(形式番号不明)スピードキング(Speed King)
- 登場作品:機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
- デザイナー:長谷川裕一
- 分類:試作型モビルスーツ
- 装甲材質:不明
- 頭頂高:不明
- 全高:不明
- 本体重量:不明
- 全備重量:不明
- 主動力:熱核融合炉
- 出力:不明
- 推力:不明
- センサー有効半径:不明
- 開発組織:サナリィ、アナハイム・エレクトロニクス社
- 主なパイロット:ローズマリー・ラズベリー、エウロペ・ドゥガチ
サナリィが研究していたミノフスキードライブの技術を入手したアナハイム・エレクトロニクス社が、そのノウハウを利用して開発したミノフスキードライブ搭載の試作モビルスーツである。
登場作品と操縦者
…と言えば聞こえは良いが、実際には木星戦役における戦いが地球圏へ及んだ折に地球連邦軍の攻撃を受けて大破したクロスボーン・バンガードの母艦マザー・バンガードの残骸をどさくさ紛れに回収したものへ実験用に申し訳程度のモビルスーツへ取り付けただけという急増品でしかなく、ミノフスキードライブに関してアナハイムの技術はほとんど使われていない。 (土台になったモビルスーツの詳細は不明。作中の描写を見る限りでは既存の機体に当てはまらない模様)
アナハイム・エレクトロニクス社による盗用行為を察知していたサナリィおよび、サナリィから情報提供を受けたクロスボーン・バンガードのメンバーからは「イカロス」のコードネームで呼称されている。
元木星帝国という経歴を隠してテストパイロットに登用されたローズマリー・ラズベリーにより試験操縦を行ったものの、何らかのトラブル(ローズマリー曰く「まじめに働いたのが良くなかったのかねえ」)によりキンケドゥ・ナウ以来のビームシールドによる大気圏突入という事態を余儀なくされ、地上へ不時着した後は責任追及を恐れたローズマリーが機体を放棄して逃亡したため、一年近く放置されていた。
装備・機能
この機体における唯一にして最大の特徴である光の翼は、モビルスーツ部隊を運用可能な機動母艦マザー・バンガードのミノフスキードライブ機能を持つ「帆」を流用したものであるため、小規模の部隊を運搬するのに十分な推進力を有している。
また、ローズマリーの好みにより木星製OSがインストールされてしまっているためか、木星軍の襲撃時にコンピューターが正常に機能しない事態に陥っている。
戦闘を目的に開発された機体ではないためか、劇中で目立った武装は見当たらない。
対決・名場面
本機が不時着したまま放棄された峡谷で発見されたことをエウロペ・ドゥガチとの精神感応により察知した陰のカリスト率いる木星帝国軍と、「神の雷」計画を阻止する切り札である光の翼を死守するトビア・アロナクス&ミノル・スズキ&元死の旋風隊の混成チームによる激戦が幕を開けた。
トビア・アロナクス、ギリ・ガデューカ・アスピス、ミノル・スズキたち主力チームは陰のカリストのインプルース・コルニグスに圧倒され、連邦軍は木星帝国の陽動部隊迎撃に駆り出された状況で、唯一バーンズ・ガーンズバックが迎撃に向かう。 慣れない機体な上に多勢に無勢で追いつめられてしまうが、トラウマを払拭したミッチェル・ドレッグ・ナーの救援により辛うじて「イカロス」防衛に成功する。
そしてこの戦闘中に「イカロス」へ搭乗したエウロペ・ドゥガチが自らの死と「イカロス」の破壊を覚悟した際に発した意識を察知したことで陰のカリストは勝ち誇ったものの、その直後に沈黙したと思われていたギリとスズキによる援護を受けたトビアに倒されたことから、この「イカロス」防衛戦における精神感応の誤認が陰のカリストの運命にいくらかの作用を及ぼし、後の戦いに少なからぬ影響をもたらしたという見方ができる。
関連機体
本機に搭載(?)されたミノフスキードライブは、この艦の帆の残骸を元にしている。
サナリィが改修したディオナの再設計機。 木星決戦に際して、「イカロス」が装着していたミノフスキードライブの帆を引き継ぐ形で装備する。
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