ギラ・ドーガ サイコミュ試験タイプ

ギラ・ドーガ サイコミュ試験タイプ
外国語表記 Geara Doga Psycomyu Test Type
登場作品 CCA-MSV
デザイナー 福地仁
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スペック
分類 ニュータイプ専用試作型モビルスーツ
型式番号 AMS-120X
主動力 熱核融合炉
開発組織 ネオ・ジオン
所属 ネオ・ジオン
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概要編集

ネオ・ジオン軍がギラ・ドーガをベースに開発したニュータイプ専用試作型モビルスーツシャア・アズナブル率いるネオ・ジオンが最初に開発したニュータイプ専用機であり、ニュータイプ専用機を少数生産して投入する事で、地球連邦軍との戦闘における数的不利を補い短期決戦に持ち込むのが開発の目的とされる。

ギラ・ドーガのムーバブルフレームを流用しつつサイコミュシステムを搭載しており、ファンネルも装備されている。しかし、サイコフレームが実用段階になく、サイコミュの小型化には失敗している。他の武装はグレネード・ランチャー付きの大型ビーム・ライフルや腹部に拡散ビーム砲などを装備しており、後続のヤクト・ドーガと比べて火力は勝っていたが、運動性は劣っていた。

本機をベースにアナハイム・エレクトロニクス社でヤクト・ドーガが開発されることになった。本機はヤクト・ドーガに似たデザインだが、紅いカラーリングと頭部形状はサザビーを彷彿させる。

登場作品と操縦者編集

CCA-MSV
出典元。ガンプラ「1/144 ヤクト・ドーガ (クェス・パラヤ専用機)」のインストが初出でサイコ・ドーガの機体解説も行われている。ネオ・ジオン初のサイコミュ搭載機として生まれるが、制式採用には至らなかった。
この機体の開発がきっかけで、ネオ・ジオン軍はニュータイプ専用機の開発もアナハイムの協力を得る事になった。

装備・機能編集

武装・必殺攻撃編集

ビーム・ライフル
携行式のビーム砲。サザビーのビーム・ショット・ライフルの原型となった武器であり、形状が酷似している。
グレネイドランチャー
ビーム・ライフルの銃身下部に装備されている。装弾数は5発。改良型であるサザビーのビーム・ショット・ライフルでは拡散ビーム砲に変更されている。
拡散ビーム砲
腹部に1門内蔵されているビーム砲。ヤクト・ドーガには受け継がれなかったが、サザビーには拡散メガ粒子砲として装備されている。
シールド
両肩部の側面に装着されているシールド。ファンネル・ラックも兼ねている。ヤクト・ドーガのファンネル・ポート・シールドの原型となったと思われる。
ファンネル
サイコミュ制御による無線式の誘導兵器で、シールドに3基ずつ、計6基を装備。オールレンジ攻撃を可能とする。後のヤクト・ドーガとは異なり、シールドに半分埋め込まれる形でマウントされている。
グレネイドランチャー
シールド先端部に装備されている。
ビーム・サーベル
シールド裏側にマウントされている近接武装。インストの説明文ではヤクト・ドーガのヒートナイフ付のイラストが用いられている他、一部ゲーム作品ではヤクト・ドーガと同型の物を装備している。
オプション・シールド
左腕部に装着される実体盾。下記の武器が搭載されている。完成度が高く、ヤクト・ドーガのシールドの原型となった。
メガ粒子砲
オプション・シールドの表側に4門内蔵されているメガ粒子砲。
インコム
オプション・シールドの側面と先端に計3基搭載されている有線式のサイコミュ誘導兵器。端末に内蔵されたビーム砲とアポジモーターを駆使してオールレンジ攻撃を行う。ケーブルの長さ分しかインコムを射出できないためファンネル程の高度なオールレンジ攻撃は行えないものの、コントロール時の感応波を敵ニュータイプから感知されにくく扱いやすいという利点がある。MS本体のサイコミュの問題からファンネルとインコムの同時使用は不可能とされ、ヤクト・ドーガではオミットされる事になった。

対決・名場面編集

関連機体編集

ギラ・ドーガ
ベース機。
ヤクト・ドーガ
後継機。本機をベースに開発された。
ザクIIIサイコミュ装備型
ザクIIIの拡張プランとして開発された機体。本機の開発にデータがフィードバックされている。
バルギル
ヤクト・ドーガと同時期に開発されていた試作機。こちらは機動性に優れていたが、サイコミュの性能が劣っていた。
ゲルググIII (ジオンマーズ仕様)
ジオンマーズが開発した新型ゲルググ。武装面や機体形状など、この機体も後のニュータイプ用指揮官機に影響を与えたであろう事が示唆されている。
ディジェ・トラバーシア
ジョニ帰』の作中における新生ネオ・ジオン軍初のニュータイプ専用機。本機とは違いサイコフレームが実装されている事に加え、この段階でヤクト・ドーガの開発が進んでいるため、同作において本機は存在していない可能性がある。
サザビー
総帥専用機。サイコミュ試験タイプの基本コンセプトを継承し、開発時に同機から得られたデータを活用している。

リンク編集