スポンサー

スポンサー(Sponsor)編集

アニメ製作における出資者のこと。無理難題を仰る。
昔から、アニメ、特にロボットアニメは玩具と切っても切り離せない関係にあり、ガンダムシリーズもこの例に漏れていない。どちらかと言うと、この関係の代表とも言うべきシリーズである。

スポンサーにとってTVアニメというものは、毎週30分やるCMであり、関連商品が売れてなんぼのものという認識である事が大筋で間違いない。
関連商品が売れるという事は、その作品が『広く受け入れられる人気作』になるという事であり、それは同時に『癖の無い万人に受け入れられる作品』である事を意味している。また、それは放送局にとっての視聴率が取れる番組とイコールである。

だが、ガンダムという作品は、本質的に『万人や子供に受け入れられ難い作品』である。この為、作品としての質を取りたい製作陣と売れる商品を出したいスポンサーの間に軋轢が生じる事は毎作品日常茶飯事であり、作中に登場する『兵器としてのリアリティに欠けるとんでも兵器』の大半はこれによって生まれたものである。その様なものは総じて劇中で酷評されたり、おざなりな扱い、皮肉を交えての設定で配置される事が多い。だが、必ずしもこれがマイナスに働いている訳では無く、この過程で様々な名機や設定が登場したのも事実である。

ガンダムシリーズは、ほぼ全ての作品において、比喩表現を交えて、これらをその一環として扱っている。
この項では、これの代表的例をリスト化する。

代表的例編集

全編通じてのもの編集

可変機構
プレイバリューを求めた結果。
合体機構
プレイバリューを求めた結果。
フルアーマーシステム
プレイバリューを求めた結果。
後期主役機
お馴染みの主役2機体制。
みんなガンダム
ガンダムのプラモデルが売れる為。

機動戦士ガンダム編集

ガンダムのトリコロールカラー
おもちゃとしての見栄えによる。
V作戦機とGファイター
初代に搭載されているコアブロックシステム、Gファイターとの合体機能。プレイバリュー。
ジオン軍驚異のメカニズム
本来ジオンの量産機はザクIIだけであった。

機動戦士Ζガンダム編集

ガンダムMk-II
ある意味では、作品自体であり、それの体現としてボロクソに言われる。
Ζガンダム
ここから後期主役機を採用。
マラサイ
「モノアイ機は敵役に」というスポンサーからの指示。
モノアイ機を運用するティターンズ
上記のマラサイと同様の理由。

機動戦士ガンダムΖΖ編集

フルアーマーΖΖガンダム
ここからフルアーマーを採用。
リック・ディアス未登場、ネオ・ジオンで運用されるシュツルム・ディアス
上記のマラサイと同様の理由。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア編集

リ・ガズィ
複雑さを廃した可変モデル。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争編集

OVA化に際してのデザインリファイン
あくまで新プラモデルを出したいとの意向。ただし現在の設定では発展系の機体とされている。

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY編集

今一つ整合性のない機体群
恐らくプラモデル展開との噛み合わせによる。

機動戦士Vガンダム編集

女性チーム(シュラク隊)の登場
国民的アニメ『セーラームーン』を意識したスポンサーによる指示。
タイヤの存在
スポンサーによる指示とされる。

機動武闘伝Gガンダム編集

ガンダムファイター
みんなガンダムシステムを採用。

新機動戦記ガンダムW Endless Waltz編集

OVAに際してのデザインリファイン
あくまで新プラモデルを出したいとの意向。

メモ編集

  • 上記の通り、平成以降のガンダムがファンにとって認めがたい作品となったのは、概ねスポンサーの商業主義故である。だが、殆どの作品においては、これらの要素を「物語として有効活用」しようとする苦悩が見受けられる。(オペレーション・メテオガンダムマイスター
  • そして、同時に『ガンダムにとって大事なのは本当に「それ」だったのか』という問いかけもある。(機動新世紀ガンダムX機動戦士ガンダム00
  • そもそも、これは別にガンダムに限った事では無く、現在溢れ返る所謂『萌えアニメ』全般にも言える事である。つまり、アニメ業界自体の流れがそうなっていて、ある一面では、これも不景気の影響と言えるのかもしれない。

関連用語編集

バンダイ
ガンプラの発売元。ただ、ガンプラそのものの開発関係者はスポンサーと分けて考えられている事が多い。

関連商品編集

リンク編集