Ζ計画

2019年6月18日 (火) 00:43時点におけるジェス中尉 (トーク | 投稿記録)による版

Ζ計画(Zeta Project)

エゥーゴアナハイム・エレクトロニクス社に依頼した高性能モビルスーツ開発計画。

計画の推移

アナハイムは「ガンダム開発計画」凍結後は際立ったモビルスーツを開発してはいなかった。一方、エゥーゴティターンズの台頭で戦力を強化する必要を迫られたため、アナハイムにスポンサーを取り付ける必要があった。そこでエゥーゴはクワトロ・バジーナより新合金「ガンダリウムγ(ガンマ)」を提供。この新合金で開発されたのがリック・ディアスである。

そしてティターンズのグリプスによる「ガンダムMk-II強奪事件」によりガンダムMk-IIを入手し、ガンダムMk-IIが採用した新技術「ムーバブルフレーム」を手に入れた。その際、エゥーゴに参加したカミーユ・ビダンの「ウェイブライダー」のプロットデザインを取り入れたモビルスーツを開発した。

開発されたモビルスーツ

最初に開発されたのが「百式」と「メタス」で、前者は可変機能を非採用としたガンダムMk-IIの純粋な後継機。後者は可変機能のテストを兼ねた機体として開発。百式とメタスで得られた技術と、ウェイブライダーの可変機能を取り入れたΖガンダムが完成した。この機体をベースとして様々な機種を開発していく。

また、エゥーゴと協力関係であるカラバは、独自にΖガンダムの量産型「Ζプラス」シリーズを開発している。

その後、エゥーゴ側から「単機で戦況を変え得るモビルスーツ」という注文を受け、技術者の発想を多く取り入れた「ΖΖガンダム」と「Sガンダム (スペリオルガンダム)」が開発された。両機とも可変機能を取り入れた火力重視の機体である。だが、問題点も多く浮上した。

複雑な変形機能と、機体の大型化はコスト加算と整備支障を来たし、「モビルスーツの恐竜的進化」は兵器として重要な「量産化」を困難を極めることとなり、Ζ計画は計画開始から約3年で幕を閉じた。

その後

計画で開発されたモビルスーツの設計思想は受け継がれなかったが、計画終了時も開発技術そのものは生かされている。

宇宙世紀0090年代初期にはΖガンダムの量産型「リ・ガズィ」や、アムロ・レイが考案した運用性重視の機体「νガンダム」が開発された。また、宇宙世紀0096年にはΖIIやメタスの機構を参考にし、内装の一部をジェガンと統一化する事で量産化したリゼルが開発されている。他にも、少数量産用に再設計されたΖタイプを複数機運用する専属部隊が結成され、部隊のパイロット全員がΖタイプに乗るという豪華な例(ムーンクライシス)もある。

登場作品

機動戦士Ζガンダム
劇中内でこの計画が発動しているので多くの機体が登場する。
機動戦士ガンダムΖΖ
計画は継続されており、新たにΖΖガンダムが登場する。
ガンダム・センチネル
ΖΖガンダムと同時期に開発されていたSガンダムが登場する。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
既にこの計画は終了しているがΖガンダムの設計思想が受け継がれたリ・ガズィが登場している。
機動戦士ガンダムUC
Ζガンダムの設計思想を受け継いだリゼルが登場する。
機動戦士ガンダム ムーンクライシス

Ζプロジェクトで開発されたモビルスーツ

リック・ディアス
計画の原点となったモビルスーツ。初の第2世代モビルスーツでもある。
プロトタイプ・リック・ディアス
上記の機体の試作機。
メタス
可変機として試作された機体。
デルタガンダム
可変機として開発が検討されていた機体。強度不足により下記の百式へと設計変更された。
百式
デルタガンダムを非可変機として再設計した機体。
百式改
百式を改良した機体。
エプシィガンダム
特殊な推進システムを搭載した機体。完成には至っていない。
Ζガンダム
当初の計画の目的を達成した可変機。
プロトΖガンダム
上記の機体の試作機。この段階では非可変機となっている。
Ζガンダム3号機
高高度迎撃用ブースターを装備可能とした仕様変更機。
Ζプラス
カラバと共同開発したΖガンダムの再設計機。
量産型Ζガンダム
コストの高い変形機構をオミットしたΖガンダムの量産検討機。
ΖII
Ζガンダムの発展型として開発された機体。ΖΖガンダムの開発が優先されたことにより一時的に廃案となっていた。
ΖレイピアI
同じく発展型として開発された機体。ロールアウトは確認されているが運用実績はない。
ΖΖガンダム
可変・分離機構を導入したΖガンダムの発展機。
強化型ΖΖガンダム
ΖΖガンダムのマイナーチェンジバージョン。フルアーマーを装備するために調整された。
フルアーマーΖΖガンダム
強化型ΖΖガンダムに追加パーツを装備した状態。
プロトタイプΖΖガンダムプロトタイプΖΖガンダムB型
ΖΖガンダムの試作機。前者は可変・分離機構、後者は武装のテストを目的としていた。
FAZZ
フルアーマーΖΖの試作機。装備検証機であるため可変・分離機構はオミットされている。
量産型ΖΖガンダム
コストの高い可変・分離機構をオミットしたΖΖガンダムの量産検討機。
Sガンダム
ΖΖガンダムと同時期に開発されていた機体。可変・分離機構も導入されている。
Ex-Sガンダム
Sガンダムの装備を換装した強化装備形態。
Σガンダム
ΖΖ、Sと同様に可変・分離機構が導入されている機体。
λガンダム
簡略化した可変機構を導入した機体。詳細は不明。

関連するモビルスーツ

ガンダムMk-II
ティターンズが開発した機体。この機体のムーバブルフレームによりΖガンダムが完成することとなった。
ガンダムMk-III
Mk-IIのムーバブルフレームを強化するコンセプトで開発された機体。プロトΖに取り入れられていた機体構造も取り入れられている。
ネモマラサイ
ムーバブルフレームを入手したことにより開発された量産機。

百式系列機

デルタプラス
デルタガンダムをΖ系列機の技術を取り入れて再設計した機体。
ガンダムデルタカイ
デルタ系列機の最終型として開発された機体。

Ζ系列機

リ・ガズィ
Ζガンダムの簡易変形モデルとして開発した機体。BWSを導入したことによりΖプラス以上の低コスト化を実現した。
リ・ガズィ・カスタム
リ・ガズィを再設計した機体。BWSがバックパックに装備されている。性能は上がったが、コストも高くなった。
リゼル
ΖIIの設計をベースに開発された機体。一部パーツをジェガン系列機と共有したことにより、コストを抑えることに成功している。
Ζプルトニウス
Ζ系列機の弱点を克服した機体。

ΖΖ系列機

プロトタイプΖΖガンダム (ナイトロ搭載型)
プロトタイプΖΖガンダムB型にナイトロを搭載した改修機。構造上の欠点は残ったままである。
ヘッジホッグ
プロトタイプの1機。火力と機動力の強化を目的としており、多くの火器を装備している。
ファーヴニル
ヘッジホッグを改良した機体。
メガゼータ
B型の改修機。機体構造の欠点を解消し、機体性能も大幅に向上させているが、その分操縦性は非常に悪化している。
シータプラス
ΖΖ系列機の集大成として開発された機体。

S系列機

ネロ
λガンダムの上半身とSガンダムの下半身を設計を元に開発された機体。

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