ネルソン級 (MSV-R)
ネルソン級 (MSV-R) | |
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外国語表記 | NELSON |
登場作品 |
スペック | |
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分類 | 軽空母艦 |
生産形態 | 改修艦 |
艦籍番号 | SCV-102 |
全長 | 228m |
全高 | 61.3m |
全幅 | 不明 |
全備重量 | 不明 |
動力・推進機関 | 熱核ロケットエンジン |
搭載可能MS数 | 6機 |
原型機 | サラミス級 |
開発拠点 | ルナツー |
改修 | 地球連邦軍 |
所属 | 地球連邦軍 |
就役 | 宇宙世紀0080年2月 |
主な艦長 | ディドコット・クレイ |
概要
地球連邦軍が立案したRGM-79 ジムの運用を主としたMS用空母の開発計画において、サラミス級をベースとしてモビルスーツが搭載できるように改装を施したMS軽空母艦。
同計画はV作戦とは別に、ジムの開発決定と共に決定されたもので、モビルスーツの登場により変貌した戦争形態にいち早く対応する事を目的としていた。既存の宇宙艦艇はモビルスーツの運用には適当ではなかったため、モビルスーツを主力兵器として的確に戦術運用する艦艇の開発が急がれており、開発案は新造艦を含め数十の案が提出された。その中から効果的かつ汎用性の高い開発案が幾つか採用され、宇宙世紀0079年末に着工される事となった。本級はその案の1つである。
特徴として両舷にMSを格納・装備するカーゴベイが増設されており、最大で6機のジムの運用が可能。更に前方へスライドして延長させる事も可能で、通常任務の他にも補給艦としての運用も想定されていたとされる。セイバーフィッシュなどの戦闘機の運用も可能ではあるが、カーゴベイ前方に設けられたカタパルトデッキに射出カタパルトが無いため戦闘機の発進にはロスが多く、後に射出カタパルトが増設されている。
サラミス級からの改装作業はルナツーのドッグで0079年9月から開始され、3ヶ月で作業を終了する予定だったが、資材を運ぶ補給艦隊が攻撃されるなど戦時下ならではのアクシデントが度重なったため完成は終戦後の0080年2月に至り、星一号作戦には不参加となった。改修後は艦隊に復帰し、MS運用訓練艦の任に着いている。
両舷にカーゴベイを増設するという基本コンセプトは先に完成して実戦配備されたトラファルガ級と同様ではあるが、本級の開発は短期間で最も効果的なMS運用が可能な艦艇の実現にあり、戦時中の完成に意義があった。その為、終戦後間もなく予定されていた8隻の改修作業が白紙に戻されており、連邦軍は既に80%まで作業が進行していた2隻の完成を以って本級の建造を終了。結果、本級は計3隻のみの建造に留まった。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダム
- 名称の初出。放送前に富野監督が書いた設定書の中に「ネルソン・タイプ空母」の記述があり、書籍「機動戦士ガンダム 記録全集1」で確認できる。
- MSV-R
- 出典元。「月刊ガンダムエース」2012年1月号掲載のVol.33で紹介された。同コーナーの挿絵は「艦隊復帰後間もなく行われたMSと戦闘機の離着艦テストを捉えた画像」という体裁で、ジムや部隊配備されたばかりの新鋭機レイヴン・ソードなど5種が参加したと記録されている。
- 機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還
- ディドコット・クレイとジル・ブロッケン・フーバーの過去回であるMATERIAL-L063にて登場。一年戦争末期におけるディドコットの座乗艦であり、病院船の護衛任務にあたった。
装備・機能
特殊装備
- 大気圏突入カプセル
- 艦底部に搭載されている小型シャトル。
武装
- メガ粒子砲
- 艦前方の甲板と後方(艦橋と推進器の間の上面と両舷)に1門ずつ、両舷のカーゴベイ上部にそれぞれ1門ずつ、計6門装備している主砲。サラミス級では艦首両舷に敷設されていた2基はミサイルランチャーも含め、基部を残してオミットされている。
- 連装機銃
- 両舷の艦橋構造物の上下に1基ずつ、主艦橋の前方に左右に張り出す形で2基装備。
- 艦首2連大型ミサイル
- 艦首の左右に2連装発射管を4基ずつ計16門の発射管を搭載。
艦載機
対決・名場面
関連機体
余談
- 「ネルソン」と「トラファルガ」の名称には深い関係があり、現実世界において1805年に起きた「トラファルガーの海戦」においてイギリスのホレーショ・ネルソン提督率いる艦隊が勝利を収めている。ただしネルソン本人は同海戦において戦死。後に戦勝を記念してロンドンに造られたトラファルガー広場に彼の記念碑が建てられている。