アスラン・ザラ

アスラン・ザラ
外国語表記 Athrun Zala
登場作品
声優 石田彰
デザイナー 平井久司
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プロフィール
偽名 アレックス・ディノ
種族 人間 (第2世代コーディネイター)
性別
生年月日 C.E.55年10月29日
年齢 16歳 (SEED) ⇒ 18歳 (DESTINY)
出身 プラント「ディセンベル市」
身長 170cm (SEED) ⇒ 174cm (DESTINY)
体重 63kg (SEED) ⇒ 60kg (DESTINY)
髪色 藍色
瞳の色 エメラルドグリーン
血液型 O型
趣味 電子工作
好きな食べ物 ロールキャベツ / 桃
職業
  • MSパイロット
  • 私的秘書 (アレックス時)
所属組織 ザフト軍三隻同盟オーブ連合首長国ザフト軍オーブ軍ターミナル
所属部隊 クルーゼ隊FAITHミネルバ隊 (ザフト軍)
階級
  • 赤服 (ザフト軍)
  • 一佐 (オーブ軍)
主な搭乗機
  • イージスガンダム
  • ジャスティスガンダム
  • セイバーガンダム
  • インフィニットジャスティスガンダム
  • ズゴック
  • インフィニットジャスティスガンダム弐式
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    概要 編集

    プラント国防委員長(後の最高評議会議長)パトリック・ザラの息子で、ザフトモビルスーツパイロット。第1次連合・プラント大戦開戦の折、地球連合軍が農業プラント・ユニウスセブンを核攻撃した「血のバレンタイン」で母親を亡くした為、ザフト軍に志願した。

    クルーゼ隊に所属し、ヘリオポリスでのGAT-Xシリーズ強奪作戦に仲間たちと共に参加し、連合軍の開発した4機のG兵器を奪取。以降は強奪したイージスに乗り、戦場で再会した親友キラ・ヤマトと戦場で幾度も刃を交える事となる。当初はキラと敵対する立場に苦悩していたが、次々に仲間を失い、更に同僚のニコル・アマルフィを失ったことでキラを倒すことを決意。イージスを自爆させてまでストライクとキラを撃破した。しかし、ストライクを撃破したものの戦火は一向に収まらず、それどころか拡大の一途をたどっていく姿やカガリとの出会いを経て戦争に疑問を持ち、「ナチュラルの駆逐」「地球そのものの破壊」すらも目的とした父・パトリックと決別し、ジャスティスに乗ってキラ達と一緒に戦争終結の為に戦う事を選んだ。

    戦後はオーブ連合首長国に亡命し、カガリの私的秘書を勤めていたが、第2次連合・プラント大戦開戦に際してギルバート・デュランダルの説得によりザフトへ復隊。ミネルバの作戦士官として迎えられたが、オーブやキラを敵視するシンとは常に衝突。やがてデュランダルの行動に疑問を感じるとザフトを離反。シンに手痛いダメージを受けて暫く戦線を離脱する。そして再びキラやカガリ、ラクスの元に戻り、デュランダルの掲げるデスティニー・プランを否定したオーブを討たせない為に戦った。

    デュランダルからは優れた戦士と評される通り、高い戦闘技能を持ち合わせているが、一方でその能力を「こんなことばかり得意でもしょうがない」と自己否定のような発言も見受けられる。これは軍人としての使命を理解しながらも、戦いを嫌う彼本来の性質によるものである。

