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| 型式番号 = MA-08
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ジオン軍|ジオン公国軍]]が開発した試作型[[モビルアーマー]]。
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[[ジオン軍|ジオン公国軍]]が開発した拠点攻略用[[モビルアーマー]]。[[一年戦争]]で投入されたMAの中でも最大級の機体として知られ、円盤状の胴体に一対の脚部を備えた独自の機体構造を有する。パイロットの搭乗員は三名。メイン・パイロット一名とサブ・オペレーター二名で操縦されるが、コンピュータ補助と操縦系統の切り替えにより一名での運用も可能である。
  
[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の本拠地である[[ジャブロー]]攻略のために開発を進めていた機体で、重力下でも運用できるように鳥の足のような2本の脚部が取り付けられている。この脚部はパージする事も可能。本体には多数のメガ粒子砲と防御用の[[Iフィールド]]・ジェネレーターを内蔵し、それらを稼働させるために超大型の高出力ジェネレーターを4基搭載している。そのため、攻守共に圧倒的な性能を持っているのだが、宇宙空間でのジェネレーターの冷却に問題があり、20分間しか稼働できないという欠点もある。他にも、その巨体から死角が多く、[[Iフィールド]]も至近距離からのビーム攻撃は防げないという事から、護衛の[[モビルスーツ]]と共に行動する事が求められる。
+
[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]本部[[ジャブロー]]攻略を視野に開発され、戦略攻撃用とも称される圧倒的な火力<ref>ビグ・ザム単機で2~3個師団に相当するとも言われている。</ref>と、機動兵器としては初めて[[Iフィールド|Iフィールド・ジェネレーター]]を装備した事で高い耐ビーム性能を特徴としている。全身に装備された[[メガ粒子砲]]とIフィールドを稼働させる為に胴体に4基の大型ジェネレーターが搭載されているが、冷却やエネルギー消費の問題もあって宇宙空間での最大稼働時間は15~20分と極めて短いという欠点があった。
  
要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用されるなど、本来の使用とは違った運用がされている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(本機より)[[リック・ドム|ドム]]の10機を寄こせ」と文句をつけている(これには[[増援]]がビグ・ザム一機だけだったという事情もある)。本機の設計思想は連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い。
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外見上の特徴となる脚部は宇宙空間では[[AMBAC]]ユニットとして機能し、地上では歩行ユニットと質量移動による姿勢制御システムの役割を担っており、緊急時には切り離すことも可能であった。
  
この機体が抱えていた問題として、前述の稼働時間の他にも要塞内で本機を運用した場合には自身の攻撃力の高さゆえに、要塞内の被害も無視できないという事もあった。かと言って、要塞外で使用すれば、稼働時間を超過して運用すればただの的と化してしまうのは目に見えている。にも関わらず、劇中で連邦軍艦隊が攻略戦終盤において大きな損害を被ったのも、ドズルが生還を前提としない特攻をかけた事が原因である。また、前述の大艦巨砲主義によって連邦軍艦隊が[[ジオン軍]][[モビルスーツ]]に敗退したのと同様に、ビグ・ザムもまたその二の舞を演じる危険性を孕んでいる。なお、[[ギニアス・サハリン]]が推進していた[[アプサラス計画]]も本機と同様のコンセプトである。
+
開発は量産も視野に入れて[[ア・バオア・クー]]で進められていたが、ロールアウトしたのは試作初号機のみとなった<ref>試作機は量産仕様で導入予定だった装備の幾つかがオミットされていたと言われており、量産仕様はミノフスキークラフトを搭載し、単独での大気圏突入が可能だったとされる。また、稼働時間についても大気を併用した冷却システムによって10時間以上の連続稼働を実現していたと言われている。</ref>。その試作機も補充戦力として[[ソロモン]]へ送られ、連邦軍との戦闘に投入され、喪失した。要塞攻略という用途で開発されたが、実際は撤退戦における殿という、本来とは逆の用途で運用された。しかし、この戦闘で巨大MAの有用性が実証された事は事実であり、戦後もこのコンセプトを受け継いだ機体が複数開発されている。また、連邦軍もソロモン戦で艦隊に甚大な被害を被った教訓から、これらMAへの対抗兵器を開発している。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
 
