ボッシュ・ウェラー | |
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外国語表記 | Bosch Weller |
別表記 |
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登場作品 |
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声優 | 中田譲治 (SDガンダム GGENERATIONシリーズ) |
デザイナー | 中原れい |
プロフィール | |
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種族 | 人間 |
性別 | 男 |
年齢 |
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没年月日 | 宇宙世紀0121年3月 |
職業 | 軍人 |
所属 | |
所属部隊 | ロンド・ベル → フォン・ブラウン教導団 → 第13実験戦団 (第13独立機動艦隊) |
階級 | 大尉 |
主な搭乗機 |
概要編集
地球連邦軍第13実験戦団 (第13独立機動艦隊)所属の大尉。デフ・スタリオンやシド・アンバーらの上官。ガンダムF90を運用する実験部隊の隊長であり、部下達にも気さくに接する好人物。カラバ時代からアムロ・レイの下で戦って来たベテランパイロットであり、第二次ネオ・ジオン抗争でジェガンに乗ってνガンダムとアクシズを押し返した時の事を自慢げに語っている。
その正体は、長きに渡って連邦内部に潜伏していたオールズモビルの内通者。同時にνガンダムが見せた物理法則すら無視した力に魅了されており、ガンダムの力を「悪魔の力」と呼んで自分の物にする野心を秘めていた。
宇宙世紀0120年、テストを行っていたガンダムF90にオールズモビルを襲撃させ、F90 2号機の強奪に成功する。その後、連邦軍の一員として2号機奪還任務を受けた第13独立機動艦隊の火星遠征に同行しつつ、軌道機雷を使い艦隊のタイムスケジュールを狂わせ、火星上空での戦闘に乗じて旗艦アドミラル・ティアンムを制圧した。宇宙での優勢を悟り、オリンポス基地に降下するとオールズモビルによって改装されたF90 2号機を駆りシドのギラ・ドーガを撃墜。更にデフのF90 1号機と交戦し、デフのこれまでの活躍がF90の疑似人格OSによるものだと豪語した上で彼を圧倒したが、最終的に自分自身の力で最後の攻撃を行ったデフの前に敗れ去った。
登場作品と役柄編集
- 機動戦士ガンダムF90
- 初登場作品。最初はガンダムF90のサイズに頼りなさを感じている様子であったが、部下達を叱咤し、気さくに接するよき上官として描かれた。しかし、物語後半になり彼がオールズモビルの内通者であった事が判明すると、それまでの人物像とは一転して狂気に取り憑かれた様子を見せた。
なおSDクラブ版コミックには「ウェラー大佐」という名前で登場している。 - SDガンダム GGENERATIONシリーズ
- 『F』で初登場。『機動戦士Vガンダム』のナレーション役などを務める中田譲治氏によるボイス収録が行われた。
- 機動戦士ガンダムF90FF
- 第21話『見知らぬ力に流されて』より登場。フォン・ブラウン教導団の指揮官を務め、ジョブ・ジョンと共にファステスト・フォーミュラの動向を見届ける。宇宙世紀0116年、火星から受けた司令によりライン・ドラグン率いるレガシィと敵対。同艦隊が襲撃するトリムールティの防衛のため教導団を派遣。自らもハウゼリー・ロナの警護に就いている。
本作でSDクラブ版『F90』での名前とミックスし、「ボッシュ・ウェラー」がフルネームと設定され、同時にカラバ時代からのアムロの部下とされた。また、オールズモビルとの関係も長く、火星から派遣されたジオン残党三世のカナタ・サワメやシャルル・ロウチェスターも、その身の上を知った上で教導団の部下として受け入れている。 - 月刊モビルマシーン
- VOLUME 11にて『F90』に登場したギラ・ドーガ改が「ギラ・ドーガ改 (リア・ドーガ)」として追加設定されるのに伴い、F90本編に登場した機体はボッシュが持ち込んだ物と設定された(各部のマーキング類はシド搭乗時に施されたもの)。
続くVOLUME 12ではジムIII搭乗時からジェガンに乗り換えるまでの経歴が語られており、第一次ネオ・ジオン抗争で主にヨーロッパ~アフリカ地域で活動し、ライン・ドラグンとルイ・バザール率いるネオ・ジオンの降下部隊と交戦した。この際、ガルスJを1機撃墜した事がベルトーチカ・イルマの発表で語られている。第二次ネオ・ジオン抗争ではフィフス・ルナでジムIIIでギラ・ドーガ1機を撃墜するがギュネイ・ガスに撃墜され、その後ロンデニオンでジェガンを受領する事になった。 - 機動戦士ガンダムF90クラスター
- Prologueから登場。
- 機動戦士ガンダム ピューリッツァー
