劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- | |
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外国語表記 | Mobile Suit Gundam 00 -A wakening of the Trailblazer- |
原作 |
矢立肇 富野由悠季 |
作画 |
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監督 |
長崎健司 名取孝浩 |
脚本 | 黒田洋介 |
キャラクターデザイン |
高河ゆん 千葉道徳 |
メカニックデザイン |
海老川兼武 柳瀬敬之 寺岡賢司 福地 仁 鷲尾直広 中谷誠一 |
色彩設計 | 手嶋明美 |
美術 | 須江信人 |
音楽 | 川井憲次 |
音響 |
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撮影 | 葛山剛士 (撮影監督) |
制作 |
サンライズ バンダイビジュアル |
編集 | 野尻由紀子 |
公開日 | 2010年9月18日 |
その他 |
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概要編集
『機動戦士ガンダム00』の続編として製作された劇場作品。TVシリーズ終了後から2年後を舞台としている。
松竹系より2010年9月18日から公開され、公開時期が都市圏と地方で異なる関係上、全国計114スクリーンという比較的小規模な公開となった(ガンダムとしては普通程度)。最初に発表された時は僅か27館とかなり少なく、後から追加が発表されている。
完全新作としては『機動戦士ガンダムF91』以来19年、完全新作でなくても『機動戦士Ζガンダム A New Translation』以来4年振りの劇場版ガンダム作品である。数回にわたりPVが公開され、雑誌等でも機体などの情報が掲載されたが、その度にデザインに変更が加えられた(初期案と本編では全然違う)。スケジュールのギリギリまでより良い案を模索したことがわかる。その影響なのか、当初の情報では90分とされていた上映時間は120分に増加している。
ガンダムでは誰もやらなかった異星の生命体を扱い、放映終了後の現在でもガンダムファンの間で有りか無しか議論が巻き起こっているが、水島監督曰く「賛否両論は当たり前、どんどん議論して欲しい」との事。
元々作画と戦闘シーンに高い評価を得ていた00だが劇場版では更に磨きがかかっており、内容に否定的でもこれらには舌を巻いた人も多い。ただし、「速過ぎてよくわからなかった」「1対1のバトルが見たかった」と言う声もある。
2010年9月18日から同年9月20日までの3日間で興収2億4962万8400円、動員18万1633人(2010年9月18日と同年9月19日の2日間で興収1億9089万2600円、動員13万4759人)になり、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第3位となった。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)でも第4位と好評価されている。後に水島監督のツイッターで興行収入累計が9億円、DVD・BDの出荷が15万本を突破したことが知らされた。但し、文化通信の調べでは8.66億円とのこと。
水島監督によると、サンライズの吉井会長に「よくここまでやってくれた」とねぎらわれた時、「あんたが一番反対してたじゃないか!」と内心呆れたらしい(映画.comニュース、シネマトゥデイ(2010年10月11日))。制作スケジュールの関係か、監督をはじめ各スタッフも映像面での仕上がりにやや不安があったところがあると発言している(映画.comニュース)。
公開終了後の12月31日、600カット(全体の約1/3)もの修正を加えたリマスター版がイベントで上映された。これは12月25日発売のBD・DVDに収録されているものと同じ内容になっている。TVシリーズの小説も手がけた木村暢氏による小説版、介錯氏による漫画版が発売されている。
ストーリー 編集
西暦2314年――。戦争根絶を目的とする私設武装組織「ソレスタルビーイング」による武力介入や地球連邦政府の設立、独立治安維持部隊「アロウズ」の専横などの戦乱を経験した人類は、武力に頼らない社会を選択し、緩やかながらも平和な世界を創りつつあった。
そんな時、ある1つの異変が起こる。130年前に廃船となった木星探査船「エウロパ」が無人のまま地球圏へと接近してきたのだ。そしてそこには人類を未曾有の危機に陥れる未知の存在が乗っていた。
やがて始まる人類の存亡をかけた戦い。人類の危機に再び表舞台へと現れたソレスタルビーイングとイノベイターとしての覚醒を果たしたガンダムマイスター、刹那・F・セイエイは、イオリア計画の最終段階、来るべき対話を達成するべく、ラストミッションを開始する――。
