ククルス・ドアン
ククルス・ドアン | |
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外国語表記 | Cucuruz Dan |
登場作品 | |
声優 |
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デザイナー | 安彦良和 |
プロフィール | |
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種族 | 人間(スペースノイド) |
性別 | 男 |
出身 | ジオン公国(サイド3) |
職業 | MSパイロット(脱走兵) |
所属 | ジオン公国軍 ⇒ 脱走 |
所属部隊 | |
階級 | 特務少尉(MSD) |
主な搭乗機 |
概要編集
東南アジアの孤島に隠れ住む元ジオン公国軍MSパイロット。地球侵攻作戦の際に搭乗していたザクIIの攻撃で意図せず民間人を殺害してしまい、直後その民間人の子供達も殺せとの命令に愕然となり、ザクを持ち出し脱走兵となった。
島では自分が殺めてしまった民間人の子らと共に生活を送り、農作業に勤しみつつ彼らの面倒を見ていたが、同時に彼らの親を殺した時の事が悪夢となって彼を苦しめていた。
島に近づく者は連邦、ジオンを問わず攻撃し、強制的に武装解除を行っており、モビルスーツパイロットとしての腕も高い。その腕前は、ミサイルを投石で撃墜し、ザク同士での戦闘が発生した際には格闘戦でこれを圧倒し、正拳突きで撃破してみせる程[1]。
島を訪れたアムロ・レイと邂逅したのを契機に、最終的にザクは彼の手によって投棄され、ドアンは怒りの声をあげる子供達をなだめながらも静かに微笑み、アムロに感謝を示した。
登場作品と役柄編集
- 機動戦士ガンダム
- 初登場作品。第15話のゲストキャラクターとして登場した。戦災孤児となった子供達と共に孤島に住んでいた所、島から発せられたフライアローからの救難信号を受信し現れたアムロ・レイのコア・ファイターと交戦。アムロの放ったミサイルを投石で撃墜し、コア・ファイターを不時着させる。その後、救出したアムロを介抱したが、脱走兵となった自分を追跡する為に現れたジオン軍部隊と交戦。無手のザクでザク・マシンガンで武装した同型機と交戦しながらも、格闘戦でこれを撃破。その後、武器を持っているから戦いを呼び寄せると判断したアムロによって乗機であるザクは海へと投棄された。
なお、この際のドアンの戦い方をアムロもしっかり学んでいたらしく、続く第16話ではガンキャノンでコズン・グラハムのザクを格闘戦で伸し鹵獲する活躍を見せている。
一方、劇場版では登場エピソードがカットされたため未登場に終わっている。 - SDガンダム GGENERATION ADVANCE
- エクストラセッション1で友軍として参加するが、ステータスは心許なく、プロフィールにも「長年その存在は黒歴史として封印されていた」と辛辣な書き方をされている。しかし、島に来たジオン兵とのイベント戦闘でスーパーモードとなるトンデモ展開を見せ、この際に搭乗しているザクも黄金に輝く「ザクII ドアン機 スーパー」となる。この段階ではイベント限定の機体だが、エクストラセッション4で条件を満たす事により拳の魂に目覚め、スーパー化に必要なIDが解禁される。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島
- ジオン軍開発訓練Y-02小隊の小隊長という形で登場。『THE ORIGIN』におけるランバ・ラルや黒い三連星のように、MS開発の黎明期に携わることで高い操縦技術を手にした模様。それ以前は特務部隊にも所属していたとされる。
一年戦争時、ブリティッシュ作戦をはじめとした特務に数多く携わるが、ある作戦の後、ヴァシリー・ボッシュに「軍を抜ける」とだけ告げて脱走した。その後は、ヴァシリーら元Y-02小隊らの面々の視点から物語が展開する為、彼の出番はあまり多くはない。 - なお、本作ではドアンの脱走が起きたのはU.C.0079の10月とされている。
- 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
- 『MSD』とは設定が刷新され、元サザンクロス隊の隊長で、かつての部下に命を狙われているということになっている。小説版の記述によれば、ブリティッシュ作戦の一件の設定は残っている模様。
また、島で生活を送る子供達もTV版の5倍の20人に増えた。作中でアムロが乗るガンダムを圧倒しているが、アムロが『THE ORIGIN』の時系列的にラルや黒い三連星を撃破済みであることを考えると、同作におけるドアンは『1st』とは比べ物にならない程、驚異的な実力を有している事が分かる。
人間関係編集
機動戦士ガンダム 編集