    登場作品と役柄 編集

    機動戦士ガンダムSEED
    初登場作品。キラ・ヤマトと対比となる一人の主人公に位置づけられ、序盤は敵として苦悩しながらも戦い、自分自身の感情と立場の間で苦悩する。終盤は混迷を極める戦場で自分自身の正しいと思った選択肢を選び、キラとともに戦った。
    機動戦士ガンダムSEED DESTINY
    三人の主人公の一人。序盤は「アレックス・ディノ」と名乗りカガリ・ユラ・アスハのボディガードとして一歩引いた位置に立ち、その立場に苦悩しつつも沈黙を保っていた。しかしいまだ収まらない地球連合とプラントの対立の際にはプラントに渡りデュランダルの言葉を受けてアスラン・ザラとしてザフトに復隊。再び戦場へと赴くこととなった。ザフトの新型機であるセイバーガンダムを受領し、フェイスとしてミネルバに乗艦する事となる。当初はフェイスとしてミネルバのMS隊をまとめる隊長として隊のエースパイロットとして頭角を現していたシンを上手くその気にさせたり、自身もシンをフォローしながら戦果を挙げて活躍をしていたが、オーブの出兵とアークエンジェルの介入、キラと邂逅を経て戦う事に迷いが生じる。フリーダム撃墜後から徐々にザフト軍での立場が悪化して行き、ギルバート・デュランダル議長の推挙でレジェンドガンダムを与えられるが、最終的にはデュランダルが自分を既に見限っていたを知りザフトから離脱。この時成り行きでメイリンと共に追われる身となってしまったが、シン・アスカの猛追によって乗り込んだグフイグナイテッド諸共撃墜された。その後は、キサカに助けられて深手を負いながらもアークエンジェルと合流する。オーブ戦時には届けられたインフィニットジャスティスガンダムを前にデュランダルにパイロットとしてしか見られず、それ以外の物を必要とされていなかった事からパイロットとして戦う事に難色を示していたが、ラクスの言葉とキラの想いを知り戦場に戻り、以降はインフィニットジャスティスでキラとともに戦場を駆け抜けた。
    機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
    コンパスに所属したキラ達とは違い、オーブからターミナルに出向し、メイリンと共にファウンデーション王国を内偵。その後エルドア地区の戦闘で窮地に陥ったキラを救出し、行動を共にした。
    宇宙での決戦では一時的にストライクフリーダムガンダム弐式に搭乗し、ラクス救出作戦でアルテミスに突入するキラ達のために陽動を買って出た。ラクス奪還後はズゴックに乗り換えて彼女を連れミレニアムへ戻り、キラを助けるべくラクスの乗るプラウドディフェンダーラと共に再出撃。シュラからキラを庇い、インフィニットジャスティス弐式でシュラと相対し、これに勝利した。

    人間関係 編集

    家族・親友 編集

    パトリック・ザラ
    父親。袂を分かった後は最期まで彼とアスランは親子として分かり合うことはなかった。
    レノア・ザラ
    母親。彼女の死が、アスランが戦場に立つきっかけとなった。
    キラ・ヤマト
    幼馴染みで、親友。しかし方向性の違いから暫し険悪な関係になることも。
    カガリ・ユラ・アスハ
    無人島に遭難した際に出会う。後に恋人関係となる。オーブに移ってからも常に傍おり、状況が二人の間に距離を置く事もあっても心は通じ合っていた。

