ジム・クゥエル

2022年9月16日 (金) 17:03時点におけるTomo (トーク | 投稿記録)による版
ジム・クゥエル
外国語表記 GM Quel
登場作品
デザイナー
  • カトキハジメ(0083)
  • 藤岡建機(A.O.Z)
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    スペック
    分類 汎用量産型モビルスーツ
    型式番号 RGM-79Q/ARZ-79GQ
    頭頂高 18.0m
    本体重量 39.8t
    全備重量 56.3t
    主動力 熱核融合炉
    ジェネレーター出力 1,420kW
    スラスター総推力 61,480kg
    装甲材質 チタン合金セラミック複合材
    開発組織 地球連邦軍
    開発拠点 ルナツー
    所属組織
    主なパイロット
  • アルファ・A・ベイト
  • ベルナルド・モンシア
  • チャップ・アデル
  • フォルド・ロムフェロー
  • アーネスト・マクガイア
  • ヒューイット・ライネス
  • ソウイチ・オビノ
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    概要

    主にジオン残党軍の掃討や治安維持活動に使用されたティターンズの初期の主力機。機体名のクゥエルは「鎮圧」を意味する「Quell」と「地球の権限と法を行使する(Qualified to Use Earthly Law もしくは QUalified to Enforce the (Earth) Law)」のダブルミーニングとなっている。

    ジムシリーズの上位機種として位置づけられていたジム・カスタムをベースとしている為、機体スペックは高い水準にあるが、ティターンズの政治思想の観点からジオン公国系技術は廃され、開発もジオン系技術者が多く在籍するアナハイム・エレクトロニクス社ではなくルナツー工廠で独自に行われている。

    コロニー内部での戦闘を目的にセンサーが強化され、脚部には対人制圧用のマルチセンサーが搭載されている。また、他の部位と比較して加重負荷の少ない腕部にはムーバブルフレームの前身的機構が採用されている。コクピットは従来機と同じ仕様だが、0085年にはリニアシート化された機体も配備されている。

    ほとんどの機体がティターンズカラーである黒系統の色に塗られているが、ティターンズの作戦に連邦軍部隊が臨時編成された場合、その部隊用にジム改などと同様の赤と白のツートンカラーの機体が宛がわれており[1]、主にコンペイトウ方面軍の機体が代表される。

    その後、ティターンズに新鋭機が十分に配備されるようになってからは、連邦軍にも配備が進んでいったが、その時点で旧式も同然の状態だった。戦後は残存機が民間会社に払い下げられており、民間軍事会社テミスに配備された機体などが活躍している。

    登場作品と操縦者

    機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
    初登場作品。ラストシーンに少しだけ登場している。後に登場する機体とは多少の差異がある。
    ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
    T3部隊で二機がガンダムTR-1[ヘイズル]ガンダムTR-1[ヘイズル2号機]へと改修されている。また、白と赤でカラーリングされたコンペイトウ方面軍所属機が設定されている。
    ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
    劇中序盤のティターンズ主力機としてアーネスト、ライネス、オビノが搭乗。ハイパー・バズーカやベース・ジャバ―も使用する。オビノ機は撃墜され、アーネスト機・ライネス機はマラサイへの機種転換に伴い退場する。
    劇場版 機動戦士Ζガンダム
    第1部『星を継ぐ者』に1シーンのみ登場している。シーンを見る限りアレキサンドリアの艦載機と思われる。
    GUNDAM LEGACY
    16話と17話に登場。エアーズ市で発生した暴動とそれに介入したジオン残党勢力の鎮圧にあたっている。その後発生したシルバー・ランス作戦にも阻止のために参加している。
    機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
    民間軍事会社「テミス」の機体として登場。カラーリングはコンペイトウ方面軍仕様にも似た白と赤のジムカラー[2]。機体にはテミスの社章がマーキングされているが、表に口外できない任務ではそれを消して運用している。
    A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-
    火星でレジオンに鹵獲された機体が登場。色はティターンズカラーから黒色に改められている。主に反逆した兵士を標的とした「ウサギ狩り[3]」に使用され、その残骸は反連邦の機運を高める目的で火星の地表に晒されている。
    ガンダムビルドダイバーズ
    有志連合マスダイバー間の戦闘(第10~12話)でマスダイバー側として登場。機体カラーは珍しく連邦軍カラー。戦闘中に突如、使用したブレイクデカールが暴走し、ダイバーの操縦を受け付けなくなるも、元凶であるビグ・ザムが撃破された事により事なきを得た。
    機動戦士ガンダムNT
    オーガスタ研究所の1シーンに登場している。直後のシーンが凄惨極まりないため、クゥエルとセットで印象に残った人は多いのではないだろうか。

