サナリィ
サナリィ(S.N.R.I.)
「機動戦士ガンダムF90」、「機動戦士ガンダムF91」、「機動戦士クロスボーン・ガンダム」等に登場する組織。
旧西暦時代のスペースコロニー開発企業「宇宙島建設企業連合体(正式名不明)」が前身で、その後、宇宙世紀に暦を変えて地球連邦軍によって買収、再編成して新たに連邦所属の公社「戦略戦術研究所」となった。この戦略戦術研究所が現在のサナリィの原型で、地球連邦政府や地球連邦軍へ軍事面での出費や技術開発を提供して、連邦へ大きく貢献した。宇宙世紀123年に連邦軍直轄の「海軍戦略研究所(Strategic Naval Research Institute)」として再編、これが現在のサナリィである。
宇宙世紀0102年、サナリィは大規模戦乱の終結に伴う軍事費削減を提案。その案として「モビルスーツの小型化」を提出した。連邦軍はこの提出案を実行に移し、当時連邦軍のモビルスーツ開発を一手に引き受けていたアナハイム・エレクトロニクス社にこの案によるモビルスーツ開発を発注。そして発注から5年後に完成したのが「ヘビーガン」であった。しかし、サナリィは完成したヘビーガンが小型モビルスーツとしては未成熟であり、苛立ちを募らせた。この事が切欠となり、サナリィは自社によるモビルスーツの独自開発を決断。大規模な戦乱に巻き込まれるリスクがなくなった事と、元々持ち合わせていたモビルスーツ開発技術を生かすチャンスでもあった。そして一連のモビルスーツ開発計画「フォーミュラ計画」を実行。そして、宇宙世紀0111年における連邦軍の次期主力モビルスーツにおけるトライアルで、サナリィ製「F90」が、アナハイム製「MSA-0120」に勝利。以後、連邦軍の主力モビルスーツ「ガンダム」の開発はサナリィがその一任を得た。
しかし、連邦軍上層部はアナハイムとの関係悪化を恐れて、積極的にサナリィとの技術交流を目指した。当初は互いに腹の探りあいという険悪な仲であったが、宇宙世紀0130年頃には互いの技術が同水準に追いついた事もあり、交流を深めたとされるが、不明な点が多く、語られていない。
サナリィの企業ロゴ
地球とコロニーを描いており、その2つの形が重なり人の形を成す企業ロゴである。その下部分には13th.ESと書かれている。サナリィのロゴマークはガンプラの1/100ガンダムF-90 増装ウェポンセットの説明書に載っている。
登場作品
関連人物
製作関係者
- ジョブ・ジョン
- 0110年代における代表取締役。
- アルマイア・グッテンバイガー
- 元々は大学教授で、「フォーミュラ計画」にはアドバイザーとして参加。
- モニカ・アノー
- オーティス・アーキンズ
- ミューラ・ミゲル
パイロット
主な開発モビルスーツ
- 既存機種の改修型
- RGM-89系
- RGM-89ST2 STガン
- RX-78系
- RX-78AN-01 ガンダムAN-01"トリスタン"
- D系機体
- D5系
- D50C ロト(F5系統の基になった機体)
- F系機体(フォーミュラ計画/フォーミュラプロジェクト)
※次期主力機開発計画「フォーミュラ計画」で開発された機体にはFのコードが付けられる。
- リガ・ミリティア系機体
- 製作・建造
- E系機体
- LM111E02 ガンイージ(サナリィが作った説がある。)
- V系機体
- LM312V04 ヴィクトリーガンダム(サナリィが作った説がある。[1])
- LM314V21 V2ガンダム(月面施設での建造説がある。 [2])
MSデザイン
サナリィのMSは曲面を取り込んだデザインのMSも多く存在する。特に上腕や大腿部は曲面構成されているMSも多い。肘間接に近い前腕部分には横に回転する軸と思われるラインが描かれているMSも多い。またガンダムF91は∀ガンダムをデザインしたことで有名なシド・ミードが唯一、歴代のガンダムの中で従来のデザインの枠を破っていると評価した機体である。