ゼーゴック
ゼーゴック | |
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外国語表記 | Ze'Gok |
登場作品 | 機動戦士ガンダム MS IGLOO |
デザイナー | 山根公利 |
スペック | |
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分類 | 強襲用試作型モビルダイバーシステム |
生産形態 | 改修機 |
型式番号 | MSM-07D |
全長 | 15.6m |
全高 | 13.2m |
全備重量 | 540~917t(装備によって変化) |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 2,453kW (ズゴック本体) |
スラスター総推力 | 285,000kg (装備によって変化) |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
開発組織 | ジオン公国軍 |
所属 | ジオン公国軍 |
所属部隊 | 第604技術試験隊 → 第603技術試験隊 |
母艦 | ムスペルヘイム → ヨーツンヘイム |
主なパイロット |
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概要編集
衛星軌道上から大気圏に突入し、地上・海上や空中の敵に奇襲攻撃することを目的としたモビルダイバーシステム。ズゴックの上半身を転用した機動管制ユニットと、大量兵器輸送ユニット(LWC)により構成されている。
当初は機動管制ユニットには専用の機体を搭載する事が予定されていたが、計画の前倒しと戦線の後退によって、活躍の場を失ったズゴックが流用される事になった。ズゴックは水中・大気圏内両用の熱核ハイブリッド・エンジンを搭載しており、また各部を耐圧ジョイントで接続している事から換装は容易だった。
ズゴックの下半身にはダイブ・マヌーバー・ユニットとLWCとの接続パイロン、ブースター、プロペラントタンクが接続されており、右腕もセンサー・ユニットに換装されている。頭部の武装はオミットされ 固定火器は、左腕部のメガ粒子砲のみとなっている。
衛星軌道上から投下後、武装使用後にLWCを放棄し、ガウ攻撃空母に収容されるまでが一連の運用シークエンスとなるが、パイロットと戦闘データを回収した後は機体自体も投棄され、任務終了後はパイロットのみ宇宙に帰還する。即ち、モビルダイバーシステムとは、不要となった兵器を転用した事で作戦終了後の廃棄を容易とした「使い捨て」前提の兵器である。
戦線後退によって主戦場が宇宙へ移りゆく中、ジオンの劣勢を覆す為に「評価試験」の形式を取って実戦投入された。当初は実証試験機として2機の制作で終わる予定であったが、最終的に7機が追加制作されている。
機体を大気圏に再突入させ、降下しながら敵を攻撃するというパイロットに多大な負担をかける兵器であり、その戦果も、パイロットの腕に依存する。また、降下時に母艦が無防備になるリスクに加え、攻撃の際に地上からの迎撃に晒される危険も孕んでいた。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO
- 初登場作品。『黙示録0079』第1話に登場し、ヴェルナー・ホルバイン少尉をパイロットにジャブローから打ち上げられる連邦軍艦隊強襲の為に運用された。当初は604技術試験部隊に配属されていたが、射出直前に敵からの攻撃で母艦が撃沈され、評価試験の任務は603試験部隊に引き継がれた。
603に転属後は三度の試験が行われたが、内二度の試験は戦果を上げる事なく失敗。三度目の評価試験でサラミス級4隻、マゼラン級1隻を撃沈する戦果を上げるが、帰還時にコア・ブースターII インターセプトタイプの追撃を受け回収用のガウと共に撃墜された。
なお、ヴェルナー少尉は投下時に奇声を上げており、モニク・キャディラック特務大尉はこれがヨーツンヘイムでの初回運用時の失敗に繋がったと見ており、二回目の試験時にヒデト・ワシヤ中尉が監視目的で同乗したが、結果として奇声が2倍になるだけという何とも言えない結果となった(ただし、作戦行動の一部始終を見ていたワシヤ中尉の報告により、少尉のパイロットとしての腕は保証されている)。
装備・機能編集
特殊機能編集
- 換装
- LWCを換装可能。武装使用後は、速やかにLWCを投棄する。
武装・必殺攻撃編集
- メガ粒子砲
- ズゴックの左腕部先端中央に内蔵されている。クーベルメ試験時、パージされなかったクーベルメのコンテナを排除する際に使用された。
- アイアン・ネイル
- 左腕部に装備されているが、格闘用の装備として使用することはない。
オプション装備編集
- マルチ・ミサイル・パス
- 2回目の試験で装備。全長60mの大型ミサイルが4発搭載されている。
- R-1(アール・アイン)
- 3回目の試験で装備。28連装ミサイルランチャーを4基搭載している。
- クーベルメ
- 4回目の試験で装備。ビグ・ザム用に試作されたビーム砲を改造した拡散ビーム砲。試作兵装故に5秒以上のビーム照射は爆散の可能性もあった。
対決・名場面編集
関連機体編集
- ズゴック
- 原型機。