ザクI (THE ORIGIN版)

ザクI (THE ORIGIN版)
外国語表記 Zaku I
登場作品 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
テンプレートを表示
スペック
分類 汎用量産型モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 MS-05
全高 17.4m
全幅 8.2m
主動力 熱核融合炉
開発組織 ジオニック社
所属 ジオン公国軍
主なパイロット
テンプレートを表示

概要 編集

ジオニック社ジオン公国軍制式モビルスーツ第1号として開発した量産機。「旧型ザク」とも呼称される。

高い信頼性を備えた兵器を量産化することが戦略上の重要項目であると熟知していたジオン公国軍は、ブグで指摘した問題の解決をジオニック社に要求していた。そのため、本機ではコンポーネントを共有化し、プロダクションモデルに求められる生産性および整備性・互換性の向上が設計に盛り込まれることとなった。

頭部は開発初期のモビルワーカーから採用されていたモノアイを搭載しながら、各種センサーを搭載して廃熱ダクトが頭部中央に追加された。動力はヴァッフで実用化された小型融合炉を搭載し、ランドセルはメインスラスターを下部に2基配置した物が採用された。対艦性能から近接戦闘まで柔軟に対応する汎用性と、宇宙空間での機敏な姿勢制御能力は、地球連邦軍の兵器を遥かに凌駕するものであった。

独立戦争勃発前、ザクIを中心に構成されたジオン自治共和国国防軍のモビルスーツ5機と、地球連邦軍のモビルスーツ中隊が月面上で交戦したと言われている。その戦いで連邦軍は倍以上の数を投入するも全滅し、モビルスーツ同士による初の戦闘は連邦政府公記録に記載されることなく、闇に葬られたという。ジオン公国軍はザクIの制式採用以降、モビルスーツを中核とした部隊運用を確立し、多くの戦場で勝利を収めている。

ザクIの量産が開始した直後に総合能力を高めたザクIIが開発されて主力機の座は譲ることとなったが、ザクシリーズとして多くの派生機を生み出して宇宙世紀史に残る傑作機となった。

登場作品と操縦者 編集

機動戦士ガンダム THE ORIGIN (漫画版)
初登場作品。激闘編 SECTION IIでガデムの搭乗機として初登場。右肩に黄色と黒のストライプ模様が施されている。『1st』と同様、パプアからのザクの搬出に用いられたが、本作では艦を攻撃してきたホワイトベース隊の内、カイガンキャノンを奇襲。素手の格闘戦で追い詰めようとするも、偶然にも煙の中から現れたガンタンクの砲身が機体の顔面に激突。バランスを崩して背後に倒れ掛かったところにキャノン砲の一撃を食らい、呆気なく撃墜されてしまった。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN (OVA版)
「青い瞳のキャスバル」のルウム戦役のシーンで漫画版には無かったデニム機とスレンダー機の出演シーンが用意された他、「運命の前夜」でバリエーション機がいくつか設定されている。

装備・機能 編集

武装・必殺攻撃 編集

MS用対艦ライフル ASR-78
モビルスーツ用に開発された主に対艦戦で用いられるライフル。艦の装甲を貫いた後に弾子を撒き散らし、内部から破壊する特殊弾などを高初速で撃ち出す。艦橋や機関部に命中させることができれば、大打撃を与えることが可能。
MS用バズーカA2型
モビルスーツ用の大型ランチャー。主に対艦戦でその破壊力を発揮する武装で、後部に装弾数3発のマガジンを持つ。ランドセルのウェポンラッチにマウントすることが可能。
MS用マシンガン
モビルスーツ用のドラムマガジン式のマシンガン。宇宙・地上の両方で使用可能。
ヒート・ホーク
斧型の斬撃武器。ブレード部分が赤熱化し、高熱によって敵機の装甲を溶断する。腰のウェポンラッチに装着する際には、グリップをスライドさせてコンパクト化される。
シールド
右肩部に装備可能なL字型の防御兵装。鋼材と複数の緩衝材で構成されており、ウェポンラッチとしての機能も備える。

対決・名場面 編集

関連機体 編集

ザクI
宇宙世紀正史におけるザクI。デザインは概ね同じだが、本機と開発系統に差異がある。
ザクI (シャア機)
シャア・アズナブルのパーソナルカラーである赤色に塗装された機体。
ザクI (黒い三連星機)
黒い三連星のパーソナルカラーである黒色に塗装された機体。
ザクI (キシリア部隊機)
キシリア率いる親衛隊に配備された機体。ダークブラウンに塗装され、頭部には鶏冠状の飾りであるクレストが施されている。
シャア専用ザクI
ザクII用の装備を施したS型の内のシャア専用機。
MS-04 / ブグ (THE ORIGIN)
本機の前身となった機体。『THE ORIGIN』の漫画版では前者、OVA版では後者が該当する。
ザクII (THE ORIGIN版)
本機の後継機。

商品情報 編集

リンク 編集