ヅダ

2021年9月14日 (火) 21:28時点における百壱式朧車 (トーク | 投稿記録)による版
ヅダ
外国語表記 Zudah
登場作品
デザイナー 出渕裕 (機体)
柳瀬敬之 (対艦ライフル)
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スペック
分類 汎用試作型モビルスーツ
型式番号
  • EMS-04 (U.C.0075年時)
  • EMS-10 (U.C.0079年時)
全高 17.3m
本体重量 61.0t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,150kW
スラスター総推力 58,700kg
装甲材質 超硬スチール合金
開発組織 ツィマッド社
所属組織 ジオン公国軍
所属部隊
母艦
  • ヨーツンヘイム (MS IGLOO)
  • ウドガルド (REBELLION)
  • 主なパイロット ジャン・リュック・デュバル (1番機)
    ヒデト・ワシヤ (2番機)
    オッチナン・シェル (3番機)
    モニク・キャディラック (予備機)
    ウォルフガング (専用機)
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    概要

    ツィマッド社が開発したジオン公国軍の試作機。新型の「土星エンジン」を搭載しているとされる。

    加速性能は当時のMSの中でも最高クラスであり、最大推力はガンダムをも上回る。原型である「EMS-04 ヅダ」はかつてジオニック社製のザクIとの制式採用をかけたトライアルで争った。性能はこちらが上回ったが、コストが1.8倍もかかる上、空中分解を起こし不採用となった。本機はそれをを改良した機体である。外観が若干変更され武装が追加されているが、基本的には同じ物であり、高速移動時に方向転換を行った場合に機体が負荷に耐え切れずに空中分解するという欠点(というより設計ミス)は改善されていなかった。軍のプロパガンダの一環として、ゴーストファイターとなった。

    しかし、オデッサ陥落と同時に連邦によってその事実が暴露され、プロパガンダは脆くも失敗した。だが、デュバル少佐の操縦によってジムを5機も撃破するという異例の結果を残す事にもなった。

    また、『黒衣の狩人』の異名で知られる低軌道パトロール艦隊の隊長ウォルフガング少佐は、組み立て途中で眠っていたヅダを専用機として受領し、サラミス級ジム改を撃破するという戦果も残している。

    登場作品と操縦者

    機動戦士ガンダム MS IGLOO
    『一年戦争秘録』第3話「軌道上に幻影は疾る」から登場。初登場回で1号機と3号機が喪失しているが、残存した2号機と予備機は『黙示録0079』最終回まで無事戦い抜いた。
    機動戦士ガンダム 黒衣の狩人
    低軌道上パトロール隊の隊長であるウォルフガング少佐の専用機。シールドにパーソナルマークを刻み、全身が漆黒に彩られている。
    機動戦士ガンダム U.C.ハードグラフ[小説]ジオン公国軍編
    地上の後方試験部隊で運用されている「ブリキ男」と呼称される本機と思わしき機体が登場している。
    機動戦士ガンダム 名も無き戦場
    第1巻に少数生産された機体が登場。形状はEMS-04と同型。
    機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ
    第3巻にYMS-05 試作型ザクIとEMS-04 ヅダのコンペの様子が描かれている。ヅダにはデュバルとフランツが搭乗。ザクIのパイロットとしてコンペに参加しEMS-04の驚異的性能と空中分解事故を目の当たりにしたエリオット・レムは、機体の安全を確保したままEMS-04に匹敵する性能を獲得する事を新たな目標の1つとした。
    機動戦士ガンダム0083 REBELLION
    ヨーツンヘイム同型艦ウドガルドの艦載機として登場。元第603技術試験隊の面々も引き続き使用している。

    装備・機能

    特殊機能

    土星エンジン
    スラスター技術に長けたツィマッド社が開発した、通常の宇宙艦艇に使用される推進剤より重い元素を使用する新型エンジン。構造的に背部に露出しており、噴射ガスの噴射角度を自在に変化させる事で失速せずに急激な方向変換をすることが可能。秒単位のパルス噴射であれば、より高出力での加速も可能だが、通常の加速でも60秒前後噴射を継続する事ができ、短時間で毎秒200m以上の加減速が可能となっている。
    油圧ジャッキ
    腕部に内蔵。腕を伸縮する事で脚部にマウントされた武装を素早く持ち替える事ができる。

    武装・必殺攻撃

    ザク・マシンガン
    ドラムマガジン式の口径120mmマシンガン。
    ザク・バズーカ
    対艦用のバズーカ。口径は280mm、または240mm。
    シュツルム・ファウスト
    命中率は低いが威力の高い使い捨てのロケットランチャー。
    ヒート・ホーク
    手斧型の格闘戦闘用兵器。刃の部分を高熱化することで対象を溶断する。
    シールド
    左腕に装備されている防御兵装。マウントレールに接続されているため前後に移動する。裏面にはシュツルム・ファウストを装備可能。
    シールド・ピック
    シールド表側に装備されている打撃用のピック。本機の高機動力と合間って高い威力を発揮する。
    135mm対艦ライフル
    対艦攻撃を目的としたライフル。その大きさはモビルスーツに匹敵する。本機の初出であるOVA『MS IGLOO』では未登場。主にプラモデルやコミック、ゲームなどの媒体で装備している。

    その他 

    信号弾
    『一年戦争秘録』第3話冒頭でデュバル機が使用。パプア級を襲撃しようとしたオハイオ小隊を撃退し安全を確認した後、緑に発光する信号弾を頭上高く打ち上げた。

    対決・名場面

    関連機体

    ヅダF
    一年戦争後期に開発されたヅダの改良型。弱点であった土星エンジンのリミッターを強化しており、少数が生産されている。
    ザクI
    開発当初の競合機。
    ドム / リック・ドム / ギャン
    同じツィマッド社の開発したMS。特にギャンについては「MG 1/100 ギャン」説明書内の解説で本機が原型機であろう事を示唆する記述が見られる。
    ゴージャス・ガンダム
    宇宙戦国時代のミキシングビルドモビルスーツの1機。本機の背部スラスターが使用されている。

    余談

    • PSP用ソフト「ガンダムアサルトサヴァイブ」に登場した際、「ブーストは使い放題だが、ゲージがなくなるとHPが削られていく」というなんとも言えない特性を与えられた。無改造でAIに使わせると10秒程度で消滅する。
    • ちなみに、広い意味で「土星エンジン」は実在する。昔の三菱自動車はエンジンの愛称に星の名前を付けていた為、「サターン(土星)エンジン」というエンジンが1970年代から1980年代の小型車に多く採用されていた。このような命名は、戦前の三菱重工業が軍用飛行機を作っていた際、エンジン名称に「火星」「金星」といった名前を付けていたことに由来する。他にはランサーエボリューションに搭載された「シリウスエンジン」も有名。ゴツゴツした印象のランサーエボリューションは「ガンダム顔」と喩えられることも多い。

    商品情報

    ガンプラ

    フィギュア 

    資料リンク

    リンク