オーガスタ研究所(Augusta Laboratory)
一年戦争時に地球連邦軍が設立したニュータイプ研究機関。北米オーガスタ基地に併設され、連邦系のニュータイプ研究所としては最も古い部類に入り、規模も大きい。クラークヒル湖畔に立地しており、クラークヒル研究所とも呼ばれている。
一年戦争時はジオン勢力圏に近い立地にありながら[1]、ガンダムNT-1、ガンダム4号機及び5号機の開発を行っており、同時にパイロット用ノーマルスーツの研究開発にも力を入れていた。また、グレイヴの息のかかったスタッフが多く在籍しており、グレイヴ派が進めるペイルライダー計画の中心拠点としても機能していた、宇宙世紀最大の謎である。
戦後は戦時中に得た開発ノウハウを活かしてジム・カスタムやジム・クゥエルなど所謂「オーガスタ系」の機体を開発。同時に強化人間やニュータイプ専用機の開発に力を注ぎ、ティターンズに提供している。
グリプス戦役終盤に情勢がエゥーゴ有利に傾いた事で研究所は解体されたが、その後秘密裏にアナハイム・エレクトロニクス社の援助を受け、同社の地上研究施設として存続。UC計画の一環としてバンシィの調整が行われた。
登場作品
- 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
- ガンダムNT-1の開発拠点として設定されており、クリスチーナ・マッケンジーの着るノーマルスーツも同研究所が研究・開発を行っていた。
- 機動戦士Ζガンダム
- 初出作品。ロザミア・バダムやゲーツ・キャパなど同研究所所属の強化人間や彼ら専用の機体が複数登場した。また、研究所の職員としてローレン・ナカモトが登場。
- ガンダム・センチネル
- ガンダムMk-Vの開発拠点として名前が挙げられている。MK-Vはローレンがネオ・ジオンに亡命した際の手土産としてドーベン・ウルフの開発母体とされたと設定された。
- 機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル
- パイロット養成学校「エコール」が研究所に併設される形で設立され、序盤の舞台となっている。表向きはMSパイロットの養成を目的としているが、その裏では強化人間の素体をピックアップしていた。
- 機動戦士ガンダムUC
- グリプス戦役の終盤に閉鎖されたが、アナハイムの資金援助によって秘密裏に存続していた事が明かされた。バンシィの調整の他、マリーダ・クルスの再調整が行われた。
- 機動戦士ガンダム戦記 (PS3版)、機動戦士ガンダム戦記 U.C.0081 -水天の涙-
- シェリー・アリスンがテストパイロットを務めていた事が語られている。
- 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク
- ペイルライダー計画の中心地として連邦を脱走したスレイヴ・レイスによって強襲された。
- 機動戦士ガンダム Twilight AXIS
- 漫画版でガンダムNT-1がガンダムAN-01に改修された経緯やフェルモ兄弟が同研究所で経験した過去も語られている。
- 機動戦士ガンダムNT
- ヨナ・バシュタ、ミシェル・ルオ、リタ・ベルナルが一年戦争後に実験体として入所させられていた過去が語られている。サイコガンダムのホンコン・シティ襲撃への落とし前としてステファニー・ルオが「奇跡の子供」の引き渡しを要求した事で、彼らの運命は流転した。
関連人物
研究者
- エスコラ・ゲッダ
- グリプス戦役時の施設長。
- ベントナ
- 宇宙世紀0096年時の施設長。
- ローレン・ナカモト
- オーガスタ研究所の研究者。グリプス戦役後にガンダムMk-Vと共にネオ・ジオンへ亡命した。
- マルガ
- 研究所所属の上級研究員。
協力者
- マーサ・ビスト・カーバイン
- マリーダを本施設へ移送、プルトゥエルブへの再調整を行っている。
- アルベルト・ビスト
- マーサに同行後、プルトゥエルブのマスターを務める。
- グレイヴ
- ペイルライダーの開発と共に非人道的な人体実験を行っていた。