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*[[機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ]]
 
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
 
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| デザイナー = 藤田一巳
 
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| 生産形態 = 試作機
 
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[[ミノフスキークラフト]]はシールドに完全に移設され、それに伴ってサブ・ジェネレーターも本体から分離した結果、機体出力は2/3に軽減されている<ref>サイコガンダムのジェネレーター出力は33,600kW。対するMk-IIは19,760kW。</ref>。
 
[[ミノフスキークラフト]]はシールドに完全に移設され、それに伴ってサブ・ジェネレーターも本体から分離した結果、機体出力は2/3に軽減されている<ref>サイコガンダムのジェネレーター出力は33,600kW。対するMk-IIは19,760kW。</ref>。
  
[[グリプス戦役]]終盤に実戦投入されたが、ムラサメ研究所の[[強化人間]]被験者が不足した関係から[[オーガスタ研究所]]所属の[[ロザミア・バダム]]がパイロットを務め、彼女の命令中継者として[[ゲーツ・キャパ]]を置いていた。しかし、[[ミノフスキークラフト]]を搭載した専用シールドの調整が間に合わず、戦中に可変機構を活用する場面は見られなかった。また、ロザミアの情緒不安定から搭載されたサイコミュ兵装もその性能をまともに発揮すること無く中破した。グリプス戦役後、破棄された機体は[[ネオ・ジオン]]が回収し、未完成だったシールドを装備した上で[[プルツー]]によって運用された。
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[[グリプス戦役]]終盤に実戦投入されたが、ムラサメ研究所の[[強化人間]]被験者が不足した関係から[[オーガスタ研究所]]所属の[[ロザミア・バダム]]がパイロットを務め、彼女の命令中継者として[[ゲーツ・キャパ]]を置いていた。しかし、ミノフスキークラフトを搭載した専用シールドの調整が間に合わず、戦中に可変機構を活用する場面は見られなかった。また、ロザミアの情緒不安定から搭載されたサイコミュ兵装もその性能をまともに発揮すること無く中破した。グリプス戦役後、破棄された機体は[[ネオ・ジオン]]が回収し、未完成だったシールドを装備した上で[[プルツー]]によって運用された。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
;[[機動戦士Ζガンダム]]
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;[[機動戦士Ζガンダム]] (TV版)
 
:第48話に登場。[[ゲーツ・キャパ]]を兄と思うよう精神操作された[[ロザミア・バダム]]をパイロットに、ゲーツの乗る[[バウンド・ドック]]で随行し指示を出す形で[[グラナダ]]への[[アクシズ]]落としを阻止しようと作戦行動を行う[[アーガマ]]を攻撃するべく投入された。[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]はロザミアに戦いをやめさせるべく、自分を兄と思わせて説得を行うが、仲間の窮地を救う為にやむなくロザミアごとコクピットを狙撃し、機体は沈黙した。
 
