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[[ザビ家]]が台頭する以前からの名門、ラル家の息子であるが、父である[[ジンバ・ラル]]が[[ジオン・ズム・ダイクン]]の側近ということでザビ派で占められる軍上層部から疎まれ、出世が見込めなかった。 | [[ザビ家]]が台頭する以前からの名門、ラル家の息子であるが、父である[[ジンバ・ラル]]が[[ジオン・ズム・ダイクン]]の側近ということでザビ派で占められる軍上層部から疎まれ、出世が見込めなかった。 | ||
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+ | 優れたモビルスーツパイロットであり、また卓越した戦術家でもある。策謀渦巻く政治の世界にはあまり踏み込もうとせず、軍人としてはかなり有能。そのためか派閥としては対立していたが、[[ドズル・ザビ]]に見出されて部下として取り上げられていたほど。部下からの信頼は絶大だが、地球圏での指揮官であったマ・クベからはドズル派であったことと、腹芸のできないタイプだったこともあって疎まれていたようだ。それにも関わらず、意図的に補給をされなかった際に恨みごとの一つも言わなかった。 | ||
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+ | 彼自身は戦争という環境に子供や女性が参加しているという点を好ましく思っておらず、ホワイトベースへ侵入した際には[[フラウ・ボゥ]]が銃を持っていたにも関わらず武器を奪っただけで見逃してやり、部下のクランプは窓の近くにキッカがいたため爆破をせずに下がるように促すなど、高潔な軍人であった。 | ||
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+ | 『[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN|THE ORIGIN]]』では、一年戦争以前、バリバリの士官だったころのランバ・ラルが描かれている。父ジンバ・ラルの元でダイクン家のために奔走した。TV版ではジンバ・ラルはすでに故人となっており、シャアの言葉からしか人柄は伺えないが、「ORIGIN」ではややザビ家に対する敵愾心が強い父親に対し、ザビ家との対立を避けようとする冷静で現実的な判断をしている。 | ||
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− | : | + | :初登場作品。第12話で初登場し、ドズル・ザビからガルマ・ザビの仇討ちを命じられて「仇討ち部隊」としてホワイトベース隊に幾度と無く戦いを挑む。シャアに続く強敵として描かれ、有能な指揮と熟練パイロットとしての腕前でホワイトベース隊やガンダムを苦戦させた。その後、[[ソドン (地名)|ソドン]]の街でアムロと対面した後のガンダムとの戦いに敗れてモビルスーツ隊の殆どと母艦の[[ギャロップ]]を失い、補給を受けられないまま白兵戦に持ち込む。そこでセイラと再会を果たすものの、そこで生じた隙が仇となり深手を負う。最期はクルーの眼前で自決した。 |
+ | ;機動戦士ガンダムII 哀・戦士編 | ||
+ | :「青い巨星」の通り名が新たに設定された。 | ||
+ | ;[[機動戦士ガンダム (小説版)]] | ||
+ | :指揮官兼MSパイロットであったTV版とは異なり、ハモンと共にギレン直属のSS (シークレットサービス)として登場。物語の裏で暗躍する一方、ギレンの動向についても密かに窺っていた。 | ||
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+ | :Vol.5とVol.7に登場。肩書きが「'''司令官'''」と、TV版よりも出世している。肝心の活躍はというと、「初登場で'''複数のグフ'''をホワイトベースにけしかけるが、ガンダムの圧倒的パワーの前に全滅し、戦慄する」「グフに乗って登場した瞬間、'''ガンキャノンに撃墜される'''」「アルテイシアに再会するや否や'''ブライトに射殺される'''」等々、散々な目に会っている。 | ||
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− | :『THE | + | :『THE ORIGIN』でテストパイロットを務める。 |
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− | ;[[ドム]] (ランバ・ラル専用機) | + | ;[[ドム]] (ランバ・ラル専用機) / [[ゲルググ]] (ランバ・ラル専用機) / [[ギャン]] (ランバ・ラル専用機) |
:『ギレンの野望』シリーズに登場するゲームオリジナル専用機。いずれも専用カラーに塗装されており、搭乗させると上記の名台詞の欄にある台詞を放ってくれる。 | :『ギレンの野望』シリーズに登場するゲームオリジナル専用機。いずれも専用カラーに塗装されており、搭乗させると上記の名台詞の欄にある台詞を放ってくれる。 | ||