    ザフト軍 編集

    ラクス・クライン
    元・許婚。彼女の為に、ハロをかなりの数プレゼントしている。
    ラウ・ル・クルーゼ
    上官。最後まで彼の大罪を知ることはなかった。
    イザーク・ジュール
    同じ赤服の一員。戦友でもあり長きに渡るライバル関係。物静かなアスランと対照的に激情型の性格をしているためか、なんだかんだ言ってお互いをよく理解し合っている。士官学校の成績はアスランとTOPを争うほど。一度だけチェスでイザークに負けたことがある。DESTINY時代前期にアスランにザフトに戻るように促し、後期にメサイア攻防戦で共闘した。
    ディアッカ・エルスマン
    赤服の一員。戦友。SEED時代後期の三隻同盟で共闘。DESTINY後期でイザークと共にメサイア攻防戦で、アスランと共闘した。
    ニコル・アマルフィ
    赤服の一員。戦友。クルーゼ隊の中はアスランと一番仲がよかった。オーブ近海戦にてストライクの攻撃からイージスを庇い、戦死。
    彼の死は、皮肉にもバラバラだったアスラン・イザーク・ディアッカを結束させ、アスランのキラに対する考え方も一変させたが、一方でアスランを戦いに駆り立てる最後の一押しをすることにもなってしまった。
    レイ・ユウキ
    特務隊隊長。アスランのアカデミーでの教官も務めていた。暴走するパトリック・ザラを静止しようとするも逆に撃たれてしまい、最後の力でパトリック・ザラを射殺している。
    シン・アスカ
    ザフトに復帰してからの部下。彼の実力は認めており、彼からも尊敬されていたのだが、シンの軍人としての姿勢に対する憤りとキラに対する認識の違いから衝突していき、決別することになる。最終的にはシンに引導を渡す形で撃破するが後にオーブにて和解する。
    ルナマリア・ホーク
    部下。好意を寄せられていたが、アスランは異性としては気にしていなかった。
    レイ・ザ・バレル
    部下。シンやルナマリアとは違い完全に上官と部下として関わって来た。ミネルバに配属後から共に戦うがアスランがデュランダルの意志に反してザフトを脱走してからは二人とは違い完全に敵として殺す事にも躊躇いを見せる事は無かった。
    ハイネ・ヴェステンフルス
    同僚。過ごした時間は短かったが、ハイネの存在で他のパイロットとの距離を縮める事が出来た。
    メイリン・ホーク
    同僚。姉と同じく好意を寄せられており、脱走の際に手伝ってもらったことをきっかけに共にザフトを離反。以降オーブ軍に移籍し、ターミナルでも行動を共にする。
    ミーア・キャンベル
    偽ラクス。プラントではラクスとの婚約破棄が公になっていなかった為、婚約者として振る舞われた上に好かれてしまい、その大胆な行動に本人も頭を抱える事も少なくなかった。ミネルバから脱走する際にミーアにも脱走を勧めたが彼女は拒否。後に、デュランダルが差し向けたスパイの銃弾からラクスを守り死亡。死に際にはアスランも悲しみの表情を見せていた。
    タリア・グラディス
    母艦の艦長。艦内の立場的には艦長であるタリアの方が上だがアスランがFAITHである為、タリアの命令に従う義務はないがアスランはMSパイロットとしてタリアの指揮下に入る事もあった。
    ギルバート・デュランダル
    アスランを簡単に言い包めるほどの策士。当初は父の事も頭ごなしに否定をする事がなかった事などもあり信用して彼の進めでザフトに戻りFAITHの立場と共にセイバーを託されるがインパルスによるフリーダム撃墜後、次第に彼との意見が食い、真意に気が付いた事で最終的に袂を分かつ事になる。
    ラスティ・マッケンジー / ミゲル・アイマン
    同僚。ラスティは同期、ミゲルは先輩に当たる。どちらもヘリオポリスの作戦行動中に戦死している。

    その他 編集

    ハロ / トリィ
    アスランが作ったAI搭載の小型ロボット。
    シュラ・サーペンタイン
    ブラックナイトスコードの近衛団長。アスランと再三に渡り刃を交える。

    名台詞 編集

    SEED 編集

    「俺が…お前を討つ!」
    トールを殺され、覚醒したキラに言い放つ一言。宣言通りストライクを大破させるも、イージスも大破(というか自爆)した。
    「知ってる……やっぱり変わってないんだな…… 昔からそうだ、アイツは」
    「泣き虫で、甘ったれで…… 優秀なのに、いいかげんなヤツだ……」
    「知ってるよ、よく…… 小さい頃から、ずっと友達だったんだ……仲良かったよ」
    「分からない……分からないさ! 俺にも!」
    「別れて、次にあった時には敵だったんだ! 一緒に来いと何度も言った! あいつはコーディネイターだ、俺たちの仲間なんだ! 地球軍にいることの方がおかしい!」
    「なのにアイツは聞かなくて…… 俺たちと戦って…… 仲間を傷つけて…… ニコルを殺した!」
    「敵なんだ! 今のアイツはもう! なら倒すしかないじゃないか!」
    キラを討った後にカガリにその事で責められた時の台詞。アスランもキラと同様に悩み苦しんで来てその感情が爆発してしまった。

