Ζプロジェクト(Zeta Project)
エゥーゴがアナハイム・エレクトロニクス社に依頼した高性能モビルスーツ開発計画。
計画の推移
アナハイムは「ガンダム開発計画」凍結後は際立ったモビルスーツを開発してはいなかった。
一方エゥーゴはティターンズの台頭で戦力を強化する必要を迫られたため、アナハイムにスポンサーを取り付ける必要があった。そこでエゥーゴはクワトロ・バジーナより新合金「ガンダリウムγ(ガンマ)」を提供。この新合金で開発されたのがリック・ディアスである。
そしてティターンズのグリプスによる「ガンダムMk-II強奪事件」によりガンダムMk-IIを入手し、ガンダムMk-IIが採用した新技術「ムーバブルフレーム」を手に入れた。その際、エゥーゴに参加したカミーユ・ビダンの「ウェイブライダー」のプロットデザインを取り入れたモビルスーツを開発した。
開発されたモビルスーツ
最初に開発されたのが「百式」と「メタス」で、前者は可変機能を非採用としたガンダムMk-IIの純粋な後継機。後者は可変機能のテストを兼ねた機体として開発。百式とメタスで得られた技術と、ウェイブライダーの可変機能を取り入れたΖガンダムが完成した。この機体をベースとして様々な機種を開発していく。
また、エゥーゴと協力関係であるカラバは、独自にΖガンダムの量産型「Ζプラス」シリーズを開発している。
その後、エゥーゴ側から「単機で戦況を変え得るモビルスーツ」という注文を受け、技術者の発想を多く取り入れた「ΖΖガンダム」と「スペリオルガンダム」が開発された。両機とも可変機能を取り入れた火力重視である。
だが、問題点も多く浮上した。
複雑な変形機能と、機体の大型化はコスト加算と整備支障を来たし、「モビルスーツの恐竜的進化」は兵器として重要な「量産化」を困難を極めることとなり、Ζプロジェクトは計画から約3年で幕を閉じた。
その後
計画で開発されたモビルスーツの設計思想は受け継がれなかったが、開発技術そのものは生かされている。
Ζプロジェクトが終了時に開発したΖガンダムの量産型「リ・ガズィ」も開発され、アムロ・レイが考案した運用性重視の機体「νガンダム」が開発された。
また、宇宙世紀0096ではΖIIやメタスの機構を参考にし、内装の一部をジェガンと統一化する事で量産化したリゼルが開発されている。
あるいは少数量産用に再設計され、連邦軍の中でも屈指の実力を持つあるエース部隊全員に配備されたというパイロット全員がΖタイプに乗ることを前提とした専属部隊が結成されたという豪華な説(ムーンクライシス)もある。