マン・ハンター
マン・ハンター(MAN HUNTER) 編集
地球連邦政府が組織する刑事警察機構に所属する特捜第十三課。表向きは地球に不法滞在する人々を摘発、宇宙へ送還する役割を担う組織であるが、地球居住者を拉致し、強制的に送還する事からその名称が名付けられ、「人狩り」や「マハ」とも呼ばれている。
第二次ネオ・ジオン抗争の前後から活動を活発化させており、時には正式な居住権を有する者も強制送還を課される事もあった[1]。軍が増強され、一部の政府高官、特権階級のみが地球への居住を許されている宇宙世紀0105年時には、警察機構の粋を超えて軍隊組織化。それに伴い、多くの人で賑わう繁華街の真ん中で拉致を行うなどその横暴さは日に日に増し、その活動によって年に数万人単位の死傷者が発生した結果、市民からの反発は大きくなっていった。
ハンターに捕らえられた場合、宇宙に送還されるまでの待遇は恥辱に満ちたものであり、また二度の逮捕を受ければ「遠島刑」と呼ばれる辺境コロニーへの島流しが待っている。
登場作品 編集
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 映像作品における初出作品。物語冒頭、インドで活動を行っている姿が確認されており、クェス・パラヤの属するヒッピーグループを摘発し、更に彼らに対する暴行も行われた。
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
- 劇場版と同様にヒッピーグループを摘発しているが、こちらはクェス以外のメンバーを射殺するなど、その横暴さがより明確に描かれている。また、富裕層が賄賂を渡しハンター達に混ざって狩りを行う「殺人アスレチック」の噂もまことしやかに囁かれていた。
- 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
- ダバオ市街地で強制摘発を行い、その凄惨さをハサウェイらが目撃する件が描かれている[2]。市民達は彼らの横暴にマフティーにハンターの打倒を願う者も居るが、マフティーは地球からの人類撤退を目的としている為、事を構える事は無い。ただし、マフティー側にも過去にハンターに摘発されたミヘッシャ・ヘンスが在籍している。
- 機動戦士Vガンダム (小説版)
- この頃から「マハ」と呼ばれているのが確認されている。ウーイッグに駐屯しているマハの警官達は、ウッソ・エヴィンらを不法居住者であると知っていながら法律が曖昧になっているという理由で尋問一つしないなど、以前のような過激さは鳴りを潜めている。また、オイ・ニュングもかつてはマン・ハンターの要職にあったとされ、その官僚的な生活に嫌気が指して辞職している。
- ガイア・ギア
- ガンダムシリーズにおける初出作品。この時代では主に略称の「マハ」の名で広く呼ばれており、駐留する場所に応じて「ホンコン・マハ」や「ビジャン・マハ(スペース・マハ)」など区別されている。
マン・マシーンや戦艦のように軍隊然とした装備を有するようになったが、構成員はあくまでマハは警察組織であり軍隊ではないと主張している。ビジャン・ダーゴルは自身の野望の為にマハを利用して地球逆移民計画を発動。ガイア・エンペラーの建国を狙うが、地球連邦軍とメタトロンとの共同作戦によってその野望は潰える事になった。 - 機動戦士ガンダムF90FF
- ハウゼリー・ロナとカロッゾ・ロナの会話で話題に出る。ハウゼリーは協力体制を取ろうとしていた。当時のカロッゾは「好んで人狩りをする野蛮人ども」と聞いており、困惑する様子も見せていた。また、『ガイア・ギア』に出てくる「特捜第13課」というワードも登場する。
主要人物 編集
宇宙世紀0105年時 編集
- ハンドリー・ヨクサン
- 宇宙世紀0105年代の刑事警察機構の長官。
- ゲイス・H・ヒューゲスト
- ダバオに勤務する刑事警察機構の調査官。
宇宙世紀0150年代編集
宇宙世紀0200年代編集
保有兵器 編集
一般車両・船舶 編集
- パトロールカー
- 高速艇
- ミノフスキークラフトヘリコプター
モビルスーツ / マン・マシーン 編集
艦艇 編集
関連組織 編集
- 刑事警察機構
- 上位組織。マン・ハンターとは、同機構に所属する部隊とされている。
- エコーズ (ECOAS)
- 同様に「マンハンター」と呼ばれている地球連邦軍の特殊部隊。彼らにとってその二つ名は蔑称のようなものであり、組織としての繋がりは無い。事実、マン・ハンターは警察組織であるが、エコーズは軍の部隊であり、管轄が異なっている。
- ティターンズ
- マン・ハンター設立以前の連邦軍特殊部隊。マン・ハンターと同じく不法居住者の摘発を任務の一つとしていた。
- マフティー
- 宇宙世紀105年代の反連邦組織。地球居住者は彼らにマン・ハンターの討伐を願っているが、マフティーは彼らと事を構える事はしていない。
- メタトロン
- 宇宙世紀200年代の敵対組織。