:第48話に登場。[[ゲーツ・キャパ]]を兄と思うよう精神操作された[[ロザミア・バダム]]をパイロットに、ゲーツの乗る[[バウンド・ドック]]で随行し指示を出す形で[[グラナダ]]への[[アクシズ]]落としを阻止しようと作戦行動を行う[[アーガマ]]を攻撃するべく投入された。[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]はロザミアに戦いをやめさせるべく、自分を兄と思わせて説得を行うが、仲間の窮地を救う為にやむなくロザミアごとコクピットを狙撃し、機体は沈黙した。
:この時点ではシールドの調整が不完全であった為、装備される事無く運用されており、MA形態には変形する事はなかった。
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:この時点ではシールドの調整が不完全であった為、装備される事無く運用されており、MA形態には変形する事はなかった。また、劇場版では当該エピソードがカットされたため未登場となり、シロッコとの最終決戦では唐突にロザミィの精神体が登場するという不自然な展開が生じている。
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
:[[ネオ・ジオン]]が鹵獲した機体を改修し、コロニー落着後の[[ダブリン]]で[[プルツー]]によって運用され、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]たち[[ガンダム・チーム]]と交戦した。サイコミュ兵装やミノフスキークラフトなど機体機能を発揮して[[ΖΖガンダム]]と[[キュベレイMk-II (プル機)|キュベレイMK-II]]を追い詰めるが、[[エルピー・プル]]の特攻によって装甲を損傷し、プルを失った事に打ちひしがれるジュドーのハイパービーム・サーベルの前に撃破された。
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:[[ネオ・ジオン]]が鹵獲した機体を改修し、コロニー落着後の[[ダブリン]]で[[プルツー]]によって運用され、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]たち[[ガンダムチーム]]と交戦した。サイコミュ兵装やミノフスキークラフトなど機体機能を発揮して[[ΖΖガンダム]]と[[キュベレイMk-II (プル機)|キュベレイMK-II]]を追い詰めるが、[[エルピー・プル]]の特攻によって装甲を損傷し、プルを失った事に打ちひしがれるジュドーのハイパー・ビーム・サーベルの前に撃破された。
 
;[[機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ]]
 
;[[機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ]]
 
:初期型の[[n_i_t_r_o]]を搭載した機体が登場。デビルズ・ネストで[[サイコガンダム]]と共に[[フレスベルク隊]]、[[レイヴン隊]]、[[袖付き]]の即席混合チームの前に立ちふさがったが、[[ガンダムデルタカイ]]と[[量産型ΖΖガンダム]]のハイ・メガ・キャノンによってサイコガンダム共々撃墜された。
 
:初期型の[[n_i_t_r_o]]を搭載した機体が登場。デビルズ・ネストで[[サイコガンダム]]と共に[[フレスベルク隊]]、[[レイヴン隊]]、[[袖付き]]の即席混合チームの前に立ちふさがったが、[[ガンダムデルタカイ]]と[[量産型ΖΖガンダム]]のハイ・メガ・キャノンによってサイコガンダム共々撃墜された。
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;[[SDガンダムワールド ヒーローズ]]
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:第10話~第11話に'''リアル体型'''で登場。キャプテンシティの博物館の一角に展示されており、[[サージェントヴェルデバスターガンダム]]曰く「街が開発された時代、'''湾岸'''警備で使われていたという骨董品」との事。自我を持っているらしく、ひとりでに動くのみならず唸り声を上げたり、[[悟空インパルスガンダム]]と遊ぶ場面も見られた。
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:博物館から脱出中の[[アルセーヌガンダムX]]達に発見された際に起動し、空を飛んで彼らをアジトまで送り届けた。その後、ヴェルデバスター達がアジトを総攻撃してきた際に戦闘に参加しており、アルセーヌが盗品を元の世界へ転送する際には[[サイコロガンダム]]とほぼ同様の姿へと変形し、これらを転送。自身も元の世界へと帰っていった。そしてその元の世界というのが「お台場 ダイバーシティ東京」を髣髴とさせる場所であり、Mk-II自体はそこの等身大立像だった、という等身大ガンダム立像のパロディオチがついた。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;[[ミノフスキークラフト]]
 
;[[ミノフスキークラフト]]
:[[ミノフスキー粒子]]の特性を利用し、重力下で機体を浮揚させるシステム。サイコガンダムとは違いシステムはシールド内に完全に移設されている。浮力は320t。
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:[[ミノフスキー粒子]]の特性を利用し、重力下で機体を浮揚させるシステム。[[サイコガンダム]]とは違いシステムはシールド内に完全に移設されている。浮力は320t。
;[[Iフィールド|Iフィールド・ジェネレーター]]
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;[[Iフィールド]]・ジェネレーター
 