;[[機動戦士ガンダム]]
 
;[[機動戦士ガンダム]]
:[[一年戦争]]末期に[[ギレン・ザビ]]から増援として[[ソロモン]]の[[ドズル・ザビ]]の元へと分解された状態で送られ、[[ソロモン]]内で組立が行われた。その後、[[ソロモン]]攻略戦で自軍の敗色が濃厚となったため、自軍の撤退のための時間稼ぎを行うためにドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、[[スレッガー・ロウ]]の[[Gファイター|Gアーマー]]による特攻を防いだ隙を突かれて[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]の攻撃を受け、撃破された。
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:初出作品。第35話ラスト~第36話で登場した。[[一年戦争]]末期に[[ギレン・ザビ]]から増援として[[ソロモン]]の[[ドズル・ザビ]]の元へと分解された状態で送られ、[[ソロモン]]内で組み立てが行われた。その後、[[ソロモン]]攻防戦で自軍の敗色が濃厚となったため、友軍撤退時の殿としてドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、[[スレッガー・ロウ]]の[[Gファイター|Gアーマー]]による特攻を防いだ隙を突かれて[[アムロ・レイ]]の[[ガンダム]]の攻撃を受け、撃破された。
 
;[[機動戦士ガンダム|機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙]]
 
;[[機動戦士ガンダム|機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙]]
 
:TV版とほぼ同様だが、こちらでは[[コア・ブースター]]の特攻を受けている。
 
:TV版とほぼ同様だが、こちらでは[[コア・ブースター]]の特攻を受けている。
 
;[[機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー|機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―]]
 
;[[機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー|機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―]]
:『劇場版Ζ』におけるキリマンジャロ攻略戦で、少数量産された本機が[[カラバ]]と共闘して[[キリマンジャロ基地]]を陥落させている。<br />これは登場した回の話が、[[ソロモン]]攻略戦におけるドズルの部下であったラコックがメインだったからであり、「ドズルの『ビグ・ザム量産の暁には』というセリフを実現させた」と作者は述べている。
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:『劇場版Ζ』の世界観におけるキリマンジャロ攻略戦で、少数量産された[[ジオン残党]]所属機が[[カラバ]]と共闘して[[キリマンジャロ基地]]を陥落させている。<br />これは登場した回の話が、[[ソロモン]]攻略戦におけるドズルの部下であった[[ラコック]]がメインだったからであり、「ドズルの『ビグ・ザム量産の暁には』というセリフを実現させた」と作者は述べている。
 
;機動戦士ガンダム クライマックスU.C.
 
;機動戦士ガンダム クライマックスU.C.
 
:エクストラモード「地上の悪魔」において、ステージ冒頭に「大気圏突入を完了したビグ・ザムが、土を巻き上げながらジャブローに着陸する」という、ビグ・ザムが本来想定されていた通りに運用されるムービーが流れる。
 
:エクストラモード「地上の悪魔」において、ステージ冒頭に「大気圏突入を完了したビグ・ザムが、土を巻き上げながらジャブローに着陸する」という、ビグ・ザムが本来想定されていた通りに運用されるムービーが流れる。
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;[[機動戦士ガンダムUC]] (アニメ版)
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:episode 7の最終決戦にて[[ユニコーンガンダム]]と[[ネオ・ジオング]]が宇宙の歴史を辿る中、[[ガンダム]]と交戦するシーンが挿入される。
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;[[機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ]]
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:FABULOUS-W001に登場。同乗していた[[マイヤー]]達に脱出を促した後、ドズルは連邦軍の主力艦隊に特攻し、Gアーマーとガンダムの攻撃によって撃破された。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
;[[Iフィールド]]
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;[[Iフィールド]]・ジェネレーター
:機体の周囲にバリアを展開し、ビーム攻撃を無効化する。ただし、至近距離からのビームは防ぎようがない。
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:機体の周囲にIフィールドを展開し、ビーム攻撃を無効化する。艦砲も無力化するだけの防御力を誇るが、Iフィールドの効果範囲内に接近された場合はその限りではない。
  
