機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
著者 富野由悠季
イラスト
  • 美樹本晴彦
  • 森木靖泰(モビルスーツ)
出版社 角川書店 (現KADOKAWA)
レーベル 角川スニーカー文庫
巻数 全3巻
テンプレートを表示
劇場版
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
原作
  • 富野由悠季
  • 矢立 肇
監督 村瀬修功
脚本 むとうやすゆき
キャラクターデザイン
  • pablo uchida
  • 恩田尚之
  • 工原しげき
  • 美樹本晴彦(原案)
メカニックデザイン
  • カトキハジメ
  • 山根公利
  • 中谷誠一
  • 玄馬宣彦
  • 森木靖泰(原案)
  • 色彩設計 すずきたかこ
    CGディレクター
    • 増尾隆幸
    • 藤江智洋
    音楽 澤野弘之
    音響 笠松広司
    撮影 脇 顯太朗(撮影監督)
    制作 サンライズ
    録音 木村絵理子
    企画 サンライズ
    放送期間 2023年1月15日~ (TVエディション)
    公開日
    • 2021年6月11日 (第1部)
    • 2026年1月30日 (第2部)
    テンプレートを表示
    漫画版
    機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
    著者 さびしうろあき
    原作
    • 富野由悠季
    • 矢立 肇
    出版社 KADOKAWA
    レーベル 角川コミックス・エース
    掲載誌 月刊ガンダムエース
    掲載期間 2021年6月号~2023年8月号
    巻数 4
    話数 全19話
    テンプレートを表示

    概要 編集

    小説『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』の続編として富野由悠季監督自らが執筆した小説作品。ブライト・ノアの息子ハサウェイ・ノアを主人公とし、彼が反地球連邦組織「マフティー・ナビーユ・エリン(マフティー)」の指導者となり腐敗した地球連邦軍を打倒するための戦いが描かれる。

    2018年秋に『UC NexT 0100』の第二弾として全三部の映画化が発表され、2021年6月11日に第一部、2026年1月30日に第二部『キルケーの魔女』が公開された[1]。また、劇場公開に前後する形で2021年4月26日発売の漫画誌「月刊ガンダムエース」6月号においても第一部ぶんのコミカライズ版が連載された。

    原作小説及び漫画版は『ベルチル』の続編であるが、劇場版は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の続編として位置づけられており、設定面で一部が異なっている[2]ため、それに準拠した形で設定やストーリーの変更が行われている。

    メカニックデザインがメディア化とともに大きく変化しているのが特徴の作品でもあり、ゲーム『SDガンダム GジェネレーションF』への参戦時に原作小説版から大きくデザインが変更され、更に劇場版でも主役機のΞガンダムなどのデザインが変更されている。キャラクターデザインについても『Gジェネ』と劇場版とで大きく変化しており、Gジェネ版のキャラクターデザインは『Gジェネレーション エターナル』で本作が劇場版基準で参戦するまで用いられた。なお、漫画版では原作小説版をベースにした独自のメカニックデザインが用いられている他、キャラクターデザインに関しては基本は劇場版に準拠しつつも劇場版第1作時点で登場していないクワック・サルヴァーキンバレー・ヘイマンなどは独自のデザインで作画されている。

    ストーリー 編集

    第二次ネオ・ジオン抗争から12年の月日が経った宇宙世紀105年――。

    宇宙世紀の始まりから1世紀が過ぎてもなお、スペースコロニーに暮らす人々と地球に住む特権階級の確執は激しさを増していき、いつしか民間人を宇宙へ強制連行する政策の制定により「マン・ハンター」による非人道的な人狩りが横行。連邦政府の腐敗は衰える事を知らなかった。そんな中、反地球連邦政府組織「マフティー」は、宇宙移民者の声を代弁し、連邦政府高官の暗殺を企む。

    そのリーダーである「マフティー・ナビーユ・エリン」こと、シャア・アズナブルの反乱をくぐり抜けた連邦軍第13独立艦隊ブライト・ノア大佐の息子ハサウェイ・ノア、マフティー打倒の尖兵である連邦軍キルケー部隊大佐ケネス・スレッグ。そして、2人の前に現れた少女ギギ・アンダルシア。彼達を中心に、悲劇の幕は上がる…。