    SEED DESTINY 編集

    「君はオーブがだいぶ嫌いなようだが、何故なんだ?昔はオーブに居たという話だが、下らない理由で関係ない代表にまで突っかかるというのなら、ただでは置かないぞ」
    第5話より。カガリに突っ掛かるシンに対して。しかし、この発言でシンの怒りが最高潮に達し、カガリを罵倒するきっかけを作ってしまう。
    「彼女だって父親も友達も亡くしている。あの戦争で。何も解ってないわけじゃないさ」
    同上。シンの言葉を受け、ルナマリアの前でカガリの事を呟いていた。
    「だが…それでも破片は落ちた…」
    「俺達は…止めきれなかった…」
    「一部の者達のやったことだと言っても、俺達、コーディネイターのしたことに変わりない。許してくれるのかな…。それでも…」
    第7話より。サトーをはじめとするテロリスト集団が落としたユニウスセブンの破砕を実行しても被害を食い止めることが出来なかったアスランはコーディネイターに対する憎悪がナチュラルから向けられることを危惧している。
    「敵って……誰だよ……」
    銃を扱う技術がルナマリアに「敵を撃つために必要」と言われたとき、思わず口からこぼれた一言。
    後に同僚のハイネから「誰なら戦いたい?」と聞かれ、アスランは答えられなかった。このことからも、まだアスランの中に戦うことへの迷いが見てとれる。
    「シン!何をやってるんだ!?やめろ!もう彼等に戦闘力はない!」
    第16話より。地球連合軍の基地と兵士を一方的に攻撃するシンに中止命令を出す。
    「戦争はヒーローごっこじゃない!」
    「自分だけで勝手な判断をするな!力を持つ者なら、その力を自覚しろ!」
    同上。勝手な行動をしたシンを平手打ちで修正するも、効果は無かった。
    「シン!甘ったれたことを言うな!」
    「生憎俺はお前の心情とやらに配慮して、無理と思える作戦でもやらせてやろうと思うほど馬鹿じゃない」
    「無理だと思えば始めから自分でやるさ。だが、お前なら出来ると思った。だからこの作戦を採った。それをあれだけデカい口を叩いておきながら今度は尻込みか!?」
    第18話より。大口をたたきながらアスランにやってもらおうとするシンに叱責する。
    「やめろキラ!」
    「こんなことはやめろと、オーブへ戻れと言ったはずだ!」
    「下がれキラ!お前の力はただ戦場を混乱させるだけだ!」
    「仕掛けてきているのは地球軍だ!じゃあお前達はミネルバに沈めと言うのか!?」
    「だから戻れと言った!討ちたくないと言いながらなんだお前は!?」
    第28話より。戦場に干渉するキラのフリーダムと激突し、キラに離脱するように求めたが拒否され、セイバーをバラバラにされてしまう。
    「シン、いいか?」
    「何をやってるんだ?」
    「ん?フリーダム!?」
    「シン…!レイも何をやってるんだ!?」
    「何故そんなことをしているんだ!?」
    「だがキラは敵じゃない!」
    第33話より。フリーダムとの戦闘シミュレーションをやめさせようとするも反論されて口論になり、止めに入ったレイに言いくるめられてしまう。
    「フリーダムが…いない!?」
    第33話より。デュランダルによるロゴス糾弾のプロパガンダ映像が公開された際、デストロイの映像を見て近くにフリーダムがいないことに気付く。
    「議長が仰ったのはロゴスを討つと言うことです!なのに何故アークエンジェルを討つことになるんですか!?この命令は絶対におかしい。もう一度司令部に…!」
    第34話より。エンジェルダウン作戦への参加命令を出した司令部に納得がいかず、司令部に抗議するようタリアに頼み込むが、「そんなことはもうやったわ!」とすでに抗議したことを伝えられ、プラント本国の決定事項であることを明かされる。
    「シン!よせ!キラは…!!」
