『THE ORIGIN』ではキシリアの副官として設定されている。
- キマイラ隊
- 一年戦争後半に結成された、突撃機動軍のエースを結集して結成された直属のエース部隊。
- 黒い三連星 / ゲラート・シュマイザー / ニムバス・シュターゼン / シーマ・ガラハウ
グラナダ特戦隊 / マルコシアス隊 / サイクロプス隊 / マッドアングラー隊 / マッチモニード / ノイジー・フェアリー隊 - キマイラ隊と同様、キシリア派に属している軍人、及び特殊部隊。
名台詞編集
機動戦士ガンダム 編集
- 「私は4歳ごろのキャスバル坊やと遊んであげたことがあるんだよ。お忘れか?」
- 第41話より、謁見のため訪れたシャア(キャスバル・レム・ダイクン)と「再会」した際に。シャアの正体に対してストレートに問い質すが、シャアも「手の震えが止まりません」と慎重に対応した。女傑・キシリアも乙女時代にはさぞいいお姉さんだったのだろうか?
一方、『THE ORIGIN』においてはこの「遊んであげた」の表現が『手錠をかけてキャスバル少年を恫喝する』という形で描写されている。これを「遊んだ」とはなんとも人を喰った物言い。しかしキャスバルは屈しないどころか「今に見ていろ」と逆に脅すほどの胆力を見せたため、後にキシリアは「キャスバル恐るべし」と評している。 - キシリア「ジオングを使ってみるか?80%しか完成していないようだが…」
シャア「ジオング?」
キシリア「エルメスを開発した時にな。あのサイコミュを部分的に取り入れたモビルスーツだ。お前なら使いこなせよう」 - 第42話より、乗機のゲルググを損傷し出撃できずにいたシャアに対して新型機ジオングを宛がった際に。ここでの「80%」発言が後にジオング整備兵の有名な台詞へと繋がる。
- キシリア「グレートデギンには父が乗っていた。その上で連邦軍と共に。何故です?」
ギレン「やむを得んだろう。タイミングずれの和平工作が何になるか?」
キシリア「死なす事はありませんでしたな。総帥」
ギレン「フン…冗談はよせ」
キシリア「意外と、兄上も甘いようで…」 - 同上。己が野心のために父殺しを平然と行い、その事を包み隠さずキシリアに言い放つ兄に対し、遂にキシリアの銃が放たれた。兄の謀殺に成功し、ジオン軍の指揮権を掌握したキシリアだったが、混戦の最中の指揮系統の崩壊は軍に多大なる混乱を与え、連邦軍に進軍の余地を与えてしまった。その点ではキシリアもまた甘かったのだが、彼女は現状よりも戦後のジオンの統治を見据えていた。しかし兄と同様、その傲慢さが自身を滅ぼす事に繋がってしまう。
- 「シャアか?……!?」
- 最期。前線を放棄し、密かにザンジバル級でア・バオア・クーを脱出しようとするキシリアだったが、その事を聞きつけたシャアがブリッジの正面に現れる。彼の手にはバズーカが握られており、驚愕したのも束の間、バズーカによって撃ち抜かれ敢え無く命を落とした。一度はザビ家への復讐を捨てたシャアだったが、キシリアの行動が結果として彼を再び復讐に駆り立てる結果となってしまった。なお、射殺されたシーンではキシリアの首が吹き飛んだだけでなく、ブリッジの爆発と共にちぎれた腕が一瞬映るなど、作中でも特にグロテスクな描写となっている。
THE ORIGIN編集
- 「前世紀、コールドウォーの時代。アメリカとソ連が合作した映画に…………マ・クベに訊け!委細は!」
- ORIGINより。レビル将軍「救出」作戦『青い鳥』の開始時に副官から「なぜ青い鳥なのか」と尋ねられて。途中まで答えたがあとは投げっぱなしになってしまった。
単に面倒くさくなったのか、格好良く話し始めたはいいがやっぱりよく分からなくて照れ隠しなのか、いずれにせよマ・クベの文化への造詣の深さは映画にまで及んでいることがわかる[1]。
キシリアはその(デギン・ザビの意向であえてレビルを「救出」して早期停戦・平和への道筋をつけるという)欺瞞、白々しい出来レースであることを口にするのを嫌がったとも捉えられている。
搭乗機体・関連機体編集
商品情報編集
リンク編集
脚注編集
- ↑ ちなみに青い鳥とはチルチル・ミチルの兄妹が登場する『あの』青い鳥(の戯曲を映画化したもの)。冷戦下の東西が協力して一つのものを作り上げるという平和の象徴、ある種のプロパガンダの側面も持っていたが、映画としては単にそれのみであり、評論家からは全くなんの評価もされていない。