    登場人物 編集

    主要キャラクタ ー 編集

    マフティー・ナビーユ・エリンハサウェイ・ノア
    本作の主人公。ブライト・ノアの息子という立場でありつつ、反地球連邦組織マフティーの指導者マフティー・ナビーユ・エリンとして、連邦政府の腐敗を討つべくΞガンダムで奮戦する。
    ギギ・アンダルシア
    ヒロイン。大富豪の愛人で、予言めいたことを言い、未来のことを当てる不思議な能力を持つ。
    ケネス・スレッグ
    地球連邦軍キンバレー部隊(後に彼自身によって「キルケー部隊」に改名)の司令官。
    レーン・エイム
    キルケー部隊に所属する若きパイロット。ペーネロペーに搭乗し、ハサウェイの前に立ちはだかる。

    マフティー 編集

    エメラルダ・ズービン
    メッサー1のパイロット。
    ガウマン・ノビル
    メッサー2のパイロット。元連邦軍兵士。
    フェンサー・メイン
    メッサー3のパイロット。
    ゴルフ
    メッサー4のパイロット。
    ハーラ・モーリー
    メッサー6のパイロット。
    ロッド・ハイン
    メッサー7のパイロット。
    レイモンド・ケイン
    1ギャルセゾンのキャプテン。エメラルダの恋人。
    シベット・アンハーン
    2ギャルセゾンのキャプテン。
    ヘンドリックス・ハイヨー
    3ギャルセゾンのキャプテン。
    カウッサリア・ゲース
    4ギャルセゾンのキャプテン。
    リドリック
    5ギャルセゾンのキャプテン。
    イラム・マサム
    ヴァリアントの副長兼参謀役。ハサウェイの事情を熟知している理解者。
    ブリンクス・ウェッジ
    ヴァリアントの艦長。
    チャチャイ・コールマン
    ヴァリアントの通信士。同艦の古参メンバーのひとり。
    ヨーゼフ・セティ
    ヴァリアントの通信オペレーター。
    マクシミリアン・ニコライ
    マフティーのメカニック関連の整備主任。
    ジュリア・スガ
    マフティーのメカニック。トップレスを好む女性。
    ミヘッシャ・ヘンス
    マフティーの諜報員。ヴァリアントのオペレーターも兼任している。
    ローウェスト・ハインリッヒ
    マフティーの運搬班長。オーストラリアでの輸送を指揮する。
    ミツダ・ケンジ
    ダバオの現地諜報員。
    ケリア・デース
    マフティーの支援要員。ハサウェイの恋人。
    ベッチー
    ドラブ・リッド / ビランテス・スエッケン / ドメステ
    メッサーの補充パイロット。

    地球連邦軍 編集

    ブライト・ノア
    ハサウェイの父。かつてのホワイトベース艦長。
    キンバレー・ヘイマン
    キンバレー部隊の指揮官。ケネスの前任者。
    ミネッチェ・ケスタルギーノ
    ケネスの補佐官。
    メジナウム・グッゲンハイム
    宇宙軍幕僚長官。

    オエンベリ 編集

    ファビオ・リベラ
    マフティーの理念に共鳴し武装蜂起したオエンベリ軍のリーダー。
    チャング・ヘイ
    オエンベリ軍の一員。ファビオの右腕的存在。
    フェデリコ・マルティーニ / メイホウ
    オエンベリ軍のメンバー。
    ハイジャッカー
    作中冒頭でハウンゼンをハイジャックした武装グループ。顔をジャック・ オー・ランタンなどの被り物で隠して自分らをマフティーと偽り、身代金を要求する。