    ミネルバ艦内にあるモニターで戦闘の様子を見ていたアスランは狼狽してキラを抹殺しようとするシンにやめるよう懇願する。
    「ああ…!キラぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
    第34話のラストより。キラがシンに撃墜されたことを知り、叫ぶ。
    「アークエンジェル…キラ…そんな…馬鹿な!!」
    第35話より。爆発する様子を見たアスランはアークエンジェルが撃破されたと思い込む。実際はマリューの機転で第一エンジンを切り離して爆破し、撃沈したと思わせただけである。
    「キラは…お前を殺そうとはしていなかった!いつだってあいつはそんなこと!」
    「それをお前は!何が仇だ!?」
    「あいつを討てたのがそんなに嬉しいか!?得意か!?何故あいつが…」
    「…」
    「!」
    「シン!!」
    第35話より。フリーダムを撃墜することに成功したシンから「仇は取りましたよ。あなたのもね」と挑発的な態度で報告を受けたことで激昂してシンの胸倉を掴み、怒りのままに鉄拳をぶちかましてしまう。
    「うるさい!」
    「あいつに…討たれなきゃならないわけなどない!」
    「キラもアークエンジェルも敵じゃないんだ!」
    「お前!」
    同上。レイに制止されるも、アスランの怒りは収まらない。
    「流石議長は頭がいいな」
    「俺のこともよく分かってる」
    「確かに俺は、彼の言うとおりの戦う人形になんかはなれない!いくら彼の言うことが正しく聞こえても!」
    第36話より。レイに目を付けられたアスランはデュランダルを裏切り、ザフトからの脱走を決意する。
    「議長は自分の認めた役割を果たす者にしか用はない」
    「彼に都合にいいラクス、そしてモビルスーツパイロットとしての俺」
    「だが君だってずっとそんなことをしていられるわけないだろ!」
    「そうなればいずれ君だって殺される!だから一緒に!」
    第36話より。デュランダルに反発し、ザフトの保安部員を打ち倒したアスランは一緒に脱走するようミーアに説得するも拒否されてしまう。
    「シンやめろ!踊らされている!お前も!」
    「レイ!くっ!」
    「くっ!シン!ええい!」
    「やめろ!俺はこのまま殺されるつもりはない!」
    「聞けシン!議長やレイの言うことは確かに正しく心地よく聞こえるかもしれない!」
    「だが彼等の言葉は、やがて世界の全てを殺す!」
    「俺はそれを…!」
    「巫山戯るな!」
    「シン!どうしても討つというのなら、メイリンだけでも降ろさせろ!彼女は…!」
    同上。メイリンと共にグフイグナイテッドで脱走するアスランはシンに説得を試みるもレイに遮られ、シンのデスティニーに撃墜されてしまう。
    「やめろぉぉぉぉ!!」
    「やめるんだ、シン!」
    「もうやめろ!」
    「自分が今、何を討とうとしているのか、お前、本当に分かってるのか!?」
    「戦争を無くす…!そのためにロゴスを討つ!だからオーブを討つ!それが本当に、お前が望んだことか!?」
    「引かぬから、だから討つしかないと!あの国に刃を向けることが!?」
    「思い出せ、シン!」
    「お前は本当は、何が欲しかったんだ!?」
    「オーブを討っては駄目だ!お前が!」
    「その怒りの、本当の訳も知らないままただ戦っては駄目だ!」
    第43話及びリマスター版第42話より。ロゴスを討つため、怒りのままにオーブを討ち滅ぼそうとするシンに説得をするも、レイに遮られてしまい、そのまま戦闘を続行する羽目になってしまう。
    「シン!もうやめろ!お前も!」
    「過去に囚われたまま戦うのはやめるんだ!」
    「そんなことをしても、何も戻りはしない!」
    「なのに未来まで殺す気か!?お前は!」
    「ふざけるな!!」
