キンバライド基地
キンバライド基地 (Kimbareid Base) 編集
宇宙世紀作品において東アフリカのタンザニアに存在するジオン公国軍の拠点。
かつてレーザー通信用のダイヤモンドが採掘されていた鉱山跡を転用した軍事基地であり、設営は比較的簡潔に済んでいる。内部にはモビルスーツの格納庫やHLVの発射施設が設営されており、また山頂から垂直に掘り進んだ地形のため隠密性が高く、周辺から基地の所在を確かめるのは困難となっている。
一年戦争後はジオン残党軍の潜伏場所として機能しており、ジオン公国軍地球攻撃軍第3地上機動師団に所属していたノイエン・ビッター少将が司令官を務めている。デラーズ紛争時の宇宙世紀0083年10月23日にはオーストラリアを脱出したアナベル・ガトーらデラーズ・フリートが宇宙へガンダム試作2号機を打ち上げるべく同基地に到着。その打ち上げ支援のため、ビッター率いるMS部隊がガトーを追跡していたアルビオン及び同艦のMS部隊を迎撃した。
交戦中にHLVの打ち上げが行われ成功はしたものの、直後にビッター率いる部隊は全滅。これにより基地戦力は全て喪失し、事前にビッターから作戦後に降伏するよう伝えられていたヴァール大尉ら百余名の残党兵は白旗を上げ投降した。
登場作品 編集
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
- 初登場作品。第4話における戦いの舞台であり、アルビオン隊とビッター率いる残党部隊の攻防戦が繰り広げられた。
- 小説 機動戦士ガンダム0083 (上)
- 第4章に登場。基地に配備されているMSの構成が変更されており、ザク系列機が目白押しとなっている。
- 機動戦士ガンダム0083 REBELLION
- 第16話~第23話に登場。採掘されるダイヤモンドを活用して地元の有力組織と取引を行っており、そこでHLVの推進燃料をかき集めていた。一方アルビオン隊と同行していたアリス・ミラーはその情報とニック・オービルを尋問し得た情報から試作2号機の逃走先が同基地であると特定。結果、アルビオン隊に基地上空から強襲揚陸作戦を展開されるも、対空砲台による弾幕と坑道を使ったMS隊の変幻自在の攻撃で苦戦させた。ビッターもアッザム改修型で出撃しアルビオンの砲撃を妨害したがHLV発射後に撃墜され、基地は投降した。
関連人物 編集
- ノイエン・ビッター
- 基地司令官。戦後も3年に渉って基地を守り続けてきた。HLV打ち上げ支援のため出撃し戦死する。
- ウォルフガング・ヴァール
- ビッターの副官。ビッター出撃後の指揮を務め、戦闘後は残存兵と共に投降した。
- ハインツ
- ザクIIF2型のパイロット(小説『0083』ではドム・トローペン)。HLV発射後、ビッターと共にアルビオンに突撃を掛けるも、機銃掃射を受け撃墜された。
- タッドレイ
- ドム・トローペンのパイロット。小説『0083』に名前のみ登場。アルビオンの機銃1基を破壊するも、他からの機銃掃射を受け撃墜された。その後、ビッターが残骸から予備ライフルを借用している。
施設 編集
保有戦力 編集
- 0083 STARDUST MEMORY
- 小説 0083
- 0083 REBELLION
余談編集
- 設定画では「キンバライド基地」と表記されているのだが、実在する鉱石に「キンバライト(一部にダイヤモンドの原石が含まれている)」が存在するため「キンバライト基地」と表記されるケースもある。0083公式サイト内でも表記ゆれが起きているため、資料や立体物などの各媒体においても名称が安定していない。