ハマーン・カーン

2014年1月30日 (木) 13:14時点におけるGundamwiki (トーク | 投稿記録)による版 (→‎機動戦士ガンダムΖΖ)

ハマーン・カーン(Haman Karn)

ミネバ・ラオ・ザビの摂政で、アクシズの実質的な指導者。自らもモビルスーツを駆る。ニュータイプ

ジオン公国高官、マハラジャ・カーンの次女。一年戦争時はフラナガン機関で育成され、戦後、父マハラジャらとともにアステロイドベルトの小惑星基地アクシズに逃亡、潜伏する。

マハラジャ・カーン死亡時に15歳で摂政に就任。これにはシャアの後ろ盾もあったが、本人自身のNT能力の高さとカリスマ性を思わせる。この頃にシャアへの淡い思いを抱いたことが伺える。ちなみに当時は可憐な美少女であった。

優れた政治的手腕とカリスマ性で、ザビ家再興の名の下にミネバ・ラオ・ザビを擁立。元ジオン軍の残党をまとめ、アクシズを地球圏に向けて発進させた。

アクシズの地球圏到達時、おりしもティターンズエゥーゴの抗争が激化しており、第三勢力として介入する。エゥーゴとの同盟はシャアとの確執が表面化して交渉が決裂、ティターンズと同盟を行う。ジオン公国の再興という理想(妄執)のため、「偏見の塊」としてミネバを育てたことが主な原因と言われている。しかし、彼女の個人的な感情もあり、これをシャアが拒絶したことも理由とも言われる。

グリプス戦役の終了後、戦力を温存していたために最大勢力となっていたアクシズの名称を「ネオ・ジオン」と変更、ジオン共和国の戦力も吸収する。しかしグレミー・トトを中心にした内乱が起き、疲弊したところでエゥーゴとの最終決戦へ突入。自らはジュドー・アーシタZZガンダムとの一騎打ちで死力を尽くすものの敗れた。最後はジュドーと出会えたことに満足しながらも、自らの信念に殉じる。享年21。

ニュータイプとして非常に高い適正を持ち、既存モビルスーツはもちろん、サイコミュ搭載機を難なく操る優れたパイロット技能を持つ。一方でニュータイプとしての共感能力を拒絶し、自分の内面に踏み込まれることを嫌った。ニュータイプでありながら他者と理解しあおうとせず、その能力を戦いのみにしか活かさなかった。

ストイックでカリスマ性のある人柄にほれ込む部下も多く、特にマシュマー・セロは強化前から心酔しているなど、人間的魅力に溢れていることが伺える。その美貌は多くの人間を魅了するほどで(一部の人間には逆に恐れられている)能力、容姿、家柄の揃った死角のない才女…というよりは女傑である。 ときおり敵勢力下に潜入し、自分の目で偵察を行うという大胆な行動もとり、変装などもお手の物のようだ。

余談だが、ラジオ番組『神谷浩史・小野大輔のDearGirl~Stories~』の103話「確定申告した?俺した!」にて、神谷浩史から「邪悪なミンキーモモ」と評された。放映時から『魔法の少女ミンキーモモ』のヒロインと髪の色、髪型がよく似ていたことから囁かれていた。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像
アクシズの指導者マハラジャ・カーンの娘。14歳。本作のヒロインで、コミックスの表紙には主人公であるシャアよりも多く描かれている。北爪氏によって序盤はツインテールの美少女として登場する。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
アクシズの実質的な指導者。デラーズ・フリートに支援を行う。
機動戦士Ζガンダム
アクシズの実質的な指導者。地球圏の帰還を果たす。
機動戦士Ζガンダム A New Translation
機動戦士ガンダムΖΖ
ネオ・ジオンの摂政。実質的な指導者。

