シュツルム・ガルス
シュツルム・ガルス | |
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外国語表記 | Schuzrum Galluss |
登場作品 | |
デザイナー | カトキハジメ |
スペック | |
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分類 | 強襲用モビルスーツ |
生産形態 | 改修機 |
型式番号 | AMX-101E |
頭頂高 | 19.5m |
本体重量 | 24.9t |
全備重量 | 39.4t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 2,840kW |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
センサー有効半径 | 11,200m |
開発組織 | ネオ・ジオン残党「袖付き」 |
所属 | ネオ・ジオン残党「袖付き」 |
主なパイロット | ビランチャ・ベーア |
概要編集
「袖付き」がネオ・ジオン(アクシズ)のガルスJをベースに開発した強襲用モビルスーツ。
本機は拠点突破に重点を置いたカスタマイズが施されており、既存装甲の排除だけでなく、航行用推進器をズサ用の大型ブースター・ユニットをはじめとする外部推進ユニットに頼るなどの徹底した改修作業によって、ベース機から50%以上もの軽量化を果たしている。しかし、徹底的な軽量化を求められた結果、必要最低限の装甲しか施されておらず、内部のムーバブルフレームが露出した脚部などはその最たる例となっている。
標準装備には携行火器が設定されていないが、これは本機が他機種用の兵装を流用とすることを前提としているためであり、作戦内容によっては武装ペイロードの許す限り、全身に武器を懸架しての出撃も可能。
これらの改良内容は、裏を返せばパイロットのサバイバビリティが著しく低下しているともいえ、ある意味での特攻兵器としての側面が極めて強いのではないかと指摘する識者も少なからず存在している。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダムUC(OVA版)
- 初登場作品。episode 7の「ラプラスの箱」を巡る最終決戦に投入され、ズサと共にネェル・アーガマに取り付いてジェガンD型とギラ・ズールを瞬時に戦闘不能にしたが、コンロイのジェガンと交戦しているところを駆けつけたフルアーマー・ユニコーンガンダムが射出したブースター・ユニットの直撃を受けて艦から弾き出され、退場した。
- 機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
- 最終話の主役機として登場。本作でビランチャ・ベーアがパイロットとされた。上記の『UC』作中においてユニコーンのブースターに弾き出された衝撃でビランチャが失神したため、戦闘宙域からかなり離れた位置まで流されてしまった。その際、たまたま一緒に漂流していたリゼルをブースターで送り返した後、ズサ・ブースターで駆けつけた機付長のジューリによって救助された。本作では宇宙空間でマグネット・アンカーのみで機体の姿勢制御と移動を行うという特異性がクローズアップされており、デブリの中を自在に移動するビランチャのパイロットとしての技量をうかがい知ることができる。
装備・機能編集
武装・必殺攻撃編集
- スパイク・シールド
- 本機にとって唯一とも言える専用兵装。その実態はザクIIとギラ・ドーガのシールドをミキシングした加工品である。通常は肩部にマウントされており、格闘兵器として使用する際にはマウントアームが携行用グリップとして機能する。
- チェーン・マイン
- ケンプファーなどが使用していた特殊兵器。強力な炸薬を内蔵する機雷をワイヤーで連結し、鎖のように遠心力を利用して対象に密着させる。それぞれの機雷は任意での爆破が可能。通常は重ねた状態で背面のフレームザックに収納しており、使用時はザックごと取り外して携行する。
- マグネット・アンカー
- 肩前部ウェポンベイにミサイル・ポッドから差し替えられた電磁吸着式のマグネット・アンカー。アンカーを射出するのみならず、吸着後に巻き上げることにより、相手を拘束するなどテクニカルな運用が可能。
オプション装備 編集
- ブースター・ポッド
- ズサ用の外付けブースター。ブースターに接続されているミサイル・ポッドによって本体火力の強化ができる。通常は無人で運用されるが、機首にコクピットが設置されているため、有人での運用も可能。他の機体を運搬するサブ・フライト・システム的な運用も想定されており、大容量のスラスターユニットが採用されている。最低限のスラスターしか存在しない本機には、戦域に到達するために重要な移動手段ともなっている。
- ミサイル・ランチャー
- ブースター・ユニットに2基内蔵されており、「AMS-02Hミサイル」が搭載されている。装弾数は22発。
その他編集
- ソードオフ・ショットガン
- ケンプファーが携行している物のストックを排した射撃武装。『バトオペ2』で携行武装として使用される。
対決・名場面編集
関連機体編集
余談編集
- ムック「グレートメカニックDX29」掲載の玄馬宣彦氏の裏話によると、シュツルム・ガルスの登場シーンは当初、ジャムル・フィンの完成型が2機のMSを懸架してネェル・アーガマに取り付くという内容になる予定だったとの事。使える時間が2分しか無かったため突入役の部分しか採用されなかったが、5分あれば当初のプランもできたかもしれないと語られている。
- ガルス系の機体にしたのはカトキ氏がガルスKなどのバリエーション機を描いていた流れであり、極端に軽量化した機体はOVA『装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル』のライトスコープドッグや、アニメ『太陽の牙 ダグラム』のパジャマソルティックがイメージソースになっている模様。
商品情報編集
ガンプラ編集