ドラグーンストライク

ドラグーンストライク
外国語表記 Dragoon Strike
登場作品 機動戦士ガンダムSEED Recollection
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スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 試作機 / 換装形態
型式番号 MBF-03+P208QX
主動力 バッテリー
装甲材質 フェイズシフト装甲
開発組織
所属組織 三隻同盟
母艦 エターナル
主なパイロット キラ・ヤマト
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概要 編集

第1次連合・プラント大戦時に大破したストライクを、カガリ・ユラ・アスハから提供されたストライクルージュの予備パーツを使い再建した機体。フェイズシフト装甲起動時の装甲のカラーは地球連合軍のストライクに準拠するが、一方でツインアイはルージュの予備パーツを使用したことから緑となっている。また、この際に型式番号が「GAT-X105」からルージュとの連番である「MBF-03」に更新されている。

設計性能は初代ストライクと同等で、エースパイロットとして成長したキラ・ヤマトの能力に追随出来ない部分もあるが、摩耗・劣化したパーツが新しい物に交換されたことで、反応性と耐久性の面では設計性能ギリギリの高水準を維持している。

本機に装備されたドラグーンストライカーは、プロヴィデンスとの交戦を経てドラグーンシステムの存在を知ったキラが、試験的に取り入れることを希望し、連合で計画されていたドラグーン運用のための試作ストライカーパックの設計データを使用し、オーブファクトリーで完成させたものである。

有線式ガンバレル4基を運用したガンバレルストライカーから進化し、完全分離式のドラグーン3基を装備するが、設計段階でストライクのジェネレーターでは出力が足りないことが判明したため、パーフェクトストライクにも搭載された複数のバッテリーパックを連結することで強引に対応し、実用化された。

エネルギー効率に問題はあるものの火力は申し分なく、フリーダムを失ったキラが非常事態に対応するための機体として用意された。ドラグーンによる戦闘経験を積むという意味では有意義な機体であり、キラがストライクフリーダム搭乗後、即座にドラグーンに対応できた背景として、本機での事前検証の経験も活かされたと考えられる。

登場作品と操縦者 編集

機動戦士ガンダムSEED Recollection
初登場作品。ドラグーンストライカーのテストのために大破したストライクをルージュの予備パーツを使用して再建し、プロヴィデンスとの戦闘で大破したフリーダムの代替機としてキラによって運用された。ルージュの予備パーツを使用しているためか、作中では本機をして「ストライクルージュ」と呼称される場面もある。
シナリオでは第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後の停戦中に消息を絶ったザフト軍の哨戒艦カルマンの調査にあたっていたところ、メイア・シヴァザラ派敗残兵によるテロ計画が判明したため、これらテロ部隊と交戦。フリーダム搭乗時と同様に極力、戦闘能力だけを奪う戦闘を心掛け、最終的にシヴァによるアイリーン・カナーバ暗殺の阻止に成功。連合とプラントの講和会議の成功に貢献した。

装備・機能 編集

特殊機能 編集

フェイズシフト装甲
一定の電圧を持つ電流を流す事で相転移する特殊金属で構成された装甲。相転移した装甲は一定のエネルギー消費と引き換えに物理的な衝撃を無効化でき、単独での大気圏突入も可能。
この金属は相転移に伴って装甲面の分子配列が変化する性質があるため、パーツごとに色彩も変化する。非展開時のカラーリングは概ねメタリックグレーで、その状態は「ディアクティブモード」と呼ばれる。
ストライカーパックシステム
ストライクに搭載された各種ストライカーパックを換装可能。ストライカー自体をメインのパワーパックとした事で、他の機体と比べて戦闘中のバッテリー補給が容易になるというメリットも存在した。

武装・必殺攻撃 編集

ストライク本体側  編集

75mm対空自動バルカン砲塔システム・イーゲルシュテルン
頭部に2門内蔵されている標準的なCIWS(対空防御機関砲)。
GAT-Xシリーズの頭部に共通して装備されており、主に至近距離でミサイルや航空兵力を迎撃するために用いられるが、対歩兵用などに使用される場合もある。高精度の射撃指揮装備により、目標の発見・追尾・射撃まで自動化されている。
コンバットナイフ・アーマーシュナイダー
MSサイズの超高度金属製近接格闘用戦闘ナイフ。超振動モーターで刀身を高周波振動させることで、あらゆる物質を切断可能。
小型のため交戦距離は限定されるが、投擲するなどの使用も可能。
稼働用バッテリーは内蔵式で、本体のエネルギー残量によらず使用が可能。PS装甲であっても技量次第では致命傷を与える事が出来る。
57mm高エネルギービームライフル
ストライクの主兵装。ザフト製の標準的なビームキャノンよりも大幅に小型化されている一方で、艦艇の装甲をも撃ち抜くほどの威力と、対MS戦などにも対応する連射性能を誇る。
対ビームシールド
ビーム兵器対策として用意された実体式の盾。特殊な共鳴現象を起こす複合金属を鋼材とし、ビームを拡散・吸収するコーティングも施されており、微細な振動を繰り返す鋼材の固有振動数との相乗効果で敵ビームを屈折・拡散させる。

ドラグーンストライカー側  編集

ビームサーベル
ドラグーンストライカーに2基装備されている斬撃用ビーム兵装。
ドラグーンシステム
ドラグーンストライカーに3基装備された完全分離型のドラグーンシステム。ストライカーの左右にマウントされている2基はビーム砲を1門、中央の1基は3門有している。設計段階でストライクのジェネレーターでは出力不足に陥ることが判明したため、連結したバッテリーパックを複数装備することで強引に運用している。

対決・名場面 編集

関連機体 編集

ストライクガンダム
ストライカーパック未装着の状態。第1次連合・プラント大戦で大破した機体をルージュの予備パーツを使用して修復した機体を使用している。
ストライクルージュ
ストライク本体の修復の際に予備パーツが提供されている。そのため、カメラアイは黄色から緑に変化することになった。
ストライクフリーダムガンダム
第2次連合・プラント大戦でキラが搭乗したフリーダムの後継機。ドラグーンシステムを搭載しており、初陣でキラがこれに対応出来たのは、ドラグーンストライクでの経験を活かしたためと考えられている。
ニクスプロヴィデンスガンダム
プロヴィデンスガンダムをライブラリアンが独自に再設計した機体。本機と同名の「ドラグーンストライカー」を装備するが、ニクスプロヴィデンスの物はストライカーパックそのものがドラグーンとして機能するなど構成が異なっている。

リンク 編集