サラミス級
サラミス級 | |
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外国語表記 | SALAMIS |
登場作品 |
スペック | |
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分類 | 軽巡洋艦 |
全長 | 228m(212mとも) |
全高 | 61.3m(71.4mとも) |
全幅 | 68.3m(62.2mとも) |
本体重量 | 12,100t |
全備重量 | 22,000t |
動力・推進機関 | 熱核ロケットエンジン |
開発組織 | 地球連邦軍 |
所属 | 地球連邦軍 |
就役 | 宇宙世紀0070年代~ |
主な艦長 | リード、他 |
概要編集
宇宙世紀0070年代の軍備増強計画によって、大量に建造された連邦宇宙軍の主力航宙軍艦。艦船ランクは一応「(軽)巡洋艦」である。
箱形の艦体の艦首にミサイル発射管、艦底に大型の放熱板、その上方と左右に艦橋構造物を備え、全体に分散してそれ以外の武装を装備している。非常にバランスの良い性能を持っており、死角が少なく速射性が高い単装メガ粒子砲や艦首ミサイルランチャーによる高い火力とファランクスシステムを用いた対宙防御力を兼ね備えているほか、一年戦争後半からは当初全く想定していなかったであろうボールやモビルスーツといった艦載機の搭載能力を付与することに成功するなど拡張性も高い。
設計が一年戦争以前であったこともあって、ジオン軍が展開したミノフスキー粒子やモビルスーツを用いた新戦術に対応出来ず、一週間戦争、ルウム戦役で大敗を喫した。しかし、ビンソン計画によって本級が大量に建造されると、ジムやボールなどの艦載機と共に宇宙軍の主力となり、物量でジオン軍を圧倒していった。
ビンソン計画で建造された艦は後期型とされ、改装によってモビルスーツの展開能力を獲得した艦も多い[1]。一部の艦はジャブローなどの地球上の拠点で建造したうえでブースターを装着して直接宇宙へと打ち上げられた。
一年戦争後も宇宙における主力艦として新規の建造が続けられ、デラーズ紛争やグリプス戦役の時期にはそれぞれ異なるタイプのサラミス改級が多数配備されている。これらの艦は火力やモビルスーツ運用能力の強化といった改修を受けているものの、基本的な設計は同一であり、クラップ級が開発・配備された後もザンスカール戦争の時期まで配備され続いていることは兵器としての優秀さを証明していると言えた。
同型艦編集
- マダガスカル
- 『1st』第4話冒頭に登場。ルナツーに所属していた艦で、書籍「機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑」では第5話で地球に向かうホワイトベースを護衛する任務に就いたのも同艦とされる。艦長はリード中佐。リードが大気圏突入カプセルでホワイトベースに同行した後はカミラ少尉と共にルナツーに帰還したと思われる。
なお、同作には同名のザンジバル級が登場している。 - ボール搭載型
- 『MS IGLOO』に登場。艦前部のメガ粒子砲と両舷のミサイルランチャーを撤去し、甲板上にボールを最大6機艦載できる。同作ではこれ以外にも甲板上にジム改を積載した艦が登場している。
- ナガヌマ
- ボール搭載型の1つ。ガンプラ「MG 1/100 RB-79 ボール シャークマウス仕様」のインストに名称のみ登場。オハイオ小隊のソロモン戦時の母艦であり、ソロモン制圧後に宙域最外縁の哨戒任務に就いていた。しかし、識別不明の小型艇を捕捉し小隊が追撃のために離れた隙に同小型艇からの攻撃を受け撃沈した。
- ランタオ
- 『宇宙のイシュタム』に艦名のみ登場。サイド2を防衛していたが轟沈したようで生き残りのクルーがジオンに捕まり、味方に偽の通信を入れさせている。
- アシモフ
- 『MSV-R』Vol.23にてコア・ブースタープラン004の母艦として登場。地球連邦軍の戦闘技術研究艦であり、就役から約3年後に空間戦闘技術研究艦の任に就き、空間戦闘機の試験及び戦術、その武装類の試験運用において活躍した。一年戦争末期にはその任を解かれ、地球連邦軍宇宙軍に再び移籍している。
- サンタフェ
- 『THE BLUE DESTINY (サイドストーリーズ版)』及び『ザ・ブルー』に登場。レビル指揮下の連邦軍第1連合艦隊所属であり、ノエル・アンダーソンの父であるアンダーソン艦長の座乗艦。ユウ・カジマがセイバーフィッシュ隊の隊長を務めていた。ルウム戦役に参戦したがモビルスーツの猛攻の前に撃沈されている(『ガンダム戦記』時点での設定ではアンダーソン艦長は一週間戦争で戦死)。
- ハイデラバード / ゴールウェイ
- 『虹霓のシン・マツナガ』に名称のみ登場。ティアンム率いる艦隊の所属艦で、コロニー落としの際にジオン軍の攻撃で轟沈している。
- ジンツウ
- 『虹霓のシン・マツナガ』に登場。アンタレス作戦に参加した艦で、後退時に中破している。