- 第22話より登場。軍に長期休暇を申請し、独自にベルトーチカの進めるアムロ捜索プロジェクトに参加した。
- ACE PILOT LOG Memory of SIDE-F
- 2023年7月14日に「HG 1/144 ジムIII (地球連邦軍仕様/ボッシュ・ウェラー専用機)」の商品化が報じられるのに伴い、連邦軍カラーのジムIIIが搭乗機として設定された。
人間関係編集
サナリィ 編集
- デフ・スタリオン
- F90 1号機パイロット。彼の戦果はF90に搭載された疑似人格OS「A.R」の恩恵であると語るが、最後はそれを振り切った彼自身の手によって討たれる。
- シド・アンバー
- F90 2号機パイロット。ギラ・ドーガについて彼と熱く語り合うが、最終決戦の際に撃墜する。
- ジョブ・ジョン
- サナリィの重役。アクシズ・ショックの後に彼の所属していた部隊に回収された時からの縁。アドミラル・ティアンムで彼と対面した際にF90のサイズに不安を口にしている。
地球連邦軍 編集
- ナヴィ
- 実験部隊のアナリスト。オリンポス基地で彼女に自らが裏切り者であった事、そしてオールズモビルの正体を明かした。
- アムロ・レイ
- カラバ時代からの上官。シャアの反乱の際に共にアクシズを押し返す為に奮闘した。その際の体験は彼の自慢話であるが、同時に彼を歪める原因にもなった。
- シャルル・ロウチェスター / カナタ・サワメ
- フォン・ブラウン教導団の部下。その正体は、火星から派遣されたニュータイプ候補。
名台詞編集
機動戦士ガンダムF90 編集
- 「そうだ 火星のオールズモビルの基地を叩く!」
「第13実験戦団としてではなく本来の第13独立機動艦隊として」
「我々の目的地は火星だ」 - 第2話より。ガンダムF90 2号機奪還とオールズモビル壊滅を目的に敵拠点である火星を目指す事をデフ達に告げる。
- 「あったり前だ 俺がシャアの動乱の時に相手したヤツだからな」
「なんてったってお前 アムロさんはよ…俺がGMIIIでもって…」
「しかし敵ながら手ごわかったぞあのドイツ頭は」 - 第4話より。ギラ・ドーガの性能に惚れ込んだシドに第二次ネオ・ジオン抗争の際の自慢話をして。シドもその話に付き合ってヒートアップし、デフは「付き合ってられない」とその場を後にするが、この時の「自慢話」が彼の行動の原点となっていた。
ここではジムIIIに搭乗していたと発言しているのに対し、下記の発言ではジェガンに搭乗していたと発言しているため一見、矛盾しているようにも見えるが、これについては後の『月刊モビルマシーン』で順々に搭乗していたと後付け設定される形で補完されている。
余談だが、『F90FF』第6巻が発売された際、とらのあな通信販売の購入特典の描き下ろしイラストカードに二行目の台詞のシーンが(ジムIIIと共に)採用されている。 - ノヴォトニー「ヤツらの狙いはもう一機のF90か……」
「いいえ この艦隊丸ごとです」
ノヴォトニー「ボッシュ大尉!! ……貴様」
「F90とこの艦隊丸ごと我が組織の兵力とします」 - 第5話より。RFアッザムの強襲によって狼狽するノヴォトニーの前にオールズモビル兵らと共にジオンの軍服姿で現れ、銃を向けながら自らの正体を告げる。そして艦を占拠したボッシュは連邦軍艦隊に向けて砲撃を開始し、艦が次々と味方によって撃沈されていく光景に狂喜する。
- 「驚いたかね これが前大戦の生き残り ジオンの亡霊の正体だ」
- 第7話より。オールズモビルの捕虜となったナヴィの前に現れ。ノーマルスーツのヘルメットを外したオールズモビルの兵士たちが老兵であった事実を見せつける。
- 「お前のF90の疑似人格コンピュータシステム”A.R”より私の”C.A”の方が…戦場慣れしているようだな」
- 第8話より。施設内での戦闘で不利となる混成装備に振り回されるデフに対して、シンプルな武装構成で優位に立つ。しかし、背後から組み付いた直後にデフはSタイプのミッションパックをパージして拘束から脱出、ボッシュも自機の右腕を失うダメージを負う。
- 「やっと気がついたようだなデフ!! F90に搭載されている疑似人格コンピュータの威力を」
デフ「コンピュータ”A.R”」
「今まで戦闘の全てが自分の能力だとでも思っていたのかデフ!」
「これもガンダムの力の成せる技よ!」 - 同上。グレネードの直撃を咄嗟に左腕で防御したデフのF90に対して、それが擬似人格OS「A.R」の恩恵であると語る。
- 「ネオジオン第2の反乱の時俺は見た! ジェガンのコクピットで νガンダムから放たれた光を!!」
「そして思った いつかこのガンダムの力を手に入れてやろうと!」
デフ「それでオールズ・モビルへ」
「これがガンダム! 悪魔の力よ!!」 - 同上。デフと対峙し、自らの行動の全てが「ガンダムの力を手に入れる為」にあった事を話し、狂気に満ちた表情と共にF90へ襲いかかる。
ただ、ガンダムを名乗るのであればわざわざV字アンテナをオミットする必要は無かったのでは… - 「落ちろ! ガンダム」