:Iフィールドの作用によってビームを無効化する装置。レフレクター・ビットの併用によって、ビームに対して非常に高い防御力を発揮する。
 
:Iフィールドの作用によってビームを無効化する装置。レフレクター・ビットの併用によって、ビームに対して非常に高い防御力を発揮する。
 
;変形
 
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:額のV字アンテナの基部に2門内蔵されているビーム砲。頭部が胴体から分離した後も滞りなく使用出来る。MA形態時にはヘッドカバーで覆われる為、使用不可。
 
:額のV字アンテナの基部に2門内蔵されているビーム砲。頭部が胴体から分離した後も滞りなく使用出来る。MA形態時にはヘッドカバーで覆われる為、使用不可。
 
;メガ拡散ビーム砲
 
;メガ拡散ビーム砲
:胸部と腹部に計3門内蔵されている拡散メガ粒子砲。出力10.7MW。収束率を上げ、非拡散ビームを発射する事も可能。
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:胸部と腹部に計3門内蔵されている拡散[[メガ粒子砲]]。出力10.7MW。収束率を上げ、非拡散ビームを発射する事も可能。
 
;サイコミュ式ビーム・ソード / ビーム砲
 
;サイコミュ式ビーム・ソード / ビーム砲
:腕部に内蔵されている出力1.7MWの大型ビーム・ソード。使用する際は手首を折り畳んで使用する他、大口径ビーム砲としても使用可能。前腕部は[[ジオング]]と同じく有線による遠隔操作が可能。MA形態時では使用不可。
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:腕部に内蔵されている出力1.7MWの大型[[ビームサーベル|ビーム・ソード]]。使用する際は手首を折り畳んで使用する他、大口径ビーム砲としても使用可能。前腕部は[[ジオング]]と同じく有線による遠隔操作が可能。MA形態時では使用不可。
 
;メガ・ビーム砲
 
;メガ・ビーム砲
 
:機体各部に20門<ref>肩部に6基、脚部に8基、腰部に6基。</ref>装備されている出力6.3MWのビーム砲。機体の前後左右全方位に配されており、全砲門からの同時攻撃も可能。後述のレフレクタービットとの併用により、更に威力を発揮する。
 
:機体各部に20門<ref>肩部に6基、脚部に8基、腰部に6基。</ref>装備されている出力6.3MWのビーム砲。機体の前後左右全方位に配されており、全砲門からの同時攻撃も可能。後述のレフレクタービットとの併用により、更に威力を発揮する。
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;シールド
 
;シールド
 
:通常のMS程の大きさを持つ専用シールド。MA形態時には2つに分割して腕部に装着される。サイコガンダムでは胴体に搭載されていたミノフスキークラフトが、サイコMk-IIではこちらに移設されており、それに伴いサブ・ジェネレーター等の補機類も内蔵する。
 
:通常のMS程の大きさを持つ専用シールド。MA形態時には2つに分割して腕部に装着される。サイコガンダムでは胴体に搭載されていたミノフスキークラフトが、サイコMk-IIではこちらに移設されており、それに伴いサブ・ジェネレーター等の補機類も内蔵する。
:グリプス戦役中はシールドの調整が間に合わず、装備される事はなかったが、その後ネオ・ジオンの技術者によって完成を見た。
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:[[グリプス戦役]]中はシールドの調整が間に合わず、装備される事はなかったが、その後[[ネオ・ジオン]]の技術者によって完成を見た。
 
;斧
 
;斧
 
:食玩『機動戦士ガンダム ユニバーサルユニット』付属のオリジナル武器。付属の台座を変形させることで全長を超えるサイズの巨大斧になる。
 
:食玩『機動戦士ガンダム ユニバーサルユニット』付属のオリジナル武器。付属の台座を変形させることで全長を超えるサイズの巨大斧になる。
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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=== 系列機・派生機 ===
 
;[[サイコガンダム]]
 
;[[サイコガンダム]]
:前世代機。
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:ベース機。
;[[ガンダムMk-V]]
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;[[量産型サイコガンダム]]
:兄弟機。
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:本機の小型化をコンセプトに開発されたサイコガンダムの量産型。
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;[[バケットホイールエクスカベーター型サイコガンダムMk-II]]
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:[[レジオン]]が本機を作業用に改修した機体。
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=== 技術的関与のある・疑われる機体 ===
 
