ルウム戦役
一年戦争初期、一週間戦争後に行われた地球連邦軍とジオン公国軍による会戦。人類史上初の大規模な宇宙艦隊同士の決戦であると同時に、モビルスーツが対艦戦闘で猛威をふるい、その戦果によって以後の戦争の様相を一変させた戦闘となった。
一週間戦争で敢行されたブリティッシュ作戦によるコロニー落としで、ジャブローの破壊という本来の目論見を達成する事が出来なかったジオン軍は、第2次ブリティッシュ作戦の遂行の為にサイド5(ルウム)へと侵攻。アイランド・ワトホートの制圧に乗り出す。その情報をキャッチした連邦軍は1月15日に出撃可能な艦艇をかき集め、これによって人類史上初となる大規模な宇宙艦隊戦が勃発した。
当初は物量に勝る[1]連邦軍が有利と見られていたが、その後ジオン側がモビルスーツ部隊を投入した事でその戦力差を覆し、黒い三連星はレビル将軍の座乗するマゼラン級「アナンケ」を撃破し、レビルを拿捕。レビル捕縛後、艦隊指揮はその副官であったロドニー・カニンガン准将とその乗艦ネレイドへと引き継がれるが、連邦軍はその後戦域からの撤退を決定。カニンガンも友軍の離脱を支援した後に戦死。連邦軍宇宙艦隊は、投入戦力の80%を失うという壊滅的な被害を被った。
一方のジオンも、同様に戦力を損耗させベテランの将兵を失い、コロニー落としの実行も断念せざるを得なくなった。しかし、第2次ブリティッシュ作戦の情報は連邦軍艦隊を誘い出す為のブラフであり、ジオン軍の真の目的はルナツーなどに温存されていた連邦宇宙艦隊の壊滅にあったとも言われ、それを鑑みれば、ジオン軍は多大な流血を強いられたものの当初の作戦目的を達成したと言える。
本戦役の後、戦力疲弊という内情を隠したままジオンは連邦政府との休戦条約の交渉に入るが、その実情はジオン有利の降伏勧告であり、連邦もそれを飲まざるを得ない状況にまで追い込まれていた。だが、その最中にジオンから生還したレビル将軍の行った「ジオンに兵なし」の演説によりジオンの内情が暴露された事で連邦は戦争の継続を決意。この一件で南極条約が締結され、以後の大規模虐殺は制限を課される事になるが、ジオンも地球侵攻作戦を実行に移し、戦争は長期化の様相を呈した。
登場作品
関連人物
地球連邦軍
ジオン公国軍
交戦戦力
地球連邦軍
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- アナンケ
- ネレイド
ジオン軍
リンク
脚注
- ↑ 戦力差はジオン軍の3倍にも及ぶ。