    「そうして全てを壊し、未来も殺す!お前が欲しかったのは、本当にそんな世界か!?力か!?」
    リマスター版第49話における最終決戦。過去に囚われた状態で戦闘を続けて疲弊するシンを説得する。
    「この……馬鹿野郎!!」
    耳を貸さず、誤ってルナマリアを攻撃するシンに対して、本気を出してデスティニーガンダムを戦闘不能に追い込む。
    「銃で解決出来る事なんて本当は何1つ無いんだ!撃つ者ならせめて、それだけは自覚しろ!!!」
    『THE EDGE』版で、インド洋での戦いの後にシンに言った言葉。かつて自分の親友を失い、キラの親友を奪った末に殺し合ったからこそ放てる言葉。
    「お前は言った筈だ……二年前のオーブでの戦闘で、家族を殺されたと――それを許せなかったお前が、今度はその力で奪うのか……!?」
    『THE EDGE』版より。ミネルバと共にオーブへ侵攻するシン。その眼前に再び立ちはだかったアスランは、刃を向けるシンを話をする事で思い止まらせようとする。しかし、家族を殺した国と自分を裏切った男を前にしたシンの怒りは収まる事無く……
    「だからこういう事ですよ。フラガ大佐」
    ムウ「え?」
    「俺たちは仲が悪いんじゃなくて、仲良くはなれないってだけです。こいつが、こういう奴だから…」
    シン「俺は!事実を言ったまでです!」
    「俺も事実を言ったまでだ」
    ドラマCDより。キラにセイバーをバラバラにされたことをムウの前でシンにいじられた際の反応。シンが何かにつけて突っ掛かることをムウに説明する。
    「気に食わないとか、そういう事じゃないですけど…。この際ですから言わせてもらえれば…!いい加減困るのは、自分に都合のいい人間の話しか聞かないところとか!立場も状況も無視して自分の思い込みだけで勝手に暴走するところとか!間違っても非を認めないどころか指摘すると逆切れするところとか!」
    ムウ「ほほう、凄いねそりゃ」
    シン「…」
    「認められれば調子に乗って天狗になるし!落ち込めば八つ当たりするし!」
    ムウ「おやおや」
    シン「…!!」
    「最初はそれでも、経験やら境遇やらで仕方ないかとも思ってたんですよ!」
    店員「失礼します。あ。空いたグラス、お下げします」
    「あ、すいません…。けど!いくら言っても分からないどころか、逆らって逃げて増長して、どんどん無茶苦茶になるし!」
    ムウ「あらあら」
    シン「う…ぐ…!」
    「パイロットとしての力量はある分、なお厄介で!」
    シン「え?」
    「そういうところも全部ひっくるめて、強さになってるんだろうとは思いますけど!それじゃ、身勝手なただの暴れん坊ですからね!どうしようもありません!」
    シン「!?……!!」
    同上。ムウからシンに関して気に食わない事を聞かれて、シンに対する不満を爆発させる。
    「アスラン・ザラ。ゲスト、シン・アスカ」
    「ったく、よくこんな事で俺を呼び出すよな…。さっき喧嘩別れしたばっかりだっていうのに…」
    シン「だって、仕方ないじゃないすか…。ここ入れるID、基本佐官以上だっつうんですもん…。フラガ大佐、捕まらないし…」
    「ま、いいけどな…。…けど一体何事だ?なんで俺を呼び出してまでルナマリアのところに行きたいんだ?まあ、確かにここは電波監理も厳しいから、外部からの通常の電波なんか入らないが」
    シン「いや、特に何ってことは…。ただ心配で…」
    「え?それだけの理由か!?」
    シン「だって、相手はラクス・クラインですよ!?ルナ、凄い気にしてて、あの偽物の一件とか」
    「はぁ…、ま、メイリンの事もあるしな…。俺があれだけ言ったのに彼女ごと撃ち落としやがって…。この馬鹿ったれが…」
    シン「だからそれは!」
    ドラマCDより。ラクスの滞在先のホテルに向かったルナマリアを心配しているシンに呼びつけられて一緒に来た時の台詞。