;[[サイコガンダムMk-III]]
 
;[[サイコガンダムMk-III]]
 
:後継機の1つと思われる機体。
 
:後継機の1つと思われる機体。
 
;[[G-ドアーズ]]
 
;[[G-ドアーズ]]
 
:サイコガンダムMk-IVの3号機。リフレクター・ビットを発展させたサイコプレートが装備されている。
 
:サイコガンダムMk-IVの3号機。リフレクター・ビットを発展させたサイコプレートが装備されている。
;[[ドーベン・ウルフ]] / [[クィン・マンサ]]
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;[[ガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコ・ガンダムII ギガンティック・アーム・ユニット形態]]
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:[[機種統合計画]]におけるサイコガンダム系の後継機。本機の四肢を装着可能。
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:本機のデータが使われている。
 
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;[[ダグ・ドール]] / [[シャンブロ]]
 
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:本機と同様、リフレクター・ビットが搭載されている機体。
 
:本機と同様、リフレクター・ビットが搭載されている機体。
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=== その他 ===
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;サイコガンダムMk-IV (機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ)
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:パロディ企画『[[機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ]]』で紹介された本機の発展機。本機を[[シャア・アズナブル|赤く塗装したような]]外見で、上記のG-ドアーズとは無関係。パイロットは[[セイラ・マス|アルテイシア少佐]]。
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;[[ティフォエウスガンダム・キメラ]]
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:クタン双竜型に本機の腕部パーツが使用されている。
 
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<!-- *説明 -->
 
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2024年3月30日 (土) 23:11時点における最新版

サイコガンダムMk-II
外国語表記 Psyco Gundam Mk-II
登場作品
デザイナー 藤田一巳
テンプレートを表示
スペック
分類 ニュータイプ専用試作型可変モビルアーマー
生産形態 試作機
型式番号 MRX-010
頭頂高 39.98m
全高 40.74m
33.53m (MA形態時)
本体重量 187.8t
全備重量 283.9t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 19,760kW
スラスター総推力 244,240kg
姿勢制御バーニア数 4基
装甲材質 ガンダリウム合金
センサー有効半径 16,230m
開発組織 ムラサメ研究所
所属 ティターンズネオ・ジオン
母艦
主なパイロット
  • ロザミア・バダム
  • プルツー
  • テンプレートを表示

    概要編集

    サイコガンダムの実戦データを元にムラサメ研究所が開発した可変モビルアーマー。基本的な設計はサイコガンダムを踏襲しつつも武装と駆動系に改良が加えられており、特に宇宙での戦闘に適応出来るよう機体各部にスラスターが追加されている。武装についてもサイコミュシステムを利用した遠隔操作兵器が多数搭載されており、完成時にはサイコガンダムを上回る機動力と火力を誇る機動兵器となる筈であった。

    ミノフスキークラフトはシールドに完全に移設され、それに伴ってサブ・ジェネレーターも本体から分離した結果、機体出力は2/3に軽減されている[1]

    グリプス戦役終盤に実戦投入されたが、ムラサメ研究所の強化人間被験者が不足した関係からオーガスタ研究所所属のロザミア・バダムがパイロットを務め、彼女の命令中継者としてゲーツ・キャパを置いていた。しかし、ミノフスキークラフトを搭載した専用シールドの調整が間に合わず、戦中に可変機構を活用する場面は見られなかった。また、ロザミアの情緒不安定から搭載されたサイコミュ兵装もその性能をまともに発揮すること無く中破した。グリプス戦役後、破棄された機体はネオ・ジオンが回収し、未完成だったシールドを装備した上でプルツーによって運用された。

