ガンダムF90III-Xタイプ

ガンダムF90III-Xタイプ
外国語表記 GUNDAM F90III-XTRAtype
登場作品
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 試作機 / 換装形態
型式番号 F90IIIYX
頭頂高 15.0m (MS形態時)
主動力 熱核融合炉
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
開発組織 サナリィ
所属 地球連邦軍
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概要 編集

サナリィ製試作モビルスーツF90シリーズの1機であるF90IIIYに、同機との連携も視野に入れたXタイプミッションパックで構成された無人支援戦闘機「ミッションパック・X」がドッキングした形態。

「単騎による要塞攻略」をコンセプトとして開発された同ミッションパックは、四発式偏向スラスターやプロペラント・タンクを備えた大型バックパックを中心に、小型ミノフスキー・フライト機能を併せ持つ肩部の増加装甲、ビーム・シールドと簡易ヴェスバー並みの火力を誇るダブル・ビーム・キャノンを装備した複合兵装ユニット「ゼノビア」、両脚部用のウイングパーツの他、腰アーマー前部の増設ジェネレーターなどで構成され、「Xフォートレス」への変形機構を有している。

Xフォートレス形態時には、シールド部を側面に配し、脚部ウイングパーツが展開して主翼となる構造となっており、重戦闘機として高い加速性を発揮できた。武装もミッションパック・X形態での運用を想定したものとなっている他、コア・ブースターF90IIIYのビーム・サーベルも有し、MS形態での運用・格闘も可能となっているが、基本的にはXフォートレス形態でその加速性や高い航行能力を発揮することに適した仕様と言える。

登場作品と操縦者 編集

機動戦士ガンダムF90
出典元。番号外のアーマメントパーツとされ、この時点でGアーマー的な装備であることが示唆されていた。
F90 A to Z PROJECT
大河原邦男氏による設定画稿とともに詳細な設定が公開された。
機動戦士ガンダムF90クラスター
初登場作品。Xタイプそのものに先駆け、ガンダムF90マルス・ガンダムに四発式偏向スラスターとゼノビアが分割装備されたハーフX形態が登場し、マニャラ基地を襲撃した汎アフリカ解放同盟の迎撃のために運用された。

装備・機能 編集

特殊機能 編集

変形
Xフォートレス形態への変形が可能。この形態では高速飛行・水中航行が可能となり、重戦闘機として高い加速性、航行能力を発揮する。また、ミッションパックはそれ単体で無人支援戦闘機「ミッションパック・X」として運用が可能。
小型ミノフスキー・フライト
両肩部の増加装甲内に搭載された、ミノフスキークラフトを小型化した空中浮遊システム。
四発式偏向スラスター
バックパックに搭載された「X」字を思わせる大型スラスター。Pタイプの推力集中というコンセプトをFタイプの推力偏向パドルの技術を活かすことで実現している。フレキシブルに動く4つの大出力スラスターによる運動性と爆発力を真骨頂としている。
増設ジェネレーター
腰部スカートアーマー前部のハードポイントにマウントされる追加ジェネレーター。
脚部ウイングパーツ
Dタイプの増加スラスターユニットを発展させたプロペラント・タンクおよび熱核スラスターを搭載した増加装備。Xフォートレス形態では側面のウイングパーツが展開して主翼となる。

武装・必殺攻撃 編集

F90III本体側 編集

バルカン砲
頭部に2門内蔵されている機関砲。
ビームバルカン
バルカン砲と共に頭部に搭載されている小型ビーム砲。
ビーム・サーベル
背部2本装備する近接格闘兵装。XタイプではXタイプのバックパックに移設され、MS形態での格闘戦も可能。

ミッションパック側 編集

ゼノビア
両腕部ハードポイントに装備された複合兵装ユニット。ビーム・シールド発生機と対艦・対MS戦闘用の2連装の簡易ヴェスバー(ダブル・ビーム・キャノン)を装備し、ブースターモードへの変形も可能。Xフォートレスおよびミッションパック・X形態では機体側面に備えられる。
多連装マイクロ・ミサイル
バックパックに備えられた拠点爆撃・牽制用のマイクロミサイル。射出時にカバーが開く方式となっている。

対決・名場面 編集

関連機体 編集

クラスターガンダム
本体。Xタイプミッションパックは同機の専用ミッションパックとして開発されている。
ガンダムF90-Dタイプ / ガンダムF90-Fタイプ / ガンダムF90-Pタイプ
開発の際にデータがフィードバックされているミッションパック群。
クロスボーン・ガンダム
後年フォーミュラ計画で開発された試作機。バックパックのフレキシブル・スラスター構成がXタイプのそれを彷彿とさせる。

商品情報 編集

リンク 編集