- マルガリータ / アルバトロス / エリダヌス
- 『アグレッサー』に登場。第23独立艦隊の所属艦で他に2隻存在する。マルガリータはザンジバル級アナスタシアの砲撃により轟沈。アルバトロスはタイタスの仕掛けた衛星ミサイルの直撃で轟沈している。
- ポートビル
- 『0083 REBELLION』第1話~第2話に登場。ジム改3機からなるロデム小隊を有する。月から地球へ向かうアルビオンの護衛を務めていたが、道中でシーマ艦隊が襲撃してきたため、アルビオンを逃がすべくロデム小隊と単艦でその場に留まり戦闘を継続。アルビオンは戦域離脱に成功するものの、ロデム小隊は全滅。ポートビルもMS部隊に拿捕された後、消息を絶っている。直前の描写からシーマによって報復措置としてそのまま撃沈されたものと思われる。
- ペトラ
- 『U.C.ENGAGE』のイベント「0079 ソロモンの悪夢」に登場。チェンバロ作戦に参加した艦で、ソロモンから撤退する艦隊の殿となったガトー専用リック・ドムの攻撃を受け轟沈した。
- セーシェル
- 『U.C.ENGAGE』のイベント「0079 真紅の稲妻」に登場。デザインはTHE ORIGIN準拠。マゼラン級ともう1隻のサラミス級と航行中、ジョニー・ライデンの高機動型ザクIIの奇襲を受け、艦橋付近に直撃弾を食らった。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダム
- 宇宙における戦闘シーンで多数が登場している。本格的な登場シーンはルナツーから地球に向かうホワイトベースを護衛するマダガスカルが初で、その後はソロモンやア・バオア・クーの攻略戦で激戦を繰り広げるシーンがある。といっても量産兵器の常としてやられ役としての登場が主で、ビグ・ザムやエルメス、ジオングなどのジオン軍の特殊兵器をはじめとする猛攻で多数の本艦が撃沈されている。
- 機動戦士ガンダム (冒険王版)
- Vol.8で登場。冒頭でザンジバル級を単装砲の一撃で撃沈している。表記は「サラミス型」。参考資料が不足していたためか、重力下で普通に飛行するという『V』を先取りした光景が見られる。同作ではマゼラン型も普通に飛行しており、共にジオン軍をユーラシア地域から大幅に後退させるという目覚ましい戦果を挙げている。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO
- 従来の作品とは異なり、宇宙空間で機敏な艦隊行動をとって戦闘しているシーンが多い。とはいえ敵役の量産兵器という立ち回りからか相変わらずやられ役で、加えて味方のボールごと敵を撃墜するなど悪役として描かれている部分も多い。
- 機動戦士ガンダムUC
- 小説第3巻及びOVA版episode 2にて遺棄された本艦が登場した。袖付きがデブリ帯に潜伏するネェル・アーガマの位置を特定するデコイとして使用。目標のセンサー圏内へ移動するようにセッティングし、艦砲射撃による除去を誘発した。
装備・機能編集
特殊装備編集
- 大気圏突入カプセル
- 艦底部に装備できる小型シャトル。
武装編集
- 単装メガ粒子砲
- 艦の前方(甲板と両舷)と後方(艦橋と推進器の間の上面と両舷)に1門ずつ、計6門装備している主砲。形状は現代の一般的な軍用艦の単装砲とほぼ同じ。配置が分散しているうえ各砲塔の射界が広いため死角が少ないが、単一方向への攻撃力はムサイ級よりも劣る。
- 連装機銃
- 両舷の艦橋構造物の上下に1基ずつ、主艦橋の前方に左右に張り出す形で2基装備。艦橋前部のものは媒体によってデザインが異なり、球状の砲塔を持つものや3連装のものもある。
- 6連装ミサイルランチャー
- 両舷前方のメガ粒子砲の後ろに1基ずつ計2基装備。艦首のミサイル発射管より小型のミサイルを装填しているので、より短距離ないし小型の目標に使用すると思われる。
- 艦首大型ミサイル発射管
- 艦首の左右に2連装発射管を4基ずつ計16門装備。前方に向けて固定装備されているため発射方向は大きく制限されているため、対艦・対要塞用に特化している。
主な艦載機 編集
対決・名場面編集
関連機体編集
- サラミス改級 (0083) / サラミス改級
- 一年戦争後に建造された改修型。0083版とΖ版が存在し、前者が総合性能を向上させた改良型であるのに対し、後者はMS運用艦として近代化改修されている。
- ネルソン級
- 一年戦争末期にMS軽空母として改修を受けたサラミス級。艦の両舷にカーゴベイが増設されている。
- スルガ
- ネルソン級と同様にMS搭載艦としてサラミス級から改修されたフジ級 (サラミス後期生産型)の1つ。
- サラミス級宇宙警備艇
- 西暦末期~宇宙世紀初期に運用されていた同名の艦。
- クラップ級
- 後継艦。
商品情報編集
ガンプラ編集
リンク編集
脚注編集
- ↑ 艦内にモビルスーツデッキを新設する、メガ粒子砲を撤去した上下の甲板に露天繋止させる、艦底に固定させる等。