    登場作品と操縦者編集

    機動戦士Ζガンダム (TV版)
    第48話に登場。ゲーツ・キャパを兄と思うよう精神操作されたロザミア・バダムをパイロットに、ゲーツの乗るバウンド・ドックで随行し指示を出す形でグラナダへのアクシズ落としを阻止しようと作戦行動を行うアーガマを攻撃するべく投入された。カミーユはロザミアに戦いをやめさせるべく、自分を兄と思わせて説得を行うが、仲間の窮地を救う為にやむなくロザミアごとコクピットを狙撃し、機体は沈黙した。
    この時点ではシールドの調整が不完全であった為、装備される事無く運用されており、MA形態には変形する事はなかった。また、劇場版では当該エピソードがカットされたため未登場となり、シロッコとの最終決戦では唐突にロザミィの精神体が登場するという不自然な展開が生じている。
    機動戦士ガンダムΖΖ
    ネオ・ジオンが鹵獲した機体を改修し、コロニー落着後のダブリンプルツーによって運用され、ジュドーたちガンダムチームと交戦した。サイコミュ兵装やミノフスキークラフトなど機体機能を発揮してΖΖガンダムキュベレイMK-IIを追い詰めるが、エルピー・プルの特攻によって装甲を損傷し、プルを失った事に打ちひしがれるジュドーのハイパー・ビーム・サーベルの前に撃破された。
    機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ
    初期型のn_i_t_r_oを搭載した機体が登場。デビルズ・ネストでサイコガンダムと共にフレスベルク隊レイヴン隊袖付きの即席混合チームの前に立ちふさがったが、ガンダムデルタカイ量産型ΖΖガンダムのハイ・メガ・キャノンによってサイコガンダム共々撃墜された。
    SDガンダムワールド ヒーローズ
    第10話~第11話にリアル体型で登場。キャプテンシティの博物館の一角に展示されており、サージェントヴェルデバスターガンダム曰く「街が開発された時代、湾岸警備で使われていたという骨董品」との事。自我を持っているらしく、ひとりでに動くのみならず唸り声を上げたり、悟空インパルスガンダムと遊ぶ場面も見られた。
    博物館から脱出中のアルセーヌガンダムX達に発見された際に起動し、空を飛んで彼らをアジトまで送り届けた。その後、ヴェルデバスター達がアジトを総攻撃してきた際に戦闘に参加しており、アルセーヌが盗品を元の世界へ転送する際にはサイコロガンダムとほぼ同様の姿へと変形し、これらを転送。自身も元の世界へと帰っていった。そしてその元の世界というのが「お台場 ダイバーシティ東京」を髣髴とさせる場所であり、Mk-II自体はそこの等身大立像だった、という等身大ガンダム立像のパロディオチがついた。

    装備・機能編集

    特殊機能編集

    ミノフスキークラフト
    ミノフスキー粒子の特性を利用し、重力下で機体を浮揚させるシステム。サイコガンダムとは違いシステムはシールド内に完全に移設されている。浮力は320t。
    Iフィールド・ジェネレーター
    Iフィールドの作用によってビームを無効化する装置。レフレクター・ビットの併用によって、ビームに対して非常に高い防御力を発揮する。
    変形
    モビルスーツ形態及びモビルアーマー形態に変形可能。モビルアーマー形態はモビルフォートレスとも呼称される。
    分離
    コクピットを有する頭部は分離することで緊急時の脱出ポッドとして機能する。こちらは搭乗者不在であっても、半自律式プログラムによって起動が可能。後頭部には分離時に使用するスラスターが搭載されている。
    ロザミア搭乗時は使用される事は無かったが、その後プルツーがダブリンで機体を撃墜された際に使用した。

