エネルギーCAP
エネルギーCAP(Energy CAP)編集
メガ粒子に縮退する寸前の高エネルギーを帯びた状態であるミノフスキー粒子を保存する技術。資料によってはE-CAP、エナジーキャップとも表記される。
連邦に亡命したトレノフ・Y・ミノフスキー博士とその弟子の連邦の科学技術者達によって開発されたとされ、エネルギーCAPに蓄積されているミノフスキー粒子は機体側のエネルギーでメガ粒子に変換する。この技術の登場によってこれまで艦砲クラスのサイズだったメガ粒子砲を、モビルスーツの携行火器レベルにまで小型化する事か可能となった。またビットもエネルギー供給源をジェネレーターからエネルギーCAPに変更する事で、ファンネルにダウンサイジングする事に成功している。
保存された粒子を使い尽くした場合は母艦や基地に戻って再チャージ[1]するか、予備のライフルに交換する必要がある。一年戦争時のビーム・ライフルはエネルギーCAPをライフル本体に内蔵するタイプが主流だった為、この様な運用上の欠点が存在していた。
デラーズ紛争期からグリプス戦役期にかけてエネルギーCAPを弾倉に見立てた「Eパック」[2]に発展。Eパックは予め複数を携行する事で弾切れ時にパックを交換するだけで補給に戻る事なく再度の射撃が可能となり[3]、規格を整える事で後方での大量生産も容易になり、兵站の負担も減るといったメリットが存在する。デメリットとしては専用の補給設備などを母艦に設置しなければならない事が挙げられる[4]。
上位機構としてメガ粒子そのものを貯蓄保存可能なメガコンデンサがあり、こちらはΖΖガンダムやゲーマルクの高出力メガ粒子砲や、ヴェスバーといった運用用途が特殊な兵装のエネルギーソースなどに使用されている。
登場作品 編集
- 機動戦士ガンダム
- ガンダムのビーム・ライフル等に使用された。序盤~中盤は乱射や無駄撃ちによる弾切れも多く見られ、名のあるパイロットやエースとの戦闘ではビームサーベルによる戦闘が多かった。尚、弾切れ後は基本的にはその場で投げ捨てしまう事が多く、劇場版「機動戦士ガンダムⅠ」では弾切れ後にホワイトベースから予備のライフルを射出して貰う場面が見られた。
- 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
- ガンダム試作1号機のビーム・ライフルなどに、試験的にEパックが採用されている。シーマ専用ゲルググMもビーム・ライフルにドラム型のEパックを使用している。
- ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに
- T3部隊でEパックの試験運用が行われている。ガンダムTR-1[ヘイズル]はボックスタイプのEパックを複数つなげて使用している他、ギャプランTR-5[ファイバー]では拡散メガ粒子砲用に同タイプのEパックをバインダー内に格納している。
- ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者
- ガンダム[ケストレル]が独自規格のEパックを採用。シャアの反乱後の火星では軍から放出されたエネルギーCAPを動力としたロケット・グライダーが就役している。
- 機動戦士Ζガンダム
- グリプス戦役でEパックが本格運用され、ハイザックやマラサイ用の弾倉を模した汎用タイプ、ガンダムMk-II、Ζガンダムが使用するライフル駆動電源も兼ねたボックスタイプ、リック・ディアス、百式のスネイルタイプなど複数規格のEパックが登場した。が、一部の廉価量産機体では本体供給(内蔵E-CAP)式もまだ見られた。
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- ジェガンやギラ・ドーガ等はEパック式ライフルを使用するが、νガンダムは本体供給エネルギーCAP内蔵式を採用。
- 機動戦士ガンダムUC
- ユニコーンガンダムのビーム・マグナムは弾薬型の専用Eパックを一射毎に一つ消費して高出力ビームを撃ち出す仕様となっている。また、ジェガン用のEパックはリゼルやジェスタなどにも転用されている。
- 機動戦士Vガンダム
- Vガンダムやガンイージなどの使用するリガ・ミリティア規格のライフルはEパックによる外部供給と本体供給のハイブリット方式を採用している。