神ゼウスの雷計画

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木星帝国が宇宙世紀0136年に実行した地球攻撃計画。その内容は、コロニーレーザー「シンヴァツ」を用いた超長距離射撃により、木星から地球へ直接攻撃を行うというものであった。

元来は木星戦役以前にクラックス・ドゥガチが立案した計画だったが、ドゥガチは自身の寿命が残り少ないと知っていた焦りからコロニーレーザーの完成を待たずに地球の直接侵攻を実施。だが、計画はドゥガチの死後も勝手に動き続け、新総統となったカリスト兄弟によって実行に移された。

木星から地球の約6億キロという超長距離からの砲撃は一見して不可能とも思えるが、宇宙空間は真空であるためレーザーの威力は減衰せず、理論上攻撃は可能であった。またアステロイドベルトも「小惑星帯」と呼ばれているものの実際には小さな石が月と地球より遠い間隔で浮いているに過ぎず、直系6キロのレーザー砲撃も針の先ほどもないのと同じである。

計画では初撃で地球連邦政府の首都を砲撃した後、2時間おきに地球の自転に伴って違う場所を砲撃し、砲身が完全に溶け切る12回まで砲撃を行った後、その混乱に乗じて地球を制圧。地球を資源惑星として管理する手筈となっていた。この砲撃で地球上の人類が全滅することはないと言われているが、都市機能の麻痺と高熱のレーザーによる環境破壊から起こる二次被害の規模は想像すら出来ないとまで言われている。

同計画は超長距離射撃を成功させなければならないため、発射前に何かの攻撃を受けて0.1度でも角度が狂えば6億キロの距離の間に狙いは大きく逸れてしまうという脆い一面があった。そのため、計画の実行に先駆けて影のカリスト率いる決死隊が地球圏に侵入し、計画の障害となるミノフスキードライブ搭載機やその製造工場を破壊するなどの工作を行った。

一方、計画を知ったエウロペ・ドゥガチはこれを阻止するために木星帝国から脱走。宇宙海賊クロスボーン・バンガードと接触して計画の情報を伝えたが、脱走に成功した時点で砲撃開始まで2週間の猶予しかなく、これを受けた海賊軍は惑星間航行が可能なミノフスキードライブ搭載機による木星への直接進攻を計画し、そのために必要なミノフスキードライブ搭載機と、作戦に参加するパイロットを確保するために奔走した。最終的にアナハイム・エレクトロニクス社の「イカロス」を入手し、7人のパイロットが集結したことで反抗作戦「鋼鉄の7人」を実行。彼らの決死の行動により、地球への攻撃は阻止され、シンヴァツの崩壊と共に計画を指揮していた光のカリストが戦死したことで計画は失敗。それと共に、木星帝国も指揮系統をレジスタンス組織によって掌握されたことで敗北した。

事態収束後、地球圏に到達したレーザーは地球の100万キロ彼方を通過したため一切の被害は生じず、そこに住む人々はそのことを知ることなく日常を過ごしたが、連邦政府と連邦軍はハリソン・マディン大尉の働きかけにより仔細を正確に把握しており、これによって月への遷都計画が加速度的に推し進められることになった。

登場作品

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機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
初登場作品。ドゥガチの死後、それを受け継いだカリスト兄弟によって計画が継続され、それを阻止するべくトビア・アロナクスらの奮闘が描かれた。計画を巡る戦いの様子は、鋼鉄の7人の生き残りであるローズマリー・ラズベリーによって「神の雷計画の真実」として書籍化されたが、これは彼女が事態を正確に把握していなかったことを暴露するようなものであり、この本の存在によって神の雷計画は後世伝説化することになる。
機動戦士クロスボーン・ガンダム X-11
番外編でシンヴァツに改造されたスペースコロニーが、莫大な予算を投じて地球から輸入したものであることが語られた。これについては、木星のコロニーは地球圏のものと比べて小型であるためという事情も関係している。
機動戦士クロスボーン・ガンダム 神の雷計画の真実
「神の雷計画の真実」のコミカライズという体裁でローズマリーの認識が如何にトンデモであったかが語られ、コロニーレーザーも無限に発射し続けられるなど誇張された表現が随所に見られる。

関連人物

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クラックス・ドゥガチ
光のカリスト / 影のカリスト

関連用語

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鋼鉄の7人
本計画の情報をキャッチした海賊軍による反抗作戦。少数精鋭によるコロニーレーザーへの直接攻撃を企図したもの。
オリンポス・キャノン
第一次オールズモビル戦役でオールズモビルが完成させた電磁火山砲。シンヴァツと同じく惑星間砲撃を想定した最終兵器。

リンク

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