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− | 各方面から優秀な人材を招集して編成された名実揃ったエリート部隊であるが、構成員のほとんどは地球出身者で構成されている<ref>[[エリアルド・ハンター]]など、一部ではあるがスペースノイド出身者も在籍している。</ref>。部隊の実権は[[バスク・オム]] | + | 各方面から優秀な人材を招集して編成された名実揃ったエリート部隊であるが、構成員のほとんどは地球出身者で構成されている<ref>[[エリアルド・ハンター]]など、一部ではあるがスペースノイド出身者も在籍している。</ref>。部隊の実権は[[バスク・オム]]など地球至上主義者が握っている事もあり、[[スペースノイド]]を弾圧するかのような作戦行動を展開。また、一部構成員はそのエリート志向を鼻にかけ、連邦軍一般部隊や民間人との間で確執を作る一面も見られた<ref>ティターンズの隊員は一般部隊よりも一階級上の権限を持つとされる特権がそういった確執を確固たるものとする原因となった。また、これらの専横はバスクら地球至上主義者の暴走であり、30バンチ事件のような強攻策もジャミトフが難色を示している。ティターンズ全体を俯瞰すれば、民間人や連邦一般兵にも紳士的に対応したり、スペースノイドに偏見を持たない隊員も相応に存在する。</ref>。 |
− | その行動は次第にエスカレートしていき、[[ | + | その行動は次第にエスカレートしていき、[[30バンチ事件]]を切っ掛けに本格的に[[スペースノイド]]の反発を生み、連邦内の対立派閥や[[ジオン残党]]を[[エゥーゴ]]・[[カラバ]]として結束させ、[[グリプス戦役]]を勃発させる原因となった。 |
− | 開戦当初は情報操作によって「エゥーゴはジオン残党と反連邦組織の集まり」と印象付け、[[ジャブロー]]の核自爆をエゥーゴによるものと発表する事で世論を誘導。一時は連邦軍を掌握する寸前まで勢力を拡大したが、[[ダカール演説]] | + | 開戦当初は情報操作によって「エゥーゴはジオン残党と反連邦組織の集まり」と印象付け、[[ジャブロー]]の核自爆をエゥーゴによるものと発表する事で世論を誘導。一時は連邦軍を掌握する寸前まで勢力を拡大したが、[[ダカール演説]]でそれまでの横暴を暴露された事で地球出身者や連邦政府の支持を失い<ref>これは演説中に[[ダカール]]の防衛ではなく敵部隊の撃破に走り市街地や議事堂に攻撃を加えてしまった[[ジェリド・メサ]]のミスが、演説の内容に説得力を与える結果となってしまった事も大きい。</ref>、以降は毒ガスやコロニーレーザーによってコロニーを攻撃。その行動を以ってスペースノイドを恫喝するなど、手段を選ばない作戦行動を見せるようになる。また、グリプス戦役も[[アクシズ]]の参戦によって三つ巴の戦いに発展。戦局を優位に進めるべくアクシズと同盟を結ぼうと画策したが、最終的にアクシズとの交渉は決裂。その混乱でゼダンの門をはじめとする重要拠点やジャミトフ以下部隊の主要人物を失い、グリプスも[[メールシュトローム作戦]]でエゥーゴの手に落ちてしまう。指導者を失ったティターンズは[[パプテマス・シロッコ|シロッコ]]派とバスク派に別れ内紛を繰り返し、最終的に部隊の実権はシロッコが掌握するも、その時点で既にエゥーゴ、アクシズの両軍に対抗できるだけの戦力は残っておらず、更にエゥーゴの奪取した[[コロニーレーザー]]の砲撃で主力艦隊は消滅し、シロッコも戦死した事で組織は壊滅した。 |
− | + | グリプス戦役後、生き残った隊員は原隊復帰したものの、ティターンズは連邦内外から「反連邦組織」として認定される事になる<ref>実際、シャアの反乱時にシャア・アズナブルは演説でティターンズを「反連邦運動」と断じており、ロンド・ベルのブライト・ノアやアムロ・レイも同じく「反連邦の連中」と称している。</ref>。それに伴って戦後処理の際に元ティターンズ兵に連邦にとって不都合な罪を被せて軍事裁判にかける「ティターンズ狩り」が横行。それ以外にも[[トリントン基地]]など僻地での勤務を命じられるなど、元ティターンズ故の冷遇は続いた。一部隊員はそういった処遇を嫌い軍を脱走し、ジオン系組織に身を寄せている。 | |
− | [[サイド7]] | + | ティターンズは作戦行動範囲の広さから[[サイド7]]や[[ジャブロー]]など地球圏の各地に拠点を置く。当初はジャブローを後方基地としていたが、グリプス戦役序盤にエゥーゴを誘い込む為の罠として核自爆を行い放棄。グリプス戦役中期にはア・バオア・クー、ルナツー、グリプス2を集結させ[[ゼダンの門]]を重要拠点としたものの、こちらも放棄される事になった。 |
