RFゲルググJ (前期型)
| RFゲルググJ (前期型) | |
|---|---|
| 読み | リファインゲルググイェーガー |
| 登場作品 | |
| スペック | |
|---|---|
| 分類 | モビルスーツ |
| 型式番号 | OMS-14RFJg |
| 頭頂高 | 19.2m |
| 全備重量 | 54.7t |
| 主動力 | 熱核融合炉 |
| ジェネレーター出力 | 3,230kW |
| スラスター総推力 | 201,500kg |
| 開発組織 | オールズモビル |
| 所属 | オールズモビル |
| 主なパイロット | シャルル・ロウチェスター (推定) |
概要 編集
オールズモビルが開発したRFシリーズの内、前期型に分類される機体の1つ。旧ジオン公国軍のゲルググJを模した外見を有する。
宇宙世紀0120年10月25日のコバヤシ丸襲撃事件や121年1月6日のフロンティア・サイド暗礁宙域におけるオールズ隕石基地攻防戦、同年2月13日の輸送艦ヘルベリオ強襲に参加した事が確認されており、マーキングや証言などからシャルル・ロウチェスターの機体であるとほぼ断定し得る状態となっている。
機体のエクステリアはほぼ原型機であるゲルググJに準じているが、ジェネレーター及びアビオニクスはゲルググIIIまたはリゲルグに近い改修が施され、第二世代モビルスーツに匹敵するスペックに引き上げられている。内部ムーバブルフレームは後期型同様、RFリック・ドムと共用で、装甲の入れ替えによってドムタイプとゲルググタイプの往還が可能となっている。これはゲリラ組織であるオールズモビルならではの発想と言える。
バックパックはジムIIIに近い形状の物に変更されており、連邦軍から強奪あるいは横流しされたパーツの流用が示唆されている。一部にはブルーディスティニー2号機の設計流用を唱える研究者も存在するが、「アングラが語る機体」と揶揄されるなど有力視はされていない模様。また、バックパックには推進器とプロペラントタンクを兼ねたシュツルム・スラスターユニットが搭載されている。これは長距離航続を狙ったもので、ドッグファイト時には切り離される事が想定されている。コバヤシ丸襲撃事件で確認されたRFリック・ドム (前期型)、RFザク改 (前期型)にも細部は異なるが同様のユニットが装備されており、彼らの母艦がコバヤシ丸のレーダー察知圏外に位置していた事をうかがわせる。
両腕部ハードポイントには2門のビーム・カノンが搭載されているが、これは後期型のRFゲルググと同様、ミサイル・ランチャーやグレネード・ランチャー、あるいは補助推進ユニットへの変更が可能だったものと推定されている。なお、シャルル機とされる機体は専らビーム・カノンを搭載していた模様。
頭部の大型化したアンテナはCAG(前線指揮統制機)としてのものであるとほぼ断定でき、これがシャルルがコバヤシ丸襲撃の主犯であると断定する根拠の1つとなっている。
兵装はゲルググIIIと同等の物が用意されていた他、ギラ・ドーガの物や専用の狙撃用ビーム・マシンガンも使用可能。中にはゲルググIIIのバックパックを搭載した例も見られる。
カラースキームはライトグレーとオレンジの2色が採用されており、これは後にシャルル及びシャルル空撃隊のRFゲルググ、所謂「アカゲルググ」として連邦軍に恐れられたエース部隊のカラーリングと同一である。なお、シャルル空撃隊のこのカラーはキシリア親衛隊のものを踏襲しているとする説と、ボッシュ・ウェラー機を引き継いだものであるとする説の二説が存在しているが、厳密にはカラーリングが異なる点からどちらとも無関係であるという説も有力となっている。
登場作品と操縦者 編集
- 機動戦士ガンダムF90 (SD CLUB版コミック)
- 本機の元ネタと思われるゲルググJの初出。他のジオン機と同様にバックパックが独自形状の物になっている。第1話に登場し、MS部隊を率いてコバヤシ丸に攻撃を仕掛け、これを撃沈。さらにガンダムF90強奪作戦も実施し、テスト飛行中だった2機を奇襲した。その際、デフ・スタリオンの乗る1号機のバックパックを切り裂き、2号機共々捕縛を図るも、アドミラル・ティアンムのMS部隊が到着したため慌てて僚機に撤退を促し、奪った2号機と共に戦域を離脱した。武装についてはコバヤシ丸襲撃時にはギラ・ドーガ改のビーム・マシンガンと思わしき物、F90強奪時にはビーム・ナギナタを装備している。
- 機動戦士ガンダムF90クラスター
- 初登場作品。上記コミックのコバヤシ丸襲撃シーンをモチーフにした第8話冒頭にて、次世代F計画用のAIシステムを積載したコンテナを持ち去る役として1コマだけ登場している。
- 月刊モビルマシーン
- VOLUME 30にて機体解説が行われた。カラーの設定画も掲載されているが『F90』とは異なりアカゲルググに準じたカラーに変更されている。
装備・機能 編集
武装・必殺攻撃 編集
- 狙撃用ビーム・マシンガン
- 本機専用のビーム・マシンガン。ゲルググJの物と同一かは不明。
- ビーム・カノン
- 原型機ではビーム・スポットガンだった腕部装備。本機の場合、異なる装備への換装が可能であると推定されている。
- 60mmバルカン
- 頭部に左右二対計2門内蔵している機関砲。
- ビーム・サーベル
- 近接戦闘用のビーム兵器。
- シールド
- スペック表に記載されている装備。形状は不明。
対決・名場面 編集
関連機体 編集
- ゲルググJ
- 本機の外観のモチーフ元。本機とは異なり、全身に赤を基調としたカラーリングが施されている。
- RFゲルググ
- オールズモビルが運用している他のゲルググ系列機。本機のカラーリングはこの内、アカゲルググと呼ばれる後期型の機体のものに準じている(ただし細かな配色は異なる)。
- ゲルググIII (ジオンマーズ仕様)
- ジオンマーズが運用していたゲルググ系列機。本機にも同等の兵装が用意されている。
- ギャン・エーオース / ガルスS
- キシリア親衛隊および元親衛隊の運用機体。本機にカラーリングが踏襲されているとする説が存在している。
- ジムIII / ブルーディスティニー2号機
- バックパック形状がこれらの機体の物に類似している事から関連性が指摘されている(ガンダムMk-IIなど他にも列挙できる機体はいるが)。いずれの機体もバックパック上部に2基のスラスターが設けられている点で共通しており、どちらかと言うと後者の物に近い形状となっている。