木星戦役
木星戦役(Jupiter War) 編集
宇宙世紀0133年に勃発した木星帝国と一部の地球連邦軍及び宇宙海賊クロスボーン・バンガードによる争乱。
宇宙世紀0133年、木星の親善大使としてジュピトリス9で地球を訪れたクラックス・ドゥガチは、友好的な態度を翻し突如として地球連邦政府に対して宣戦布告。死の旋風隊など地球降下部隊による奇襲によって戦闘を優位に進め、地上の主要拠点を占拠した。
その後、ドゥガチは地球侵攻の総仕上げとして地球全土への核ミサイルによる爆撃を宣言。この際、爆撃まで時間的猶予が与えられているが、これはおびき出された連邦軍宇宙艦隊を迎撃し、その戦力を削るためであり、連邦軍は罠と分かっていても部隊を動かさざるを得ず、戦闘は木星帝国優位に推移していった。だが、地上から直接ブースターで大気圏を離脱しジュピトリス9の死角を強襲するという海賊軍の奇策を受け、ジュピトリス9は撃沈。ドゥガチは切り札である巨大モビルアーマー「ディビニダド」を投入して反撃を図ったが、そこへ静観を決め込んでいた各コロニー軍が戦闘へ介入し、連邦軍へ加勢したことでミリタリー・バランスは崩壊。この戦闘によってドゥガチ以下帝国の主要メンバーは戦死し、木星戦役は終結。木星にも連邦政府の監査が入り、帝国は一度は解体されることになる。
なお、木星帝国の地球圏侵攻の準備は宇宙世紀0120年代から進んでおり、コスモ・バビロニア建国戦争などの裏でも暗躍し、地球の反連邦勢力への支援などを行っていた。海賊軍もこれを察知して木星での抵抗活動を行っていたレジスタンス組織であった。
登場作品 編集
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム
- 初登場作品。序盤~中盤にかけては木星帝国が戦争の準備を進める中でそれを妨害するために海賊軍が行動するという形で物語が進行した。だが、海賊軍は帝国の地球出立は防げず、地球に到着した木星帝国が「親しい隣人」という仮面を脱ぎ去ったことで戦争の火蓋が切られることになった。
- 機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
- 木星帝国による地球攻撃作戦は本来、コロニーレーザーによる木星からの超長距離砲撃「神の雷計画」が予定されていたが、コロニーレーザーの完成より自分の寿命が尽きると予測したドゥガチにより、ジュピトリス9による直接侵攻へ切り替えられたことが語られている。神の雷計画は後に新総統カリスト兄弟により、実行に移されることになった。