− | + | 装備は連邦軍の物も一部使用しているが、連邦軍本隊とは別枠で各メーカーと契約を交わしており、既存の連邦制式装備であっても配備の際に別途採用評価試験を行っている<ref>[[ジムII]]配備の為に[[ジム改高機動型]]を評価試験用に開発する等。</ref>。兵器開発も[[アナハイム・エレクトロニクス社|アナハイム]]に依存しないルナツーやニューギニア基地等各拠点での独自開発であり、各地の[[ニュータイプ研究所]]や[[ジュピトリス]]からの支援により、そこで開発された[[可変モビルアーマー]]や[[強化人間]]の配備も行われた。これら機体群も戦後は一部の例外を除き開発や生産や配備を打ち切られ、連邦の「負の遺産」として廃棄・処分されている。ただし、一部は民間軍事会社やジオン共和国に払い下げられる形で継続運用された他、様々な経緯を経てジオン系組織や犯罪組織に流れた機体も多い<ref>主にティターンズ残党がジオン系組織に参画した際に手土産として譲渡するケースがあるが、ネオ・ジオンがダカールを制圧した際に接収した機体も同様に運用されている。</ref>。またグリプス戦役後、連邦軍内でジオン・ティターンズ系MSを連想させるモノアイの使用は禁止された<ref>ただし、ティターンズ機でも[[バイアラン・カスタム]]のようにモノアイを連邦系のセンサーユニットに換装する等、継続運用の為の条件は提示されており、また、運用兵器のノウハウや技術も[[ジェガン]]や[[アンクシャ]]、[[ラー・カイラム級]]等に引き継がれている。</ref>。 | |
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+ | :本編ではティターンズは既に壊滅しているものの、彼らの地球至上主義に共感している小惑星[[ペズン]]駐留の連邦軍教導団が[[ニューディサイズ]]と名乗って反乱を起こした。同じく地球至上主義に共感し、ティターンズ敗残兵の受け入れも行っている月面の[[エアーズ]]市もその活動を支援している。 | ||
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− | :ティターンズが主役サイドの作品で、[[T3部隊]] | + | :ティターンズが主役サイドの作品で、[[T3部隊]]視点でグリプス戦役が描かれている。結成当初は一般兵士から憧れの存在として見られており、同時にエリート部隊として入隊には厳しい審査が必要となる事が語られている。 |
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:グリプスの片側を改装して建造された[[コロニーレーザー]]。エゥーゴとティターンズの最終決戦の地となった。 | :グリプスの片側を改装して建造された[[コロニーレーザー]]。エゥーゴとティターンズの最終決戦の地となった。 | ||
;[[ゼダンの門]] | ;[[ゼダンの門]] | ||
− | : | + | :かつてジオン軍の重要拠点であった旧ア・バオア・クーを改装し、ルナツー、グリプスで構成された周辺宙域の総称。旧ア・バオア・クーを指して用いられる場合もある。グリプス戦役後半に小惑星アクシズと激突して、崩壊した。 |
;[[コンペイトウ]] | ;[[コンペイトウ]] | ||
:かつてジオン軍の重要拠点であった旧ソロモン。戦後はティターンズの技術本部が置かれ、宇宙における工廠の1つとして[[TR計画]]が遂行された。 | :かつてジオン軍の重要拠点であった旧ソロモン。戦後はティターンズの技術本部が置かれ、宇宙における工廠の1つとして[[TR計画]]が遂行された。 | ||
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:建造途中の軍事拠点。[[バーザム]]の開発拠点であり、宇宙世紀0087年7月に[[カラバ]]による攻撃を受けている。 | :建造途中の軍事拠点。[[バーザム]]の開発拠点であり、宇宙世紀0087年7月に[[カラバ]]による攻撃を受けている。 | ||
;[[キリマンジャロ基地]] | ;[[キリマンジャロ基地]] | ||
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+ | == 部隊 == | ||
+ | ;[[T3部隊]] | ||