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;大型メガ粒子砲
+
;大型[[メガ粒子砲]]
:本体中央に内蔵されている武装。[[モビルスーツ]]を溶解させ、戦艦ですら一撃で沈めるほどの威力を持つ。劇中でドズルは「前部ビーム (劇場版ではフロントビーム)」と呼んでいた。
+
:本体中央に内蔵されているビグ・ザム最大のビーム砲。13.9MWという破格の出力を誇り、[[マゼラン級]]宇宙戦艦も一撃で沈めるほどの破壊力を有している。砲身はある程度の射角の変更が可能。<br/>『1st』作中では「前部ビーム (劇場版ではフロントビーム)」と呼称されている。
 
;メガ粒子砲
 
;メガ粒子砲
:本体の周囲に26門内蔵。全方位に攻撃が可能。
+
:本体の全周に沿って配された26基<ref>28基、44基など諸説あり。</ref>のメガ粒子砲。出力2.1MW。全方位の目標への同時攻撃が可能な対空迎撃兵装だったと言える。
 
;105mmバルカン砲
 
;105mmバルカン砲
:2門内蔵している近接防御用の武装。劇中未使用。
+
:機体に2門内蔵している近接防御用の武装。装備箇所や装弾数についてのスペックは不明。
;クロー
+
;脚部クロー
:両脚部に3基ずつ、計6基装備。下方からの敵機の接近に対応するために装備され、分離して射出する事も可能。[[Gファイター]] (劇場版では[[コア・ブースター]])のコクピットを破壊している。
+
:両脚部に3基ずつ、計6基装備。主に下方からの敵機の接近に対応するために装備されている。<br/>『1st』第36話では両足でGアーマーの機首を鷲掴みにする異様な光景が見られた。
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:;対空ミサイル
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::クロー先端部を分離してミサイルとして射出する事が可能。撃ち切り式の為、戦闘中の再装填は不可能。脚部の接地性能に関わる為、地上での使用は想定されていなかったとされる。<br/>『めぐりあい宇宙』の作中ではコア・ブースターの機首に数発撃ち込んだ他、ガンダムのビーム・ライフルを弾き飛ばすなどピンポイントを器用に狙っている。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
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=== 別仕様 ===
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;ビグ・ザム (ザビ家仕様)
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:『[[機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ|ギレンの野望シリーズ]]』に登場するゲームオリジナル仕様。ザビ家の人間の搭乗機として装飾が施されており、武装にはミサイルランチャーが追加されている。
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;[[ビグ・ザム (アクシズ仕様)]]
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:アーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』に登場。ビグ・ザムが[[アクシズ]]で強化改造を受けたら、という設定のゲームオリジナル仕様。カラーリングは[[キュベレイ]]をモチーフにしている。
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;[[ジービッグ・ザッム]]
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:漫画『[[機動戦士ガンダム0083 REBELLION]]』に登場。かつてドズルが搭乗していた機体を回収し、ジオン残党に対する威圧目的で改修した機体。
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;[[ビグ・ザム (サンダーボルト版)]]
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:『[[機動戦士ガンダム サンダーボルト|サンダーボルト]]』の世界観におけるビグ・ザム。[[スペースコロニー]]の全高に匹敵するサイズの超大型機となっている。
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=== 系列機・派生機 ===
 
;[[量産型ビグ・ザム]]
 
;[[量産型ビグ・ザム]]
 
:『[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ|Gジェネシリーズ]]』に登場するゲームオリジナル機体。本機の改設計案。
 