- 同上。脚部を破壊されながらも機体を上昇させ、トップアタックを仕掛けようとする。だが、デフはそれを待ち構えていたかのようにF90のビーム・ライフルを上に掲げていた……。
機動戦士ガンダムF90FF 編集
- 「アムロさん…! お供をさせてください」
「そうでなければカラバからあなたについてきた甲斐というものがありません!」 - 第21話より、アクシズを押し止めるアムロのνガンダムに追随して。カラバから一緒に戦ってきた一言から、如何にアムロの事を慕っていたかが伺える。しかし、アムロからは「そういうことはしなくていい」と後退を促される。
- 「あれが……ガンダム!!」
- 同上。アクシズが軌道を変更し、地球から離れていく姿を見て涙を流す。しかし、この一件が彼の人生を大きく変える事となる。
- 「組織というものの悪弊ですな システムそのものを維持できればそれでよしとしてしまう」
- 同上。ジョブ・ジョンとの対談にて、連邦軍の現状を憂いた一言。そこに何らかの含みを持っている事をジョブ・ジョンは見抜いている様子を見せる。
- 「カール・シュビッツ 彼は知っていますよ」
「シャアの艦隊がルナツーを襲撃した時に4機のMSと巡洋艦が奴にやられました…」
「今はアナハイムの新型開発スタッフだとか」 - 第26話より、シャアの反乱時のカール・シュビッツとの因縁が明かされる。
- 「…しかし仕掛けてくるだけのことはありますなアナハイムも」
「ヘビガンとは思えない動きだ」 - 同上。FF隊とアナハイムの第4アグレッサー戦隊との模擬戦を観戦しつつ。ヘビーガンIIの動きを見てその性能向上ぶりを見抜く。
- 「ジオニックらしいやり方だ」
ジョブ「AEですよ大尉 今のジオニックはグラナダ事業部だ」
「…そうでしたな」
「ガンダムを見ていると つい忘れてしまいます――」 - 同上。サナリィから提供されたキャノンガンダムのデータをヘビーガンIIにフィードバックし、将来的にハーディガンとして売り出そうとするアナハイムのやり方に辟易する。しかし、アナハイムをジオニックと呼び、F90にνガンダムを重ねる彼の瞳は、まるで何かに取り憑かれている様だった。
ジオニックらしいやり方というセリフから、デュバル少佐に取り憑かれてるといった声も挙がっている。
機動戦士ガンダムF90クラスター 編集
- 「怯えるな!」
(…といってもオリンポス基地の者たちが最後に実戦を経験したのは 何十年も前の内戦のことだ…)
(若い連中が実戦を知らないのは ジオンも連邦も同じ…か…) - Prologueより。連邦の降下部隊に怯える兵達へ言葉をかけた後、一人敵も味方も実戦を知らない世代ばかりであることについて思いを巡らす。
- 彼が言う「内戦」は『A.O.Z.Re-Boot』のレジオンとジオンマーズの戦いのことであろう。
- 「電磁火山砲による地球砲撃は 我ら火星独立ジオン軍40年の悲願である 連邦本土を叩けは地球圏で惰眠を貪るスペースノイドに決起を促せよう」
「その為の ガンダム」
「その為の 悪魔の力だ!」 - その後、コクピットの中で独りごちる。ボッシュの顔は直前の穏やかな顔から険しいものへと変貌していた。
- (…道を示してくれ ガンダム)
(30年前 たどりつけなかった 虹の彼方へ…) - そしてこの思いと共にF90火星独立ジオン軍仕様は出陣する。かつて「ガンダム」と共に「虹の彼方」へと去っていったアムロのことも考えていたのであろう。
ゲーム作品 編集
搭乗機体・関連機体編集
- ジムIII
- かつての乗機。『F90』第4話で過去に搭乗していた事が語られている。
第一次ネオ・ジオン抗争では陸戦型のG型(カラバカラー)に搭乗し、ロンド・ベル隊移籍時には胸部などが赤色の連邦軍カラーの機体に搭乗した。ロンド・ベルでは「BW」のパーソナルマークを施した上で、ボッシュの個人的なコネクションから入手したアナハイムの試作機用パーツを関節などに使用し、ボッシュの好む強襲型MSに近いカスタマイズを施しながら運用された。シャアの反乱時、フィフス・ルナでの戦闘でギラ・ドーガ1機を撃破するが、その後ギュネイ・ガスのヤクト・ドーガと交戦し撃破された。 - ジェガン
- ジムIIIを失った後、ロンデニオンで受領した機体に搭乗。『F90』第8話では過去にこれに乗ってアクシズ・ショックに立ち会ったと証言しており、『F90FF』でもこちらに搭乗している。
- ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様
- オールズモビルの強奪したF90 2号機を改修させた機体。第一次オールズモビル戦役の最終盤で搭乗。遂に手に入れた「悪魔の力」であったが、それによって勝利を得る事は出来なかった。
- ギラ・ドーガ改 (リア・ドーガ)
- フォン・ブラウン教導団時代の乗機。トリムールティ事変においてもトリムールティから脱出したハウゼリーを回収する際に搭乗している。その後、F90強奪事件を経てシドの乗機となり、火星基地で交戦した。