サイコフレーム(Psycho Frame)
サイコミュ機能を持ったLSIクラスのコンピューターチップを金属粒子レベルで組み込んだモビルスーツ用の特殊フレーム。
従来のサイコミュシステムは親機となる装置が必要で、MAクラスのサイズが要求されたが、このフレームの開発によりMS内に占めるサイコミュ装置のスペースが大幅に縮小されたバイオセンサーの発展型である。
ジオンと関係の深いアナハイム・エレクトロニクス社のグラナダ工場が製造管理を一括で行っている。 もともとはシャアの指揮する新生ネオ・ジオン軍が実用化にこぎつけた技術ではあったが、アムロと互角の状況で戦いたいというシャアの意思により、意図的にアナハイム・エレクトロニクス社のフォン・ブラウン工場へと流出させた結果、後述のアクシズ・ショックを引き起こすことになる。
バイオ・センサー同様にパイロットの脳波を増幅してサイコミュ操作や操縦補助を行うデバイスであるが、性能の高いサイコミュの常として既に重力に引かれているはずの小惑星の破片を動かしたり、直径数十キロにも及ぶコロニーレーザーを無力化する等の超常現象を起こしている。ちなみに落下していく小惑星アクシズの破片を動かした現象は公式記録に残る大きな事件として後に「アクシズ・ショック」と名付けられた。 これが原因でアナハイムにおいてサイコフレームは表向きは開発は中止になっていたが、極秘裏にフル・サイコ・フレーム機であるユニコーンガンダムを製造していた。また一方ではサイコフレームの謎の発光現象なども確認されており、「光る兵器などナンセンスだ」という意見もある。 ちなみに発光現象は機体によって異なるとされ、ユニコーンガンダムは赤色、ユニコーンガンダム2号機「バンシィ」は金色、同3号機「フェネクス」は青色に発光する。また、ある条件化においては緑を基調とした虹色に輝くこともある。この現象はアナハイム社のアーロン・テルジェフによればサイコ・フレームが一種の変換装置としての役割を果たしパイロットから集積した感応波を光に変換し、最終的に物理エネルギーに転換している。
サイコフレームを全身骨格に採用したユニコーンガンダムは正に全身がサイコミュの塊のような機体であり、パイロットのNT能力を飛躍的に増幅する性能を持ったことで従来見られたものと同じようなサイコミュ由来の超常現象を数多く引き起こしている。ユニコーンガンダムは最後には、このサイコフレームの性能をフルに発揮することでコロニーレーザーを無力化するが、同時に過去・現在・未来に存在する全ての意識を融合し、人機一体となる新たな生物(存在)を生み出したとされる。それは全ての意思を共有した意識の集合体とも呼べる存在とされ、腕の一振りで数え切れないミサイル群を全破壊する等の圧倒的な力を見せつけた。
構造材自体に機能を組み込むという技術は、後にマルチプル・コントラクション・アーマー技術として応用され、後の時代にモビルスーツの小型高性能化へ大きく貢献することとなる。(機体重量の激減、小型化に成功、νガンダムやサザビーに採用されている(『逆襲のシャア』冒頭でチェーン・アギがνガンダムの機体重量が計画よりも大きく減っていることに言及しているのはこのことを指している)。劇では説明がないがガンダムF91にもνガンダムと同じくサイコミュの増幅器としてコクピット周辺にサイコフレームが搭載されている。
ホビージャパン限定の解説だが、『ガイア・ギア』に登場するマン・マシーン、『ガイア・ギアα』にはサイコフレームが搭載されているとなっている。
登場作品
関連機体
- サイコ・ギラ・ドーガ
- サザビー
- ナイチンゲール
- β・アジール(Gジェネオリジナル設定)
- ナラティブガンダム C装備
- リバウ
- クシャトリヤ
メモ
『機動戦士ガンダムUC』の作者福井晴敏氏は過去に、富野監督とのトークショーで「サイコフレームとイデオナイトは同様の原理」といった旨の発言をしているが、これがサンライズ公式設定になったことはない(リンク先の「イデ」の項を参考)