:『[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ|Gジェネシリーズ]]』に登場するゲームオリジナル機体。本機の改設計案。
;ビグ・ザム(ザビ家仕様)
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;[[ドグザム]]
:『[[機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ|ギレンの野望シリーズ]]』に登場するゲームオリジナル機体。ザビ家専用に装飾が施されており、武装にはミサイルランチャーが追加されている。
+
:本機の発展系として設計されていた機体。
;[[ビグ・ザム(連邦軍仕様)]]
+
;[[コウモリガサ]]
:漫画『[[機動戦士ガンダム0083 REBELLION]]』に登場。かつてドズルが登場していた機体を回収し、ジオン残党に対する威圧目的で改修した機体。
+
:ビグ・ザムに似た胴体を有する機体。
;[[ビグ・ザム(アクシズ仕様)]]
 
:アーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』に登場。ビグ・ザムが[[アクシズ]]で強化改造を受けたら、という設定のゲームオリジナル機体。カラーリングは[[キュベレイ]]をモチーフにしている。
 
 
;[[マタ・ビリ]]
 
;[[マタ・ビリ]]
:本機の設計書を基にニューギニア基地で開発されたモビルフォートレス。
+
:本機の設計書を基にニューギニア基地で開発されたモビルフォートレス。ミノフスキークラフトによる飛行が可能。
 
;[[ジャムル・フィン]]
 
;[[ジャムル・フィン]]
 
:本機の系列機として開発されていた機体。開発途上で設計変更された。
 
:本機の系列機として開発されていた機体。開発途上で設計変更された。
;[[ビグ・ザムール]]
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:;[[ビグ・ザムール]]
:[[ジオンマーズ]]がジャムル・フィン当初のコンセプトのまま開発を続行し完成させた機体。
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::[[ジオンマーズ]]がジャムル・フィン当初のコンセプトのまま開発を続行し完成させた機体。
;[[ビグ・ザム改]]
+
;[[ギガッザム]]
:[[機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス]]に登場した機体。
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:本機に加え、[[ビグロ]]や[[ジオング]]の要素が組み込まれ開発された機体。
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;[[ビグ・ザウーラ]]
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:少数派になった旧ザビ家勢力が開発したモビル・クルーザー。
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;[[ビグザム改]]
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:[[機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス]]に登場する機体。
 
;[[グラン・ザム]]
 
;[[グラン・ザム]]
:[[オールズモビル]]による再設計機。
+
:[[オールズモビル]]によるビグ・ザムの再設計機。地球侵攻を想定していたが、完成には至らなかった。
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;[[カングラザム]]
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:[[カングリジョ]]、[[グラブロ]]、ビグ・ザムを結合した機体。ビグ・ザムはレプリカである。
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=== その他 ===
 
;[[アプサラス]] / [[アプサラスII]] / [[アプサラスIII]]
 
;[[アプサラス]] / [[アプサラスII]] / [[アプサラスIII]]
:ビグ・ザムと同様、ジャブロー攻略用に開発された。
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:本機と同様、ジャブロー攻略用に開発されたモビルアーマー。
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;[[ゼーゴック]]
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:オプション装備のクーベルメに、本機用に試作されたビーム砲が流用改造されている。
  
 
== 商品情報 ==
 
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== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
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[[Category:登場メカは行]]
 
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[[Category:機動戦士ガンダム]]
 
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2024年7月27日 (土) 19:26時点における最新版

ビグ・ザム
外国語表記 Byg-Zam
登場作品 機動戦士ガンダム
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 拠点攻略用試作型モビルアーマー
生産形態 試作機
型式番号 MA-08
全高 59.6m
本体重量 1,021.2t
全備重量 1,936.0t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 140,000kW
スラスター総推力 580,000kg
装甲材質 超硬スチール合金
センサー有効半径 134,000m
開発組織 ジオン公国軍
開発拠点 ア・バオア・クー
所属 ジオン公国軍
乗員人数 3名
主なパイロット
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概要編集