+ | :ティターンズ・テスト・チーム。コンペイトウを拠点とし、TR計画遂行の為の技術試験部隊。 | ||
+ | ;[[ブラックヘアーズ]] | ||
+ | :トリスタン率いる特務部隊。ジャミトフ直属の秘密部隊であり、所属を偽る目的でT3のマーキングを使用する事がある。 | ||
+ | ;[[テルアビブ分遣艦隊]] | ||
+ | :ニシザワ中佐率いる分遣艦隊。グリプス戦役終盤、地球への核爆撃を敢行しようとしたが、エゥーゴによって阻止される。 | ||
+ | ;[[ヘカーテ隊]] | ||
+ | :バスク・オム直轄の特務部隊。[[ゼブラゾーン]]で試作MS試験を行うが、[[ウェアヴォルフ事件]]により隊員1名を残し壊滅。 | ||
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;[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]] | ;[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]] | ||
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2024年3月24日 (日) 08:27時点における最新版
ティターンズ(Titans)編集
宇宙世紀0084年に結成された地球連邦軍の精鋭部隊。「地球圏の治安維持」を目的とし、その任務の中でも「ジオン軍残党の掃討」を(名目上の)至上命題としている。その実態はジャミトフ・ハイマンの目的を達成させる為の軍閥組織であり、対立派閥からは「ジャミトフの私兵集団」とも呼ばれている。
各方面から優秀な人材を招集して編成された名実揃ったエリート部隊であるが、構成員のほとんどは地球出身者で構成されている[1]。部隊の実権はバスク・オムなど地球至上主義者が握っている事もあり、スペースノイドを弾圧するかのような作戦行動を展開。また、一部構成員はそのエリート志向を鼻にかけ、連邦軍一般部隊や民間人との間で確執を作る一面も見られた[2]。
その行動は次第にエスカレートしていき、30バンチ事件を切っ掛けに本格的にスペースノイドの反発を生み、連邦内の対立派閥やジオン残党をエゥーゴ・カラバとして結束させ、グリプス戦役を勃発させる原因となった。
開戦当初は情報操作によって「エゥーゴはジオン残党と反連邦組織の集まり」と印象付け、ジャブローの核自爆をエゥーゴによるものと発表する事で世論を誘導。一時は連邦軍を掌握する寸前まで勢力を拡大したが、ダカール演説でそれまでの横暴を暴露された事で地球出身者や連邦政府の支持を失い[3]、以降は毒ガスやコロニーレーザーによってコロニーを攻撃。その行動を以ってスペースノイドを恫喝するなど、手段を選ばない作戦行動を見せるようになる。また、グリプス戦役もアクシズの参戦によって三つ巴の戦いに発展。戦局を優位に進めるべくアクシズと同盟を結ぼうと画策したが、最終的にアクシズとの交渉は決裂。その混乱でゼダンの門をはじめとする重要拠点やジャミトフ以下部隊の主要人物を失い、グリプスもメールシュトローム作戦でエゥーゴの手に落ちてしまう。指導者を失ったティターンズはシロッコ派とバスク派に別れ内紛を繰り返し、最終的に部隊の実権はシロッコが掌握するも、その時点で既にエゥーゴ、アクシズの両軍に対抗できるだけの戦力は残っておらず、更にエゥーゴの奪取したコロニーレーザーの砲撃で主力艦隊は消滅し、シロッコも戦死した事で組織は壊滅した。
グリプス戦役後、生き残った隊員は原隊復帰したものの、ティターンズは連邦内外から「反連邦組織」として認定される事になる[4]。それに伴って戦後処理の際に元ティターンズ兵に連邦にとって不都合な罪を被せて軍事裁判にかける「ティターンズ狩り」が横行。それ以外にもトリントン基地など僻地での勤務を命じられるなど、元ティターンズ故の冷遇は続いた。一部隊員はそういった処遇を嫌い軍を脱走し、ジオン系組織に身を寄せている。
ティターンズは作戦行動範囲の広さからサイド7やジャブローなど地球圏の各地に拠点を置く。当初はジャブローを後方基地としていたが、グリプス戦役序盤にエゥーゴを誘い込む為の罠として核自爆を行い放棄。グリプス戦役中期にはア・バオア・クー、ルナツー、グリプス2を集結させゼダンの門を重要拠点としたものの、こちらも放棄される事になった。
