クワトロ・バジーナ
クワトロ・バジーナ | |
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外国語表記 | Quattro Vageena[1] |
登場作品 | 機動戦士Ζガンダム |
声優 | 池田秀一 |
デザイナー | 安彦良和 |
プロフィール | |
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本名 | シャア・アズナブル |
種族 | 人間 (スペースノイド) |
性別 | 男 |
生年月日 | 宇宙世紀0059年11月17日 |
年齢 | 27歳 |
没年月日 | 宇宙世紀0088年2月22日 (行方不明。実際は生存しており、以後、シャアとして潜伏) |
身長 | 180cm |
髪色 | 金色 |
瞳の色 | 青 |
血液型 | AB型 |
職業 | MSパイロット |
所属 | エゥーゴ |
階級 | 大尉 |
主な搭乗機 |
概要編集
エゥーゴのアーガマに所属するMSパイロット。一年戦争を生き延びたベテランパイロットであり、サングラス姿にノースリーブの赤い軍服がトレードマーク。
その正体は赤い彗星ことシャア・アズナブルその人。ザビ家への復讐を終えた後、アクシズへと身を寄せていたが、そこでハマーン・カーンと政治的な見解の不一致から「地球圏への偵察」を名目に「クワトロ・バジーナ」の偽名と連邦軍籍を入手し、地球へと帰還した。
一年戦争の脅威から解放された地球連邦はその反動から増長と腐敗が横行しており、ティターンズによるジオン残党狩りも公然と行われていた。そういった地球の惨状を目の当たりにしたクワトロはブレックス・フォーラに接触し、エゥーゴの設立に協力。しかし組織の中心人物の一人でありながらそうした政治的なポジションを嫌い、当人は「一人の男」としてなるべく目立たないように振舞っていた。
グリプス戦役最中にブレックスが暗殺された事を契機に、シャア・アズナブルとしてエゥーゴの代表として表舞台に立つことになる。しかし、あくまでも望んでそうしているというよりは「他に人がいないから」というスタンスであり、本人にエゥーゴ指導者として先導していくという意識はなかったようだ。このころの彼は一年戦争時の野心的なシャア・アズナブルはなりを潜め、あくまでも地球のため、人類のためという姿勢を崩さず、「若者を導いていく大人」としてのポジションを貫いていた。そのためか、再会し同志となったアムロ・レイとも「よき理解者」としてそこそこ良好な関係を築いていた。
しかし、グリプス戦役最終決戦を経て[2]人類が自ら変わっていくことができないと結論づけてしてしまい、真の意味で人類の革新を遂げるべくネオ・ジオン総帥「シャア・アズナブル」となり第二次ネオ・ジオン抗争を引き起こす事になる[3]。
登場作品と役柄編集
人間関係編集
名台詞編集
機動戦士Ζガンダム 編集
- 「アムロ・レイ…?ララァ・スンか?」
- 第1話より、グリブスの偵察中、ニュータイプとしての力でカミーユを察知した時の台詞。
- 「ほかに食べる方法を知らんからさ。だからいまだに嫁さんも貰えん」
- カミーユになぜ軍人をやっているのかを聞かれ。この言い回しがクワトロ節とでも言おうか。
- 「…今の私はクワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でもそれ以下でもない」
- 第13話より、正体を隠すクワトロに真偽を問うハヤトに対しての答え。
- 「これが若さか…」
- 上記の台詞を口にした直後、シャアである事をはっきりさせない態度に苛立ったカミーユから修正された際に呟いている。大きな影響力を持っているのにも関わらず、それを使おうとしないクワトロの、ある意味では逃避とも取れる態度への行動であるが、一方クワトロ(シャア)にもそうしないだけの事情があることを汲もうとしないカミーユの真っ直ぐな「若さ」の対比が面白いところ。
- 「サボテンが、花をつけている…」
- 第34話より、レコアが未帰還となった戦闘後、レコアの自室にいた所へやって来たカミーユに殴られた際に放ったセリフ。サバサバしたドライなレコアだったが、何もない部屋にたった一つ、観葉植物のサボテンが置いてあったことに「一人の女性」としての彼女を見たから、とも、彼女が生きていることを直感的に悟ったクワトロが、レコアが本当の自分を見出した餞のようにサボテン(花言葉は情熱の愛)が花をつけていることを口に出したとも言われている。放映時はそうした表現が伝わりきらず、単に話をはぐらかしただけ、と解釈されていた。
- 「私はかつて、シャア・アズナブルと呼ばれた事もある男だ!」
- 第37話より、ダカール演説の冒頭部分から。ティターンズの暴虐さを世論に訴えるべく「シャア・アズナブル」として、ジオン・ズム・ダイクンの遺児として表舞台に出る事を決意したクワトロは、壇上でティターンズの実態を赤裸々に訴える。これがきっかけに形勢は徐々にエゥーゴへと傾いていく。
- 「まだだ!まだ終わらんよ!」
- 第50話(最終回)より、シロッコとハマーンを同時に相手せざるを得なくなり、追い詰められた際の台詞。
- 「君のような若者が命を落として、それで世界が救われると思っているのか!?」
「新しい時代を創るのは、老人ではない!」 - 同上。発射間近のコロニーレーザーから脱出する際、ハマーンとシロッコを倒すべく自ら犠牲になろうとするカミーユを諭す。ここでいう老人とは「積み上げられた過去の上に座す人々」、つまるところ地球連邦と既得権の確保に汲々とし、変革しようとする世界を拒絶する者達のことを指している。
迷台詞編集
- 「これであの武器は使えまい!ハマーン!」
- 『Ζ』第50話より、廃艦に誘い込んだキュベレイを背後から抑え込んだ際に。かつてアムロがジオングのオールレンジ攻撃を懐に飛び込む事で封じてきたのをそのまま実践したのだが、悲しいかな、ファンネルの制御はジオングのそれ以上。百式は残りの四肢をピンポイントで破壊され、瞬く間に戦闘不能になるという結果に。兵器の進化は日進月歩である。
- 「私の分は?」
- 『星の鼓動は愛』より、ティータイム中のアーガマ・ラーディッシュの面々に混ざろうとしてケーキを要求するクワトロ。普段、シリアスなキャラクターとして描かれているが故に中々ギャップのあるシーンである。こういったほのぼのとした光景は何とも微笑ましい。
搭乗機体・関連機体編集
搭乗機体 編集
- リック・ディアス
- 初期の搭乗機。一年戦争時の搭乗機と同様、赤く塗装された機体に搭乗している。『Ζ』第5話でフランクリン・ビダンに強奪された末に撃墜されたため、百式の受領までガンダムMK-IIに搭乗した。
- 百式
- 主な搭乗機。グリプス戦役終結まで宇宙、地上を問わず様々な戦場を駆け巡った。
- ガンダムMk-II (エゥーゴカラー)
- 『Ζ』第5話~第6話で搭乗。リペイント後の初陣を飾っている。
- 零式 / 零式弐型
- 『Define』で搭乗。同作での百式に相当する機体。
- ジム・ライトアーマー
- 『Define』でシャイアン基地から脱出する際に奪取。
- ディジェ
- 『ガンダムUCE』でキリマンジャロ基地攻略戦の際、アムロ用に用意された機体に一時的に搭乗。
関連機体編集
- デルタガンダム
- シミュレーションデータにおいてクワトロがパイロットとして設定されていた。
- ガンダムMk-III 8号機
- 百式に代わる搭乗機として受領が予定されていた。