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2024年12月1日 (日) 13:23時点における最新版
ランバ・ラル | |
---|---|
外国語表記 | Ramba Ral |
登場作品 | |
声優 |
広瀬正志(1st) 喜山茂雄(THE ORIGIN) |
デザイナー | 安彦良和 |
プロフィール | |
---|---|
異名 | 青い巨星 |
種族 | 人間(スペースノイド) |
性別 | 男 |
年齢 | 35歳 |
没年月日 | 宇宙世紀0079年11月5日 |
職業 |
|
所属組織 | ジオン公国軍 |
所属部隊 | ランバ・ラル隊 |
階級 | 大尉 |
主な搭乗機 |
概要 編集
ジオン軍の宇宙攻撃軍大尉。青い巨星の異名を持つゲリラ戦の専門家。
ザビ家が台頭する以前からの名門、ラル家の息子であるが、父であるジンバ・ラルがジオン・ズム・ダイクンの側近ということでザビ派で占められる軍上層部から疎まれ、出世が見込めなかった。
優れたモビルスーツパイロットであり、また卓越した戦術家でもある。策謀渦巻く政治の世界にはあまり踏み込もうとせず、軍人としてはかなり有能。そのためか派閥としては対立していたが、ドズル・ザビに見出されて部下として取り上げられていたほど。部下からの信頼は絶大だが、地球圏での指揮官であったマ・クベからはドズル派であったことと、腹芸のできないタイプだったこともあって疎まれていたようだ。それにも関わらず、意図的に補給をされなかった際に恨みごとの一つも言わなかった。
彼自身は戦争という環境に子供や女性が参加しているという点を好ましく思っておらず、ホワイトベースへ侵入した際にはフラウ・ボゥが銃を持っていたにも関わらず武器を奪っただけで見逃してやり、部下のクランプは窓の近くにキッカがいたため爆破をせずに下がるように促すなど、高潔な軍人であった。
ホワイトベースを追撃して地球に降り立ち、慣れない重力下でも得意の神出鬼没戦術でブライトたちを苦しめた。特にアムロとは酒場での一件もあり、鼻っ柱の強い彼をして「あの人に勝ちたい」とまで言わしめた。ガンダム伝統の「強い大人」の代表格である。
『THE ORIGIN』では、一年戦争以前、バリバリの士官だったころのランバ・ラルが描かれている。父ジンバ・ラルの元でダイクン家のために奔走した。TV版ではジンバ・ラルはすでに故人となっており、シャアの言葉からしか人柄は伺えないが、「ORIGIN」ではややザビ家に対する敵愾心が強い父親に対し、ザビ家との対立を避けようとする冷静で現実的な判断をしている。
また、伴侶であるクラウレ・ハモンとの仲も描かれており、より魅力的な二人の姿が描写されている。
登場作品と役柄編集
- 機動戦士ガンダム
- 初登場作品。第12話で初登場し、ドズル・ザビからガルマ・ザビの仇討ちを命じられて「仇討ち部隊」としてホワイトベース隊に幾度と無く戦いを挑む。シャアに続く強敵として描かれ、有能な指揮と熟練パイロットとしての腕前でホワイトベース隊やガンダムを苦戦させた。その後、ソドンの街でアムロと対面した後のガンダムとの戦いに敗れてモビルスーツ隊の殆どと母艦のギャロップを失い、補給を受けられないまま白兵戦に持ち込む。そこでセイラと再会を果たすものの、そこで生じた隙が仇となり深手を負う。最期はクルーの眼前で自決した。
- 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
- 「青い巨星」の通り名が新たに設定された。
- 機動戦士ガンダム (小説版)
- 指揮官兼MSパイロットであったTV版とは異なり、ハモンと共にギレン直属のSS (シークレットサービス)として登場。物語の裏で暗躍する一方、ギレンの動向についても密かに窺っていた。
- 機動戦士ガンダム (冒険王版)
- Vol.5とVol.7に登場。肩書きが「司令官」と、TV版よりも出世している。肝心の活躍はというと、「初登場で複数のグフをホワイトベースにけしかけるが、ガンダムの圧倒的パワーの前に全滅し、戦慄する」「グフに乗って登場した瞬間、ガンキャノンに撃墜される」「アルテイシアに再会するや否やブライトに射殺される」等々、散々な目に会っている。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
人間関係編集
家族 編集
ランバ・ラル隊編集
- クラウレ・ハモン
- 内縁の妻。戦場に同伴させても批判は出なかったらしい。
- クランプ
- 副官。
- タチ
- 直属の部下の1人。ルウム戦役当時は内事局情報部の局員だったが、後にラル、ハモン達と行動を共にする。
- アコース / コズン・グラハム
- 部下。ザクIIで共に戦闘する。
- ゼイガン
- 部下。ホワイトベースを捜索するべく、彼にフラウとアムロの追跡を命じた。
ジオン公国軍編集
- シン・マツナガ
- ドズル・ザビ
- 上官。ダイクン派関係者と知ってか知らずか、ガルマ・ザビの仇討ちを命じる。
- キャスバル・レム・ダイクン
- ゲラート・シュマイザー
- 属する派閥は違うが(彼はキシリア派)、互いの実力を認め合う戦友同士。
- マ・クベ