- ロラン・チュアン / タチ / クム / チヨ
- 自身が殺めてしまった民間人の遺児達。上官から彼らも手にかけろと命令された事を切っ掛けに、ドアンは軍を脱走。孤島で共に生活を送るようになった。ドアンは子供達を守る事を贖罪としており、彼らにとって島にやってくる敵を撃退するヒーローのような存在になっていった。
- アムロ・レイ
- ある日島にやってきた連邦のパイロット。紆余曲折を経てドアンの乗るザクを海へと投棄した。
MSD 編集
- ヤッ・デルマ
- 兄。軍では上官でもあった。
- ヴァシリー・ボッシュ / サッシャ・キッツ / カルカ・ギッタ・マドファ / ヤル・マル
- Y-02小隊の部下たち。
- マルク・カルデン
- Y-02小隊の部下。アナハイムの産業スパイであり、ア・バオア・クーでの実証テスト中にY-02小隊に刃を向けた。
劇場版ククルス・ドアンの島 編集
サザンクロス隊編集
- エグバ・アトラー
- ドアン脱走後のサザンクロス隊の隊長。脱走したドアンを激しく憎んでいる。
- セルマ・リーベンス
- サザンクロス隊の紅一点。エグバとは違った意味でドアンに未練を残す。
- ダナン・ラシカ / ウォルド・レン / ユン・サンホ
- サザンクロス隊の隊員。
島の子供達 編集
- マルコス
- 子供達のまとめ役。
- カーラ
- ドアンの事を常に気にかけている少女。立ち位置としては『1st』のロランに相当する。
- アマド / グイド / フリアン / ドラ / チータ / マテオ / タシト / ホセ / イネス
ロペ / ヒセラ / アダ / ユイ / テレサ / マルコ / ダナ / ダリオ /ルペ - 島の子供達。
他シリーズの関連人物 編集
- ニムバス・シュターゼン
- 『Gジェネアドバンス』ではニムバスの元部下という設定。EXAMの狂気的な力を振るうニムバスに対し、魂の宿った拳で圧倒した。
- ドモン・カッシュ
- ニムバスに追い詰められたドアンを叱咤激励し、彼に拳の魂に目覚めさせた。
名台詞編集
機動戦士ガンダム 編集
- 「モビルスーツの格闘技というのを見せてやる!よーく見て憶えておけ!」
- ルッグンを撃退し残されたザクと戦おうとするガンダムを制止した際に。そして後にも先にもガンダムシリーズでは稀なザク同士の戦いが始まった。
- 「俺は…俺は…!俺は…子供達を…殺させはしない!」
- ザク・マシンガンの攻撃で乗機が壊れていく中、ドアンは島の子供達の平穏のため奮戦。そして渾身の正拳突きが遂に敵のザクを仕留めた。
- 「あのお兄ちゃんのやった事はとてもいい事なんだよ」
- 第15話ラスト。ドアンの気持ちを汲み、ザクを海に投げ捨てるアムロ。ドアンは大事な機体を捨てたアムロに怒る子供達を諭し、ようやく戦いの日々から解放されるのだった。
その他 編集
- 「もう、お前相手に惑うことはないということだ……」
「……見せてやろう!ニムバス・シュターゼン!モビルスーツの格闘技というものをな!」
「俺の倒すべき敵は……戦いの炎を広げる者だ!」 - 『Gジェネアドバンス』のスーパーモード取得イベントより。ニムバスに追い詰められたドアンだったが、ドモンの「貴様の武器を思い出せ」の言葉を受け、ロランを守るため拳一つで戦った時の覚悟を思い出す。スーパー化したドアンのザクはニムバスのブルーディスティニー2号機を圧倒し、ドアンは動揺するニムバスに対し「これが漢の魂の拳というものだ」と言い放つのだった。
搭乗機体・関連機体編集
- ザクII
- 『機動戦士ガンダム』での搭乗機。普段は島の滝の裏側に隠されており、いざという時は格闘戦や投石を駆使して戦う。
- ザクII ドアン機 スーパー
- 『Gジェネアドバンス』のゲームオリジナル機である黄金に輝くザク。条件を満たすとパワーアップ形態として解禁され、ドアンの覚醒によりザクを超える力を発揮する。
- ブグ
- 『MSD』で搭乗。Y-02小隊時代、ブリティッシュ作戦までの乗機。
- ザクII S型
- 『MSD』で搭乗。Y-02小隊時代、地球降下後の乗機。
- ドアン脱走後はヴァシリーに引き継がれた。局地型ガンダムとの戦闘後、ヴァシリーは「チューンナップされた機体だったから生き残れた」と語っている。再編成されたY-02小隊とともに、オーバーホールのためア・バオア・クーまで持ち込まれた。
- ザクII J型
- 『MSD』で搭乗。Y-02小隊のエンブレムがあり、脱走時に下士官(ヴァシリーかヤル・マル)の機体を奪ったものと思われる。この機体で追跡部隊を徒手空拳で倒し、炎の中に消えていった。
- ドアン専用ザク
- 『劇場版ドアン』での搭乗機。F型を補修しながら使い続けており、『1st』作中での作画をモチーフにした外見となっている。
リンク編集
脚注編集
- ↑ なお、彼の搭乗するザクは脱走以来無補給の為、整備や弾薬の補給もままならない状態である。