ジオン公国軍が開発した拠点攻略用モビルアーマー一年戦争で投入されたMAの中でも最大級の機体として知られ、円盤状の胴体に一対の脚部を備えた独自の機体構造を有する。パイロットの搭乗員は三名。メイン・パイロット一名とサブ・オペレーター二名で操縦されるが、コンピュータ補助と操縦系統の切り替えにより一名での運用も可能である。

地球連邦軍本部ジャブロー攻略を視野に開発され、戦略攻撃用とも称される圧倒的な火力[1]と、機動兵器としては初めてIフィールド・ジェネレーターを装備した事で高い耐ビーム性能を特徴としている。全身に装備されたメガ粒子砲とIフィールドを稼働させる為に胴体に4基の大型ジェネレーターが搭載されているが、冷却やエネルギー消費の問題もあって宇宙空間での最大稼働時間は15~20分と極めて短いという欠点があった。

外見上の特徴となる脚部は宇宙空間ではAMBACユニットとして機能し、地上では歩行ユニットと質量移動による姿勢制御システムの役割を担っており、緊急時には切り離すことも可能であった。

開発は量産も視野に入れてア・バオア・クーで進められていたが、ロールアウトしたのは試作初号機のみとなった[2]。その試作機も補充戦力としてソロモンへ送られ、連邦軍との戦闘に投入され、喪失した。要塞攻略という用途で開発されたが、実際は撤退戦における殿という、本来とは逆の用途で運用された。しかし、この戦闘で巨大MAの有用性が実証された事は事実であり、戦後もこのコンセプトを受け継いだ機体が複数開発されている。また、連邦軍もソロモン戦で艦隊に甚大な被害を被った教訓から、これらMAへの対抗兵器を開発している。

登場作品編集

機動戦士ガンダム
初出作品。第35話ラスト~第36話で登場した。一年戦争末期にギレン・ザビから増援としてソロモンドズル・ザビの元へと分解された状態で送られ、ソロモン内で組み立てが行われた。その後、ソロモン攻防戦で自軍の敗色が濃厚となったため、友軍撤退時の殿としてドズル自らが乗り込んで出撃。多数の連邦軍艦艇を撃沈するなどして圧倒した。しかし、スレッガー・ロウGアーマーによる特攻を防いだ隙を突かれてアムロ・レイガンダムの攻撃を受け、撃破された。
機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙
TV版とほぼ同様だが、こちらではコア・ブースターの特攻を受けている。
機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―
『劇場版Ζ』の世界観におけるキリマンジャロ攻略戦で、少数量産されたジオン残党所属機がカラバと共闘してキリマンジャロ基地を陥落させている。
これは登場した回の話が、ソロモン攻略戦におけるドズルの部下であったラコックがメインだったからであり、「ドズルの『ビグ・ザム量産の暁には』というセリフを実現させた」と作者は述べている。
機動戦士ガンダム クライマックスU.C.
エクストラモード「地上の悪魔」において、ステージ冒頭に「大気圏突入を完了したビグ・ザムが、土を巻き上げながらジャブローに着陸する」という、ビグ・ザムが本来想定されていた通りに運用されるムービーが流れる。
機動戦士ガンダムUC (アニメ版)
episode 7の最終決戦にてユニコーンガンダムネオ・ジオングが宇宙の歴史を辿る中、ガンダムと交戦するシーンが挿入される。
機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ
FABULOUS-W001に登場。同乗していたマイヤー達に脱出を促した後、ドズルは連邦軍の主力艦隊に特攻し、Gアーマーとガンダムの攻撃によって撃破された。

装備・機能編集

特殊機能編集

Iフィールド・ジェネレーター
機体の周囲にIフィールドを展開し、ビーム攻撃を無効化する。艦砲も無力化するだけの防御力を誇るが、Iフィールドの効果範囲内に接近された場合はその限りではない。