登場人物編集
ソレスタルビーイング編集
ガンダムマイスター編集
- 刹那・F・セイエイ
- 主人公。ダブルオーライザー、ダブルオークアンタのガンダムマイスターで純粋種のイノベイターだが、その力に戸惑いを感じている。
- ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)
- ガンダムサバーニャのガンダムマイスター。イノベイド達との最終決戦後もソレスタルビーイングに残り、刹那と共に武力介入を続けていた。
- アレルヤ・ハプティズム
- ガンダムハルートのガンダムマイスター。旅に出ていたが、ELSの出現により再び仲間達と合流する。
- ティエリア・アーデ
- ラファエルガンダムのガンダムマイスター。ヴェーダ内で眠りについていたが、仲間達の危機に新たな肉体とガンダムで駆けつける。
プトレマイオスクルー編集
- スメラギ・李・ノリエガ
- トレミーの艦長役も兼ねている戦術予報士。
- ラッセ・アイオン
- 砲撃士兼操舵士。擬似GN粒子の毒は完治している。
- フェルト・グレイス
- 戦況オペレーター。刹那に好意を寄せており、仲間との距離をとる彼を心配している。
- ミレイナ・ヴァスティ
- イアンの娘で戦況オペレーター。成長して髪形を変えている。ティエリアに好意を寄せる。
- イアン・ヴァスティ
- 総合整備士。ダブルオークアンタ開発の指揮を執っている。
- リンダ・ヴァスティ
- イアンの妻。夫と共にダブルオークアンタの開発に携わっていた。
- マリー・パーファシー(ソーマ・ピーリス)
- かつてはアロウズのパイロットであった女性。アレルヤと共に旅に出ていたが、ELSが出現した事でガンダムハルートのコ・パイとなる。
- ハロ
- シリーズお馴染みのマスコットロボ。今回はオレンジの他、青も登場する。
地球連邦平和維持軍編集
- パトリック・コーラサワー
- 階級は准尉。カティの夫で、彼女の階級をしょっちゅう「大佐」と言い間違える。
- カティ・マネキン
- 戦術予報士で、階級は准将。地球圏防衛艦隊の総司令も務めている。
- アンドレイ・スミルノフ
- 階級は大尉。両親の遺志を継ぎ、市民を守る軍人を志している。
- キム
- 階級は中将。ELS侵攻の際、かつての部下であるセルゲイ・スミルノフのように生きてみたいと調査隊の指揮を執った。
ソルブレイヴス編集
イノベイター編集
- デカルト・シャーマン
- 刹那に続く二人目の純粋種のイノベイターで、階級は大尉。自らを「モルモット」呼ばわりする。乗機はガデラーザ。
地球連邦政府編集
- クラウス・グラード
- 連邦議会の議員の一人。
- シーリン・バフティヤール
- 連邦議会の議員の一人。
- ミーナ・カーマイン
- 宇宙局の宇宙物理学者。カタギリに積極的にアプローチしている。ELSの調査を行った。
- 大統領
- 現政権の大統領。宥和政策を推し進めている。
民間人編集
- 沙慈・クロスロード
- もう一人の主人公。軌道エレベーターのメンテナンス会社で技術者として働いている。
- ルイス・ハレヴィ
- 沙慈の恋人。左腕は完治しているが、PTSDにより現在も入院生活を送っている。
- アーミア・リー
- 旧人革連領に住む少女。イノベイターに覚醒する因子を持っており、それが原因でELSに襲われ…。
アザディスタン王国編集
- マリナ・イスマイール
- 皇女。コロニー公社の建設現場を視察に訪れている。
その他編集
- イオリア・シュヘンベルグ
- 創設者。エピローグにて西暦2091年時の姿で登場する。
- ロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ)
リヒテンダール・ツエーリ
クリスティナ・シエラ - 故人。意識を失った刹那の前に現れる。
- アレハンドロ
- 1stシーズンに登場した人物とは別人。意外なところで登場する。
登場メカ編集
ソレスタルビーイング編集
モビルスーツ編集
- ダブルオークアンタ
- TVシリーズ終盤で純粋種の「イノベイター」として覚醒した刹那の専用機である。第4世代機ダブルオーライザーの後継機で、形式番号に付加された「T」は"TWIN"の頭文字であり、すなわち「ツインドライヴシステム」を搭載していることを示す。GNドライヴは左肩のシールドと胴体部に内蔵し、シールドを背部にセッティングした二つのGNドライヴを連結する事でクアンタムシステムを起動できる。武装はGNソードV(ソード、ライフル、バスターライフル、バスターソードの4形態)とGNシールドに搭載されたGNソードビット、GNビームガン。
- ガンダムサバーニャ
- 第4世代機ケルディムガンダムの後継機。外部装甲には多数のGNマイクロミサイルを内蔵。また、外付けの装備として臀部を基部に接続された腰部のGNホルスタービット(GNライフルビットIIを格納)を10基装備。
- ガンダムハルート
