MS-14 ゲルググ(Gelgoog)
- 登場作品:機動戦士ガンダムシリーズ
- デザイナー:大河原邦男
- 分類:汎用量産型モビルスーツ
- 装甲材質:超硬スチール合金
- 頭頂高:19.2m(21m説あり)
- 本体重量:42.1t
- 全備重量:73.3t(102t説あり)
- 主動力:熱核融合炉
- 出力:1,440kw
- 推力:61,500kg
- センサー有効半径:6,300m
- 開発組織:ジオン公国軍
- 主なパイロット:ジオン軍一般兵
ジオン軍が次期主力モビルスーツとして開発した機体。
同時期にギャンとの形式的なコンペにより採用になった。開発にあたってはガンダムを意識しており、ジオン軍の量産機としては初のビームライフルとビームサーベル(本機ではビームナギナタ)を装備している。また、バックパックの改装により戦況で様々な用途に変更できる。ドムのスカートエンジンや、水陸両用モビルスーツの水冷方式のエンジンの採用なども挙げられ、ジオン軍技術陣集大成ともいえる量産型モビルスーツが完成した。
バックパックの改装ではB型の高機動型と、C型のビームキャノン型のキャノン型のパターンがあり、特にキャノン型はキャノンパックが800機分生産された。これらの装備はジオン軍のエースパイロット選抜隊の「キマイラ隊」に渡された。
ジオン軍の主力モビルスーツとして申し分ない性能があり、地球連邦軍のガンダムに迫るものがあったが、投入次期がジオン劣勢の終局であり、多くは熟練されていない学徒兵によって運用された。また、熟練パイロットが扱いなれたザクIIやリック・ドムに好んで搭乗したこともあってその性能を発揮することはなかった。一部は地上部隊にも配備され、北アフリカ方面にその姿が見かける。
なお本機の量産にあたって先行量産機(MS-14SあるいはYMS-14)が25機生産され、その一部がエース専用機としてカラーリングされて運用された。そのうちの1機がシャア専用ゲルググである。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム
- 機動戦士Ζガンダム
- 大破したグワジンに遺棄されたゲルググを、ネモ1機分の部品で修理し、レコア・ロンドのジュピトリス潜入任務に使用された。その後百式のメガバズーカランチャーのエネルギーチャージに利用された。
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- マサイ・ンガバの恋人が使っていた赤いゲルググが登場し、他にも「青の部隊」のディート・カルトハのレプリカゲルググが登場した。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO
- 『黙示録0079』第3話「雷鳴に魂は還る」に多数が登場。
装備・機能
武装・必殺攻撃
- ビーム・ライフル
- ジオン初のビームライフル。高性能センサーにより高い照準値を誇る。
- ビーム・ナギナタ/ツインビームソード
- 一本の柄から上下にビーム刃が発生。
- シールド
- 非使用時は背中に装備する。
- ジャイアントバズ
- ザクマシンガン
対決・名場面
関連機体
- ガトー専用ゲルググ
- カスペン専用ゲルググ
- 高機動型ゲルググ
- バックパックを高機動型に換装している。出力をそちら優先にするためにビームライフルの代わりにロケットランチャーを装備している機体もある。
- ゲルググキャノン
- 背部にビームキャノンパックを装備した機体。終戦までに15機が生産された。
- ゲルググ (G)
- 地上戦に対応するためにスラスターの調整や防塵処理をされた機体。現在までに2機が確認されている。
- ゲルググM
- ゲルググの海兵隊仕様機。
- ゲルググJ
- 統合整備計画によって再設計された性能向上機。宇宙空間での運動性や機動力、センサー系が強化されている。
- リゲルグ
- 第一次ネオ・ジオン抗争当時の最新技術で再設計・生産したゲルググ。
- デザート・ゲルググ
- 「ΖΖ-MSV」、「機動戦士ガンダムUC」に登場した砂漠専用機。砂中に潜行することを考慮してスコープが取り付けられている。
- 高機動型ザクII (R-3)
- 原型機。
- ガルバルディα
- ゲルググとギャンの設計を統合した機体。
- ガルバルディβ
- 一年戦争後に地球連邦軍が開発した、ガルバルディαの再設計機。
- ガズアル、ガズエル
- ハマーン・カーン親衛隊であるロイヤルガード専用機。ガルバルディαの流れを組む。
- ギャン
- 次期主力候補の競合機。