武装・必殺攻撃編集

大型メガ粒子砲
本体中央に内蔵されているビグ・ザム最大のビーム砲。13.9MWという破格の出力を誇り、マゼラン級宇宙戦艦も一撃で沈めるほどの破壊力を有している。砲身はある程度の射角の変更が可能。
『1st』作中では「前部ビーム (劇場版ではフロントビーム)」と呼称されている。
メガ粒子砲
本体の全周に沿って配された26基[3]のメガ粒子砲。出力2.1MW。全方位の目標への同時攻撃が可能な対空迎撃兵装だったと言える。
105mmバルカン砲
機体に2門内蔵している近接防御用の武装。装備箇所や装弾数についてのスペックは不明。
脚部クロー
両脚部に3基ずつ、計6基装備。主に下方からの敵機の接近に対応するために装備されている。
『1st』第36話では両足でGアーマーの機首を鷲掴みにする異様な光景が見られた。
対空ミサイル
クロー先端部を分離してミサイルとして射出する事が可能。撃ち切り式の為、戦闘中の再装填は不可能。脚部の接地性能に関わる為、地上での使用は想定されていなかったとされる。
『めぐりあい宇宙』の作中ではコア・ブースターの機首に数発撃ち込んだ他、ガンダムのビーム・ライフルを弾き飛ばすなどピンポイントを器用に狙っている。

対決・名場面編集

ガンダムGファイターコア・ブースター

関連機体編集

別仕様 編集

ビグ・ザム (ザビ家仕様)
ギレンの野望シリーズ』に登場するゲームオリジナル仕様。ザビ家の人間の搭乗機として装飾が施されており、武装にはミサイルランチャーが追加されている。
ビグ・ザム (アクシズ仕様)
アーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』に登場。ビグ・ザムがアクシズで強化改造を受けたら、という設定のゲームオリジナル仕様。カラーリングはキュベレイをモチーフにしている。
ジービッグ・ザッム
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。かつてドズルが搭乗していた機体を回収し、ジオン残党に対する威圧目的で改修した機体。
ビグ・ザム (サンダーボルト版)
サンダーボルト』の世界観におけるビグ・ザム。スペースコロニーの全高に匹敵するサイズの超大型機となっている。

系列機・派生機 編集

量産型ビグ・ザム
Gジェネシリーズ』に登場するゲームオリジナル機体。本機の改設計案。
ドグザム
本機の発展系として設計されていた機体。
コウモリガサ
ビグ・ザムに似た胴体を有する機体。
マタ・ビリ
本機の設計書を基にニューギニア基地で開発されたモビルフォートレス。ミノフスキークラフトによる飛行が可能。
ジャムル・フィン
本機の系列機として開発されていた機体。開発途上で設計変更された。
ビグ・ザムール
ジオンマーズがジャムル・フィン当初のコンセプトのまま開発を続行し完成させた機体。
ギガッザム
本機に加え、ビグロジオングの要素が組み込まれ開発された機体。
ビグ・ザウーラ
少数派になった旧ザビ家勢力が開発したモビル・クルーザー。
ビグザム改
機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティスに登場する機体。
グラン・ザム
オールズモビルによるビグ・ザムの再設計機。地球侵攻を想定していたが、完成には至らなかった。
カングラザム
カングリジョグラブロ、ビグ・ザムを結合した機体。ビグ・ザムはレプリカである。

その他 編集

アプサラス / アプサラスII / アプサラスIII
本機と同様、ジャブロー攻略用に開発されたモビルアーマー。
ゼーゴック
オプション装備のクーベルメに、本機用に試作されたビーム砲が流用改造されている。

商品情報編集

ガンプラ編集

フィギュア 編集

リンク編集

脚注編集

  1. ビグ・ザム単機で2~3個師団に相当するとも言われている。
  2. 試作機は量産仕様で導入予定だった装備の幾つかがオミットされていたと言われており、量産仕様はミノフスキークラフトを搭載し、単独での大気圏突入が可能だったとされる。また、稼働時間についても大気を併用した冷却システムによって10時間以上の連続稼働を実現していたと言われている。
  3. 28基、44基など諸説あり。