ラストシューティング
ラストシューティング (Last Shooting) 編集
『機動戦士ガンダム』第43話 (最終回)「脱出」におけるジオングに止めを刺したガンダムの最後の攻撃およびポーズを指す。
頭部と左腕を失いながらも両足で力強く地面を踏みしめ、右腕のビーム・ライフルを天高く掲げたその姿は有終の美を飾るのに相応しく、ガンダムシリーズ屈指の名シーンとなっている。
初出である初代ガンダム以降の一部ガンダム作品を含め、様々な媒体でオマージュされている。
登場作品と使用場面編集
- 機動戦士ガンダム
- 上述のシーンで使用。ア・バオア・クー要塞内部に逃げ込んだジオング (頭部)を追うアムロは通路の先でジオングが待ち伏せている事を察知。自動操縦に切り替えられたガンダムは、通路を越えると共に頭上で待ち伏せていたジオングに向けてビーム・ライフルを発射。同時にビームを発射したジオングと相打ちとなり、右腕と右足を失って地面に伏した。アムロはその後、ガンダムの残骸に内蔵されていたコア・ファイターを使用し、爆発炎上する要塞内部から脱出。仲間達との合流を果たした。
- 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙
- 宣伝ポスターの1つにラストシューティングするガンダムが描かれている。予告映像および前述のポスターで初めて「Last Shooting」の名称が用いられた事で、以降の各媒体においても「ラストシューティング」の名称が用いられるようになった。
- 機動戦士ガンダムF90
- 第8話(最終話)でガンダムF90 1号機が2号機 (OM仕様)に対して使用。この時、1号機は2号機によって左腕と頭部を順々に破壊されており、対する2号機も1号機にトップアタックを仕掛けているため、『1st』のラストシューティングをほぼ再現する形となった。2号機撃破後は崩壊する基地から脱出。この時既に大破した状態だったものの、辛うじて自力歩行できる状態だったため、パイロットと共に仲間との合流を果たしている。
- GUNDAM THE RIDE
- フジ級スルガのスペースランチがア・バオア・クー内部からの脱出を図るシーンの最中、一瞬だけラストシューティング中のガンダムを目撃する事ができる。
- 機動戦士ガンダムUC (原作小説版)
- 第10巻(最終巻)でユニコーンガンダム及びバンシィがシナンジュに対して同時に使用。ユニコーンのサイコミュ・ジャックにより金縛り状態にされたシナンジュの両脚を吹き飛ばした。シナンジュは暗黒の如きサイコ・フィールドを纏い、なおも抵抗しようとするも、ユニコーンのビームトンファーにより止めを刺された。カラーの挿絵が用意されており、『1st』に倣って、左腕を背後に回して隠している。
- ガンダムビルドリアル
- 第6話(最終話)でナナハチが高機動型ザクII (チームモンストルカスタム)に対して使用。試合開始直後から相手の新武器「ダブルνバズーカ」に圧倒されていたナナハチだったが、タクミが即席で作った最終武器「ダブルバズーカ」を受け取り、頭上の高機動型ザクへ向けてラストシューティングのポーズで発射。相手のバズーカ弾を相殺し相手を動揺させた事で、逆転の糸口を掴んだ。
ガンダムシリーズ以外におけるオマージュ・パロディ 編集
余談 編集
- 右腕を真上に掲げるラストシューティングだが、初代ガンダムの場合、アニメのシーンをそのままキットで再現しようとするとショルダーアーマーが腕の可動に干渉するため、ショルダーアーマーを削る等の改造抜きでの完全再現はほぼ不可能となっている。擬似的に再現を試みた例はいくつか存在しており、『センチネル0079』の展開式ショルダーアーマー、ガンプラや可動フィギュアなどの上下可動式肩関節などがある。
- PS2用ソフト『機動戦士ガンダム 一年戦争』のフリーモードでは数種類のエクストラ機体が使用可能。そのため、ジムやフルアーマーガンダム、果てはアレックスのラストシューティングを拝むことができる。
- 2009年にお台場「潮風公園」、2012年に「ダイバーシティ東京プラザ」に展示されていた実物大ガンダム立像は解体の際、頭部と左腕(左肩も含めて)から先に取り外されており、ラストシューティング時のガンダムをほぼ再現していた。