    その他 編集

    メイス・フラゥワー
    ハウンゼンの客室乗務員。
    ハンドリー・ヨクサン
    マン・ハンターを従える刑事警察機構の長官。
    ゲイス・H・ヒューゲスト
    マン・ハンターの調査局部長。
    クェス・パラヤ
    かつてシャアの反乱の際にハサウェイが惹かれた少女。故人。ハサウェイの悪夢の中に精神体として現れ、彼を罵る。
    アムロ・レイ
    かつての連邦軍エースパイロット。シャアの反乱の中で消息を絶った。
    アマダ・マンサン
    植物監査官としてのハサウェイの教官。
    クワック・サルヴァー
    マフティーの組織そのものの支援者で、同組織の黒幕。
    ミライ・ノア
    ハサウェイの母。かつてのホワイトベース操舵士。
    四春:フォーチュン
    ウェッジの飼い猫。

    登場メカ 編集

    「*」は劇場版、「**」は漫画版で登場する機体。

    マフティー 編集

    • メッサーF01型 *
    • メッサーF02型 *
    • メッサーF02型 マインレイヤー装備 *
    • メッサーF型指揮官機 ネイキッド *

    地球連邦軍 編集

    • ドーラ・カール
    • グスタフ・カール00型 *

    その他 編集

    用語 編集

    マフティー
    ハサウェイをリーダーとする反地球連邦組織。全人類を宇宙へ上げるという目的のために政府閣僚の粛清を行う。
    キンバレー部隊
    ダバオ空軍基地に所属する連邦軍部隊。マフティーの捕捉殲滅を主任務としながらもそれを完遂することが出来ず、キンバレーがケネスの赴任前に保身を図って実績を挙げるべくオエンベリへの攻撃を行った。
    キルケー部隊
    戦果の芳しくないキンバレー部隊の司令官を解任し、ケネスを新司令として再編された対マフティー部隊。キルケーとはギリシア神話に登場する太陽神ヘーリオスの娘を由来とする。
    マン・ハンター
    連邦政府が組織する刑事警察機構に属する不法居住者の摘発・送還を行う組織。
    オエンベリ
    オーストラリア北部の街。ファビオ・リベラの呼びかけで反連邦政府分子が集結し、私設軍隊を結成した。
    アデレード
    オーストラリア南部の都市。連邦政府の中央閣僚会議が開催され、政府が認可した者以外は地球への居住を認めない「地球帰還に関する特例法案」が可決が議論される。

    楽曲 編集

    ゲーム楽曲  編集

    その名はマフティ・ナビーユ・エリン
    PS用ソフト『SDガンダム GGENERATION-F』でマフティ側の戦闘BGMとして採用された曲。曲名はアーケードゲーム『EXVS.FB』に参戦した際に設定された。原作の雰囲気を表すかのような悲壮感あるメロディが特徴である。下記の「強襲」が登場してからはハサウェイの専用BGMとしての印象がより強くなった。
    連邦軍戦闘BGM
    PS用ソフト『SDガンダム GGENERATION-F』でレーンを含めた連邦軍側の戦闘BGMとして採用された曲。Gジェネシリーズ以外の媒体で使用されていないため、現在まで曲名は設定されていない。腐敗しつつある当時の連邦軍を象徴するようなおどろおどろしい緊迫感溢れる曲調が特徴である。
    レーン・エイムのテーマ
    PS2用ソフト『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』で連邦軍一般兵の戦闘BGMとして採用された曲。ペーネロペーが『EXVS.MB』でDLC参戦した際、戦闘BGMとして採用された事から上記の曲名となった。
    強襲
    PS2用ソフト『SDガンダム GGENERATION SPIRITS』でマフティ一般兵の戦闘BGMとして採用された曲。曲名は上記と同様『EXVS.FB』にて設定。曲名の通り、疾走感溢れるメロディが特徴である。

    劇場版テーマソング  編集

    Möbius
    作詞・作曲:澤野弘之
    劇場版第1作オープニングテーマ。
    閃光
    作詞・作曲:川上洋平 / 歌:[Alexandros]
    劇場版第1作エンディングテーマ。
    Snooze
    アーティスト:SZA
    劇場版第2作オープニングテーマ。
    Sweet Child O' Mine
    アーティスト:Guns N' Roses
    劇場版第2作エンディングテーマ。
    ENDROLL
    アーティスト:川上洋平・SennaRin
    劇場版第2作挿入歌

