ジムIIIエウリュアレ
ジムIIIエウリュアレ | |
---|---|
外国語表記 | GM III Euryale |
登場作品 | 機動戦士ガンダムF90FF |
スペック | |
---|---|
分類 | 試作型モビルスーツ |
生産形態 | 改造機 |
型式番号 | RGM-86RN |
頭頂高 | 18.8m |
全備重量 | 87.7t |
主動力 | 熱核融合炉 |
開発組織 | 不明 |
所属組織 | GBG |
主なパイロット | マトリカ・ヴィカラ |
概要編集
ジムIIIに有線ビットを搭載した改造機。改造素体はジムIIIだが、一部にはジム・クゥエルやバージムからも流用されている。ムラサメ研究所の開発したNT専用プロトタイプガンダムを祖型に持ち、機体名の「エウリュアレ」とはギリシャ神話に登場するゴルゴーン三姉妹の次女に由来する。
宇宙世紀0100年のジオン共和国解体以降、地球圏では大規模な戦争行為は消滅こそすれ、小規模な地域紛争や武力衝突は絶えることがなく、そうした低強度紛争において軍だけではなくメガ・コーポレーションや犯罪組織、公社の息のかかった傭兵部隊や私設軍隊が主なファクターとなる事が多かった。そうした紛争の過程では、しばしばこれまで隠蔽されていた技術が外部に流出する事も多く、エウリュアレもそうした技術の流出の産物であった。
バックパックおよび有線ビットについてはNT専用プロトタイプガンダムの設計がほぼそのまま用いられていたが、サイコミュシステムについてはアクシズ系の技術者の関与の形跡が見られる。搭載されている有線ビットはシルヴァ・バレトなどと比較すると洗練はされていないものの、「枯れた技術」であった事から生産コストは安価で、ユニット単位での整備も可能というメリットがあった。
サイコミュと有線ビットの搭載で機体重量は大きく増加し、運動性と加速力に不安が残ったが、同機は元より近接戦闘を想定しておらず、腕部有線ビットのビーム・サーベル形成機能も、自衛用の範囲を出る物ではなかった。
実際に改造に携わったメーカーは定かではないが、ガンダムNT-1を入手したサナリィ、またはサナリィと友好関係にあったブッホ・コンツェルン、ニューホンコンの財閥関係者や宇宙引越公社、遺跡調査保存公社などが有力視されている。
完成した機体は傭兵部隊GBG[1]に貸与され、「傭兵が非合法に開発したもの」として実戦データを回収していた。その戦果はスポンサーにとって満足のいくものであったらしく、型落ちとして連邦軍から放出された作業・ホビー用のジムIII向け改造ユニットとして「エウリュアレ」と名付けられたパーツ群が闇ルートに出されている。量産化されたバージョンのサイコミュは一般人用サイコミュに換装されており、オールレンジ攻撃の性能は大きく低下したものの、廉価なビット兵器搭載型モビルスーツとして宇宙世紀0140年代のサイド1インドア連合軍やサイド2のカイダハム防衛軍などに配備されている。
この機体の登場は準サイコミュ兵器の見直しに繋がり、サイド2のサナリィ(後のベスパ)では有線オールレンジ攻撃兵器の開発が積極的に進められる事になった。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダムF90FF
- 初登場作品。第28話~29話に登場。アナハイム・エレクトロニクス社の輸送船をレガシィから奪還する任務に用いられ、マラサイキャノンの部隊を一蹴。しかし、潜伏していたティグリスIIの部隊の猛攻を受け、ディル・ライダーの乗るジム・スナイパーカスタムをかばうように撃墜された。
装備・機能編集
特殊機能編集
- サイコミュシステム
- ビットの制御に用いられるマン・マシン・インターフェイス。搭載されたシステムについてはアクシズの技術者が関与した形跡が見られる。
武装・必殺攻撃編集
対決・名場面編集
関連機体編集
- ジムIII
- ベース機。一部ジェガンやジム・クゥエルのパーツが用いられているとされる。
- NT専用プロトタイプガンダム
- エウリュアレのサイコミュ兵装の祖型となった機体。
- エウリュアレ改(RGM-86RNbis)
- ホビー・作業用のジムIII向けに闇ルートに放出された改造パーツを装備したエウリュアレの量産型。エウリュアレとは外見上の違いはないが、サイコミュが準サイコミュへと変更されている。
商品情報編集
リンク編集
脚注編集
- ↑ 他にも複数の傭兵部隊に貸与されたという説もあるが、定かではない。