ガンダムエアマスター
| ガンダムエアマスター | |
|---|---|
| 外国語表記 | Gundam Air Master |
| 登場作品 | 機動新世紀ガンダムX |
| デザイナー | 大河原邦男 |
| スペック | |
|---|---|
| 分類 | トランスシステム搭載型モビルスーツ |
| 型式番号 | GW-9800 |
| 頭頂高 | 17.2m |
| 本体重量 | 6.9t |
| 装甲材質 | ルナチタニウム合金 |
| 開発組織 | 旧地球連邦軍 |
| 所属組織 | |
| 主なパイロット |
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概要 編集
旧地球連邦軍がガンダムXに先駆けて開発・完成させたニュータイプ専用モビルスーツ。当時数種類あったガンダムタイプの中で最も機動性に優れた機体であり、トランスシステムによって飛行形態「ファイターモード」に変形することが可能。特に長距離および高速での移動はアフターウォー15年時点でほとんどの航空戦力が喪われている状況において圧倒的な脅威となった。
移動や展開のためのキャリアーを必要とせず、単体で長距離を飛行できるのは大きなアドバンテージだが、機動性を確保すべく軽量化が徹底された結果、携行可能な武装もある程度制限されてしまい、火力としての側面からはやや非力な印象も否めない。それでもエアマスター自体の持つポテンシャルが武装の少なさを補って余りあるスペックを発揮している。
主な武装はバスターライフルで、軽量なルナ・チタニウム合金を使うことで二丁までを装備することができた。基本的な戦術は空対空・空対地を想定していたが、MS形態時の近接戦闘用にヘッドバルカンを2門、ファイターモード時の機首モジュールにノーズバルカンを2門装備しており、不測の事態にも対応できるよう配慮されている。
他のガンダムタイプの例に漏れず、フラッシュシステムも搭載されており、第7次宇宙戦争では専用のビットMS12機と編隊を組んで強力な機動部隊として無敵を誇っていた。
基本的には専用のジェットエンジンを搭載し、大気圏内での運用が想定されていたが、メインエンジンを換装した空間戦闘仕様機も投入されており、ファイターモード時のバーニアの併用によって大気圏外でも絶大な効果を発揮することができた。
戦闘の激化に伴ってビットMSもエアマスターそのものもほとんどが喪われてしまったが、ウィッツ・スーのエアマスターは彼がかつて世話になったバルチャーのリーダーから形見にと譲り受けたものである。
登場作品と操縦者 編集
- 機動新世紀ガンダムX
- 初登場作品。パイロットはウィッツ・スー。フリーデンに雇われ、同艦MS部隊の切り込み隊長として戦った。戦後数少ない航空戦力であるため、行動半径の広さを活かしての偵察や水上戦闘などで活用されたが、一方で汎用型のガンダムXディバイダーや水中用装備を施したガンダムレオパルド (S-1装備)とは異なり、水中戦には向かないという欠点もあった。新地球連邦軍との戦闘が激化する中でガディールと交戦して中破し、修復を兼ねてガンダムエアマスターバーストへと改修されている。
装備・機能 編集
特殊機能 編集
- トランスシステム
- 長距離及び高速移動形態であるファイターモードへの変形機構。通常のMSでもある程度のホバリング飛行などは可能だが、本機はトランスシステムの採用によって航空機に近い機体形状となるため、それらとは比較にならない速度と航続距離を発揮する。大気圏内を飛行できる兵器がほとんど残っていない戦後世界において、この機能はモビルスーツ乗りたちの脅威となっていた。
- フラッシュシステム
- ニュータイプとシンクロすることで、専用のビットMSをコントロールする特殊システム。第7次宇宙戦争ではコントロール下に置いた12機のビットMSと編隊を組み、無敵を誇っていたと言われている。
武装・必殺攻撃 編集
- バスターライフル
- 機動性確保のため徹底的に軽量化された専用設計のルナ・チタニウム製ビームライフル。重量は並のビーム兵器の約半分だが、それらに勝るとも劣らない威力を持つ。ファイターモード時は専用のラッチにマウントして使用可能。
- ヘッドバルカン
- 頭部に2基搭載したバルカン砲。ノーズバルカンに比べ威力は控えめだが、武装の少ないこの機体にとって欠かせない装備でもある。
- ノーズバルカン
- 主にファイターモード時に使用する近接戦用火器。基本的にはドッグファイトなど空中戦を想定した武装だが、空対地兵器としても運用されることが多い。MS形態時に近接戦闘用の武装として使用することも可能。
- ショルダーミサイル
- 両肩装備可能な大型多弾頭ミサイル。強力な小型弾頭を内蔵を内蔵しており、標的の直前で拡散し着弾の確実性を確保している。実際には専用装備ではなく、旧連邦の兵器庫で発見されたものに改造を施した上で装備している。
- Gビット(GWビット)
- フラッシュシステムにより本体と同性能のビットMS最大12機を操るニュータイプ専用武装。本機用のGWビットはトランスシステムによる高機動戦を得意とし、第7次宇宙戦争時に無敵を誇り多大な戦果を挙げた。
対決・名場面 編集
関連機体 編集
- ガンダムエアマスターバースト
- ガディールとの戦闘後、強化されたエアマスターの改修型。
- ソードマスター
- 近接戦闘に特化したエアマスターの強化プランの一つ。
- ガンマスター
- 射撃戦闘に特化したエアマスターの強化プランの一つ。
- GWビット
- エアマスター用のビットモビルスーツ。
- AXオベロン / AXタイターニア
- ガンダムビルドファイターズA-Rに登場する本機とガンダムダブルエックスのガンプラをミキシングして製作された機体。