    装備・機能

    武装・必殺攻撃

    60mmバルカン砲
    頭部に2門内蔵されている機関砲。連邦系MSの標準的な装備。
    ビーム・サーベル(XB-G-1065H)
    バックパック右側に1基装備している格闘兵装。
    ジム・ライフル(HFW-GR・MR82)
    90mmケースレス弾を連続発射する射撃兵装。対MS戦を想定していない治安維持行動やコロニー内での運用時には、周辺施設への被害を抑える目的でこちらが選択される事が多い。
    ビーム・ライフル (BR-S-85-C2)
    ジムII等が装備している物と同型のビーム・ライフル。ビーム・スプレーガンの生産ラインを流用して製造されている。Eパック方式ではなく内蔵型エネルギーCAP方式を採用している。
    ビーム・ライフル (XBR-M84a)
    コンペイトウ方面所属機体が装備しているビーム・ライフル。Eパック方式が試験的に採用されている。なお、ガンダムTR-1[ヘイズル]はEパックが2連結方式の物を装備している。
    ハイパー・バズーカ
    ジム改などが携行しているバズーカ。『皇女陛下のレジェンドラ号』に登場するヴァルター機や『刻に抗いし者』のアーネスト機が装備。
    シールド(RGM・M-Sh-ABT/S-0019S)
    対ビーム・コーティングが施されている曲面的なフォルムを持つシールド。

    対決・名場面

    関連機体

    ジム・カスタム
    ベース機。生産ラインを転用している為、共通するパーツも多い。
    ジム・クゥエル (前記生産タイプ)
    ティターンズ設立初期に配備された機体。腕部はジム改、脚部はジム・カスタムのものを使用しており、頭部や各部スラスター形状も正式仕様とは異なる。
    ジム・クゥエル (チョバムアーマー装備)
    アレックスで試用されたチョバムアーマーを胸部に装備した機体。T3部隊の試験内容を元に対ジオン残党戦を想定した装備。
    ガンダムTR-1[ヘイズル]
    TR計画」の試作1号機として本機をベースに開発された実験機。
    アーリー・ヘイズル
    ジム・クゥエルにガンダムヘッドを搭載した機体。クゥエル部隊の隊長機として設定されており、配備当初のヘイズル2号機もこの状態だった。
    火星のティターンズ残党はレジオンがウサギ狩りで放置したクゥエルに、ヘイズルタイプのガンダムヘッドを移植して戦力とした。
    次世代試作機
    ジム・クゥエルをベースにしたガンダムMk-II開発の為の試作機。
    ジム・クゥエル (ズサブースター・マリンタイプ装着型)
    ズサブースター・マリンタイプを装着した機体。

    余談

    • 月刊ガンダムエース」2005年11月号掲載の『GUNDAM LEGACY』episode 13の戦闘シーンに、フォルドのクゥエルが左手でザク・マシンガンを跳ね返すシーンがある。フォルドは「そんな旧式で」と公言してはいるものの、さすがに無理があったのか、2009年1月号での再掲載時および単行本化した際にはシールドで受け止める描写に変更されている(なお、脇にいた隊長機は連載版・単行本版のどちらにおいてもザク・マシンガンで撃墜されている)。
    • 外伝作品で活躍する本機だが、実は映像作品での活躍シーンが全く無い。登場してもチラ見せレベルでしか出てこず、戦闘シーンすらないというバーザムより悲しい扱いを受けている。後にビルドシリーズでガンプラとして戦闘する場面があるが、大概はすぐに撃破されている。

    商品情報

    ガンプラ

    脚注

    1. これは連邦の一般部隊がティターンズカラーの機体を使用する事を快く思わなかったティターンズ上層部への配慮でもある。
    2. ただしカラーリングのパターンが異なり、ジムのように両肩が赤くなっている。
    3. 反逆者をMSに乗せ、アリシア・ザビとその親衛隊と戦闘し、制限時間まで生き残れば復帰の権利が与えられるというもの。ただしエレノアによってスラスター飛行禁止の上、相手はガンダムTR-6。

    リンク