    各話リスト 編集

    原作小説  編集

    話数 サブタイトル 備考
    上巻 1章  ギギ 
    2章 ラウンジ 
    3章 ケネス 
    4章 ハイジャック 
    5章 ハサウェイ 
    6章 ランディング・グランド 
    7章 ウィズ ギギ 
    8章 ホテル 
    9章 コンタクト 
    10章 ハンター 
    11章 ミノフスキー・フライト 
    12章 ビー・フライトエンド 
    13章 コマンダー 
    14章 ヤング・パイロット 
    15章 キルケー・ユニット 
    16章 ランナウェイ 
    17章 オン オーシャン 
    18章 ダイニング・ルーム 
    19章 ロドセイヤ 
    20章 パスィー・ウェイ 
    21章 テイク・オフ 
    22章 ショウダウン 
    中巻 1章  スタンディング・ポジション 
    2章 ケリア・デース 
    3章 ヴァリアント 
    4章 パス スルー キャナル 
    5章 マーク オブ オエンベリ 
    6章 マフティー・ナビーユ・エリン 
    7章 ギギ & ケネス 
    8章 アパートメント 
    9章 アンダーウェアー オン ザ ベッド 
    10章 アプローチ ウォーク 
    11章 ガール アンド ウーマン 
    12章 ディパーチャー フロム ダーウィン 
    13章 インフォメーション 
    14章 ダメージ イン ダークボトム 
    15章 ギギズ スプリング 
    16章 ボース ロンデニオン 
    17章 ウルル 
    18章 ナロウ スペース 
    下巻 1章  ローカル  ブロードキャスト
    2章 カモフラージュ アグレッシブ 
    3章 ディファレント プレース 
    4章 イン ザ モーニング 
    5章 タッチ アンド ゴー 
    6章 ピンポイント ディフェンス 
    7章 ゲット アヘッド 
    8章 アンダー ザ フォリスト 
    9章 アゲィン 
    10章 ビー ディファーテイト 
    11章 ウィリ ウィリー 
    12章 ビフォー ザ ディ 
    13章 シューティング 
    14章 アフターザット 
    15章 マランビジー 

    TVエディション 編集

    話数 サブタイトル 備考
    第1部  第1話 ランディング・グラウンド 
    第2話 コンタクト 
    第3話 ランナウェイ 
    第4話 テイク・オフ 

    関連作品  編集

    SDガンダム GGENERATIONシリーズ
    2000年発売の『F』で初参戦。ゲーム用に機体の新規設定画が用意され、各キャラクターのボイス収録も行われた。以降、各媒体でも同様のデザインや戦闘BGMが用いられるようになる。
    ガンダムバトルユニバース
    アクションゲームでは初の参戦作品。
    機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOST
    Gジェネシリーズで用いられているBGMと共に参戦。曲名が設定された。
    機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
    原作小説および漫画版における前作。
    機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
    劇場版における前作。
    機動戦士ガンダムUC / 機動戦士ガンダムNT
    時系列的には本作の前にあたる作品。映画『逆襲のシャア』の続編であるため、本作との直接的な繋がりはないものの、OVA版UCにグスタフ・カールの先行配備機が登場するなど、本作に通ずる要素が含まれている。

    関連商品 編集

    小説  編集

    【旧版】

    【新装版】※旧版から挿絵が削除されている点に注意

    漫画  編集

    資料リンク 編集

    リンク 編集

    脚注 編集

    1. 第1部の公開日は発表当初は2020年7月23日を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により度重なる公開延期(2020年7月23日 ⇒ 2021年5月7日 ⇒ 5月21日 ⇒ 6月11日の計3回)に見舞われ、1年近く経った2021年6月11日にようやく公開に至った。
    2. 『ベルチル』においてクェス・パラヤを殺めたのがハサウェイ本人であるのに対し、『逆シャア』ではチェーン・アギによって撃墜されている点など。
    3. 劇場版では下記のギャプランに変更されている。