ノイエ・ジール

AMA-002 ノイエ・ジール(Neue Ziel)

アクシズにて開発された試作型モビルアーマー
設計自体は一年戦争時から既に行われていたが、物資や技術の問題もあり、製造は困難とされていた。しかし、豊富な資源を持つアクシズと技術の進歩のおかげでようやく完成に至っている。
かなりの大型機体であるが、各部に大型スラスターを備えているために運動性は意外と高い。また火力も優れており、格闘武装も装備している。しかしビーム兵器主体である為、Iフィールドを持つ相手との射撃戦は不利である。
一方で本機もIフィールド・ジェネレーターを搭載している事からビームに対する防御力は非常に高い。
一方、複雑化した火器管制や機体制御によりこの機体を扱えるのはニュータイプかあるいはそれに匹敵する実力を持ったパイロットに限られる。
本機はアクシズ艦隊からの支援という形で譲渡されたが、実際には量産化の目処が立たずそのまま放棄されかかっていた機体の体のいい厄介払いとも言える措置であった。
そもそもアクシズデラーズ・フリートはあくまで利害の上で一致して行動しているだけであって、アクシズ艦隊の艦長は上層部からの命令で独断での行動は許されておらず、支援砲撃などの措置も一切行えず、先に合流した将兵以外のデラーズ将兵を事実上見殺しにする形となったことがその一端にうかがえる。

型式番号は「AMA-002」の他に「AMA-X2」、「AMX-002」と表記される事もある。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
パイロットはアナベル・ガトー
アクシズ艦隊から同胞であるデラーズ・フリートへと譲渡され、星の屑作戦の最終段階であるスペースコロニーアイランド・イーズ」防衛に投入される。
コンペイトウからの追撃艦隊を奇襲した後、コウ・ウラキガンダム試作3号機と交戦。当初はビーム兵器主体の本機は苦戦を強いられたものの、Iフィールドジェネレーターを破壊してからは本機が優勢となり、コロニーを落下させた。
その後、残存した兵達をアクシズ艦隊に辿り着かせる為にサラミス級に特攻して爆散した。

装備・機能

特殊機能

Iフィールド・ジェネレーター
小型化され、4基搭載している。
試作3号機のメガビーム砲すら完全に遮断する。

武装・必殺攻撃

大型ミサイルランチャー
背部に4門内蔵された実弾兵装。
有線クローアーム
メガ粒子砲を内蔵した両腕部を切り離し、有線によるオールレンジ攻撃を行う。サイコミュシステムは搭載されていない為、ニュータイプでなくとも使用可能だが、腕の良いパイロットでないと真価を発揮させる事ができない。
砲口からビームサーベルを発生させる事も可能。
小型ミサイルランチャー
「マイクロミサイル」と表記される事も。24門装備している。
偏向メガ粒子砲
9門装備。エネルギーCAPの応用で連射が可能となっており、戦艦をも数射で撃沈させてしまうほどの威力を持つ。本機の主兵装。
メガカノン砲
腹部に1門内蔵されたビーム砲。ジェネレーターと直結されている為に強力な威力を持つが、正面にしか撃てないのが欠点。
サブアーム
肩部に左右2基ずつ、計4基を格納している。メガ粒子砲も内蔵しており、ビームサーベルも発生可能。劇中ではガンダム試作3号機を羽交い絞めにしていた。
メガ粒子砲
有線クローアームとサブアームに計6門内蔵している。

対決・名場面

ノイエ・ジール受領
アクシズから渡されたノイエ・ジールを見たガトーは「素晴らしい!まるでジオンの精神が形になったようだ」と絶賛した。これは本機がジオン公国の国旗がデザインのルーツである事に由来する。
ガンダム試作3号機
当初ビーム兵器主体のノイエ・ジールは苦戦を強いられるが、コウの焦りによる油断から3号機のIフィールド・ジェネレーターを有線クローで破壊。以後の戦闘でも有利に進めた。
最後はクローアームで3号機を羽交い絞めにし、正にとどめを差す瞬間にソーラ・システムIIの直撃を受け、満身創痍の3号機を見逃したガトーは星の屑作戦の最後を見届ける。

関連機体

ノイエ・ジールII
シャア・アズナブル専用機として開発された後継機。
シャア専用機なので、もちろん赤い…と言いたいところだが、何故か紫がかった塗装。ファンネルを搭載している。
α・アジール

商品情報

話題まとめ

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