メタス改
メタス改 | |
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外国語表記 | Methuss Custom |
登場作品 | Ζ-MSV |
デザイナー | 藤田一巳 |
スペック | |
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分類 | 試作型可変モビルスーツ |
型式番号 | MSA-005S |
頭頂高 | 18.3m |
本体重量 | 34.9t |
全備重量 | 50.9t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 2,000kW |
スラスター総推力 | 83,000kg |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
センサー有効半径 | 12,000m |
設計 | アナハイム・エレクトロニクス社 |
所属組織 | カラバ (諸説あり) |
概要 編集
「Ζ計画」系可変モビルスーツ、メタスのバリエーション機の1機種で、ガンキャノン・ディテクターとは別のアプローチで砲撃戦を想定した強化型にあたる。
機体構造はいわゆるメタス・フレームを継承しつつ各関節が強化されており、原型機で問題視された小火力、低い耐弾性、機体構造の脆弱性などを見直しつつ、モビルアーマー形態への変形機構による高度な機動性を維持・向上させている。最大の特徴は武装強化のため背部に固定したハイ・メガ・キャノンで、モビルスーツ形態では水平発射も可能[1]。一説には、電子機器や構造材などの大半が新規に設計されたという。
高度な機動性を有するMA形態により大火力を運搬する発想はΖΖガンダムに近いもので、第4世代MSへの過渡期的機体と言えたが、実機の建造や実戦投入は不明。一説にはカラバに提供され、地上戦を中心に活躍したとされるが、これはガンキャノン・ディテクターと混同された可能性も指摘されている。
登場作品と操縦者編集
- B-CLUB 6号 (1986年)
- 機体名の初出。この時点でΖ-MSVとして分類されている。
- Ζ-MSV
- 出典元。
- B-CLUB 22号 「モビルスーツ大発展史 VOL.3 地球連邦軍・エゥーゴ編」(1987年)
- 文字設定とカラーイラストの初出。設計段階で開発が中止された扱いとなっている。
- 機動戦士ガンダムMS大全集 (1989年)
- 背面イラストとスペックの初出。誤植によってガンキャノン・ディテクターと解説文が入れ替わっており、以降の媒体や資料でもカラバで運用された機体として解説されるケースがある。
- ROBOT魂
- 2015年開催の「TAMASHII NATION 2015 (魂ネイション2015)」及び2021年開催の「TAMASHII NATION ONLINE 2021」においてフィギュア「ROBOT魂 (Ka signature) <SIDE MS> メタス改」が参考出品されている。いずれもガンキャノン・ディテクター寄りのデザインで造形されている。
- モビルスーツ全集 10 可変モビルスーツ/モビルアーマーBOOK (2016年)
- Wikipediaにおいて「メタスの基本フレームをカラバに供与して開発された」という独自研究と思われる記述が長い間(2005~2019)記載されたままになっていたことがあり、本書の解説文はその記述を取り入れたものとなっている[2]。
装備・機能編集
特殊機能編集
- 変形
- モビルアーマー形態に変形可能。
武装・必殺攻撃編集
- ビーム・サーベル
- 高エネルギー状態のミノフスキー粒子を刀身状に形成する近接格闘兵装。原型機のものとは異なりビーム・ホーク機能は備えず、搭載数も2本のみとなる。メタス改の砲撃戦を想定する仕様から、緊急防御用の武装と見られる。
- ハイ・メガ・キャノン
- メイン・スラスターやMA形態用のヘッド・カバーなどが一体化したコーン状構造物に装備した超高出力メガ粒子砲。火力やチャージタイムなど、完成度はΖΖガンダムのものに及ばないようだが、当時のMS用火器としては最大級の火力を有していた。MS形態ではこのユニットの可動を利用した水平撃ちにも対応している。
その他 編集
対決・名場面編集
関連機体編集
- メタス
- 原型機。
- メタスX-3
- 可変MS開発計画「メタス・プロジェクト」で開発されたメタスベースの試作機の1つ。試験後に再設計され本機へと至る。
- ガンキャノン・ディテクター / メタス・マリナー
- 本機と同様、メタス・フレームを有する機体群。
- リゼル
- メタスの実質的な量産機。カラーリングがよく似ている。
余談 編集
- 『月刊OUT』1985年11月号に収録された藤田一巳によるコーナー「Ζワールド 宇宙世紀0087へのアプローチ Step.Δ インターミッションMk-II」に、「メタスがΖガンダムのひな型であったとしたら」というコンセプトの機体がバストアップのイラストとして描かれており、メタス改と頭部の形状が類似している。
商品情報編集
リンク編集
脚注編集
- ↑ メタス改で想定された砲撃戦は、このハイ・メガ・キャノンを用いる計画だったようである。
- ↑ ガンダムMk-IIIのビーム・キャノンがビーム・サーベルとして使用可能という記述(モビルスーツ全集7)など、双葉社の同書では独自設定らしき記述が時折見られる。