人間関係

マハラジャ・カーン
父。
シャア・アズナブルクワトロ・バジーナ
元恋人。理由はともかく自分を棄てたと認識しており、また人類をどのように導いていくかに大きな考え方の違いがあった。しかし、最後の最後まで自分に従うよう助け舟を出すなど、彼に対してはまだ断ち切れない思いがあるような描写が多く身られた。
ミネバ・ラオ・ザビ
傀儡の君主。続編となる機動戦士ガンダムUCでは成長した彼女の姿が見られる。
グレミー・トト
使える兵士として認識していたが、不穏な動きをするようになったのを見逃さず、監視役をつけた。それでも結局反乱を防ぐことはできなかった。
マシュマー・セロ
部下。ハマーンへは恋慕と信仰の入り混じった忠誠心を見せるが、ハマーン本人は特になんとも思っていなかった模様。機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像とその外伝ではゲームセンターで出会い、それから薔薇を捧げるなどハマーンに忠誠を誓う騎士として付き従ったと語られている。
カミーユ・ビダン
自分と同種のニュータイプと認識しながら、共感を「他人の心にズケズケと踏み入る」とむしろ敵意を向けた。
ジュドー・アーシタ
彼のNTとしての素質に注目し、自らの下に引き入れようとする。最後には彼に敗れたものの、地球が救えないという自らの絶望を否定してくれたことに安らぎを得た。

名台詞

「誰も戦わないなら!私、一人でも戦う!」
「若き彗星の肖像」より。地球連邦軍によるアクシズ強襲の際に、出撃を待つ兵士達に放った一言。

機動戦士Ζガンダム

「俗物が私に!」
カミーユを見下したときのセリフ。絶対の自信さえ感じさせる。
「倒すべき敵…それはカミーユ・ビダン。そういうことか…」
カミーユとニュータイプ同士共鳴するが、ハマーンは拒絶した。
「こんなところで朽ち果てる己の身を呪うがいい。」
シャアを追いつめた時のセリフ。
「これで終わりにするか続けるか!シャア!」
手足を失った百式に反撃するときに発した台詞。

機動戦士ガンダムΖΖ

「お前が見せてくれたように、人類全てがニュータイプになれるものか!その前に人類は地球を喰い尽くすよ!」
逆襲のシャアでのシャア・アズナブルしかり、Zガンダムのパプテマス・シロッコしかり、ハマーンもまたニュータイプだからこそ感じ取ってしまった人間の暗部に絶望し、「人は変われない」と結論してしまった。
「吐き出すものなど…ない!!」
人類は本当に変わることができないのではなく、個人の憎しみがそう思わせているだけだとジュドーに諭されて。
「相打ちといいたいが…私の負けのようだ…」
「ふっ…一騎打ちと言ったろ?」
ジュドー・アーシタΖΖガンダムと相撃ちとなるが、潔く負けを認めた。ジュドーに「なぜもっとファンネルを使わなかった」と問われ、後のセリフに続く。実はこのときジュドーの思念が強まりすぎて、サイコミュが不調になり、ファンネルが使えなかったという設定があるらしい。
「ハハハ…アステロイドベルトまで行った人間が戻ってくるっていうのはな…人間がまだ地球の重力に引かれて飛べないって証拠だろ?」
地球と地球で育った人々に見切りをつけたはずなのに、地球と宇宙、アースノイドとスペースノイドの争いをそのまま放置できなかった。彼女もまた地球の引力に魂を引かれた人間であり、地球が人類のふるさとであることの証だった。後に、機動戦士ガンダム 逆襲のシャアのラストシーンでシャアも悟ったことである。
「帰って来てよかった……強い子に会えて…」
ジュドーの真っ直ぐな心に、ようやく安らぎが与えられた。地球は救えないと結論したはずなのに、その地球を守ろうと戦った「強い子」にそれを否定されることで「人類にはまだ希望がある」という救いを見出した。彼女らしい最後だった。

搭乗機体・関連機体

シュネー・ヴァイス
キュベレイ
ガザC
ハマーン専用ガザC
『劇場版Ζ』では、初登場の際にこの機体に乗っていた。
アッガイ

商品情報

話題まとめ

資料リンク

リンク