    武装・必殺攻撃編集

    小型メガ・ビーム砲
    額のV字アンテナの基部に2門内蔵されているビーム砲。頭部が胴体から分離した後も滞りなく使用出来る。MA形態時にはヘッドカバーで覆われる為、使用不可。
    メガ拡散ビーム砲
    胸部と腹部に計3門内蔵されている拡散メガ粒子砲。出力10.7MW。収束率を上げ、非拡散ビームを発射する事も可能。
    サイコミュ式ビーム・ソード / ビーム砲
    腕部に内蔵されている出力1.7MWの大型ビーム・ソード。使用する際は手首を折り畳んで使用する他、大口径ビーム砲としても使用可能。前腕部はジオングと同じく有線による遠隔操作が可能。MA形態時では使用不可。
    メガ・ビーム砲
    機体各部に20門[2]装備されている出力6.3MWのビーム砲。機体の前後左右全方位に配されており、全砲門からの同時攻撃も可能。後述のレフレクタービットとの併用により、更に威力を発揮する。
    指部ビーム砲
    五指に内蔵された小型ビーム砲。サイコガンダムのそれと同じく腕部と指部の可動によって広い射角を有する。
    レフレクター・ビット(リフレクター・ビット)
    Iフィールド・ジェネレーターを搭載した無線誘導端末。それ自体に攻撃力はないが、ビットから磁気フィールドを発生させ、サイコガンダムMk-II本体が発射したビームを反射させる事が可能。主に敵の死角からの攻撃や、障害物を迂回させる為の特殊兵器である。
    射角の限られるMA形態ではメガ粒子砲の射線変更にも用いられるが、ビームの偏向は複雑なコントロールを必要とする為、パイロットの負担は増大する。
    通常は背部に格納されているが、MS形態では射出口がメイン・スラスター・ユニットによって塞がれている。
    シールド
    通常のMS程の大きさを持つ専用シールド。MA形態時には2つに分割して腕部に装着される。サイコガンダムでは胴体に搭載されていたミノフスキークラフトが、サイコMk-IIではこちらに移設されており、それに伴いサブ・ジェネレーター等の補機類も内蔵する。
    グリプス戦役中はシールドの調整が間に合わず、装備される事はなかったが、その後ネオ・ジオンの技術者によって完成を見た。
    食玩『機動戦士ガンダム ユニバーサルユニット』付属のオリジナル武器。付属の台座を変形させることで全長を超えるサイズの巨大斧になる。

    対決・名場面編集

    Ζガンダム
    ΖΖガンダムキュベレイMk-II (プル機)

    関連機体編集

    系列機・派生機編集

    サイコガンダム
    ベース機。
    量産型サイコガンダム
    本機の小型化をコンセプトに開発されたサイコガンダムの量産型。
    バケットホイールエクスカベーター型サイコガンダムMk-II
    レジオンが本機を作業用に改修した機体。

    技術的関与のある・疑われる機体編集

    サイコガンダムMk-III
    後継機の1つと思われる機体。
    G-ドアーズ
    サイコガンダムMk-IVの3号機。リフレクター・ビットを発展させたサイコプレートが装備されている。
    ガンダムTR-6[ウーンドウォート]サイコ・ガンダムII ギガンティック・アーム・ユニット形態
    機種統合計画におけるサイコガンダム系の後継機。本機の四肢を装着可能。
    ドーベン・ウルフ / ゲーマルク / クィン・マンサ
    本機のデータが使われている。
    ダグ・ドール / シャンブロ
    本機と同様、リフレクター・ビットが搭載されている機体。

    その他編集

    サイコガンダムMk-IV (機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ)
    パロディ企画『機動戦士Oガンダム 光のニュータイプ』で紹介された本機の発展機。本機を赤く塗装したような外見で、上記のG-ドアーズとは無関係。パイロットはアルテイシア少佐
    ティフォエウスガンダム・キメラ
    クタン双竜型に本機の腕部パーツが使用されている。

    商品情報編集

    ガンプラ編集

    フィギュア編集

    リンク編集

    脚注編集

    1. サイコガンダムのジェネレーター出力は33,600kW。対するMk-IIは19,760kW。
    2. 肩部に6基、脚部に8基、腰部に6基。