- キシリア・ザビ配下の大佐。ドズルの直属であるラル達が、キシリアの勢力下で作戦行動している事を快く思わず、ドムの支給を中断させる妨害を行った。
地球連邦軍編集
- アムロ・レイ
- 彼にとってシャアに続く強敵となり、そして成長するきっかけになった。
- セイラ・マス
- 互いに素性を知っている。ホワイトベース内での白兵戦中にホワイトベース内で出会い、気を取られている内にリュウに撃たれ重傷を負ってしまう。
- フラウ・ボゥ
- 部下に捕えられた彼女を、ホワイトベースがいるポイントを調べるべく、あえて逃がした。その後、ホワイトベース内での白兵戦で再会し、銃を取り上げ隠れるよう促した。
- リュウ・ホセイ
- ホワイトベース内での白兵戦で彼に撃たれ重傷を負うが、反撃で彼にも重傷を負わせた。
- ブライト・ノア
- 冒険王版では彼に止めを刺される。
その他編集
- ラルさん
- 『ガンダムビルドファイターズ』に登場するそっくりさん。容姿だけでなく声までランバ・ラルその人だが、その正体は謎に包まれている。
名台詞編集
機動戦士ガンダム編集
- 「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」
- 第12話より、ガンダムのビーム・サーベルを受け止めた際に。台詞と共に軽快な動きと力強さを見せ、視聴者にこれまで登場してきたザクとの違いを知らしめた。また、後の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するハイネ・ヴェステンフルスは同様の台詞をオマージュしている。が、こちらは発言したその回で…
- 「お前の言う通り、今度の作戦はザビ家の個人的な恨みから出てはいる。しかしだ、この戦いで木馬を沈めてガルマ様の仇を討ってみろ、わしは二階級特進だ。わしの出世は部下達の生活の安定に繋がる」
ハモン「兵達のため?」
「お前の為でもある。ザビ家により近い生活ができる。…まぁ、見ていろ」
ハモン「信じております」 - 第18話より、ハモンから木馬討伐を引き受けた理由について聞かれた際に。上の都合に振り回されながらも、部下、そして愛する者のためを思って全力を尽くす。ラルの器の大きさを垣間見ることができるシーン。
- 「いい目をしているな。フッフッフッ…それにしても、いい度胸だ。ますます気に入ったよ」(TV版)
- 「いい目をしているな。フッフッ、それに度胸もいい。ますます気に入ったよ」(劇場版)
- 第19話より、フラウが捕らえられた際に隠し持っていた拳銃を取り出そうとしていたアムロの動きを見破って。アムロ達がホワイトベースのクルーであると予測したラルはあえてアムロ達を見逃し、ゼイガンにその後をつけさせる。
- 「せ、正確な射撃だ。それゆえコンピュータには予想しやすい」
- 同上。ガンダムのビーム・ライフルを全て上半身の動きだけで避けた際に。最初は射撃の正確さに焦りつつも、すぐ冷静に対応できているあたり、さすがベテランのパイロットである。
- 「まさかな…時代が変わったようだな。坊やみたいなのがパイロットとはな!」(TV版)
- 「まさかな…時代が変わったようだな。坊やみたいなのがパイロットとは!」(劇場版)
- 同上。自身を打ち負かした相手が数刻前に会ったばかりのアムロである事を知って。
- 「見事だな!しかし小僧、自分の力で勝ったのではないぞ!そのモビルスーツの性能のおかげだという事を、忘れるな!」(TV版)
- 「見事だな!しかし坊主、自分の力で勝ったのではないぞ!そのモビルスーツの性能のおかげだという事を忘れるな!」(劇場版)
- アムロ「ま、負け惜しみを!」
- 同上。撃墜されたグフから脱出する際に。撃墜されたとはいえ、性能が上のガンダムのコックピットハッチを損傷させるなど、今までの敵が為し得なかった事を果たしているあたり、かなり重みのある台詞である。しかしながら、アムロがラルの得意とする接近戦で勝利しているため、負け惜しみというのも強ち間違ってはいない…と思われる。その点は大人ゆえの発言力の強さと言ったところか。
- 「ハモン、すまぬ。ランバ・ラル、戦いの中で戦いを忘れた…!」
その他編集
迷台詞編集
- 「げっ!!」
- 冒険王版での断末魔の声。アルテイシアに再会するや否やブライトに射殺されるという、まさかの最期。あまりにも呆気なさすぎである。ろくに台詞すら言わせてもらえないところが、余計に哀愁を感じさせる。
搭乗機体・関連機体編集
- グフ
- アムロ・レイと対峙した時に使用した機体。搭乗時に発した名言は有名。
- ランバ・ラル専用ザクI
- グフ以前の搭乗機。
- キュイ
- 『1st』第20話で乗車。
- ザンジバル
- 地球降下時の座乗艦。
- ギャロップ
- 地球降下後の座乗艦。
- モビルワーカー01式後期型
- 『THE ORIGIN』でテストパイロットを務める。
- ブグ (THE ORIGIN)
- 『THE ORIGIN』でのグフ以前の搭乗機。
- ドム (ランバ・ラル専用機) / ゲルググ (ランバ・ラル専用機) / ギャン (ランバ・ラル専用機)
- 『ギレンの野望』シリーズに登場するゲームオリジナル専用機。いずれも専用カラーに塗装されており、搭乗させると上記の名台詞の欄にある台詞を放ってくれる。