装備は連邦軍の物も一部使用しているが、連邦軍本隊とは別枠で各メーカーと契約を交わしており、既存の連邦制式装備であっても配備の際に別途採用評価試験を行っている[5]。兵器開発もアナハイムに依存しないルナツーやニューギニア基地等各拠点での独自開発であり、各地のニュータイプ研究所やジュピトリスからの支援により、そこで開発された可変モビルアーマーや強化人間の配備も行われた。これら機体群も戦後は一部の例外を除き開発や生産や配備を打ち切られ、連邦の「負の遺産」として廃棄・処分されている。ただし、一部は民間軍事会社やジオン共和国に払い下げられる形で継続運用された他、様々な経緯を経てジオン系組織や犯罪組織に流れた機体も多い[6]。またグリプス戦役後、連邦軍内でジオン・ティターンズ系MSを連想させるモノアイの使用は禁止された[7]。
登場作品編集
- 機動戦士Ζガンダム
- 初登場作品。一年戦争後に増長した連邦の急先鋒としてエゥーゴと敵対した。
- 機動戦士Ζガンダム (小説版)
- ジャミトフが地球圏統一を目論む真の目的について掘り下げられている。ゲーム『ギレンの野望』シリーズの一部作品ではそれを基にしたティターンズ編エンディングが描かれている。
- 機動戦士Ζガンダム A New Translation
- 作中での動向はTV版と概ね同じ。
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
- 連邦軍仕官時代のバスク・オムやジャミトフ・ハイマンが登場。最終話である13話ではティターンズ結成の様子が描かれた。
- ガンダム・センチネル
- 本編ではティターンズは既に壊滅しているものの、彼らの地球至上主義に共感している小惑星ペズン駐留の連邦軍教導団がニューディサイズと名乗って反乱を起こした。同じく地球至上主義に共感し、ティターンズ敗残兵の受け入れも行っている月面のエアーズ市もその活動を支援している。
- GUNDAM LEGACY
- record 14でティターンズの名が知れ渡る所以となったエアーズ市でのジオン残党鎮圧の様子が描かれる。ティターンズ所属時のフォルド及びエイガーが登場し、record16~17では部下と共に独断で「シルバー・ランス作戦」の阻止に当たっている。
- 機動戦士ムーンガンダム
- ティターンズ残党がミスター・エンキドゥの助力を得てG-ドアーズを建造。G-ドアーズはU.C.0091年にロンド・ベルと交戦したが、アムロ・レイによって撃墜された。エンキドゥの支援はネオ・ジオンがサイコフレーム技術を得る為の「托卵」であった。
- ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
- ティターンズが主役サイドの作品で、T3部隊視点でグリプス戦役が描かれている。結成当初は一般兵士から憧れの存在として見られており、同時にエリート部隊として入隊には厳しい審査が必要となる事が語られている。
- A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-
- 火星に逃げ延びたティターンズ残党が登場。レジオンに戦力を供出してレジオン建国戦争をレジオン勝利に終わらせるが、その後の冷遇もありかつて敵対したジオンマーズと接触。レジオンを相手に一斉蜂起を行った。
構成人員編集
上層部、将校編集
- ジャミトフ・ハイマン
- ティターンズ創設者にして総帥。
- バスク・オム
- ティターンズの実働部隊を取り仕切る総司令官。組織が引き起こした様々な事件に関与している。
- ジャマイカン・ダニンガン
- ジゼル・アンジェリク・アルベール
- パプテマス・シロッコ
- 木星資源採掘船ジュピトリスのリーダー。高いカリスマ性とニュータイプ資質を秘めた傑物。
- ガディ・キンゼー
- ハイファン
- エスコラ・ゲッダ
- リュコス・フレイバーグ
パイロット編集
- ジェリド・メサ
- ヤザン・ゲーブル
- カクリコン・カクーラー
- エマ・シーン
- サラ・ザビアロフ
- レコア・ロンド
- アジス・アジバ
- マイク
- アドル・ゼノ
- カラ
- キッチマン
- ゲーツ・キャパ
- シドレ
- ソラマ
- ダンケル・クーパー
- デーバ・バロ
- マウアー・ファラオ
- ラムサス・ハサ
- アルファ・A・ベイト
- ベルナルド・モンシア
- チャップ・アデル
- フォルド・ロムフェロー
- エイガー
- アーネスト・マクガイア
- ロスヴァイセ
- ヒューイット・ライネス
- ソウイチ・オビノ
- エセルバート・ヒンカピー
- ユーイン・バーダー
- カムナ・タチバナ
- ドナ・スター
T3部隊編集
ティターンズ残党 編集
その他編集
- マトッシュ
- ミスター・エンキドゥ