- 第4世代機アリオスガンダムの後継機。可変機能を受け継ぎつつ推力と火力を増強し、強力なGNキャノンを2基、両腕にGNソードライフルを装備。コクピットは複座式で、パイロットはアレルヤとマリーの両名が担当する。
- ラファエルガンダム
- ティエリアのガンダム。イアンらが開発した他の3機と異なり、本機はティエリアが自分用に独自開発している。ガデッサを始めとするイノベイド側のモビルスーツ「[ガ・シリーズ]]」をベースに、損壊したセラヴィーガンダムを背部ユニットとして改修して使用。このため、形式番号の系列も異なる。背部ユニットにはGNバズーカ、GNビッグキャノンとGNクローを搭載。また、この背部ユニットはガンダムへと変形する。
- セラヴィーガンダムII
- ラファエルガンダムの背部ユニットが変形した姿。2年前の戦いで損傷したセラヴィーを回収・修復した機体で、擬似太陽炉を3基搭載している。
- ダブルオーライザー (粒子貯蔵タンク型)
- ダブルオークアンタ完成までの刹那の搭乗機。両肩に失われた太陽炉の代わりに粒子貯蔵タンクを装備している。粒子生成は出来ないがツインドライヴを実現しており、短時間ではあるがトランザムバーストも可能。
- ガンダムデュナメスリペア
- ガンダムデュナメスを修復した機体。地上用として配備されている。
- ユニオンフラッグ ソレスタルビーイング仕様
- ガンダムを使えない状況下での武力介入のために用意された機体。
艦船編集
地球連邦平和維持軍編集
モビルスーツ・モビルアーマー編集
- ジンクスIII (地球連邦型)
- 西暦2312年時の主力機。現在は前線から退いているが、最終決戦時に戦力を補うために投入された。
- ジンクスIV (一般機)
- 連邦軍が開発したジンクスIIIの後継機で、開発を打ち切ったアヘッドの発展型のデータも盛り込んでいる。軽装で無骨なイメージあるジンクスIIIに比べ、重装甲で覆われている。様々なオプション装備により戦況に応じた形態へと変化する。カラーリングの異なる指揮官機も存在する。
- ブレイヴ指揮官用試験機
- ユニオンフラッグやAEUイナクトの後継機で、マスラオのデータも盛り込んでいる。この機体はグラハム専用機で、GNドライヴ[Τ]を2基内蔵している。
- ブレイヴ一般用試験機
- こちらは一般機。GNドライヴ[Τ]を1基内蔵。
- ガデラーザ
- 連邦軍が純粋種のイノベイター専用機として開発した戦艦級の巨大モビルアーマー。軍に所属する唯一の純粋種であるデカルト・シャーマンが専属パイロットとなっている。型式番号を見ると、レグナントの発展機に近い。
- ガガキャノン
- ガガの改装機。背部にGNキャノンが追加されている。
- ユニオンリアルドホバータンク ダブルバレル
- ユニオンリアルド宇宙型
- オーバーフラッグ宇宙型
- ユニオンフラッグ オービットパッケージ
- AEUヘリオン宇宙型
- AEUイナクト宇宙型
- ティエレン宇宙型
艦船編集
- バイカル級宇宙巡洋艦
- ヴォルガ級宇宙巡洋艦
- ナイル級大型宇宙戦艦
- ウラル級大型輸送艦
- バージニア級輸送艦武装強化型
- バージニア級輸送艦改
- ラオホゥ武装強化型
その他編集
モビルスーツ 編集
艦船編集
関連用語編集
- ELS
- 地球に向ってくる地球外変異性金属体。
- 映画「ソレスタルビーイング」
- 作品内の劇場劇。
スタッフ編集
- 原作
- 矢立肇・富野由悠季
- 監督
- 水島精二
- 脚本(ストーリーボート)
- 黒田洋介
- キャラクターデザイン
- 高河ゆん(原案)、千葉道徳
- メカニックデザイン
- 海老川兼武・柳瀬敬之・寺岡賢司・福地 仁・鷲尾直広・中谷誠一
- 音楽
- 川井憲次
- 製作
- サンライズ・毎日放送・バンダイビジュアル
- 配給
- 松竹
主題歌編集
- THE BACK HORN「閉ざされた世界」(SPEEDSTAR RECORDS)
- 歌・作曲・編曲:THE BACK HORN / 作詞:管波栄純
- オープニングテーマ
- UVERworld 「クオリア」(gr8! Records)
- 歌:UVERworld / 作詞:TAKUYA∞ / 作曲:TAKUYA∞ / 編曲:UVERworld 平出悟
- エンディングテーマ
- 石川智晶「もう何も怖くない、怖くはない」
- 挿入歌
- UVERworld「CHANGE」
- 歌:UVERworld / 作詞:TAKUYA∞ / 作曲:TAKUYA∞ / 編曲:UVERworld 平出悟
- イメージソング。映画「ソレスタルビーイング」のテーマソングでもある、という設定。
- THE BACK HORN「警鐘」
- 歌・作曲・編曲:THE BACK HORN / 作詞:管波栄純
- 劇場版キャンペーン「Supporter's meeting 2010」テーマソング
商品情報編集
Blu-ray編集
DVD編集
サウンドトラック 編集
小説 編集
漫画 編集
書籍 編集