    SEED FREEDOM 編集

    「下らない泣き言はやめろ!『自分が、自分が』ばっかりで、彼女の気持ちなんか一つも考えてないだろ!?お前は!もういい!そんなに戦うのが嫌ならここでいじいじ腐ってろ!」
    ラクスに裏切られたと感じ、自暴自棄になっていたキラに鉄拳制裁を加え、喧嘩に発展してしまう。
    「自分だけが戦ってるつもりか!?」
    「ふざけるな!それで世界を一人で背負った気になって、思い通りにならなきゃ放り出すのか!?大したヒーローだな!」
    「なんで言わない!?頼まない!?誰かに!お前一人で何ができる!?」
    喧嘩に発展して殴り合いになる中、キラの想いを知ったアスランは自分たちを頼るように説得する。
    「しばらく会わないうちにラクスは随分変わったんだな」
    キラ「え?」
    「こうしてやらないと幸せになれないとか出来ないとダメとか」
    キラ「あ…」
    「俺の知ってるラクスはそんなこと言わなかったはずだ」
    喧嘩に発展した後に言った言葉。その後周囲の人間が「えっ!?」みたいな反応をしていたのに気付いたアスランは彼らを見た。 
    「不安なら会って聞いてみろよ」
    キラ「え?」
    「行こう、キラ。ラクスを助けよう。俺達で。言葉にしないと伝えられないこともあるから」
    その後キラに手を差し出して。
    「心を読めるんじゃなかったのか?使えないな」
    ストライクフリーダムに乗ってシュラと交戦した際の挑発。シュラは「フリーダム=キラ」という先入観に捕らわれ読心能力を使っておらず、この挑発で図星を突かれたシュラは激怒する。
    「強さは力じゃない!生きる意志だ!」
    最終決戦にてシュラへ向けて放った一言。『SEED』でカガリに言われたことは今なお彼の心に残っており、その言葉とともに激戦に決着を付けた。…直前の破廉恥な妄想は一旦置いといて。
    「やはり、シンにジャスティスは10年早かったな」
    カガリ「そうかもな」
    エピローグカットより。ブラックナイトスコードとの戦闘でイモータルジャスティスを失ったシンに対して10年早いと評価する。
    「ところで、シン達はその…、どうですか?」
    「あ、いえ、キラとうまくやれているかと思って…。シンはちょっと喧嘩腰なところがあるんで…。あ、でも、根はまっすぐでいい……」
    ドラマCD「ノイマンの航海日誌」より。アークエンジェルに合流したシン達を心配している。

