アルテミス
アルテミス(Artemis)
ユーラシア連邦の保有する宇宙要塞。「アルテミスの傘」と呼ばれる光波防御帯によって要塞全体を包む事で鉄壁の防御を誇っている。アルテミスの傘は常時展開されている訳ではなく、平時は非展開状態となっており、敵の接近時に展開される。一方、地球連合軍と敵対するザフト軍からは戦略的価値がない宙域に位置するため、半ば放置されていた。
崩壊したヘリオポリスから脱出したアークエンジェルが補給のために入港したものの、アルテミス司令ジェラード・ガルシアはアークエンジェルの識別コードが軍に登録されていない事を理由に艦を拿捕。一方、アークエンジェルを追撃するクルーゼ隊は、ニコル・アマルフィが傘の欠点に目を付け、ブリッツのミラージュコロイドを使用した隠密作戦を立案、実行し傘の内側へと侵入。アルテミスの傘は破壊され、要塞は陥落。その隙をつく形でアークエンジェルもアルテミスから離脱した。
要塞防衛の要である傘を失ったアルテミスは、ザフトや宇宙海賊の襲撃に対抗する目的で傭兵部隊サーペントテールに警護を依頼するが、物見遊山でやってきたロウ・ギュール一行の保有するレッドフレームの捕縛を要求する為に部隊のメンバーであるイライジャ・キールを人質に取った事で依頼は反故となり、その後防衛戦力を失った要塞は海賊に占拠され、傘を修復された上で籠城されてしまう。この事態に対し、地球連合軍はサーペントテールにアルテミス奪還を依頼し、これを奪還させた。
その後、ユーラシア連邦のモビルスーツ開発を目的として特務部隊Xが創設され、ハイペリオンが配備されるが、情勢の変化によってユーラシアにダガー系MSが配備されるとMS開発は凍結され、ガルシアの判断ミスによって特務部隊のメンバーも脱走してしまう。
第2次連合・プラント大戦後はフェアネス・ツヴァイクレの経営する民間企業が購入し、港湾施設などの改修を行った上でデスティニー・プランの実行を画策するフェアネスの拠点として使用される。フェアネスによるデスティニー・プラン実行が頓挫すると、ファウンデーション王国が要塞を掌握。ユーラシアによる核攻撃を口実に、月面のレクイエムを恫喝手段として三度のデスティニー・プラン実行を世界に迫ったが、ニコルの戦術によって要塞に潜入したコンパスの白兵戦部隊により要塞は鎮圧され、ファウンデーション軍も要塞から撤退した。
登場作品
関連人物
- ジェラード・ガルシア
- 第1次連合・プラント大戦時の要塞司令官。
- カナード・パルス
- 特務部隊XのMSパイロット。ハイペリオンの1号機を運用するが、後に脱走。
- バルサム・アーレンド
- ハイペリオン2号機パイロット。カナード脱走の際、その追撃を任されるも戦死。
- フェアネス・ツヴァイクレ
- 第2次連合・プラント大戦後の所有者。
- アウラ・マハ・ハイバル
- ファウンデーション王国女王。
- オルフェ・ラム・タオ
- ファウンデーション王国宰相。