- ティターンズ残党にG-ドアーズを提供したとされる謎の人物。
拠点 編集
宇宙 編集
- グリプス2
- グリプスの片側を改装して建造されたコロニーレーザー。エゥーゴとティターンズの最終決戦の地となった。
- ゼダンの門
- かつてジオン軍の重要拠点であった旧ア・バオア・クーを改装し、ルナツー、グリプスで構成された周辺宙域の総称。旧ア・バオア・クーを指して用いられる場合もある。グリプス戦役後半に小惑星アクシズと激突して、崩壊した。
- コンペイトウ
- かつてジオン軍の重要拠点であった旧ソロモン。戦後はティターンズの技術本部が置かれ、宇宙における工廠の1つとしてTR計画が遂行された。
- ダカール演説と前後してエゥーゴ艦隊の襲撃と要塞内の反ティターンズ派将校らの決起を受け、駐留部隊は撤退を余儀なくされた。
地上 編集
- ジャブロー
- 地球連邦軍の最高司令部。グリプス戦役時にはティターンズが基地の実権を握り、ジャブロー降下作戦を展開したエゥーゴに対し地下に埋設した核爆弾による核攻撃を敢行している。
- ニューギニア基地
- 建造途中の軍事拠点。バーザムの開発拠点であり、宇宙世紀0087年7月にカラバによる攻撃を受けている。
- キリマンジャロ基地
- ティターンズ及び連邦軍最大の軍事拠点。宇宙港施設及びニュータイプ研究所が併設されている。エゥーゴ・カラバの部隊による襲撃作戦が展開され、壊滅した。
- ダカール
- 地球連邦政府の首都。議会が所在しており、ティターンズの防衛隊が配備されている。
- デビルズネスト
- グリプス戦役後に旧ティターンズ系高官によって建造された兵器格納庫。ジオン残党系組織への横流しを企図してティターンズ系のMSや装備を備蓄していたが、0094年に連邦軍と袖付きの部隊による襲撃作戦によって壊滅。
部隊 編集
関連用語編集
- 地球連邦軍
- 所属組織。最盛期には連邦軍の全権をティターンズが掌握する法案を成立させようとしたが、エゥーゴ・カラバによって阻止された。
- ニューディサイズ
- ペズンに駐留する地球連邦軍の教導部隊。アースノイド至上主義を掲げ、ティターンズに共感していた事から、エゥーゴによる政権奪取に反発し武装蜂起し、ペズンの反乱を引き起こした。月面エアーズ市でティターンズ残党と合流し、その後一部戦力はネオ・ジオン艦隊に回収された。
- 30バンチ事件
- ティターンズが過去に引き起こしたコロニーの住人をG3ガスで抹殺した事件。
- TR計画
- コンペイトウで進められたティターンズの次期主力機開発計画。
- エゥーゴ
- 同じ連邦軍内の敵対する別軍閥組織。上記の30バンチ事件を切っ掛けに結成された。
- カラバ
- 地球における敵対組織。
- ロンド・ベル
- エゥーゴ・カラバ等の戦力を再編した後継組織。ティターンズでの失敗を踏まえ、連邦軍の外郭組織として編成されている。
- キュクロープス
- 宇宙戦国時代に誕生したティターンズの末裔を自称する連邦軍の軍事組織。
商品情報編集
ADVANCE OF Ζ―ティターンズの旗のもとに編集
電撃コミックス編集
- 著
- みずきたつ
リンク編集
脚注編集
- ↑ エリアルド・ハンターなど、一部ではあるがスペースノイド出身者も在籍している。
- ↑ ティターンズの隊員は一般部隊よりも一階級上の権限を持つとされる特権がそういった確執を確固たるものとする原因となった。また、これらの専横はバスクら地球至上主義者の暴走であり、30バンチ事件のような強攻策もジャミトフが難色を示している。ティターンズ全体を俯瞰すれば、民間人や連邦一般兵にも紳士的に対応したり、スペースノイドに偏見を持たない隊員も相応に存在する。
- ↑ これは演説中にダカールの防衛ではなく敵部隊の撃破に走り市街地や議事堂に攻撃を加えてしまったジェリド・メサのミスが、演説の内容に説得力を与える結果となってしまった事も大きい。
- ↑ 実際、シャアの反乱時にシャア・アズナブルは演説でティターンズを「反連邦運動」と断じており、ロンド・ベルのブライト・ノアやアムロ・レイも同じく「反連邦の連中」と称している。
- ↑ ジムII配備の為にジム改高機動型を評価試験用に開発する等。
- ↑ 主にティターンズ残党がジオン系組織に参画した際に手土産として譲渡するケースがあるが、ネオ・ジオンがダカールを制圧した際に接収した機体も同様に運用されている。
- ↑ ただし、ティターンズ機でもバイアラン・カスタムのようにモノアイを連邦系のセンサーユニットに換装する等、継続運用の為の条件は提示されており、また、運用兵器のノウハウや技術もジェガンやアンクシャ、ラー・カイラム級等に引き継がれている。