    迷台詞 編集

    ※ゲーム系のアスランはなぜかいじられている所がよくある。

    「トゥ!!」
    「ヘァーッ!!」
    「モウヤメルンダッ!!」
    ゲーム『ガンダムEXVS』より、彼のやかましい掛け声。
    オズマ「アスランは絶対に許さん!」
    アスラン「えっ!?」
    オズマ「何故だかわからんが、俺の勘が言っている! お前には妹は任せられん!」
    キラ「言われちゃったね、アスラン」
    アスラン「俺は…そういう目で見られてたのか…」
    オズマ「まあいいだろう。レントンなら無害だからな」
    アスラン「俺は…有害なのか…」
    『第2次スーパーロボット大戦 再世篇』より、『マクロスF』のオズマ・リーにダメ出しされた時のビックリ台詞。アスランは女性たちと付き合いすぎたせいでこのような事になってしまったのかもしれない……。
    シロッコ「戦後の世界は女性が支配すべきだ!!」
    アスラン「なぜそれを俺にいうんだ!?」
    『ガンダム無双2』より、シロッコとのコンビネーション掛け合い。いきなり女性の話をしてくる。
    アスラン「自爆……するか」
    ヒイロ「安心しろ……あまり期待していない」
    『真・ガンダム無双』より、ヒイロとのコンビネーション掛け合い。自爆コンビその1。
    トロワ「自爆ショー……始めるか?」
    アスラン「お……おいっ!? 待てっ!!」
    『真・ガンダム無双』より、ヒイロとのコンビネーション掛け合い。自爆コンビその2。
    「このバカ野郎……! 敗北条件、ちゃんと確認してないのか!?」
    『ガンダム無双2』、『ガンダム無双3』、『真・ガンダム無双』より、プレイヤーが負けてしまった後のゲームオーバー台詞。シンにとどめを刺す台詞と共にストレートで煽っているメタ発言をしてくる。
    「年上で軍の上官なのに、じゃあどうしろっていうんだよ!?『シン君、あのさぁ、さっきの戦闘でさぁ』とでも言えっていうのか!?」
    シン「やめてくださいよ!気持ち悪い!」
    「だろ!?」
    ドラマCDより。「訳分かんない人のくせに、なんか偉そうで、上から目線っていうか…!」と言って突っ掛かってくるシンに対する反論。
    「こいつは、どう考えたってイザーク科イザーク属です!一緒は無理なんですよ!」
    同上。シンと一緒にいることは無理であることをムウに明かした。
    「あっ、だから…あっ、要するに、仲が悪いわけではないけれど仲良くはなれないって種類のやつですよ!よく居るでしょ!?」
    同上。イザーク科イザーク属と発言したことについて詳しく説明し、シンとは仲良くなれないことを明かす。
    「だが気をつけろ。あいつはああ見えて結構容赦ない奴だからな」
    シン「え…?」
    「大体はかなりいい加減だが、頑固なところは徹底して頑固だから、下手をすると、容赦なく切り捨てられるぞ」
    シン「セイバーみたいにって事っすか…?」
    「……そうだ」
    シン「…」
    「ほんとに何も考えてないから驚くなよ。面倒くさいことは嫌いだし、嫌いなことは全くやろうとしないし」
    シン「はぁ」
    「完全に自分が困らない限り動こうともしないからな!」
    シン「はぁ」
    「何だか、ついに准将なんてことになってるみたいだが、正式な軍事訓練を受けたことはないし、おそらく今後も受ける気は全くないだろうから、射撃も体術も戦術もからっきしだし、ほんとにモビルスーツ戦でしか役に立たないからな!覚えておけよ!」
    シン「はい…」
    「ラクスを困らせたり泣かせたり、それこそ害をなそうとする者なんかがいたりしたら、キラは完全に怒るからな!そうなったらもう手に負えないから覚悟しろよ!」
    シン「はい…。でも、ラクス様って、前はあんたの婚約者だったんですよね?」
    「なっ!?」
    シン「ああっ!でも今はメイリン…あれ?アスハ代表は…あれ?」
    「ともかく!そういう奴だってことは覚えとけ!あんまり勝手に、凄いだとか大きいだとか、変な勘違いはするんじゃない!」
    同上。シンにキラのマイナスの部分を事細かに説明する。
    「大気圏突入!限界時間です!」
    「ほんとに腹の立つ!」
    同上。シンと喧嘩別れしたアスランはムウに限界であることを伝えて店を去っていく。

    搭乗機体・関連機体 編集

    搭乗機体 編集

    イージスガンダム
    クルーゼ隊所属時の乗機。ヘリオポリスから強奪し、そのまま使用した。
    ジャスティスガンダム
    強奪されたフリーダム追撃の命を受けた際に受領した機体。アスランが離反し三隻同盟の一員として戦闘に参加した。
    ザクウォーリア / ブレイズザクウォーリア
    ファントムペインによる新型MS強奪に巻き込まれた際に搭乗。そのままミネルバに避難し、ユニウスセブン破砕時にはブレイズウィザードを装備した。
    セイバーガンダム
    ザフトに復隊しミネルバ隊に配属された際に受領。
    グフイグナイテッド
    ザフトから脱走する際に搭乗。
    バビ
    高山瑞穂氏の漫画版『SEED DESTINY』で一度だけ搭乗。
    インフィニットジャスティスガンダム
    オーブ軍に編入された際に受領。
    インフィニットジャスティスガンダム弐式 / ズゴック
    『SEED FREEDOM』における搭乗機。
    ストライクフリーダムガンダム弐式
    ラクス救出作戦の際に一時的に搭乗。
    ムラサメ 飛行能力試験型
    『SEED Recollection』における搭乗機。

    関連機体 編集

    レジェンドガンダム
    セイバーを失った後、デュランダルから受領した機体。直後にザフトを脱走したため一度も搭乗していない。

    商品情報 編集

    リンク 編集